いくつか学んだ事

インデックスは一つに絞る

NISAで積み立て投資できる投資信託は色々あるが、最初の頃よく出ていた質問は、オルカンとS&P500が人気だけど、分散投資が良いということなら、両方持ってはだめなの? というようなもので、分散投資の意味を勘違いしているものが多かった。

この切り口での分散投資は、いずれかの個別銘柄ではなく、複数の銘柄に投資してリスクを小さくしましょうという事だけど、どの程度分散するのかという事は、それぞれの事情で決めましょうという事。数字上では、50程度以上で分散すると、分散の効果が十分出るらしいが、その50をどのように選ぶか次第となる。オルカンは、世界中の株(2900社以上と言われている)、S&P500は、米国の500社の株に分散するし、どちらも、様々なセクターの株を含むので、十分に分散されていることになる。その他の指数連動型は、それぞれ、オルカンやS&P500より狭い範囲での分散になる。例えば、ハイテク株だけで構成されているものは、分散されているとは言え、ハイテク株が弱い時期は不利になるし、ラッセル2000のような中・小型株の指数では、景気に左右されやすいとかの特徴があるので、自分の状況や目的に合った分散を選ぶのが良いということになるが、では、オルカンとS&P500の両方を選ぶのは、どのような状況なのか? ダメではないが、どのような分散を望んでいるのかが決まっていなくて、別の軸(分散を勘違いしている)で選んでいる事になるので全く意味がないということになる。オルカンがS&P500を含んでいるということを考えれば、オルカンを選ぶのであれば、S&P500を持つのはおかしいし、S&P500を選ぶならオルカンを持つのはおかしいということになる。

バランスファンドはダメ

4資産均等型とかのバランスファンドは手を出さないほうが良い。これは、日本株や債権がダメというのと同じ様な理由になるが、巨額の投資であればそういう分散はメリットもあるかもしれないけど、個人レベルでは、ほとんど意味がない。パフォーマンスは悪いし、リスクヘッジにもなっていないし、むしろ、日本株や債権が足を引っ張る形にしかならない。非常にリターンが少なくて、それゆえ、複利が効かず、株価がちょっと下落したら、すぐに含み損になってしまうから、続けるのは難しい。

長期投資で、日本株はダメ

日経225とかTOPIXとかの日本株のチャートを見れば、一目瞭然で、今年になってから急に4万円台とかの高値を付けたりして騒がしいけど、人口とか企業の成長性とかを考えた場合、オルカンやS&P500のような緩やかな右肩上がりの成長を期待できないので、NISAには不向き。日本株は、短期・中期の投資向けで、サテライトでやる分には良いけど、コアで持つと後悔するというか、落ち着かないと思う。20年も落ち着かない状況が続くと思ったらぞっとする。

長期投資で、個別銘柄はダメ

例えば、日本で安定していそうなTOYOTA株であっても、上がったり下がったりするし、なんなら、下がっている期間がかなり長い上に、長期で持っていたら緩やかに上るのかというと、まったくそんな期待はできない。長期投資は、長期では緩やかに上るというところに期待をしての投資だから、個別銘柄で長期投資をする場合は、余程その銘柄を信じていなければならない。信じられる銘柄がある人だけ。そして20年の間にその会社が倒産してしまっても、仕方ないと諦められるほどに惚れ込んでいる人だけだ。

ホールドが常にベストの選択肢ではない

NISA長期投資は、何があってもホールドがベストプラクティスだが、それは、株式自体が終わることが、世界の成長が終わる、人類の歴史が終わるという事につながっているからで、人類が終わっている状況でお金を持っていても仕方ないよねって事。だったらゴールド持っていればよいのでは?と思う人がいるかもしれないけど、そんな状況では、ゴールドは単なる鉄くずにしかならない。いくら持っていても誰もゴールドを買ってくれないからね。

ただ、S&P500の場合は、世界というより、米国企業に投資しているので多少違ってくる。一説によれば米国経済が世界のリーダーなのは、2030年くらいまでという話もあって、その後はインドあたりが台頭してくるのではないかということもあるらしい。そんな事誰にもわからないと思うけど、米国企業が今や世界で商売しているということを考慮したとしても、米国集中投資がベストな選択ではない時期が来る可能性はある。そういう状況では、必ずしもホールドがベストとは言えないので、10年後、20年後に世界の状況が変わってきたら、頑なにホールドせずに、慌てずに徐々に銘柄を切り替えていくことも考えた方が良いと思う。

NISAだって売っても良い

NISA枠(それがその時もあるのかどうかわからないけど)は、それが一杯になったあとは、それを売却した分は、翌年に復活するので、12月に売却して、翌年の1月に、別銘柄に切り替えるというのを5年間で行って入れ替えるというタイミングが来るかもしれない。

枠が埋まっていないのであれば、例えば、いろいろ迷って銘柄を絞りきれずに失敗したと思ったら、いつでも売って良いのだ。枠が埋まっていたとしても、NISAは売ってはダメだと思い込まずに、本当に必要なら売るべきだと思う。

ただ、必要も無いのに、多少下落したからとか含み損が出たからといった理由で、怖くなって長期分散投資を途中で売ってしまうのだけは避けたいものだ。

NISAは何があっても売らない銘柄を選択

NISAが長期での運用を前提としていることを考えれば、特定のテーマに絞られているような分散は適さないというのも、すぐにわかってくる。20年後というより、今から20年後までずっとハイテク株が世界をリードしていくという確信があるのであれば、NASDAQ 100 とか、今のリーダー銘柄がずっと変わらず伸びていくという確認があれば、FANG+とかでも良いのかもしれないが、そんなことは誰にもわからないし、そうならない可能性も十分高いので、オルカンかS&P500のように、様々なセクターに分散されているものを選択したほうが良いように思う。

オルカンやS&P500では、十分なリターンが得られないという欲張りな人は、NISA枠の外で、完全な余裕資金で自分がこれだ!と思う銘柄に投資すれば良いだろうし、もしそちらで利益が出たら、利確してそれを、NISA枠のオルカンやS&P500に回すという方法がある。特定口座で利確した場合は、20%の税金を取られるが、それをNISAに入れたあとは税金はかからない。それに、そのような投資は必ずしも利益ばかりではないので、時には損切りも必要になってくるけど、特定口座であれば、損益通算が使える。(NISA口座は無税なので損益通算はできない)

あるいは、貯金が十分にあって、NISAの1年分の枠 360万を超えて余裕資金がある場合は、それを貯金のままにするのではなく、来年以降のNISA口座用に特定口座で運用しておくという手段もある。この場合は、NISA口座で持っている銘柄と同じ銘柄を持っていても良いと思う。

いずれにしても、銘柄はシンプルに、NISA口座はオルカンのみか、S&P500のみなど、自分の状況と目的と長期ということを考慮して、1銘柄に絞るというのがベストな選択ではないかと思う。

NISAの評価損益は気にしない

含み益が出ても売らず、含み損となっても、損切りせずと決めているわけだから、評価損益を気にする必要はないし、最初に決めたことからずれて、利確したくなったり、損切りしたくなったりと余計なアクションを起こしてしまうきっかけとなってしまうかもしれない。評価益がでているときは、つい無駄遣いをしてしまうかもしれないし、評価損となっているときは、無駄に悲しい気持ちになるかもしれない。それが家庭や日常生活に悪影響を及ぼす可能性も否定できないので、それであれば、見ないほうが良いと思う。

NISA枠を超えた余剰資金の運用

NISAの積み立て投資とは別に余剰資金がある場合、翌年のNISA枠に使うまで銀行預金ではもったいないと考えた場合、その一部を、短期・中期で運用する場合は別だが、現金の代わりに投資しておく場合は注意が必要だ。それが、NISA枠の銘柄と同じであれば、プラスでもマイナスでもそのままNISA枠に移せば、長期投資を継続していることに変わらないので、損切りしても税金がかからないからOKと言えなくも無いが、異なる銘柄の場合、通常はS&P500よりリスクの大きな銘柄を選ぶことになるので、NISAに移したい時に含み損だった場合、S&P500より遥かに大きな含み損になる可能性があり、この場合は、現金で持っていたほうが良かったという事になる。また、同じ銘柄であっても、こういった資金を、一括で何かに投資するのはちょっと考えものだ。

というのも、NISAに移すことも考えて、長期運用を前提に投資するということになるだから、短期の値動きに左右されないような投資方法にしなければならないからだ。一括で買って直後に大きな下落がきて、翌年まで含み損なんて状態になったら、何の意味もないし、翌年のNISA分に別の資金を当てなければならなくなる。

そうなると、やはり、分散投資ということになる。仮に120万あれば、NISAの積み立てと同じタイミングで、毎月10万ずつ積み立てておくくらいが丁度良いのではないだろうか。確かに株価が右肩上がりであれば、一括で120万入れたほうがリターンは大きいが、これはあくまでも長期投資の中でのNISA枠の制限による暫定措置であるという事を考えたほうが良いように思う。

ゴールドのポジションを持つ

ゴールドは、基本上がらない(キャピタルゲインはなし)くらいに考えていたほうが良くて、むしろ、下がるなら、世界は良い状態で、株式は好調なんだと考えるくらいで持っていたほうが良いかもしれない。ゴールド自体の値段が変わらないので、円安で買って、その後円高になったら、かなりマイナスになる。その逆ならプラスになるが、それはあくまでもその時の為替で計算したらそうなるというだけの話であって、ゴールドの価値は変わらない。

とすれば、ゴールドを買うなら、NISAの積み立てと同じタイミング、同じ額が理想かもしれない。その時買った株が下がってもゴールドは下がらない(上がっても上がらないけど)ので、株を買った時の現金の価値をキープしておくことになるから、株のリスクの軽減になる。200万の株が 100万の価値になってしまったとき、100万の株と100万のゴールドでも合っていれば、50万の株と100万のゴールドで 150万残ることになる。200万の株が400万になるときは、300万にしかならないが、+100万であることにはかわらない。どのくらいリスク回避するかは、ゴールドを買う割合で調整すれば良い。

で、ゴールドを持つ意味は、そういう事ではなく、投資を継続する上での安心感と、インフレ対応の方が大きい。仮にゴールドが買ったときより下がって含み損になっている状態であっても、株の様に大きくは下がらないという安心感があるので、株が大きく下がり続けている間でも、その怖さを和らげてくれて、株のホールド力を高めてくれる。インフレが進んで「物の値段」が上がる時、ゴールドは「物」なので、一緒に上るため、現金で持っていたら目減りしてしまうのを回避することができる。というあたりが、ゴールドを持つメリットだと思う。

ただし、全然上がらないし、なんなら下がるので、ゴールドを買ってよかったという実感を得られるということは期待しないほうが良い。保険と一緒で、それを実感する時は、負の何かが起きた時くらいで考える。 精神安定剤だったり、流動性が高いので、株価が下がった時にゴールドを売って、株を追加で買う資金にあてるといった使い方を想定したほうが良さそうだ。

インド株は、長期でコツコツと

米国経済は終焉を迎える。次は、インドだ。という話をあちこちで聞く。実際インドの NIFY50とかの指数は、S&P500のように、長期で緩やかに上昇している。なぜ次はインドなのかについてはいろいろとネットで説明されているが、人口を理由にしている事が多い。うまく進めば、今後労働人口の増加とともに、インドはどんどん発展していくだろうという見通しなのだ。しかし、それはいつ頃だろうか? 現状は米国経済は弱いのだろうか?インドが台頭してきたときに、米国はそんなに弱くなっているのだろうか?といろいろ考えると、今は、米国株中心、状況を見ながらインド株に切り替えていくか、とりあえず今からインド株は細く長くが良いのではないかと思う。今でも徐々に上がっているわけだから、あるタイミングで切り替えるより、長期でコツコツが良さそうだ。

大きな資産を運用しているのでなければ、債権は特に考えなくても良い

リターンは小さいし、リスクヘッジにならないしで、あまり良いことが無いので、現金で十分だし、債権より、ゴールドを検討したほうが良いように思う。債権といっても、社債とかでは不安だから、結局国債になるが、日本の国債なら銀行の定期預金の方がマシだし、米国の国債は為替リスクなどもあるので、メリットがあまり無いように思う。

鬼の居ぬ間に

Sell In May もそうだけど、8月と9月は、米国の機関投資家がお休みとなるようで、マーケットは静か。閑散に売りなしと言われるように、売りも買いもないので、穏やかな感じがする。これは、大きく儲けたい人達にとってはお休みタイミングだと思うけど、健全な取引をしたい人たちにとっては、とても良い時期ではないかと思う。突然これといった理由もなく、下がる事も無ければ、いきなり上がる事もない。良い銘柄はゆっくりと上昇して、そうでないものは下がっていく。大きなローテーションもなく、極端な動きもないので、大きく儲けることはないが、心穏やかに練習ができる時期でもある。まさに、鬼の居ぬ間の穏やかなひと時なのだ。しかし、そんな日々にもいつか終わりが来る。今年は、9月のFOMCの利下げがあるかもしれないので、8月末くらいから動きが出てくるのではないだろうか。ということで、プラスであってもマイナスであっても、長期以外のものは、8月の最終週あたりを目処に、一旦手仕舞いすることを考えた方が良いのかもしれない。とはいえ、9月に利下げがあれば、9月から10月で、大きく上がる可能性もあり、8末で引いてしまうと、残念なことになる可能性もある。様子見をしようにも、”それ”は突然やってくるので、どちらに掛けるかを決めるしか無い。3割残して7割引くか、その逆か…

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投資は余裕資金での意味

投資は余裕資金でやりましょう

必ず言われる事だけど、その意味を勘違いしている人が居るようだ。私のような昭和世代は、貯金が当たり前で、投資と聞くとギャンブル性の高い金儲けというようなイメージを持っていたりする。貯金は減らないけど、投資は元本割れのリスクがある。もしかしたら、資産をすべて失ってしまうかもしれないという怖さがあるところから、その勘違いが生まれるのだと思う。

投資にもいろいろあるが、新NISAをきっかけとして、今、投資家ではない個人に推奨されている投資は、長期・分散・積み立てのインデックス投資であって、個別株とか、ボラティリティの高いアクティブ投資信託や、ましてや、信用取引とか、PUT/CALL といったものではない。長期・分散・積み立てのインデックス投資の特徴は、その実績と将来の見通しにおいて、上がったり、下がったりしながらも、長い目で見れば徐々に増えていくというところにある。

「余裕資金」の意味は、「失っても生活に困らないお金」ではなくて、「一時的に株の価値が下がったとしても、慌てて売らずに持ち続けられるお金」とか、あるいは、「株価が下がっている時に、どうしても必要があって売らなければならないお金」ではなく、「株価が戻ってきて、上がるまで持ち続けられるお金」という意味に解釈すべきだと思う。

株価が下がった時だけではなく、上がった時でも、大きなイベントは別だが、普段の生活を続けてくのに必要なお金であれば、せっかく上がっている株を売却してしまうことになるので、それはそれで、機会損失という損失になる。

というわけで、余裕資金でやりましょうといいうのは、例えばNISAであれば、S&P500とかオルカンあたりを決めて、毎月積み立て額を決めたら、収入が増えたり、減ったりして、その積立額を変えるタイミングにでもならない限り、証券会社の積み立てを設定して、後は、5年、10年、あるいは20年、放置して気にしないくらいの投資で丁度良いという事なのだと思います。

いや、それではなんか物足りないという人は、その人なりの枠を決めて、特定口座で短期・中期の投資をすれば良いということになりますが、それも、短期であっても、やはり余裕資金でというのは大事な事だし、個別銘柄よりは、攻めるにしても、TQQQやSOXL などの、インデックス連動型で分散されているものに投資するのが良いのではないかと思う。

インデックスには、たいてい、そのインデックスを牽引している1つあるいは少数の銘柄があるのだけれど、だったら、その銘柄だけ買った方が良いのではないか?という意見もあるのだけど、例えば、TOPIXとTOYOTAのチャートを重ねてみればわかるが、調子が良い時は、TOYOTAの方が大きく差を付けて上昇するのだけど、下落しているときは、TOYOTAの方が大きく下落する。米国株のハイテク株も同じような感じで、この違いが分散の効果なのだと思う。上昇時は分散されていることで、「もったいない」という気にもなるのだけど、下落時には「分散していて良かった」と思うわけで、これは、普段健康で病院なんてめったに行かないような人が、それでも医療保険に入っているようなものだろう。つまり「もったいない」のではなく、いざという時の保険ということだと考えることもできる。

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確証バイアス

以下のように添削しました。文章の構造を整え、明確さと読みやすさを向上させました。


インターネット上には様々な情報があふれており、そのすべてを取り込むことは不可能です。そのため、無意識のうちに、または何らかの外的要因によって、取り込む情報を選別しています。

私が注意している点は、以下の通りです。

  1. 発信者が不明、もしくは不確かな情報(アノニマス情報)は無視する。
  2. 根拠に乏しく、事実の裏付けがない噂レベルの情報は無視する。
  3. 誰にとっても不確実なもの(予測など)に対して、断定的な情報は避ける。
  4. 「AかBか」という選択肢が提示されている情報で、Aを選ぶことが発信者にとってメリットになる場合、その情報を避ける。
  5. 当時の世界や身の回りの状況に対して、その状況を過度に強調する情報は避ける。例えば、皆が恐怖を感じている時にそれを煽るような情報や、逆に加熱した状況をさらにヒートアップさせるような情報は避ける。また、その逆に、過度に状況を軽視する情報も同様に避ける。
  6. ある状況や事実を解説する際に、発信者の意見や推測が多く含まれている情報を避ける。

このようにして情報を選別しようとしていますが、残念ながら最初のアノニマス情報以外は、一度情報に触れてみないとその内容がわからないため、結局は一度はその情報に接する必要があります。多くの情報には、タイトルやコメントなどが付いていて、それが無駄な情報をふるい落とす助けになることもありますが、それらも情報の一部であり、厄介でもあります。

こうした状況で陥りやすいのが、確証バイアスです。気をつけていても、一度玉石混交の情報を取り込んでしまうと、無意識のうちに自分の意見に合致する情報を選別してしまう危険があります。

例えば、米国株が上がってほしいと思っている時は、米国株の上昇に有利な情報ばかりに着目しがちです。また、政府に対して不信感や不満を持っている人は、マイナンバーとマイナンバーカードの区別もできないまま、健康保険証とマイナ保険証のメリット・デメリットを比較しないまま、政府やその制度のマイナス面ばかりを追ってしまいます。これにアノニマス情報や宗教が加わると、群衆操作され、正しい行動が取れなくなります。

こうした状況において、ChatGPTのようなAIは案外役立ちます。AIにも情報のバイアスがかかる可能性は否定できませんが、現時点では概ね公平な情報を提供しているように見えます。Google検索では、自分で情報を拾い集める必要があり、確証バイアスがかかりますが、AIは結果をまとめて示すため、少なくとも自分の確証バイアスがかかりにくいです。これまで多くの質問をAIにしましたが、定義が決まっているような事柄にはストレートに情報が返ってきますし、そうでない場合でも、多くのケースでメリットとデメリットを両方示すような公平な情報が返ってきます。

特に重要なのは、わからないことや不確実なことについては、「不明」「不確実」という答えが返ってくることです。人間相手だと、質問する側は何らかの答えを期待し、答える側も何らかの答えを与えようとしてしまいます。カウンセラーやライフプランナー、弁護士などの有料サービスでは、その傾向がより強まります。

以前、ある件で弁護士に相談したことがありますが、町の無料弁護士相談や保健所、警察、役場などでは、対価の支払いがないため、できないことはできない、わからないことはわからないとストレートに回答が返ってくることが多いです。しかし、有料の医者や弁護士相談では、何らかの回答が返ってきますが、それが必ずしも正しいとは限りません。結果としてセカンドオピニオンを求めることになり、さらにお金がかかり、混乱が深まることがあります。そして最後には、自分の確証バイアスがかかった情報を選んでしまうので、何をしているのか分からなくなることがあります。今後はこうした分野でも、AIによる相談サービスが一定の成果を伴って登場することを期待しています。

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ウォッシュセール

株式投資で、ある銘柄を損失を伴って売った場合に、30日以内に同じ銘柄を買い戻した場合、その損失は、損益通算の対象とならない。つまり、損失として認められないというルールが、ウォッシュセールだ。

何言っているのかわからないかもしれないが、例を見れば簡単。例えば、A株を利確して、100万の利益が出た場合、日本だと、約20万の税金を払わなければならない。しかし、B株で、50万の損失が出た場合には、 100-50 = 50万 x 20% = 10万の税金となるというルールを損益通算というのだが、B株の売りがウォッシュセールに該当する場合は、50万の損失は認められず 20 万の税金となるということ。なぜそのようなルールがあるか、これは、B株がある時点では損失を出しているが、いずれ上がるという確信がある場合に、A株を利確した税金を抑える為に、B株を一旦売って、すぐに買い戻す事で、意図的に損失を出すという事が行われるのを防止する為。売ってすぐに買い戻せば、持ち続けているのと同じだし、売って、少し下がったところで買えば、更に有利になる状況で、計算上の損失だけが残り、税金を抑えることができる。

というのがウォッシュセールだが、これは、米国での話であって、日本では適用されない。例え、日本で米国株を買っていたとしても、適用はされないのである。

だから、日本ではそういう事をしても良いのか、ラッキーという話ではなくて、日本の場合は、30日という期間も、ウォッシュセールも無いが、同一銘柄については1年間で通算するというルールがあるので、最終的に利益が出る場合は、損失が計上されない事になる。

というわけで、計算上の損失を出したい場合は、例えば、2024年に売って損を出して、その後に買い戻した場合、年内はそのまま持ち続けるか、2025年以降に利確すれば良いということになる。とは言っても、2025年に利確した時に税金を取られるので、結局のところ、税金の先送りにしかならないような気がするけど。もちろん、損を出して、マーケットから退散してしまう場合は、税金を払う必要は無いけど、そんなことを目的にB株を買う人は皆無だろう。

要するに、日本では、面倒な事を考えずに、好きなタイミングで、売ったり買ったりすれば良いという事になる。同じ銘柄であっても、違う銘柄であっても。

なので、明らかに下落局面で、それが続くと考えるのであれば、利確でも損切りでもして、反転した後、底を狙うということでもなく、売った時より安いタイミングで買えば良いし、別銘柄を買うとか、ポートフォリオを組み直すとかすれば良いということだね。何があっても、売っては駄目だという思い込みはなくした方が良いと思う。けど、売った後、入るタイミングを失って、現金持ったまま、資産を減らしただけだったというパターンもたくさんあるらしい。

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稲妻が輝く瞬間に居合わせる

長期投資を推奨する記事では、「稲妻が輝く瞬間に居合わせろ」という言葉がよく登場しますが、一旦売却すると、再び市場に入るのが難しいという意見もあります。一方で、「セル・イン・メイ」というアノマリーがあり、5月に売却して10月頃に戻る戦略も存在します。2024年では、7月初旬に売却し、10月か、大統領選後の11月に市場を見ながら戻るという選択肢も考えられます。

どちらの戦略を選ぶかは、その人のメンタル次第です。売却後に市場から退場するのか、再び戻るのかは、心理的な要因が大きく影響します。売る理由が恐怖からなのか、それとも戦略的な判断によるものなのかで、その後の行動も変わってきます。もし恐怖で売った場合、再び市場に戻る可能性は低く、「稲妻が輝く瞬間を待て」と勇気づけるべきです。一方、戦略的に売るなら「セル・イン・メイ」を勧めるのも一つの考え方でしょう。

自分で決めた損切りラインを超えても、「稲妻が輝く瞬間」を信じて持ち続ける場合、たとえ稲妻が輝いたとしても、すぐにプラスに転じるわけではありません。もしその稲妻が一日の上昇を意味しているのであれば、その上昇分は、すでにホールド中に失ったものの一部かもしれず、輝く瞬間に居合わせても大きな意味はないかもしれません。ただ元に戻っただけで、利益を得たわけではないのです。

「稲妻が輝く瞬間に居合わせる」という話は、ホールドするだけでなく、積み立て投資を継続していなければ意味がありません。例えば、NISA口座では多くの人が月1回のペースで積み立てを行っていますが、次の投資タイミングまでに稲妻が輝いたとしても、それが一日だけの出来事であれば、その利益を享受するのは難しいでしょう。結局のところ、輝く瞬間に居合わせることよりも、安く買える間に積み立てを継続する方が重要です。したがって、例えば年初に一括で買い、ホールドしている人には「稲妻」の話はあまり関係がないと言えるでしょう。長期的には、緩やかな上昇に乗っているだけで、短期的な市場の変動にはあまり影響を受けません。

どちらの戦略が良いかは誰にもわかりません。もし両方を狙う戦略を取るとすれば、NISA枠では積み立てを継続し、翌年のNISA枠分を特定口座で運用するパターンが考えられます。2025年になったら、特定口座からNISA口座に一括で移す、または特定口座を利確してNISA口座の積み立てを継続する、あるいは特定口座を少しずつ切り崩してNISA口座に積み立てるなど、柔軟な選択肢があります。

また、特定口座ではNASDAQやFANG+などリターンが大きなものを狙い、NISAではS&P500のようにボラティリティの低い長期向きの銘柄に投資することで、NISA口座を安心してホールドし続けることができます。最終的な目標は、NISA口座に長期で持てる銘柄を集中させ、それをできるだけ長期で運用することです。特定口座の運用はそのための手段に過ぎません。年間の資産配分としては、例えばNISA 70%、現金15%、特定口座15%という組み合わせも面白いかもしれません。このパターンでは、NISAが1,800万円になった時点で、NISA約2,000万円、現金450万円、特定口座(元本)450万円という状況になります。

もし65歳でこの状態に到達した場合、年金不足分を特定口座から切り崩して補填し、5%の運用で毎月10万円ずつ取り崩すと、70歳くらいまで持ちます。この時点でNISA口座が2,700万円になっていれば、そこからNISA口座を5%で運用しながら、毎月10万円ずつ取り崩しても、資金が枯渇することはありません。仮に相場が悪く、運用利回りが3%に落ちたとしても、107歳まで持つ計算です。

重要なのは、現金450万円があることです。これにより、特定口座やNISA口座の取り崩しは生活費として考え、突発的な出費にはこの現金を使えば良いでしょう。高額医療補償があるので、よほどのことがなければ450万円で足りるはずです。それでも足りない場合は、特定口座やNISA口座から取り崩せば良いでしょう。生活が脅かされるような危機に直面した場合、ためらわずに資金を使うべきです。

このような戦略を実行することで、「稲妻が輝く瞬間」にも居合わせることができ、恐怖に耐えながらホールドし続ける必要もなくなるのではないかと思います。

株式投資において「3年で9割が撤退する」という話がありますが、これはやや疑わしいと感じます。ある人が完全に株式投資から撤退したかどうかをどのように統計を取るのか疑問です。1ヶ月、1年、3年後に再び投資を再開する人や、一時的に資金が必要で一旦売却する人も含めての9割だとしたら、実際に撤退した人の割合はもっと少ないのではないでしょうか。

長期の積立分散投資は重要ですが、何がなんでもホールドし続けることが正解なのかは一概には言えません。投資は自己責任なので、自分なりの理屈があれば、それを試してみるべきです。YouTubeなどで誰かが不特定多数にアドバイスする際、安全策として「売るな、継続しろ」と言うのが主流であることは理解できますが、実際には彼らが「危なそうだから売っちゃった。しばらく様子を見てから強気相場に入るよ」と言っているかもしれません。そのため、あまり真に受けすぎない方が良いでしょう。

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株式投資とYoutube

投資の為の情報入手としてYoutubeを利用する場合、最初に考えておかなければならないことは、次のような事だ

  • 投資は自己責任
  • Youtubeは、エンタメ
  • 〇〇アナリストとか、元証券マンとか、元なんとかのプロとか、あるいは、ちょっと儲かっただけの個人投資家とかは、隣のオジサン・兄ちゃんみたいなもの。
  • 仮にそれが本物の投資家だったとしても、Youtubeの誰かの意見を聞いて、それに合わせて投資をしたとしても、成功する確率も失敗する確率も50%。むしろ自分の考えがない分、失敗する確率の方が高くなる
  • Youtube の情報は何かが起きてから出てくるものは、その起きたことの説明として、正しくはないかもしれないが筋は通っているものもある。しかし、これから起きることは、誰にもわからないのだから、その通りになったからといって、それはまぐれでしかない。
  • 本当にわかっているYoutuber は、未来のことはわからないとしか言わないから、中途半端なことは言わず、起きた事の解説に徹底するか、自分はこういう方針だという説明はするが、明日こうなるというような予言は絶対しないし、〇〇すべきとか、〇〇すべきではないとかは言わない。

要するに、今日から、明日からのアクションを、Youtubeからの情報を鵜呑みにして決めてはならないということ。

その上で、株式投資に興味を持ってから、これは面白いと思ったものを、いくつか紹介したい。

この人は本物:江守哲さん

https://www.youtube.com/@G-pd6ez

おそらく、唯一の本物投資家。この人の動画が無料で見れるのは本当にラッキーだと思う。ただし、この人の動画にしたがって投資したらうまくいくと思ってはいけない。理由は、明日の投資のアドバイスは得られないから。プロなので、当然そんな情報を無料で得られるなんて思うほうがおかしい。例えば、NASDAQ 、この人の話だと、S&P500より、NASDAQ の方がプラスを期待できるので、NASDAQ を買っていると話されていた時期があった。この人の本でも、具体的な銘柄の話はしていないが、NISA2.0という書籍で、コア 25%、インド25%、テーマ25%、ゴールドと現金 25% で持てば強いというような話があるが、そのテーマ株としてハイテク・AI関連とかが面白いという話があり、そこにNASDAQ なんかが当てはまり江守さんも買っているという話だった。しかし、7月末の暴落時には、江守さんは既に売っていた。ということを暴落後の動画で話されていた。つまり江守さんが買っているからといって、それだけの理由で、NASDAQを買ってしまったら、暴落時に逃げられなかったと思うが、それを江守さんのせいにしては駄目だということ。もしそこまでのアドバイスが欲しいのであれば、有料コンテンツを購入しなければならないということを理解した上で、それでも無料のコンテンツにも有益な情報がたくさん詰まっているので、価値の高いものになっている。

田端大学 投資学部

https://www.youtube.com/@tabbata

この人も本物。江守さんが本物のプロの投資家だとすれば、田端さんは本物の個人投資家という感じ。頼りになる兄貴的な感じだろうか。表現が面白くて、私は好き。投資のテクニックとか相場分析とか、そんなのではなくて、というか、そんなのは当たり前に出来る前提で、その上の精神論的なところが面白い。元の上司が ライブドアの堀江さんだということだけど、私は、個人的に堀江さんが大嫌い。特に務所から出てきた後は嫌いなので、堀江さんが出ている動画は絶対に見ないため、一部見れない動画があるけど、遡って見たくなる動画が多い。インタビュワーのイケメンの若者がすごく成長している感じがして、演出なのかもしれないけど、この人の側にいたらいろいろ、特に実践的な事を学べるんだろうなという感じもする。

ばっちゃまの米国株

https://www.youtube.com/@bacchama

どんな人だか良くわからないのだけど、的を突いたサムネと、淡々とした語り口、余計なバイアスを加えず、脚色も加えないが一貫性があって確信をついた、シンプルでわかりやすい内容。マーケットに対して、1日遅れなのが、残念だが、あの動きはどういうことだったんだ?とかを確認するのに参考になります。

この人の話で一番参考になるのは、「決算で考えろ」ということかな。バフェットも言っているけど、投資って価格(株券)ではなくて、会社を買っているわけで、相場がどうこうに振り回されず、自分が良いと思う会社、応援したい会社の株を買うのが本当の投資だと思う。それが明確なら個別株を買えば良いし、決めきれないならS&P500などのインデックスにしておけば、自分が知っていてもいなくても、結果的にそういう会社に投資することになる。

朝倉慶チャンネル

https://www.youtube.com/@info_ask1

米国株というより、日本株なのだけど、為替の話とか金利の話とか、ズバズバ言う感じのすごい人。なんでいつも怒っているのだろう?と思うこともあるけど、かなりアグレッシブな印象で、好き嫌いは分かれるかな。私は好き。いろいろあって落ち込んだ時に勇気づけられる動画でもある。

S&P500最強伝説

https://www.youtube.com/@Legend_of_SP500

NISAであろうとなかろうと、S&P500を買おうと思ったら、この人の動画は絶対見るべき。

株式投資に向き合う時間がなかったり、まだまだ勉強が足りないとか、自分なりの投資戦略がないというような時は、この人と同じ様にすればよいのでは? と思える唯一の人。現金比率の少なさだけは真似しないほうが良いと思うけど、余剰資金を何があっても相場に振り回されずたんたんと市場に投入していく。それを馬鹿正直にやるというだけではなく、しっかりとした分析をした上で、しかし相場に流されずに愚直に行っていくというのは、めちゃくちゃ強いし、再現性が高い投資方法だ。この人のやり方を真似てS&P500に集中して、相場があれたら、この人の分析と、それでも貫くという姿勢を見て心を落ち着かせる。銀行預金だけでは駄目だと思うけど、株式投資は怖いそんな人も、この人の動画を見れば、心穏やかに株式投資ができるかも。

S&P500は短期で狙うものではないから、いつ買っても良いし、下がるか上がるかはあまり気にする必要が無い。ということなら、これからもう少し下がるかもしれないけど、結構下がっている今買っても、長期で見れば問題なしだと思う。

まもる

https://www.youtube.com/@user-rk2cj8ro8v

印象としては、デパートとかで商品を売っている人(なんていうんだっけ?)。勢いのある話し方で、どんなに悲惨な状況でも、この人が前向きなら大丈夫と思わせるキャラ。実際この人はすごい。なんとSOXLを何があってもガチでホールドしてしまう。しかも、毎日動画配信しているということは、ただホールドしているだけではなく、毎日分析しているわけで、プラスの時はともかく、50%とかマイナス食らっていても、がっちりそれを受け止めた上でなおかつ前向きでいられるというのは普通ではない。イメージ的にはじゃじゃ馬乗りといった感じ。昔のバイク乗りなら、Z2 。並の人間ではすっ飛ばされる。内容的には、ばっちゃまとか他のYoutuberの動画のまとめ的な内容が中心なので、時間があるときは本家を見たほうが良いのだけど、元気をもらうという意味で、この人は外せないかもしれない。

だけど、SOXLは、下手に真似しないほうが良いかもしれない。確かに2021年、2023年後半から2024年の前半はすごかったけど、2024年の反発は疑問視されている。次は2026年までかかるかもしれないし、案外長期で低迷するという可能性もある。ある程度持ってしまっているなら、含み益があるなら売り、含み損なら買い足さずにそのまま持っていて、いよいよ上がり始めて、プラスに転じてから買い足しても良いかもしれないね。押し目買いは怖い。

PANさんとともさん

https://www.youtube.com/@pan-invest

https://www.youtube.com/@user-vz4kr9yu8p

米国在住の方なのかな?NYマーケットが開けた後、あるいは開ける前あたりに動画が公開されて、リアルタイムで何が起きたのかを解説してくれる人たち。分析や解説としてはとてもありがたい。けど、この人たちの動画をみて、次の一手が決められるわけではない。解説はあくまでも過去の話。未来は誰にもわからない。

馬渕磨理子の株式クラブ

https://www.youtube.com/@mabuchi-mariko

経済アナリスト。聡明で真面目な感じの人。投資に関する一般知識が得られる。ここまで紹介してきためちゃくちゃ個性的な Youtuber 達に対して、教科書的な感じだろうか。時間があるときにゆっくり見たい。

上岡正明

https://www.youtube.com/@kamioka01

たぶんすごい人、MBA保有の脳科学者という肩書なので、頭が良いのだろうと思うけど、個人的にはまったく参考にならない。

テスタという人と同じ様な感じで、普通の人には真似できません。

デイトレは嫌いだし、投資哲学としては、自分は受け入れられない人たちだけど、そっち方面で、ゲーム感覚でテクニックを駆使して金儲けをしたいという人には良いかも。

NISA系の話では、とにかく長期保有ということばかりが強く言われるけど、NISAだからといっても、時には利確や損切りは必要ではないかという意味で参考になる。株はゆっくり上昇して急に下るものだし、底値なんて誰にもわからないかもしれないけど、それでも、ある程度利益が出ている時に不穏な雰囲気を感じたら、利確してもよいだろうし、下げ始めてあれれとなったら、損切りしても良いのではないだろうか。そして現金ポジションを増やしておいて、ここぞという時に(それが底で無くても、自分が十分安いと思った時に)買える状況を作っておくことは良いことだと思う。例えずーっとホールドしていればいつかは戻るとしても。というような事を学ぶのに、こういう極端な人たちの話は面白い。

鳥海翔の騙されない金融学

https://www.youtube.com/@user-ik9tw2bc2c

たくさん動画があるけど、言っていることは、NISAで積立投資をすれば、将来の経済的な問題は解決する可能性が高いから、すぐに始めた方が良いよって話。まったくもってそのとおりだと思う。みんなそれぞれ置かれている状況も違うし、考え方も違うから、同じ事をいろいろな角度から何度も言うという人も必要だと思う。一貫していると言えばこの人ほど一貫している人もいない。新NISA普及委員長だ。

その他

面白いと思っているYoutuberはこんな感じだろうか。他にもたくさんありますが、サムネに、暴落とか買い場とか過激な言葉があるものは要注意。上で紹介した人たちもそういう言葉を使うサムネイルを使うことがあるけど、煽ったりするような内容ではない。今売れとか、今買えとか、NISAはやめろとか政府の陰謀だとか、そういうバカバカしい動画は見ないほうがよいと思う。

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1655の面白さ

1655というのは、S&P500連動で、日本市場で取引できるETFです。 当然NYマーケットは閉まっているので、先物取引と似たような感じになります。

NYマーケットが日本時間の5時AMで閉まった後に、基準価額が再計算されるので、毎日リセットされているような感じになるのですが、これがちょっとおもしろい。私の勝手な想像だけれど、買っているのはほとんど日本人で、S&P500に対する日本人の期待というか読みが反映されているように感じる。

横ばいの事が多いのだけど、8月に入ってからのチャートを見ると、1日はまだ今まで通り感があって横ばいだったのが2日は窓を開けて大きく下げたところから始まり、それでもあまり反応している人が多くないまま週末に入り、週明け5日はドカンと下げて始まって大慌て。パニック売りした人も出たかもしれない。 けど、6日は5日とほぼ変わらないところで、それ以降今日まで上げ下げはあるけれども、レンジ。昨日ゴールデンクロスが出て、今日は上から始まったけど、それでも、7日の終りを超えられてはいない。流石にこれだけ極端に下がってしまうと、買い場だとは思っても、なかなか買えないのだろう。今日はこのまま、横ばいなのかもしれない。さて12日月曜日は祝日でお休み。この状況で今夜のNYマーケットで、S&P500がどう動くか。 1655がどちらに動くかで、みんながどう判断しているのかがわかる。15時ぎりぎりで大きく上げるような気もするが、そうなれば、機関投資家がそう判断しているのだから、S&P500は大きくあがって、火曜日はニコニコかもしれない。期待がはずれでS&P500が下がれば、火曜まで悲しい週末となる。週末を楽しくすごしたいなら、何もせず、火曜までマーケットを見ない方が良いのかもね。長期なら火曜に上がってたら買いでも、遅くはないような気がする。

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テクノロジーはまだまだ

高校時代にマイコンに興味を持って、友人と秋葉原の BitInに通ってTK-80というボードコンピューターで遊んだり、授業の一環で東大の電算機センターでパンチカードを持ち込んでプログラムを走らせたり、親父に PC-8001を買ってもらったりなんてことをしていたら、Appleが出てきたり、MZ-80 だったかが出てきたりして、いわゆるマイコンブームになった。

その後、諏訪精工舎が小さいドットプリターを出したのだけど、ドットを組み合わせてでっかい(笑)漢字が印刷できるので面白くて買ったら、その後どんどん改良されて、良いプリンターが出てきた。EPSONのプリンターを買ってもらった時は、PC-9801を使っていたのだけど、標準だとうまく漢字が出せないので、ドライバー的なプログラムを書いて使ってたら、研究室の先生から、研究室のプリンターも同じだから、そのプログラム頂戴と言われて、研究室用に調整したりしたけど、今では漢字が打てるなんてあたりまえで、年賀状だって作れてしまう。フロッピーなんかも同じで、その前は、カセットテープを使っていたのが、フロッピーという便利なものが出てきて、最初は8インチなんてバカでかいものだったのが、5インチになり、3.5インチになり、MDになって、USBメモリになってと、どんどん便利になってきた。

北海道に来た時は、ようやく携帯電話が個人で使えるようになってきて、若い人は途中ポケベルを経由しているけど、私は直に携帯電話だった。それがPHS(ピッチ)になって、電話だけでなく、音楽が聴けるようになったり、iModeというサービスが利用できるようになったりして、今のスマートフォンになるまで、ずっと使い続けている。

Windows は3.1 あたりからメジャーになってきて、それまでは、MS-DOSとかCP/M とかなんだけど、98あたりでブレークした。 Mac も同時期に、Classic などの白黒から、徐々にカラー化されて、当時コンピューターなんて白黒で十分と本気で思っていたのだけど、結局、TVがそうであるように、カラーが当たり前になった。 Apple は一回駄目になって、ジョブズが追い出されて NexT を作って、当時 ASCIIという会社だったので、NexTにも関わったけど、詳しい人の話では、形はできているものの、各種ドライバーなど、まだまだコアの部分でプログラムが書きかけの部分が多いというような話だった。その後、NexT は、黒い椅子になって終わったけど、ジョブズがAppleに戻り、iMac が生まれて、今に至るだ。

1992年にASCIIに入社してしばらくした頃に、インターネットというか、HTML(W3C)が出てきた。ASCIIはコンピューター関係の会社だったから、日本にまだインターネットが普及する前から、ネットワークを持っていて、オフィス内でも、隣の席の同僚とメールで会話するのが当たり前だったし、東京と札幌で普通にグループワークしていたので、自然な流れでネットスケープを入手して、私もテキストエディタで手書きでHTMLを書いてみて、「おぉ~面白い」なんてやっていたけど、それが今日のように広範囲で使われて、ホームページとか、ブログとか、更にはSNSとか、もっと複雑なサービスなんかが出てくるなんて想像もできなかった。 メディアに関しても、せいぜいテキストに色をつけるくらいで、写真がページに載せられた時はすごいって感じだったのが、音も載せられるようになってきた。最初はデータ量と回線速度の関係で、mp3 のような大きなサイズのものは無理で、そもそもまだ再生手段が整っていなかったので、MIDI という形式。これが、音ではなく楽譜(音符データ)を送って、受け側のデバイスに演奏させるしくみだったので、再生環境によって全く音が違う。そんなのを、みかこさんとあーだこーだと言いながら作って、自分たちのホームページで公開したり、当時はSNSなんてなかったから、ホームページにCGIで掲示板というのを載せたら、そこに興味のある人がコメントをくれて、お話しているうちに、写真や絵のうまい人と、みかこさんの演奏したMIDIを組み合わせてコラボしようなんて話になったりして、更には、ShockWave だったか?アニメを作れるものが出てきて、そんなのも使って作品?を作ったりもしたなぁ。

ネット接続も、最初はカプラーという電話の受話器に取り付ける装置で、300ボーという低速でデジタルデータを、音声データ(ピーブーというやつ)に変換して送っていたのが、通称グレ電と呼ばれていたグレーの公衆電話が出てきたあたりで、デジタルのまま送れるようになって、ADSLになり、光回線になりと、どんどん便利になってきた。ダイアルアップの初期の頃は、3分単位で電話料金が発生するうえに、夜間が安かったから、みかこさんとタイミング合わせて、夜になったら、「セーノ」で接続して、3分以内に切る。なんて今思えばアホな事をしていた。24時間365日いつでも一定金額で使えて、しかも動画だった見れるという今の接続なんて、まったく想像できなかった。

インターネットで仕事するようになってきて、住んでいるところの関係から、リモートワークをするようになって、週1でミーティングの為に札幌に出ていたけど、それ以外は自宅で作業するようになった。当時はまだめずらしくて、TVの取材も来て、1日取材されて5分の番組で紹介された。5分の番組を作るって大変なんだなと思った。

そうこうしていたら、 Twitter というものが出てきて、なんだか面白そうだということで、同僚と遊び始めたのだけど、まだほとんど使っている人がいなかったので、アカウントは好きなアカウントで作れた。Twitter は public で日々思った事をつぶやいたりもしたけど、メールより便利だったので、同僚と直接会話するのにも使ってた気がする。何年かして、誰もが使いだして、なんだか不穏な感じになり、面白くもなくなったので、今はほとんど使っていない。そもそも、昔から、匿名の、どんな人間が言ったかもわからない話なんて、まったく興味がなかった。Twitter に限らず、私は、どこの誰かもわからない人と、ネットで交わることは今も昔も、将来も無いと思う。ネットは手段だしツールだから、大事なのは相手が誰か。その情報を発信しているのが誰かであって、ネット自体を信じるべきではないのだ。

そのあたり、MovableType というブログ用のプログラムが出てきて、当時は、日本製のシステムとか他にもいろいろ選択肢があったのだけど、結局は、ほぼ MovableType になった感じがあるが、そうなってから間もなく、今度は WordPress 一色になってしまった。 (^^;
私も、ずっと勉強がてら自宅サーバーを動かしているので、みかこさんと私のブログを、MovableType で始めたのだけど、今では、 WordPress に置き換わっている。どうも、みかこさんはちょこちょこ書くのが好きみたいで、ブログにハマって?今ではほぼ毎日書いているようだ。掲示板のようなものだと、相互のコミュニケーションという色が強いけど、ブログは基本日記なので、「発信」という色が強い。インターネット全体に、自分の意見やプライベートをさらけ出すという怖さはあるけれども、「そこは日記だから」ということで、多少思い込みや嘘があったとしても、ごめんなさいなのだ。

AI

そして、今、AIである。正直去年までは、ChatGPT なんて、まともな答えが返ってこないし、なんだかめんどくさいから、Google検索の方がマシ。 AIなんていったって、どうせプログラムに多くの情報を与えて、それっぽく見せているだけで、コンピューターが自ら考えるわけじゃないのに、何ができるの?って感じだった。例えば、各種インターネットサービスのホームページに時々右下あたりに出てくる、「何かごようですか?」のロボットチャットなんて、まったく使い物にならなかったし、Alexa とか Google Home とかは、何聞いても、「すみませんわかりません」だし、「AIなんて」と思っていた。

しかし、2024年になってから、私も意見を180度変えざるおえなかった。個人的には、ChatGPT4o 以降に限るのだけど、もはや、「わかりません」野郎ではなく、何でも聞いて、何でも相談できる同僚的な存在になっている。ある程度わかっていることや、Googleで調べればすぐに答えが見つかるであろうことでも、去年までは、Googleで調べていたけど、今年は、まずは、ChatGPT に聞くようになってしまった。それは、一発でまともな答えが返ってくるようになったし、しかも、最初の質問を「話題」として、次々と追加の質問や、補足情報の提示を要求できるからだ。 Google 検索は基本は「会話の流れ」というものが無いので、あくまでも単発の検索だけだ。追加質問をするには、最初のキーワードと次のキーワードを同時に入力するか、あるいは、それ以降は自分で調べなければならない。もともと、質問というより、キーワードを入れて検索するというものだから、どのようなキーワードで検索するかというテクニックが重要になる。 Google検索が下手な人は、適切なキーワードを見つけることが下手で、いくら検索を繰り返しても必要な情報が手に入らない。

ところが、ChatGPTは、会話ができるのである。質問も、「〇〇の状況で、〇〇が〇〇になる理由を知りたいのだけど」などと入れれば、かなりの高確率でちゃんとした答えが返ってくる。もはやキーワード探しは不要なのである。返ってきた答えに、「なるほどね。では、△△について、もう少し詳しく教えて」とかの追加質問も、自然な会話の流れで可能なのだ。

これが、AIなんだ。と思った。今はまだ、Google検索を使っている人が多いかもしれないけど、私が、インターネットやTwitter や Facebookを使い始めた頃と同じように、最初はあまり多くない人が興味半分で使い始めて、数年もしないうちに、おそらく 2025年には、圧倒的なスピードで使われだして、Alexa や Google Home もそれに代わり、AI無しの生活は考えられないものになっていくと思う。以前は、あるいはSFの世界では、一家に一人(1台)ロボットが普及するみたいな夢もあったけど、ロボットという物理的なものは開発にも普及に時間がかかるが、AIというデジタルコンテンツは、既にそれが普及する環境が整っている今、かなりのスピードで一気に普及すると思う。

誰かが、AIは産業革命だと言っていたが、まさに、そんな時代に我々は生きているのだと思う。

株が暴落して、ハイテク株は終わりだとか、半導体は終わりだとか、AIバブルだとかいう人がたくさん出てきているけれど、本当のとここは、「いよいよこれから」なんだと思う。世界中の人が石器時代に戻りたいと思っているとは、私には思えない。

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米国のバランス感覚

まったく勝手な想像で、おそらく間違っているのだと思うけど、私の勝手なイメージでは、日本株は、有象無象の集まり、米国株は、セクター別のヒーローを中心に各セクターが共存している感じがする。人間的なことと逆な気もするけど、日本の方がIndividual で、米国の方がGroupな感じ。

その米国株マーケットには様々な投資家が集まってはいるが、超大口の投資家を中心として、なんというかマーケット全体の健全性を維持しようとする、全体のモラルというか不文律のようなものがあるように感じる。

個人・個々の会社で考えれば、出る杭は打たれるというのは日本特有のもののように感じていて、いわゆる島国根性的なもので、一方米国は出る杭を尊重するような風潮があるように感じる。

しかし、セクターを超えて全体を考えた場合、特定のセクターとか特定のグループだけが他を圧倒しているような状況が好まれないのではないかと感じられることがある。そもそも、USは、United Stats なわけで、大きな括りでバランスを取るということに暗黙の了解があるのではないだろうか? ほぼ単一民族の日本人に対して、米国は人種も様々だし、出身国も様々、人の性格も、美意識も、何もかもが大きな多様性を持って共存しているように感じる。これが人々のDNSに染み込んでいて、グループ内では突出した才能を尊重するのと、ある意味反対に、グループ間ではバランスを保とうとしているのではないだろうか。

そう考えると、今回の騒動は、ハイテク企業や半導体のセクターが異常なまでに突出してしまい、バランスが崩れて株価が暴走してしまった為に、それを調整する為に、暴落したのではないかとも考えられる。

であれば、これからそれが復活していくとすれば、ハイテク・半導体だけが伸びる形で戻るのではなく、もっと広範囲なセクターがバランス良く戻っていくのではないかとも思う。セクターローテーションだろうと言われている暴落前の状況でラッセル2000が異常に伸びたことも、そのような「力」が現れた結果なのかもしれない。

となれば、2024年後半の回復期では、S&P500の様な全体を網羅するようなインデックスが、ハイテク・半導体中心ではなく、もっとリバランスされた形で、伸びてくるのではないだろうか。

S&P500のりバランスは、1,4,7,10月の末。7月末に大きなリバランスがあったとして、10月末までその成果が試されるのかもしれない。そう考えると、10月までは、S&P500がかなり緩やかに上昇するが、7月のピークまでには戻らないだろうし、NASDAQ や FANG+ といったものは、2024年前半のような勢いにはならないのではないかとも思える。

であれば、今は、傷ついたNASDAQやFANG+にこだわらずに、S&P500へリバランスしていく方針はどうであろうか。アクティブの大半はインデックスには勝てないと言われるが、NASDAQ や FANG+ はアクティブ的なもので、S&P500は典型的なインデックスだと考えれば、アマチュア投資家、特に日本のアマチュアは、大人しくS&P500やオルカンを買っておくのが正解で、それなのに、欲を出して、NASDAQ や、FANG+を買ってバランスを崩したものだから、今回の調整の餌食になってしまったのではないか?

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アセットアロケーションとかリバランスとか

資産を現金だけとか、株式だけとかの一つのもので持っている場合は、その一つがおかしくなったら、全資産を大きく失うことにもなりかねない。

少しでも儲けようと、全財産を、リスクの高い株式に投資したり、更には信用取引とかでそれ以上の投資をするのは、投機(ギャンプル)であって、デスマーチとなる可能性が高い。

それを避けるために、資産を複数の性質の異なるものに分散して持つということが推奨されている。アセット(資産)を、振り分ける(アロケーション)という意味で、アセットアロケーションと呼ばれている。

個人投資家にとって、最もシンプルかつ有用なアセットアロケーションは、現金+株式投資だろう。投資対象は他にもいろいろあるが、「いろいろ」は、シンプルがうまくできるようになって、山程の資産ができてから考えれば良いようなものであって、最初から手が出せるようなものではない。

投資信託に、4資産均等というのがあって、国内 and 国外 x 株式 and 債権で、4種類の資産に25%ずつ投資をするものだが、このパフォーマンスがすこぶる悪い。調子が良いときは、債権が重荷になる上に、調子が悪いときは、債権まで下がってしまうので、伸びないくせにリスクも意外と大きいのだ。国内と国外といっても、結局日本と米国なので、かなり相関してしまうところがあるし、なんか、ぜんぜん駄目。常に低空飛行か、下手すれば常にマイナス。

話がそれたけど、要するに普通の人は、アセットアロケーションと言っても、まずは、現金と株式だけで良いのではないか?と…

リバランスというのは、アセットアロケーションの調整をする、バランスを取り直すという意味で、例えば、現金と株式の割合を、50%:50% で持とうと決めている場合、現金は銀行預金で年利0.01%とかで、要するに減りもしなければ増えもしないのに対して、株式は、うまくいけば、年利5% とか 8% とか。下手すれば、-10% とかもあったりするのでバランスが崩れてきたら1年に1回とか、定期的に50%:50%に戻しましょうという話。例えば、現金:株式が、30:70 になってしまったら、株式のうち20を売って50:50にするとか、株式が調子悪くて、80:20 になってしまったら、現金の30%で株式を買い増すという話である。

株式を売って現金化する(利確する)方は、儲かっている状態なので強欲な人でなければできる。強欲な人は、もっと儲けよう、せっかく株が調子良いのだからこのまま続けようとして、やがて来る暴落にやられてしったりもする。なのであらかじめアセットの割合を決めて機会的にリバランスするというのが大事だとも言われている。株が調子悪いときに、現金で買いますというのは更に大変。ただでさえ損しているのに、その調子悪い株を更に買うなんてことは普通の神経ではできない。しかし、これも、リバランスという名目で機会的にやってしまう。

これはどういうことか? つまり株式が下落している時に、何が起きているかというと、アセットアロケーションベースで考えれば、それは、現金の価値が上がっているということになる。絶対的なプラスではなくても、相対的には、現金が儲かっている(価値が増えている)ことになる。なぜならば、株が下がっているので、同じ値段でより多くの株が買える状態だから。そして、株式投資は、株価は長期では上がるということが前提になっているのだから、それが安いうちにたくさん買って持っていれば、いずれ上がって大きなプラスとなる。と考えるのだ。だから投資に慣れた人は暴落が来ると「バーゲンセール」だといって、まるで喜んでいるかのような状態になる。もちろん、その時点で持っている株はかなりやられている事もあるのだが、それよりもむしろ、自分が気に入っているものが、いつもより安く買えて手持ちのそれが増えるという方が嬉しいらしい。別の角度から言えば、その株の、その人の平均購入価格が下がると言える。株価が平均購入価格を上回っている状態を、含み益と言い、下回っている状態を含み損というのだから、平均購入価格が下がるというのは、含み益となる確率を高めることであって、それが十分に低い状態になれば、多少の暴落が来てもびくともしない資産築けるということになるのだ。

自分なりのアセットアロケーションを決めて、年に1回でも、それを再確認して、必要ならリバランスするということは、資産を守ったり、時には自分の気持ち(欲)の暴走を止めたり、時には、尻込みしそうになる尻を叩いたりするという意味で、案外大切なものなのだ。

そして何より大切なのは、自分の資産の増減に一喜一憂しないことかもしれない。時には増えるし、時には減る。含み益が出ることもあれば、含み損になっている場合もあるけど、インデックス投資で長期投資と決めたならば、瞬間の状態は気にせず、自分で決めたアセットアロケーションを守り、リバランスをしながら、淡々と積み立てていくことで、まずは資産の安定を図る事を第一目標として、最終的には、10年後、20年後には、自分がその時必要な程度に増えている事を期待すべきなのである。儲けようというマインドでは、欲に負けて失敗してしまうことにもなりかねないのだから。

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