SOTO Gストーブ ST-320を車内で使う

キャンプの時は良いのだけど、車中泊で火を使うのは相当気を使う。一酸化炭素中毒については換気すれば良いのだけど、狭い車内で火を使う事そのものに加えて、熱、特に上方向の熱は対策が必要。天井が低いので、見た目で炎が届いていないから大丈夫だと思いがちだが、手を当ててみればわかるように、熱は上に行くから思っている以上に天井が熱くなってしまう。というわけで、火の回りと上を囲むという対策をしたほうが良い。

小型レンジフードと100円のステンレストレー

我が家の対策はこれ。オダジマ レンジガードと100均のステンレストレー、トレーは磁石で固定しています。

実は先日 Amazon で、FLYFLYGO ウインドスクリーンというのを見つけてしまい、これにすればよかったかもとは思っているのだけど、写真を見てわかるように、幅は狭いほうが良いし、高さは少しでも高いほうが良いので買い替えはしません。レンジガードなので組み立ても簡単です。高さがあったほうが良いのは、湯が湧いたかとか調理の状況とかが見えないから。FLYFLYGOのは上をずらせば見えるけど、それでは本末転倒だからね。上に熱いものとか温めたいものを載せられるという点も気に入っている。調味料とかまな板とかは、流石にこの高さでは載せたいとは思わないしね。

車の天井が低いように見えるのは、実は、我が家はここに、ネットを取り付けて、物を載せているからで、実際の天井は、10cm以上上だ。ネットは、金属の網を下に敷いているので、垂れ下がることは無い。

Gストーブ

以前は、アウトドアではOD缶を使っていて、プリムスの2243を愛用していたのですが、流石に車中泊であれは危険すぎるし、OD缶は何かと面倒なので、少し前から、CB缶に統一しようと思い、その時に買ったのが、SOTOの ST-320 通称Gストーブ。

本体自体が風防兼五徳になっていて、コンパクトな上に安全性も高いという、まさに車中泊仕様なストーブになっている。いつでもどこでも、さっと開いてCB缶を接続すればすぐに使えるという便利さ。スノピの小さくなるカセットコンロ?とかがあるけど、それより遥かに使いやすい。鍋サイズは、16cmくらいまでとなってしまうけど、車内で使うには十分。私はキャプテンスタッグのケトルフライパンを使っています。

これは、キャプでも、ちょっとお湯を沸かしたい時とか、カセットコンロ(ビストロ)のサブで使ったりするのに便利です。

一つ難点なのは、CB缶を接続した時の幅というか長さ。本体が縦長で、それに更にCB缶の長さが加わるので、かなり長くなってしまいます。当然、上のレンジガードの幅には収まりませんし、レンジガードを使ってなかった時も、テーブル上でかなり幅を取ってしまい、使い勝手が悪かったです。

CB缶タイプの ポケットタンク

そこで必要になるのが、キャンピングムーンのTC-25。これは、Gストーブとの相性バッチリです。蓋がついていないので、別売りの、タクティカル キャップ 蓋 BKM-107というのを買う必要がありますが、CB缶に付属しているオレンジのキャップでも代用はできます。でも、BKM-107はしっかりしているし、磁石がついていてレンジガードにくっつけて置けるとかメリットが多いのであったほうがよいです。蓋は絶対に必要で、持ち運び時にガスが出てしまわないように、また、CB缶からガス注入時に逆さに置くときにも必要です。(もっとも、私はもっぱら屋外で手持ちで注入していますが…)ガス注入はすごく簡単で、本体を逆さにしてCB缶を垂直に本体にピッタリくっつくように一番下まで押し込むだけ。CB缶によって微妙に異なるサイズに対応するように調整できるようになっていますけど、今のところ100均のものも、コープさっぽろのものも、DCMのものもそのまま使えています。容量がそれほど大きくないので2-3回お湯を沸かしたら補充が必要となりますので、CB缶は一緒に持ち歩いたほうが良いです。私はCB缶を持っていくのを忘れてしまって、途中で3缶セットを買うという自体が何回も発生して、家にCB缶が増えてしまいました。家でも週に4-5回はカセットコンロ使うので、それはそれで良いのですけどね。

そんなわけで、この組み合わせ、結構気に入っています。

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パワフルなトヨトミ君とあったまるキャンプ

秋キャンはトヨトミ君と共に

今回はかなり冷え込む事が予想されたので、先日我が家に来たばかりの新人 まい暖ちゃんで力不足だろうと判断して、トヨトミ君を連れて行くことにしました。

トヨトミ君は、頼れるタフガイなだけでなく、お湯を沸かしたり、靴を乾かしたり、タオルやタープそのものを乾かしたりと、マルチに活躍します。

RS-H290

トヨトミ君には兄弟が居ますが、我が家のは、RS-H290 という反射型です。キャンプでは、対流型を使う人も多く、特にレインボーストーブのように、ランタン代わりになるものが人気ですね。ライバルのコロちゃんを使っている人も多いようです。

しかし、私のおすすめは RS-H290 です。対流式は360に熱を出しますから、幕体(壁)の近くに置けず、シェルターのセンター付近に置くことになります。しかも、上ばかり熱くなりますから、シェルターの中で対流を起こして全体を温めないと暖かくなりません。

寒いアウトドアで、対流を起こさせるには、扇風機などを使って強制的に上の空気を下に戻すか、幕体を閉じてある程度密閉空間を作る必要があります。密閉したとしても、幕体の薄さでは上からどんどん熱が逃げてしまいますし、地面の方はどんどん冷え込んでくるので、かなり工夫が必要です。

しかし反射型は、裏側は全く熱くなりませんし、上はお湯が丁度湧いた状態で保てる程度になりますし、前面は、強力に暖かくなります。ストーブの位置が自由にできるうえに、指向性もあるので、置く位置で自由にコントロールできるわけです。私の目的はシェルター全体を暖かくすることではなく、自分たちが暖かければ良いので、反射式がピッタリなわけです。

トヨトミ君のお漏らし防止

トヨトミ君は車移動が苦手で、すぐにお漏らしします。なので、車に乗せる前におもらし対策が必須です。説明書を読んで構造を理解していれば、この対策は簡単なのですが、ここが原因でタンク一体型の対流式を選ぶ人も多いようです。

構造は簡単で、RS-H290は、タンク式で、タンクの側は「こぼれま栓」というキャップで止まっています。この栓は中にバネが入っていて、給油口の口金の中心を押しています。なので、逆さにしても、ほとんど(完全にではない)灯油が漏れてきません。では、どうやって給油するのかというと、ストーブ側に油受けというプラスチックの部品があり、これの中心に針の様な出っ張りがあって、それが、こぼれま栓の中心部分を押すことで、灯油が出てくるしくみです。

この油受けは、交換部品としても売っていますし、簡単に取り外せますので、これを取ってしまえば、それ以上灯油が供給されなくなります。あとは、ストーブ側に残った灯油の始末です。スポイトで吸ってタンクに戻しても良いのですが、私は、火が消えるまで燃やしきっています。だいたい30分くらいで使い切れますから、撤収時間から逆算して、油受けを取り、タンクを戻して燃やし切ります。

ちなみに、タンクは安全装置があり、タンクを抜くと、ツマミがバネで上に上がって消化しますし、同様に点火もしませんから、タンクは戻す必要がありますが、灯油は供給されないので、30分程度で消えます。ストーブ側に多少の灯油が残りますが、横倒しにでもしなければ、こぼれるような量ではありません。

トヨトミ君は、丁寧に扱ってあげましょう

まだ、倒れたら灯油がこぼれる可能性は残っていますし、灯油って揮発しない?ので、車内でこぼれると、いつまでも臭いし危ないので、移動中は絶対に倒れないようします。私は後ろの席に座らせて、シートベルトをしてあげています。灯油を運ぶ以上、万が一事故にでも合うと危険は危険なのですが、シートベルトで乗員並みに守られるし、この位置だと、エアバッグの恩恵も受けられます。が、運転は慎重に。

一酸化炭素中毒について

テントやシェルターで灯油ストーブを使うという話をすると、必ず出てくるのが一酸化炭素中毒大丈夫?話。もちろん自己責任であるが、私は次のように考えている。

灯油ストーブ(マイ暖などのガスストーブも)を使ったからといって、必ず一酸化炭素(CO)が大量に出てくるわけではない。燃焼=一酸化炭素ではなく、一酸化炭素は、「不完全燃焼」によって大量に生じるものだと思っています。「不完全燃焼」は様々な要因があるが、一番の要因は酸欠。各ストーブメーカーが一番心配しているのはこれ。もともとストーブは室内で利用することを想定しているので、気密性に関しては、テントの方が低いと言えると思うが、問題は、空間の小ささ。燃焼によって消費される酸素は同じだから、空間が小さい方が酸素は少なく、酸欠になりやすいという理屈だ。なので、シェルターでストーブを使う時(これは自宅で使う時も同じだが)一番気をつけるべきことは、換気だ。という当たり前のことになる。アウトドアは寒いから密閉したくなる気持ちはわかるが、必ず、シェルター内を通過する空気の流れを作らなければならない。そういう意味でも対流型ストーブは不利なのだ。

モーニング・グローリーは、とても考えられているシェルターで、上部に換気口がある。温かい空気は上に行くのでこの換気口は出口になる。空気取入口はというと、でっかいフロントがある。このフロントを両側メッシュにすれば、大量の空気が入ってくるので一酸化炭素の心配は不要だと思う。しかし、それでは寒い場合もあるので、半分だけ閉めるという手もある。それでも、換気という意味では十分だ。更に寒くなったら、完全に閉める事もできる。それでは換気は不十分だろうということになるが、その場合は、両サイドの三角窓があるのだ。この三角窓は下にあるので、そこから空気を取り入れて、上部の換気口から抜けるというシェルター全体を通過する空気の流れができる。

もちろん、インナーテントを使ってモーニング・グローリー内で寝る人は、私よりもう少し注意深く考えた方が良く、夜はストーブを消して、マットやコットとシュラフでしのぐとか、電源サイトなら電気カーペットとか電気毛布を、あるいは電気ストーブ使うといったことも考えてみたほうが良いだろう。私のおすすめは、まずは地面に熱を奪われないように、しっかりとした床面を作ること。次に、寒さに耐えられるシュラフを用意すること。それでも寒い時のために、USBカイロとか、電気毛布を用意すること。カイロも毛布もシュラフの中。ただし、低温やけどに注意。熱があるのと無いのとでは大違いなので、温度設定は最低限で十分。 まったくおすすめしないのは、使い捨てカイロ。あれが肝心な時に温かいと思ったことがない。だいたい、この時代に使い捨てなんて、資源の無駄だ。

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モーニング・グローリーの倒し方

今回で今年のキャンプはラスト。忘れないうちにモーニング・グローリーの撤収順序についてメモしておく。

ビルドテープを戻す

最初にはずしてポケットに入れておいたビルドテープを、ねじれないように気をつけながら、全部(3箇所)戻します。これ忘れると次に立てる時に悲惨です。(たぶん)

センターポールを立てた時まで巻き戻す

順序はどうでも良いですが、センターポールを立ち上げた時まで巻き戻します。この状態では、ビルドテープの4箇所のペグとセンターポールのみで立っています。

ハンガーロープを外す

センターポールとフロントポールの間に渡したハンガーロープを外します。この時背が届かない人は、センターポールを1回少し寝かして、外してから戻します。センターポールは完全に戻さなくても、立てる時と同様、少し前に向かって斜め(足元が中心より後ろより)でも大丈夫です。

私は次の順序でペグを抜いていきます。

  • 突風対策のガイロープ4箇所(各箇所上下に2本ありますが、ペグはまとめているので4本)のペグを抜きます。ガイロープは残します。ペグは抜いたらその場に置かず、必ず決めた場所に集めます。ペグについてはちゃんと本数を数えたほうが良いですが、必ず集めるようにすれば、抜き忘れとか置き忘れが無いので安心です。抜きわすれ置き忘れは、次のキャンパーに大迷惑をかけるおそれがありますので、絶対にダメです。うっかり抜き忘れのペグの上にグランドシートを引いたりテントを立てたりしたら、破けるかもしれませんし、躓いて怪我したりと、本当に迷惑です。ペグをよく見てください。使い方を間違えれば凶器です。そんなものをサイトに残しておくのは犯罪に近いです。抜けないから打ち込んできたなんて話を聞いたことがありますが、絶対にダメです。抜けないペグはありません。抜けないのはあなたの装備が不十分だから。そんな人にキャンプをする資格はありません。
  • フロントの3本のポールを外します。ここも、ガイロープは残します。また、ペグは必ず集めます。
  • 幕体の左右を固定している2本のペグを抜きます。このペグは空間を広げるという意味が大きいので、抜いても倒れません。この段階で結構ぐらぐらな感じがしますが、立ち上げた時のことを思い出してみてください。相当な風でもなければ、ちゃんと立ってます。

ビルドテープの左右どちらか2本のペグを抜く

抜いたらすぐに風下側に倒れますので、風上側を抜くのが良いです。前2本、後ろ2本という抜き方はダメ。必ず左右どちらかの前後2本を抜きます。

抜くと、残したペグ(ビルドテープ)を軸に、自然に倒れます。風がなくて倒れない時は、センターポールを押すか、幕体をうまく誘導して、残した側のビルドテープを底辺に幕体が半分になるように倒します。これで幕体内側が地面に設置せずに、半分折りになります。

センターポールを抜く

例えば右に倒した場合は、左にペグを残した側のビルドテープが残りますから、その中央あたりからセンターポールを抜き取ります。抜き取ったら放置せず、ペグを集めているところに集めます。できれば、そのあたりに防水シートなどを敷いておくと良いでしょう。また、ペグを拭くためのウエスなども置いておいたほうが良いですね。

収納袋の幅を確認

ここで、収納袋の幅を確認します。可能なら、フロント側に横に置きます。風があるときは重しが必要です。置き方は、右倒しなら、袋の左側が、残した側のビルドテープに合うようにします。以降、この収納袋の幅に合わせて幕体をたたみます。

幕体を長方形に

右に飛び出ている頂点部分を内側に織り込み、全体を更に半分から3つ折り程度に収納袋の幅に合わせてかなり縦長の長方形に折りたたみます。

後ろ側の残したペグを抜く

ここで、残した2本のペグのうち、後ろ側(収納袋と反対側)のペグを抜きます。

幕体をロールにする

ロールでも折りたたみでも良いのですが、後ろから前に向かって幕体をまとめていきます。

地面が濡れていたり、枯れ葉や泥などが幕体に付着するような状況の場合は、ロールがおすすめです。ウエスを持って、少し巻いては拭き、巻いては拭きを繰り返して、フロントまで巻きます。最終的に収納袋にそのままいれる形になるので、巻き幅(あるいは折幅)は、収納袋の短い辺のサイズを目安にします。余程雑にやらなければ、空気は幕体の中に残らず、自然と抜けるはずです。ドームテントだと空気が残ったりして苦労することがありますが、シェルターは床面が無いので楽ですね。ガイロープは幕体を巻きながら、内側に巻き込むと良いです。

収納袋にいれる

あとは、前側の最後のペグを抜いて、収納袋に入れて、ポールとハンガーテープをそれぞれの小袋に入れてから収納袋へ。チャックを締めて、バックルを留めておしまいです。

お疲れ様でした。

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モーニング・グローリー 初めてのシェルター

テントでもタープでもないもの

ドームテントの黎明期にキャンプを始めて、その後、駐車場で車の中で寝るスタイルに移行して、更に焚き火をするようになってからは、タープだけ張って焚き火を楽しみ、夜は車の中で寝るオートキャンプ、あるいはフリーサイトの場合はサイトで焚き火を楽しんでから、夜はサイト横の駐車場で寝るというようなスタイルになっているので、「テント不要、タープだけあれば良い」と思ってずっとやってきましたが、その間もキャンプギアはどんどん進化して、テントでもタープでもない、シェルターと呼ぶようなものが出てきました。

きっかけは虫

タープだけのスタイルで何の不満も疑問もなかったのですが、やはり虫の多い時期はちょっと困ります。スプレー式の殺虫剤はあまり使いたくないし、蚊取り線香は、タープだとほとんど効果がないです。唯一効果があると感じたのは、USB扇風機で、蚊などの飛ぶ力の弱い虫は寄り付かなくなります。ですが、アブや蜂、ハエなどはしぶといですし、カメムシに至っては、どんどんやってきて、追い払うと臭いしで、なんとかしなければと思うようになりました。そこで、蚊帳を吊ってみたのですが、もともとは屋内用のものですし、吊るのも面倒だし、風に弱いので、そこそこ効果はあるものの、毎回使いたいとは思えませんでした。

スクリーンテントはどうだろうか?

STと呼ばれるスクリーンテントは友人が持っていたりして以前から知っていたのですが、私の知っているものは、ドーム型テントのウォールをメッシュにしたようなもので、高級なものだと、メッシュとフライの2重になっていて、その時に応じて、閉じたりメッシュにしたり、あるいは両方開けてしまったりすることができるようです。構造としてはドーム型が多く、フロアーは無いものが多いように思います。これは、虫には有効だと思うのですが、何故か、これを持っている友人は多いのですが、使っているのをあまり見たことがないのです。どうも、ちゃんとしたテントやタープを持っているのに、虫ごときのために、それとは別にこれを張るのが面倒だという事らしいです。荷物にもなりますしね。

サイトで寝ないので

我が家はサイトでは寝ないので、そもそもテントを持っていませんし、STをタープの代わりに使うのもありかなぁとは思ったのですが、しかし、何故か気が進みません。しかし、まぁ試してみるかということで、1万円くらいの安いSTを注文したところで、友人から、コールマンの4Sドームが余っているからあげるよと嬉しいお話が。4Sドームはフライの中にインナーを吊る構造で、フライがメッシュにもなるので、インナー吊らなければSTとして使えるよということでした。そこで注文した商品をキャンセルして、キャンプ場で受け取ることに。

4Sドームには2種類ある

270 と 300 があって、270は通常のドームテント、STとしても使えるのは300の方なのですが、友人が勘違いしていて、広げたそれは270でした。ということで、サイトで寝ない(=テントを使わない)我が家には使えませんでした。しかし、その時の友人とのキャンプで、新たな発見が!

スノーピークランドステーションとの出会い

その時は4人でキャンプだったので、秋口で夜は冷え込むこともあり、友人がスノピのランステを建ててくれました。片面を開けていましたが、中に灯油ストーブを用意してくれていたので、夜も暖かく過ごせました。タープだと壁がなくすかすかなので、ちょっとでも風があると寒く、ほぼ、外で過ごしている感覚ですが、こういうシェルターだと、外でもあり、中でもあるという良いとこ取りできるのですね。焚き火を楽しみながら、しかし暖かく過ごせるというのは、かなり良いものだと思いました。以前冬キャンでその友人の別のシェルターにお世話になったことがあるのですが、そのときは、まだテントだと思っていたので、あまり自分ごとのようには考えていなかったのですが、STを検討していたことなどもあって、「欲しい」と思ってしまいました。その時は、もうひとりの友人の為に、ギリアも張っていたのですが、それだと中で立ち上がるにはちょっと高さが足りないし、ツードームみたいな感じで、テント+リビング的な印象で、タープを 2.5m 以上のポールで高く張る我が家の好みの空間ではないなと思いました。しかしランステは高いし、でかすぎるとも。

モーニング・グローリー 発見

そんなことを考えながら、朝トイレで座りながらスマホ見てたら、サバティカルでモーニング・グローリーというのをディスカウントしている。私にしては高い買い物だけど、4万円代ならなんとか手に届く範囲だ!ということを発見して、さっそく友人に聞いてみたら、「それ、いいよ~」とのこと。ギリアはかまぼこ型の発展型だけど、モーニング・グローリーは、TPの発展型なので、高さがあります。しかも前面がフルメッシュにできて、視界も十分、前面は3本の補助ポールを使って広げてあるので、シンプルなTPみたいに、中心は高くても裾側は狭いという窮屈さがない。その上、TPの良さである基本ワンポールで簡単に建てられるというメリットは十分。TPでも1面をタープのように持ち上げることができるものが多いですが、持ち上げるには2本のポールが必要で、かつ各ポールは基本2本のガイロープを使うので、結構面倒なのですが、モニグロはポール一本かつガイロープ1本です。入口左右の補助ロープもガイロープは1本なので、ほんとよく考えられた構造だなと思いました。

イージービルド

基本的にはビルドテープを使って、四隅をペグダウンして、センターポールを立ち上げるだけ。ガイロープはあくまでも補助で、幕体自体で固定するために、基本構造としてはガイロープは不要です。この状態で一応「立った」と言えます。あとは空間を拡張するために、左右をペグダウン、入口を構成するために、フロントポールとサイドポールを、それぞれガイロープ一本でペグダウンすればおしまいです。最後に、突風防止のために、4箇所をゆるいテンションでロープで張って完了です。ポイントは、ビルドテープをできるだけ直角に張るということと、フロント側をあまりピンと張りすぎない事です。フロントを張る時にあまり引っ張りすぎると、チャックが閉まらなくなりますので、張るときはちゃんとチャックを締めてからペグダウンするか、あまり引っ張らないほうが良いです。このときはまだセンターポールを入れていないので、分かりづらいですので、そこは慣れが必要でしょう。ビルドテープは、四角形ではなく、コの字型であることも注意です。リア側の横のテープはありませんから、最初は直角をうまく出せないかもしれません。そのため、メルカリで、斜めとリア側の2本の追加用ビルドテープを作って売っている人がいました。これは便利そうですね。

https://jp.mercari.com/shops/product/QrP9de7Ft8EpxVsKGWbuzP?srsltid=AfmBOoqg41y_xiquqX5CQC6WieXlreOF6Ho3SOYr6SydXyObu-cHLcDI

しっかりしたもので、送料込み 5,400円は良心的な値段だなと思いますが、実際立ててみて思ったほど苦労しなかったのと、必要なら、パラコードをフロントのビルドテープと同じ長さにカットしてリアに張っておくだけでも十分かなと思ったので買いませんでした。実際、そこまで神経質に張らなくても良いかもしれないと思いました。

撤収のコツ

コツというほどのものでもないのですが、幕体が結構大きいので撤収時に一工夫すると楽です。上でも書いたように、四隅とセンターポールで立っているものなので、左右対称の形をしています。これをまずは中央から半分になるようにたたむわけですが、二人いれば、後ろと前を持って持ち上げて半分にすることもできますが、一人だと地面でぐちゃぐちゃになります。風があると、飛ばされたりして更に苦労しますし、幕体の内側はなるべく地面に付けたくないですよね。なので、補助ロープのペグを抜いて、左右のペグを抜いて、フロントの3本のポールを外して、設営時の四隅とセンターポールの状態になったら、左か右の前後のペグだけ抜きます。その状態で、ペグが残っている側に向けてセンターポールを倒します。こうすれば、内側が地面に設置することなく、倒した側に、ほぼ半分に折りたたまれます。あとは、尖った部分を内側に折り込んで、収納袋の幅になるように長い長方形を作ったら、端から巻いても良し、半分半分に折り込んでも良いでしょう。この時、補助ロープを付けたままにしておけば、次回から時短になります。フロントの3本のポールも、ポールを刺す部分とロープを留める部分が別になっていますから、ロープは付けたままにできます。タープの場合、ロープはポールに幕を固定する役目もあるので、幕の上からポールにかけるのが一般的ですが、この構造は良く考えられているなと思いました。フロント中央のポールは上下がリングで、左右は、下はリングで上はキャップになっていて、ガイロープで幕体をポールに固定する必要が無いのです。余裕のある収納袋のサイズも相まって、撤収はかなり楽です。設営も撤収もドームテントのような面倒くささがまったくありませんでした。ポールを2本使うタープよりも簡単だと思いました。

他にもメリットが

タープに比べてめりっとが沢山あります。

  • 虫対策
  • 少し風があっても寒くない
  • 荷物を置いても、外ではないので安心感がある
  • フロントメッシュで、リアやサイドも跳ね上げられるので、タープっぽくも使える
  • 焚き火との距離を取るので焚き火の暖かさは弱くなるが、気が向いたら、椅子をさっと持ち出して焚き火の近くへ移動するのも簡単
  • メッシュを通して見る焚き火や風景は絵画調な感じがして、それはそれで面白い
  • 中で立って着替えができる(あたりまえだけと、タープじゃ無理)
  • ストーブを使えば、暖かさがキープできる。
  • 10kgを切る重さで、軽いし比較的コンパクトで荷物にならない
  • 中が広くて快適
  • などなど。
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車中泊時のゴミ問題に対応

車中泊時のゴミは持ち帰りが基本。以前は、コンビニとかで捨てさせてもらうこともあったが、最近ではコンビニを利用することも少なくなってきて、コープさっぽろとさつどら中心になってしまったので、旅行中にゴミを捨てる事が難しくなってきました。いずれにしてもゴミは有料の地域が多いので、自分で出したゴミは持ち帰るのが基本的なマナーだとは思う。コープさっぽろなどでは、アルミ缶やペットボトルなどはリサイクルとして引き取ってもらえるので、そういうものに関しては買い物ついでに引き取ってもらうことはあるが、ワインのボトルや、惣菜のプラスチックのケースやトレイなどは捨てられなかったり汚れたまま捨てるわけにもいかなかったりするので、ほぼ持ち帰り。

我が家の場合は1泊か2泊が多いので、それほどゴミは出ないはずなのだが、それでも、夕食と晩酌は車内では料理ができず(する気もないけど)、コープの惣菜となることが多いため、相当なプラスチックのゴミが出る。あとは、お皿とかを使った時に拭き取ったウエットシートなどや、コーヒーのドリップバッグとかかな。

ちなみに拭き取りシートは、レック セスキ の激落ちくんシートキッチン用一択。たいていの汚れはキレイに落ちるし、大きさもちょうど良くて、1回分1枚ですむ。キャンプでも車中泊でも、これがあるとかなり楽になる。

ゴミは、最近プラスチックとそれ以外とに分別するようにしている。これは持ち帰った時に分別が楽なためで、プラスチックは洗ってトレイとそれ以外に分け、トレイはイオンに引き取ってもらい、それ以外はプラスチックごみの日に出す。それ以外はほぼ燃えるごみなので、帰ってから、紙類とそれ以外にだいたい分けているが、基本は燃えるゴミ。缶はコープ。ビンは持ち帰りだが、そもそもゴミ袋に入らないので、別持ち。

車内ではゴミ箱は場所を取るのでゴミ袋を使うが、ここが問題。ある程度増えてきたら、100均のロールになっている 10Lとか20L の手つきゴミ袋(コンビニ袋のようなもの)に分けるが、1泊でプラが1袋、それ以外が1袋といった感じになる。2泊だと2袋づつになるので、このあたりから車内でじゃまになってくる。100均で衣類の圧縮袋を買って圧縮してみたが、1回目は良かったものの、2回目でやぶけてしまった。

という状況で、前回から新たなアイテムを投入しました

  • どこにでも貼れるゴミ袋
  • ひも付ポリ袋
  • 分別はさみ

フリードは、運転モード、ベッドモード、カフェモードと3モードにトランスフォームする便利な車なのだけど、それぞれの状況でゴミが出て、その出方が微妙に違う。

運転モードの時は、ひも付きゴミ袋の紐に輪ゴムを通して、コンビニフックに引っ掛けている。このフリードのコンビニフック、コンビニ袋をひっかける想定の標準装備なのだけど、くその役にも立たなかった。袋を引っ掛けてもすぐに外れてしまってイライラだけが残るという変なフックで、今まで使っていなかったのだけど、輪ゴムを使うことで、こうやってゴミ袋を引っ掛けておけば、かなり便利なフックになった。ゴミ袋は輪ゴムで引っかかっているだけなので自由に動くし、中身を捨てたり交換したりも楽だし、運転中に車内で移動してしまうこともない。ダイソーのひも付きゴミ袋は不透明で中身が見えづらいし、紐のおかげで口が若干絞れるし、こうやって輪ゴムで引っ掛けることもできるうえに、捨てるときには、この紐で縛れるので、かなり便利。そこそこしっかりしているので、使い捨てではなくて、何回も使える。

ベッドモードの時は、結構なプラスチックごみが出るので、手つきゴミ袋(コンビニ袋的な)を2つ、車内にまわしたロープに吊るして使っている。これは一番シンプル。

カフェモードの時は、ベッドモードのゴミ袋をそのまま使っても良いのだけど、ドリップバッグとか濡れものがあるので、テーブルに、どこでも貼れるゴミ袋を貼り付けて、テーブルから直接捨てられるようにして、撤収時にベッドモードの時のゴミ袋に移してから、1日分のゴミとしてまとめて縛って収納、そして、運転モードに戻る。といった流れになる。

そして、次回から新たに導入するのが、分別ばさみだ。

圧縮袋作戦は失敗してしまったのだが、ゴミはやはり圧縮したほうが良いと思い、ゴミを圧縮できるゴミ箱とかを探したのだが、良いものが無く、しばらく考えた末に、プラスチックごみの方は、容量のほとんどが空気であるから、この空気を無くせば良いという結論に。その一つの方法が圧縮だったわけだけど、圧縮以外では、細かく刻むという方法がある。多少面倒かもしれないが、捨てる時に何分割かにするだけでも違うだろうと思い、ハサミを導入することにしました。普通のハサミだと切るのが大変だし、ゴミによってはうまく処理出来ないかもしれないので、多用途でしかも、ゴミ専用という分別はさみにしました。

ここまでやれば、だいぶ改善されると思いますが、それでもダメなら最終手段として、ルーフラックにゴミ専用のBOXを積みます。ゴミをそのままルーフラックに置いてしまうとカラスとかが怖いですし、見た目も嫌なので、BOXに入れるくらいはしないとダメですよね。

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米国株の評価損益はドルで確認

インデックスの長期だと、評価損益は見ないか、短期的には気にしないものだと思いますが、米国個別株とか、SOXLやTQQQのようなものを中期でやっている場合は、結構気になるものだと思います。私も、勉強がてら、Apple / NVIDIA / Microsoft / Google / META / Amazon など、自分の仕事に関係するものを1株ずつとか持っていたりするのですが、個別株だと結構値動きが激しくて、プラスになったりマイナスになったりと目まぐるしいです。

ですが、よく考えると、これは株の値動きそのものではなく、為替の分が加わっているのですよね。株自体はどうかというと、今年は特にかもしれませんが、為替の分を除外すると、マイナスだと思っていたのが実はプラスだったってことが結構あります。

円で生活している者にとって、最終的に円ベースの損益が重要だということは当然ですが、利確・損切りして確定した場合は円なのですが、株を持っている間はドルなわけです。なので、株の値動き、評価損益は、ドルで見るのが正解なのだと思います。特に今年前半で買った株は、1ドル160円とか、ばかみたいな円安で買ったものもあるので、めちゃくちゃ下がっているのですが、ドルにすると実はプラスだったりして、直近で売る予定が無いものについては、ドルでみておかないと、変なタイミングで利確したくなったり、損切りしたくなったりするかもしれません。

米国の金利が下がり、日本の金利が上がるという状況で、当面の間、また、円安方向に動くとは思えない状況で、むしろ、120円くらいまで、円高が進むという可能性もありますので、160円の時に買った株はますます厳しくなって悲しい気持ちになるかもしれませんが、ドルベースで評価損益を確認すれば、穏やかな気持になれます。為替はどううごくのかさっぱりわからないので、今後もしかしたら、円安に振れるかもしれませんし、為替がどうであれ、株価が上昇しているのであれば、持ち続けた方が良いという判断が出来ます。

ま、私の場合、勉強用に1株とかなので、たいした金額ではないのですが、それでも分割前のNVIDIAとか、1株でもそれなりの値段のものもあるので、やはりマイナスだと悲しいです。APPL NVDA あたりは、円安ではあったものの、株が安い時に買えたのでまだ良いのですが、あとからなんとなく追加した、AMZN とか MU とかは、悲惨。MSFT もいつもマイナスです。(悲)

ところで、NVIDIAの決算、数字はそれほど悪くなかったのに、むちゃくちゃ売られてますね。影響も半端なくて、ヒートマップが真っ赤っ赤! 先日の暴落時よりはマシですが、なんじゃこりゃって感じです。やはり9月は最悪の月になるかもしれません。そして、9月の利下げ、11月の大統領選挙と、不安要素が目白押し。今は動かずに様子見していたほうが良いかもしれませんね。

ちなみに、8/6 暴落時のヒートマップがこれ、見るのも恐ろしいですね。

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ずぼら投資の為に

老後資金のための株式投資

私が投資を考えている主な目的は、老後資金の確保です。インフレ対策や円安に備えるためでもありますが、老後資金というものが曖昧なので、改めて整理してみました。以下がその内容です。

  1. 退職後も今の生活を続けられること
     年金生活が始まっても、現在の生活水準を維持することが目標です。
  2. インフレや円安に耐えられること
     毎年2%-3%のインフレや円安による物価上昇に対応できることが重要です。
  3. 車の買い替えの可能性
     老後でも1回は車を買い替えるかもしれないということを考慮しています。
  4. 趣味や家のメンテナンスのための余裕
     引退後、キャンプの回数が増えたり、家や庭の手入れをしたいと思った時に、多少の金銭的な余裕が欲しいです。
  5. 家の設備の修繕費を確保
     ボイラー、ソーラーパネル、洗面台、風呂、壁や屋根の修繕費を確保しておきたいと考えています。
  6. 海外旅行への希望
     世界情勢が落ち着いたら、フィリピンやセルビアの友人を訪ねるなど、何度か海外旅行に行ってみたいです。
  7. 突発的な医療費への対応
     保険適用外の医療費は除外していますが、高額療養費制度があるので、大きな出費にはならない予定です。

基本は年金

年金については多くの意見がありますが、予定通りもらえることを前提にしないと何も始まりません。もし予定通りもらえなかった場合は、その時に対策を考えるとして、今は心配しないことにしています。私たちの場合、妻は国民年金だけなので、二人合わせてもかなり厳しい状況です。そのため、今の生活を維持するには貯金を切り崩していくしかないと思っています。

今の生活って?

海外旅行は人生で3回だけ、最近は国内旅行も道内のみです。
旅行は車中泊中心で、ホテルには滅多に泊まりません。
ソーラー発電を導入したので、電気代は以前ほどかかりませんが、冬の暖房費は北海道なので、半端ありません。
食事は質素で、月曜と火曜のランチは味噌汁だけ、水曜から金曜は袋ラーメンを二人で分け合い、土日はそばかパスタです。
ワインやウイスキーも高級品は控え、セイコーマートのワインや安価なウイスキーを炭酸で割って楽しんでいます。
家の修繕も可能な限り自分で行い、必要な部品はAmazonで購入しています。

投資に期待していること

  1. 銀行預金より増えること
     目標は3%から5%程度のリターンです。
  2. 減らないこと
     (まだ決めかねていますが)一度決めたら、放置できるようにしたいです。毎日チェックして一喜一憂するのは疲れるので、できれば、65歳から毎月5万~10万くらい取り崩しながら90歳くらいまで持ちこたえて欲しいです。
  3. 投資を貯金の延長線上に位置付けること
     定期預金がある程度の金利ならそちらの方が良いのですが、現在の状況では当てにならないので、株式投資を考えています。一度方向が定まったら、余程のことがない限り、放置で進めたいと思っています。

投資に期待しないこと

  1. 一攫千金
  2. 投資で成功すること
  3. 他人に投資を勧めたくなるような結果
  4. 財産を失うこと
  5. 妻を悲しませること
  6. 周囲に迷惑をかけること
  7. 毎日のワクワク感と意気消沈

YouTubeやX(旧Twitter)で投資情報が流れてくると、多くの人が投資に振り回されているように見えます。私の目標は淡々とコツコツと、新NISAでS&P500に積み立てていくことであって、そこから突出することではありません。過度な期待や焦りが失敗につながると考えています。

勝ち組・負け組と経済格差

NISA系のYouTubeでも、「NISAをやれば勝ち組、やらなければ負け組」というような考え方がよく出てきますが、私はこのような区別が好きではありません。そもそも、何が勝ちで何が負けなのかは人それぞれだと思います。私の場合、株式投資はあくまで老後資金のためであり、短期的な成功や失敗に一喜一憂するつもりはありません。S&P500などのインデックスに長期的に投資し、地味でも安定した運用を目指しています。

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AIの母なる大地 NVIDIA

今日、8月28日は、世界中が注目するNVIDIAの決算発表日です。この結果が株式市場に与えるインパクトは計り知れず、NVIDIAの株価だけでなく、ハイテク株やAI関連銘柄を中心に、NASDAQやSOXはもちろん、S&P500など、ほぼすべての指数に影響が及ぶでしょう。また、日経225やTOPIXなどの日本株や日本の指数もその影響を免れることはできません。

しかし、AIといえば、OpenAIやMicrosoft、Google、Metaなどが思い浮かびますが、なぜNVIDIAばかりがこれほど注目されるのでしょうか?その理由には、次のような要因が考えられます。

1. インフラストラクチャーの重要性

AIの発展には、データを処理し学習するための強力な計算能力が不可欠です。NVIDIAのGPUは、これまでのCPUと比較して並列処理能力に優れ、AIのディープラーニングやトレーニングにおいて最適なデバイスとされています。AIモデルの学習には膨大なデータと計算が必要であり、その基盤を支えているのがNVIDIAのハードウェアです。このため、AIの性能や発展が進むにつれて、それを支えるインフラが不可欠であり、結果としてNVIDIAの株価が注目されるのです。

2. AI市場全体への影響力

NVIDIAはAI分野で圧倒的な市場シェアを持っており、特にデータセンターやクラウドサービス、スーパーコンピュータの分野でその存在感を示しています。これにより、AI関連企業全体の成長がNVIDIAの売上に直結する構造となっており、投資家にとって魅力的な投資先となっています。

3. 成長可能性の高さ

AI技術が進展する中で、その応用範囲は急速に拡大しており、これに伴ってAIに関連するハードウェアの需要も増加しています。特に、NVIDIAのGPUはAI開発に不可欠なツールであり、今後も成長が期待される分野です。この成長性が市場で評価され、NVIDIAがAI関連銘柄として強く注目される理由の一つです。

4. エコシステムの構築

NVIDIAはハードウェアのみならず、CUDAやTensorRTなどのソフトウェアプラットフォームも提供しており、AIの開発から実装までをサポートするエコシステムを構築しています。このエコシステムが、AI研究者やエンジニアにとって重要なツールとなっているため、NVIDIAはAI技術の中核として捉えられています。

私なりのイメージ

私なりのイメージとして、ある生命体が誕生しようとしているとき、その生命体が生まれ、育ち、発展していくための基盤としてNVIDIAの技術が存在し、まさに「母なる大地」と呼べる存在だと感じました。

ただし、AIを使うユーザーの視点から見ると、NVIDIAのデバイスはそれほど意識されません。AI自体は、WindowsやLinuxといったOS上で動作し、一般的なPCやサーバーで使用されます。NVIDIAのグラフィックカードを使用する場合もありますが、直接的にAIとの関係を感じることは少ないでしょう。このような視点で見ると、NVIDIAはAIの「教育機関」のような存在とも言えるかもしれません。

いずれにしても、我々が日常的に使用するiPhoneやWindows、Facebookなどとは異なる領域で、NVIDIAは今や世界的に重要な存在となっているのです。

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長期積み立て投資の意味と平均購入価格

自分のコア投資がS&P500だとして、その長期積み立て投資の本当の意味は何か、なぜ長期が良いのか、なぜ積み立てが良いのかを考えた場合、「安心感がある」とか「安い時にも怯まず、たんたんと買える」というような事が良く言われる理由になると思うが、その本当の意味は、そこにはなくて、実は、「平均購入価格を下げられるから」なのだと思う。

長期で右肩上がりなのだから、できるだけ早い段階で一括で入れてしまえば、計算上はそれが一番平均購入価格が低いと言えるのだけど、短期的に見ればかなりの幅で上下に価格が変動するので、「いつ買うか」が重要になる。それでも、一生分を一括で買えるなら、いつでも良いのかもしれないが、そんな大金を持っている人でもなければ、仕事して稼ぎながら買いましていくのが普通なので、そういうわけにもいかない。収入があった時に、相場の状況を考えずにできるだけ早く入金するというタイプの人も居て、それはそれで正解だけど、そこまで割り切れる人もなかなか居ないので、毎月定期的に(強制的に)積み立てをするというのが、多くの人にとって良い方法ということになる。

で、これは何をやっているかということだが、結局のところ、平均購入価格をいかに低く抑えるかという事にほかならないのだと思う。含み益というのは、つまるところ、(現在株価-平均購入価格) x 口数 なわけで、平均購入価格が下がれば下がるほど、含み益が大きくなるし、株の下落時の耐性(マイナスになるまでの余裕)が高まるということになる。

ドルコスト平均法というのも、結局のところ、長期積み立て投資を行う中で、相場の変動や自分の状況、感情に振り回されることなく、無理に予想を立てることなく、平均購入価格をできるだけ低く抑えるための方法だと考えられる。

だったら、株価が下がった時だけ買えばよいのでは?という話になるが、株価が常に横ばいであればよいのだが、長期で上がっていくし、時には大きく上がるかもしれない状況では、理屈の上では、「今」が一番安い時だと考えるしか無いのだ。未来がわかっていれば、◯月◯日に株価が下がるからその時に買うなんて事ができるが、それは誰にもわからないので、長い目で見たら、今一番安いという前提に立つしか無いのだ。

では、毎月の積み立てとは別に現金を持っておいて、下がった時に買い増せばよいのでは?と考えるが、それは、もし、その現金を毎月の積み立て投資に加えていれば良かったという事になりかねない。とはいえ、下がった時に、一時的に生活防衛資金をつぎ込むなんて事をしたら、万が一そのまま下がり続けたらどうするの?という恐怖に怯えることになるから、それも無理だ。

正解かどうかはわからないし、たぶん不正解な気もするが、今自分が思いつく方法としては、ここだというタイミングがあって確信があるならば、コア投資とは別にしている、サテライト投資の分を、含み益であろうと含み損であろうと、スパッと全部売ってしまって、その分で、コアを買い増すという作戦である。最終的な目的がコア投資を太く強くする事にあるのであれば、一旦サテライト分を整理してしまって、コアの平均購入価格を下げる事に注ぎ込んでしまうというわけだ。

ゴールドやインド株まで整理してしまうかどうかは考えものだが、ゴールドは、現金の一時退避場所だと考えているなら、一旦売ってしまっても良いのかもしれない。サテライトの株が伸びていたりすると残念という気持ちはあるかもしれないが、所詮サテライトは短期・中期でいつかは整理するのであって、コアの強化を優先したほうが良いとも思える。

サテライトを整理するべきかどうかは、相場の状況次第でメリットもデメリットもあるが、普通の人に、サテライトを持ち続けるのが良いか、コアにそれを回すのが良いのかを判断するのも、また難しいという事もあります。もちろん、そのタイミングが、サテライトを整理してでもコアを買い増すタイミングなのかどうかということも同じくらい判断が難しいのですが、少なくとも、「平均購入価格を下げる」という目的であれば、何らかの予想をすることなく、その時点での株価と平均購入価格との比較で数式で計算できるので、今後サテライトの株価がどうなるのかという予想に比べれば、判断し易いのではないかと思います。迷って動けずという状況になるなら、シンプルなルールで行動してしまったほうが良いという事も考えられます。
とはいえ、単純計算で株価が平均購入価格より低いと判断できるのは、相当な暴落が起きた時だけなので、結局は絵に書いた餅かもしれません。となると、株価が何%下落したら行動を起こすといった基準で行動するしかなく、それは結果的には、一時的に平均購入価格を上げる事になってしまいますね。

いろいろなやり方があると思うが、「平均購入価格を下げる」という目的に合致していれば、大きく間違うことは無いような気がする。

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家計簿に株式投資分をどのように記載するか

家計簿は自分の持っている資産を把握するためのものなので、株式投資の評価額を記載するのが良いようにも思うのだけど、評価額は頻繁に変わるので家計簿に記載するには相性が悪い。それに評価額は、あくまでも評価額であって、確定したものではないので、自分の資産とは言えない。

評価額、評価損益、トータルリターン

何を記載するかを考えた場合に、評価額、評価損益、トータルリターンと、いろいろな金額があって混乱してしまうので、一旦これを整理する。

評価額

これは簡単で、現在証券口座に保有している、自分の資産の、その時点での価値の事。仮に瞬間的に全部売ることができたとしたら、今全部を売ったらこの金額が現金で手に入るという金額になる。

評価損益

現在の残っている元本に対して計算され、現在保有している投資の評価額から、残っている元本を差し引いた金額が評価損益となる。

トータルリターン

既に利確した分も含めた総合的な利益。つまり、利確した分も加味して、初めの元本と全体のパフォーマンスを見ています。

評価額に既に利確、損切りした分を加えた金額から、元本を差し引いた分となるので、リターンとしては正確だが、売った分が全部元本であるかのような計算結果となる。実際には売った分には損益が含まれるので、元本より多かったり少なかったりするので、結局いくら儲かったの?(損したの?)という意味では正しいのだけど、残った分の元本分を計算するのには適さない。

家計簿には元本(分)を記載しよう

やはり評価損益は仮のもので、確定させるまでは家計簿に記載するのはおかしいし、頻繁に変わるので記載に適さない。仮に利益が出ていたとしても、それは利確するまで自分の資産とは言えないし、損も損切りするまでは、本当の損ではない。かといって、物を買った時のように、株を買った分を全部支出として扱ってしまっては、家計簿上の資産が大きく減ってしまって家計簿として機能しなくなってしまう。

という事から、家計簿には、現在証券口座で保有しているもののうち、元本相当の金額を記載すれば良いと思われる。そうすれば、評価損益に左右されず、安定した金額で家計簿に記載できる。

残り元本分 = 評価額 – 評価損益

ということになるので、一見評価損益が頻繁に変わると、残り元本分が変わるような計算式に見えるが、実際には、評価損益の方が、残り元本から計算されるので、残り元本は変わらない。

評価損益 = 評価額 -  残り元本

であって、評価額が変わるから評価損益が変わるのであって、残り元本は変わらない。

株を追加購入した時

株を買った時は、単純に残り元本に、追加購入した金額を加えれば良い。もちろん購入後に、評価額から、評価損益を引いた金額と一致する。

株を売った時

特定の銘柄を全部売るときは計算は単純化されるけど、一部を売った場合には、売った金額のうちいくらが元本なのかが良くわからない。割合とか平均購入単価から計算すればよいのだろうけど、なかなかに面倒だ。利確なら、元本分は購入時より少なく含まれ、損切りなら、購入時より多く含まれるはずだ。真面目に計算していたらややこしいので、これは、次のように考える

  • 現金(銀行口座)には、売った金額を収入として加える。
  • 証券口座には、売る前の残り元本から、売った後の、残り元本分(評価額-評価損益)を引いた金額を支出として加える。

これなら出来そうである。利確であれば、現金側に利益が加わり、損切りなら、証券口座側から損の分が元本から目減りしている事になり、結果、評価損益を加味しない、その時点での本当の資産が家計簿に記載されていることになる。

100万投資していて、50万の含み損がある場合に、本当の資産は50万じゃないか?という声が聞こえてきそうだが、含み益が50万出ている時に、150万が本当の資産ではないのと同じように、本当の資産は、やはり100万なのだ。評価損益は、それを確定したタイミングで、利益になったり損になったりするので、確定するまでは、どちらでもないのである。もっと言えば、評価損益なんて絵に書いた餅であって、みんながそのくらいが妥当だろうと思うから損益なのであって、まったくあやふやなものなのだ。現金に置き換えれば、1万円札を持っていって買い物をするとき、みんながそれを、1万円という価値があるとして、その1万円でこれだけのものが買えると思っているから1万円なのであって、例えば市場に魚を買いに行く時に、昨日1万円で10匹買えたからといって、今日も10匹買えるわけではないのと一緒だ。魚の値段が変わったとも言えるが、1万円の(魚に対する)価値が変わったとも言える。現金の価値は非常に安定しているので安心感があるが、今のようなインフレの時代では、徐々に価値が下がっていて、株式で言えば、毎日含み損が膨らんでいる状態とも言える。そんな状況で、本当の資産はと言われれば、やはり1万円だと答えざるおえない。現金であっても株式であっても、それを手に入れた時の価値を現金で計算した額を記載するしかないのだと思う。

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