米国のバランス感覚

まったく勝手な想像で、おそらく間違っているのだと思うけど、私の勝手なイメージでは、日本株は、有象無象の集まり、米国株は、セクター別のヒーローを中心に各セクターが共存している感じがする。人間的なことと逆な気もするけど、日本の方がIndividual で、米国の方がGroupな感じ。

その米国株マーケットには様々な投資家が集まってはいるが、超大口の投資家を中心として、なんというかマーケット全体の健全性を維持しようとする、全体のモラルというか不文律のようなものがあるように感じる。

個人・個々の会社で考えれば、出る杭は打たれるというのは日本特有のもののように感じていて、いわゆる島国根性的なもので、一方米国は出る杭を尊重するような風潮があるように感じる。

しかし、セクターを超えて全体を考えた場合、特定のセクターとか特定のグループだけが他を圧倒しているような状況が好まれないのではないかと感じられることがある。そもそも、USは、United Stats なわけで、大きな括りでバランスを取るということに暗黙の了解があるのではないだろうか? ほぼ単一民族の日本人に対して、米国は人種も様々だし、出身国も様々、人の性格も、美意識も、何もかもが大きな多様性を持って共存しているように感じる。これが人々のDNSに染み込んでいて、グループ内では突出した才能を尊重するのと、ある意味反対に、グループ間ではバランスを保とうとしているのではないだろうか。

そう考えると、今回の騒動は、ハイテク企業や半導体のセクターが異常なまでに突出してしまい、バランスが崩れて株価が暴走してしまった為に、それを調整する為に、暴落したのではないかとも考えられる。

であれば、これからそれが復活していくとすれば、ハイテク・半導体だけが伸びる形で戻るのではなく、もっと広範囲なセクターがバランス良く戻っていくのではないかとも思う。セクターローテーションだろうと言われている暴落前の状況でラッセル2000が異常に伸びたことも、そのような「力」が現れた結果なのかもしれない。

となれば、2024年後半の回復期では、S&P500の様な全体を網羅するようなインデックスが、ハイテク・半導体中心ではなく、もっとリバランスされた形で、伸びてくるのではないだろうか。

S&P500のりバランスは、1,4,7,10月の末。7月末に大きなリバランスがあったとして、10月末までその成果が試されるのかもしれない。そう考えると、10月までは、S&P500がかなり緩やかに上昇するが、7月のピークまでには戻らないだろうし、NASDAQ や FANG+ といったものは、2024年前半のような勢いにはならないのではないかとも思える。

であれば、今は、傷ついたNASDAQやFANG+にこだわらずに、S&P500へリバランスしていく方針はどうであろうか。アクティブの大半はインデックスには勝てないと言われるが、NASDAQ や FANG+ はアクティブ的なもので、S&P500は典型的なインデックスだと考えれば、アマチュア投資家、特に日本のアマチュアは、大人しくS&P500やオルカンを買っておくのが正解で、それなのに、欲を出して、NASDAQ や、FANG+を買ってバランスを崩したものだから、今回の調整の餌食になってしまったのではないか?

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アセットアロケーションとかリバランスとか

資産を現金だけとか、株式だけとかの一つのもので持っている場合は、その一つがおかしくなったら、全資産を大きく失うことにもなりかねない。

少しでも儲けようと、全財産を、リスクの高い株式に投資したり、更には信用取引とかでそれ以上の投資をするのは、投機(ギャンプル)であって、デスマーチとなる可能性が高い。

それを避けるために、資産を複数の性質の異なるものに分散して持つということが推奨されている。アセット(資産)を、振り分ける(アロケーション)という意味で、アセットアロケーションと呼ばれている。

個人投資家にとって、最もシンプルかつ有用なアセットアロケーションは、現金+株式投資だろう。投資対象は他にもいろいろあるが、「いろいろ」は、シンプルがうまくできるようになって、山程の資産ができてから考えれば良いようなものであって、最初から手が出せるようなものではない。

投資信託に、4資産均等というのがあって、国内 and 国外 x 株式 and 債権で、4種類の資産に25%ずつ投資をするものだが、このパフォーマンスがすこぶる悪い。調子が良いときは、債権が重荷になる上に、調子が悪いときは、債権まで下がってしまうので、伸びないくせにリスクも意外と大きいのだ。国内と国外といっても、結局日本と米国なので、かなり相関してしまうところがあるし、なんか、ぜんぜん駄目。常に低空飛行か、下手すれば常にマイナス。

話がそれたけど、要するに普通の人は、アセットアロケーションと言っても、まずは、現金と株式だけで良いのではないか?と…

リバランスというのは、アセットアロケーションの調整をする、バランスを取り直すという意味で、例えば、現金と株式の割合を、50%:50% で持とうと決めている場合、現金は銀行預金で年利0.01%とかで、要するに減りもしなければ増えもしないのに対して、株式は、うまくいけば、年利5% とか 8% とか。下手すれば、-10% とかもあったりするのでバランスが崩れてきたら1年に1回とか、定期的に50%:50%に戻しましょうという話。例えば、現金:株式が、30:70 になってしまったら、株式のうち20を売って50:50にするとか、株式が調子悪くて、80:20 になってしまったら、現金の30%で株式を買い増すという話である。

株式を売って現金化する(利確する)方は、儲かっている状態なので強欲な人でなければできる。強欲な人は、もっと儲けよう、せっかく株が調子良いのだからこのまま続けようとして、やがて来る暴落にやられてしったりもする。なのであらかじめアセットの割合を決めて機会的にリバランスするというのが大事だとも言われている。株が調子悪いときに、現金で買いますというのは更に大変。ただでさえ損しているのに、その調子悪い株を更に買うなんてことは普通の神経ではできない。しかし、これも、リバランスという名目で機会的にやってしまう。

これはどういうことか? つまり株式が下落している時に、何が起きているかというと、アセットアロケーションベースで考えれば、それは、現金の価値が上がっているということになる。絶対的なプラスではなくても、相対的には、現金が儲かっている(価値が増えている)ことになる。なぜならば、株が下がっているので、同じ値段でより多くの株が買える状態だから。そして、株式投資は、株価は長期では上がるということが前提になっているのだから、それが安いうちにたくさん買って持っていれば、いずれ上がって大きなプラスとなる。と考えるのだ。だから投資に慣れた人は暴落が来ると「バーゲンセール」だといって、まるで喜んでいるかのような状態になる。もちろん、その時点で持っている株はかなりやられている事もあるのだが、それよりもむしろ、自分が気に入っているものが、いつもより安く買えて手持ちのそれが増えるという方が嬉しいらしい。別の角度から言えば、その株の、その人の平均購入価格が下がると言える。株価が平均購入価格を上回っている状態を、含み益と言い、下回っている状態を含み損というのだから、平均購入価格が下がるというのは、含み益となる確率を高めることであって、それが十分に低い状態になれば、多少の暴落が来てもびくともしない資産築けるということになるのだ。

自分なりのアセットアロケーションを決めて、年に1回でも、それを再確認して、必要ならリバランスするということは、資産を守ったり、時には自分の気持ち(欲)の暴走を止めたり、時には、尻込みしそうになる尻を叩いたりするという意味で、案外大切なものなのだ。

そして何より大切なのは、自分の資産の増減に一喜一憂しないことかもしれない。時には増えるし、時には減る。含み益が出ることもあれば、含み損になっている場合もあるけど、インデックス投資で長期投資と決めたならば、瞬間の状態は気にせず、自分で決めたアセットアロケーションを守り、リバランスをしながら、淡々と積み立てていくことで、まずは資産の安定を図る事を第一目標として、最終的には、10年後、20年後には、自分がその時必要な程度に増えている事を期待すべきなのである。儲けようというマインドでは、欲に負けて失敗してしまうことにもなりかねないのだから。

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含み損を確定する

含み損は確定しなければ、損ではない。再び株が上がるまで待ってプラスに転じるのを待てば良い。というのはセオリーではあるけれども。

確定したら負けだという言い方は必ずしも正確ではない。確定してマーケットから逃げたら負けだという方が正しいような気がする。反対に、確定してもマーケットから逃げなければ、それは必ずしも負けにならないかもしれない。

例えば、1,000万の株Aの含み損が100万だとして、これを確定したら、900万が手元に戻り、100万の損が確定する。そのままマーケットから撤退したら、単に100万損しただけで終わってしまう。しかし、その900万を株Bにそのまま投資したらどうなるだろうか。計算上は、900万の株Bを持っていて含み損は0となるが、実質的には1,000万の株Bを含み損100万で持っていることと同じになる。口数が違うので配当が出るものはそうならないけど、口数で言っても、暴落時であれば、Bだって平時より多く買えるし、今のように、円安=>円高が含み損にかなり影響を与えているのであれば、更に多くの枚数を買えるとも言えるかもしれない。

ここで、株Aの上昇率が株Bを上回ると確信しているのであれば、株Aを含み損100万のまま持っていた方が良いということになるが、株Bの方が上昇率が期待できるのであれば、株Bに切り替えるメリットが出てくる。株の上昇率は大きくなると振れ幅(リスク)が大きくなる傾向にあるので、例えばS&P500を売って、FANG+ を買うということができればメリットがある(かも)ということになるが、S&P500が含み損を抱えている時に、果たしてFANG+に切り替えられるかというと、なかなか勇気のいることになる。もちろん、今この状況で、これからは更にハイテク中心、AIも爆進と信じきれていれば、買えるかもしれないね。

しかし、逆はどうだろうか? FANG+ を売って、S&P500を買うというのは、デメリットしか無いのであろうか…. 私はそうでも無いと思う。FANG+もS&P500も大きく下げている今のような状況で、S&P500の価格はかなりバーゲンセールになっている。しかも、株価暴落まえにセクターローテーションでハイテク株が大きくやられた後なので、FANG+ より S&P500の方が、広く分散されているという安心感がある。もし、FANG+の今後の上昇を固く信じているのであればFANG+を持ち続ければ良いが、株はいずれ戻るにしても、7月までのように、ハイテク株圧倒的中心という状況に戻るとは思えないのであれば、たとえ100万を取り返すのに時間がかかったとしても、S&P500に買い替えるメリットがある。

S&P500は、米国株の標準的なインデックスなので、これが長期でマイナスになるということは、米国の株式が終わるということだから、もしそんな状況になるのであれば、米国だけでなく、日本も先進国も終わりだ。少なくとも、FANG+の上昇を期待しているのであれば、S&P500の上昇を期待していることにもなる。どれも期待できなければ、100万損してマーケットから撤退するしかない。そのS&P500が、今年の4月くらいの価格で買えるとしたらどうであろうか?

FANG+で、「ちょっとリターンを期待しすぎて、リスク取りすぎたな」と思っている人、S&P500を4月までに買いそこねて、買えないまま7月までものすごい勢いで上がるのを指を加えて待っていた人、そろそろ好機到来と考えても良い状況かもしれない。知らんけど…

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長期(積み立て)投資

長期投資は、市場の変動を乗り越えて資産を成長させることを目的としています。市場の短期的な変動に一喜一憂せず、時間を味方につける投資戦略です。
同じ銘柄を永遠と持ち続ける事ではないし、インデックス投資だけに限った話でもなく、資産の一部を株式市場に長期に連続的にさらしておく事なので、銘柄を増やしても、途中で別の銘柄に切り替えても、長期の枠内だろう。

特に現在のようにほぼすべての株価が下落している時期には、既にある程度の利益を確定している場合、長期投資だからといって我慢して持ち続ける必要はなく、含み損が出ているならむしろ売るタイミングかもしれません。

特定口座は、収益に対して、20%程度の課税がされるが、損益通算があるので、ここで利益の範囲内で損を確定しておけば、節税になる。その売ったものを、タイミングを見て(あるいは見ずに)市場に戻せば長期を継続していることになる。

注意が必要なのはウォッシュセール。日本では明確に定義されていませんが、例えばS&P500を損切りして、即時(30日以内)に再購入するとウォッシュセールと見なされ、その損失は損益通算に加えられず、ただの損失となります。売ってから買うまでに価格が変わらなかった場合は単なる手数料の損ということになるし、価格が上がれば安く売って高く買うというバカを見ることになる。

そのような危険性はあったとしても、今の様な、市場ほぼ全面での暴落局面では、損切りのタイミングとしてはアリだと思う。

利確している範囲内で、という事にはなるが、FNAG+ やNASDAQ で大きな含み損がある場合に、それを損切りして、S&P500を買えば損を確定して節税になるし、長期投資を崩すこともない。もちろん、上昇に転じた時に、FANG+の上昇率が、S&P500の上昇率を遥かに上回ればFANG+を持っておけばよかったということにもなるが、株価は、特にインデックス投資の場合は、急激に下落することはあっても、急激に上昇することはなく、緩やかに上昇をしていくものだし、そもそも長期投資というのは、短期の上下に振り回されず、緩やかな上昇をとっていくものなので、S&P500で十分とも言える。30日後に、FANG+が上昇しているなら、そこで再度FANG+を買っても良いだろう。今回の下げは、2段階になっていて、最初はセクターローテーションで、次に暴落と来ている。セクターローテーションでは、ハイテク株が売られて、ラッセル2000のようなものが買われていた。そこから考えると、今後上昇に転じた場合に、2024年前半のような、ハイテク株集中という状況になるより、むしろ健全にセクター分散された形で伸びていくという期待もあり、後半は、S&P500あたりを持っておくのが無難なのかもしれない。

NISA一本槍

NISAだけで投資をしている場合、NISAは税金が発生しないので、損益通算ができない。特定口座とNISAの損益通算もできないので、NISAで儲かった場合は良いが、含み益が出ていても、何もしないで、積み立てを継続する方が良い。というか、何も出来ない。特定口座でも、オルカン一本とかS&P500一本では結局何もできないのは、同じ事で、損益通算を使うためには、どこかで利確していなければならない。儲かっているんだから20%の税金は仕方ないとは言え、20%は小さくないわけで、損益通算は精神的な安定剤にもなり得るため、これが使えないNISAは、マーケットの状況を考えずに、ひたすら積み立てるしかないのだ。

4月もそうだったけど下落局面になると出てくるのが、「政府陰謀論」
NISAは税金がかからず、長期では安全なインデックス分散投資にフォーカスすることで、国民にメリットがあるが、損益通算で節税する方法は禁じられているため、下落局面では積み立て継続以外に打つ手が無い。売ったら、その年は枠が復活しないという縛りもある。要するに、気絶して積み立てしとけというところがあって、これは実は政府にはプラスだ。国民にとっても政府にとっても、一番のマイナスは、国民が現金を大量に持ったまま動かさない事。つまりお金を殺してしまっている状況であって、NISAという形でマーケットにさらせば、長期では利子も得られるし、国としても、そのお金が企業の成長に使われるので、win-winの関係にもなる。

分散投資

こう考えると、分散投資とはなにかということにもなってくる。
分散投資は、その定義としては、「リスクを分散するための基本的な戦略です。異なる資産クラスや地域に分散することで、一つの市場の不調が全体に与える影響を軽減できます。」となる。
S&P500は500社に分散している、オルカンは、2000?に分散しているから分散投資だとも言えるけど、全部株式であるという意味では分散していないし、S&P500一本、オルカン一本で利確も出来ないなら、リスクの分散にはなっていない。米国株だけ、構成銘柄の多くが米国株のオルカンだけではなく、金(ゴールド)やインド株で分散すべきと言われるのもそういう理由だろう。しかし、日本株はどうなんでしょうね。日本人として日本株を持っているメリットはあると思うが、例えば日経225をそこまで信じられるのか?と問われると、自分には難しい。唯一私が信じられるのはTOYOTAだけだ。もちろん、長期投資での話であって、短期で大きく狙っている人にとっては、長期で上がろうが、下がろうが、その会社が潰れてしまおうが知ったことではないのかもしれない。個別株でそういうことをするのを投資と呼んでよいのか、私は嫌いだ。

様々な投資スタイル

投資家には、個人投資家もいれば、機関投資家、巨大な投資家もいるし、投資方法も、一括投資、積み立て投資だけでなく、信用取引とかCFDとか先物とか、自分は良くわかっていないけどいろいろあるらしい。私はそれを投資だと思えないけど、FXというのもある。今のように世界中で暴落しているときは、泣きながらホールドしている人か、少ない利益や損切り覚悟で売りまくっている人ばかりがいるように思えてくるけど、泣いているのは、信用とかで失敗した人たちや、長期投資なのに、運悪く自分の含み益(損)を見てしまった人たちとかで、案外冷静な人たちの方が多いのかもしれず、みんながみんなパニック売りしているわけでもなさそうだ。損益通算で節税するというのも一つの売りになるし、ローテーションで売っている人もいる。やばいのは「追証(おいしょう)」というやつで、信用で買っている人が証券会社に追証を迫られて払えず、持ちこたえられずに強制的に売られてしまう(ロスカット)パターンで、これはもう悲惨なことにしかならない。信用は例えば、100万の証拠金で300万とか買うわけだけど、含み益が出てしまうと証拠金でカバーしきれなくなってきて証券会社から追証を求められる。払える範囲であれば持ちこたえられるが、今回はどうやら、ギリギリで信用をやっている人が多いらしく、払えずに強制的に売られてしまう。現金も手元にほとんど戻らず、株も失うので、最悪証拠金分溶けて消えてしまう。自らの意思で損切りする場合は、この範囲なら仕方ないと覚悟しての損だが、信用の場合、損切りのタイミングを逃すと、ホールドもできず、消えてしまう。だけでなく、証券会社も精算するのに売らなければならないので、企業の業績とか市場の状況とか全然関係なく売りとなって、今回の様な売りが売りを呼ぶことになり、マーケット自体に迷惑がかかることになる。おそらく、今回の日本株の大暴落は、こういう素人のくせに強欲なバカが引き起こした一時的な現象で、日本はもう駄目だって話ではない。米国株は米国株で絶不調だが、それは日本とは関係無い事情で、それがたまたまタイミングが合ってしまっただけとも思える。その他の国は、大小はあってもどうしても米国株の影響を受けるので売られているだけだろう。

株価はゆっくりと回復する

昨日のどんちゃん騒ぎで、パニック売りと信用の強制ロスカットが一巡したのかもしれない。今日のNI225は、結構な勢いで上がっている。上手な人はこういうのを短期で取りに行くのだろうけど、投資信託だと1日遅れなので間に合わないし、このまま上がり続けると思い込むのは危険かもしれない。今日は10%ちかく一旦上がったが頭を押さえられて9%くらいまで戻している状況。誰かがこの10%で設けて利確しているのだとすれば、また売られ、また買われてと、上下を繰り返すことにもなりかねない。31,000 あたりが底だと確証があれば、もう一度下がった時に、下値が切り上がっていればそこで買うというのはありかもしれないが、34,000を超えている今は怖いタイミングだ。

いずれにしても、株価は本来ゆっくりと上昇するものだから、素人としては、こんなに激しく上下しているところで入らずに、落ち着くのを待って、長期目線で入るのが良いのではないかと思う。NI225で言えば、年末までには、38,000円あたりまでは戻るだろうから、37,000円で買ってもまだ十分くらいに思っていてよいのではないだろうか。あるいはもう一度 32,000円台に落ちてきたら、ちょこっと買ってみるのもアリかもしれないね。

NISAで、純金ETF

というのは、ありなのかも。金(ゴールド)だって、上下はするけど、コモディティなので、株みたいに極端に上下することは無いので、上がっても下がっても気にならず、長期的に見れば、物価上昇に見合う程度には上がるかもしれない。このちょっとしか上がらないかもしれないものを特定口座で持っていると、ちょこっと上がった分を税金で20%も持っていかれてしまうが、NISAであれば税金がかからない。NISAが無税だということで、ならばできるだけ儲かるものが良いとボラティリティの高いFANG+とかを買ったりしがちかもしれないけど、確かに儲かった事だけを考えればそうかもしれないが、今回みたいに業績は良いのに毎日下がる状況となると、結局耐えきれずに売ってしまうことにもなりかねない。そこいくと、金は下がってもその程度でしょってところがあるし、少なくとも株のように紙くずになってしまう危険性は皆無だから、安心して持っていられる。安全資産というのは、下がらない資産ではなくて、多少下がっても安心して持っていられる資産なのかもしれないね。それと、長期ということで考えれば、インド株もNISAに合っていると言われている。今の米国株のような力強さは無いけど、5年後、10年後を考えれば、インドは人口ボーナス時期。米国株が2030年ごろには落ち着いてしまうという話もあって、次はインドだという話もある。その「次」に期待して持っているものとしては、インドは良いのかもしれない。

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アウトドアで珈琲

車中泊でもキャンプでも、朝の珈琲はかかせません。

ハンドドリップで入れたり、簡単にスティック珈琲にしたりなど、いろいろスタイルを試しましたが、手間と味のバランスで良いところを探っている感じです。淹れ方よりも豆次第といったところもありますし、普段自宅ではハンドドリップで飲んでいるので、アウトドアではハンドドリップという昔のようなこだわりはもうありません。手軽で美味しければ淹れ方にはこだわらずです。

今は、最近、美味しいドリップバッグを見つけてしまったため、外では、そのドリップバッグ Hills Brosの世界のコーヒー飲み比べ を好んで持って行っています。飲み比べというだけあって、4種類入っていますが、どれも美味しい上に、今朝は何にしようかなと、選ぶ楽しみもあります。 コーヒー粉を忘れた時に、小樽のマイカルの中にある jupiter で見つけました。美味しい(自分好みの)ドリップバッグが見つかった場合、ドリップバックとハンドドリップってほとんど変わらないです。ドリッパーによる違いが大きそうにも見えますけど、正直どうでもよいと思えるくらいの違いだったりもします。アウトドアだと美味しさ3割増ですしね。

さて、どんな方法であっても、一番重要なのはお湯の入手です。こればかりはなんとか沸かすしか無いのですが、以前は沸騰までさせていたのですが、最近 80℃から85℃と低めで淹れることにしていて、その方が自分好みの甘くて苦くてマイルドな感じになるので、沸騰までさせていません。これで大分湯沸かしが楽になりました。出かける直前に沸騰させたお湯を、保温の強い水筒に入れて持って行くこともありますが、これだと弱い電熱器でも、そこそこの時間で80℃のお湯になります。なんなら水筒から直接もありです。900しか入らないので、二人で1回分~2回分といった感じになってしまいますが。

さて、この80℃のお湯をケトルで沸かす場合、どのタイミングで止めればよいでしょうか?

さっそく ChatGPTに聞いてみましたところ、次の回答を得ました。泡が出始めて、それが増えて、連続するようになったあたり、ということですね。ケトルの口から料理用の温度計を突っ込んでいた時期もあるのですが、持っていくのを忘れたりしてめんどくさいので、これからは、泡を見てだいたいのところを判断しようと思います。

キャンプ用品全体に言えることですが、便利なものというのは、それがあれば便利ですが、無くてもなんとかなるようなもので、その便利なものをメンテナンスしたり、持っていったり、使ったり、片付けたりする手間を考えると、実はあまり便利でなかったりします。便利な「もの」より、便利な「方法」を追求したほうが、コストもかからず、荷物も増えず、「通」っぽい感じも出せますね。今まで、「もの」にフォーカスしすぎていた自分ですが、今後は反省して、「方法」を探る旅に出ようかと思います。

と、思いながら、部屋の中に山のようになってしまったキャンプ用品をじっと眺めるのであった。

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温度計が無い場合でも、やかんの中のお湯の状態を観察することで、だいたいの温度を知ることが可能です。以下の方法で80℃から90℃あたりのお湯を判断できます。

お湯の状態の観察

  1. 小さな泡の出現
  • 約50℃〜60℃: 底面に小さな泡が現れ始めます。
  • 約70℃: 底面から側面にかけて小さな泡が増え、上昇し始めます。
  1. 泡の増加
  • 約80℃: 泡が増え続け、やかん全体に広がり、小さな泡が連続して上昇します。音も少し変わってきます。
  1. 泡の連続上昇
  • 約85℃〜90℃: 泡が激しく上昇し続けますが、まだ完全な沸騰には至っていません。音もさらに大きくなり、表面に少し泡が見え始めます。
  1. 完全な沸騰
  • 約95℃〜100℃: お湯が激しく沸騰し、泡が激しく噴き出します。

具体的な方法

  • 約80℃を目指す場合: 小さな泡が連続して上昇し、やかん全体に広がる状態を観察します。この段階ではまだ激しい沸騰は見られず、泡が比較的穏やかに出てきます。
  • 約85℃〜90℃を目指す場合: 泡がさらに増え、連続して上昇し、表面に少し泡が見え始める状態を観察します。この時点では、音が大きくなり、お湯が沸騰に近づいているのがわかります。

このようにして、お湯の状態を観察しながら温度を見極めることができます。

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プロパン・イソブタン・(ノーマル)ブタン

燃焼ガスは、プロパン(-42.09℃)・イソブタン(-11.7℃)・(ノーマル)ブタン(-0.5℃)の順で、沸点が高くなる。プロパンなら 気温 -20℃でも気化するけど、ブタンは液体のままだから燃焼しないということになる。しかし、冬山登山とか冬季キャンプでもなければ、ブタンで十分だとも言えます。

よく使われているガス缶は、大きくOD缶とCB缶にわかれますが、CB缶はほとんどがブタンで、OD缶もノーマルはブタンが多く、寒冷地仕様の高いものになると、イソブタンやプロパンが混ざります。ブタン100%、イソブタン100%のものは存在するようですが、OD缶でプロパン100%というのは無いようです。

というわけで、寒冷地でのキャンプをしない私は、最近はCB缶に統一しようとしています。CB缶の方が使える器具が多いですし、なにより自宅で普段使っているカセットコンロと共通というのが良いです。

OD缶は、ちょっと残りという問題があって、旅行に1個持って行くとした場合に、ちょっと残ったものは持っていきたくないので、結局新しいのを持っていくということを繰り返す結果、ちょっとだけ残ったOD缶が家に沢山たまってしまうことになります。家でOD缶を使う機会はほとんどないので、残ったままになり、非常に不経済です。OD缶の詰め替えをしていることをしている人もいますが、100%ブタンのOD缶であれば良いですが、イソブタンやプロパンが混ざっている場合は、わけわからなくなります。混ざっているといっても全部が均一に混ざっているわけではなく、例えば寒冷地で使うと、最初にプロパンが出てきて、次にイソブタン、ブタンの順に気化しますから、残っているのはブタンのみという可能性が高いです。ここに、新品のOD缶から詰めるのは、かなりもったいない感じがしますし、詰めた状態がどんな状態になるかは知るよしもありません。結局、それでは寒冷地での使用を前提にOD缶を選ぶ意味がありませんから、CB缶のほうが良いということになります。

詰め替えをしなくても、イソブタン80%、プロパン20% のOD缶を買ったとして、それを寒冷地で使う場合、-15℃とかだと、プロパン20%が気化した時点で、イソブタンは気化しませんから、火が消えるような気がします。つまり寒冷地仕様のはずなのに、最初の20%しか使えないということになりかねません。最初に火がついたら、その熱を缶に伝えてあたためれば良いとも思いますが、それができるのは、プロパンが残っている間だけですから、一度に使い切る事でもなければ、あまり意味が無いような気もします。

というわけで、迷っている人は、普通の使い方であれば、CB缶を選択しておけば間違いないと思います。どうしても使いたい器具がOD缶対応であれば仕方ありませんが、OD缶の方がアウトドアっぽいからとか格好良いといった理由でOD缶を選択すると、後悔するかもしれませんね。

詰め替えや、OD缶<=>CB缶 切り替えアタッチメントは、極力やらない方が無難です。詰め替えは前述のように、ブタン100%のものでないと意味がありませんし、ブタン100%で良いならCB缶で十分だし、詰替えは正式な行為ではないうえに、缶の耐久性の問題や、何らかの事故につながる可能性もあります。切り替えアタッチメントも同様の理由で危険をともないます。OD=>CBは、器具が耐えられるのか?という問題もありそうですし、CB=>ODは、缶の向きについて気にかける必要があります。CB缶は、垂直もしくは、切り欠きが上になるように使う必要がありますし、OD缶は横倒しでは使えません。

詰め替えはやめたほうが良いと言っておきながら、CB缶の詰め替えタンクを買いました。こちらは詰め替え前提に設計されているので、繰り返し使えます。これを買ったのは、ST-320にCB缶を接続すると、めちゃくちゃ長くなってしまい、取り回しが悪いためです。CB缶のジュニ缶というのが売っていますが、あれもまだ長いですし、入手が難しく、コストも割高です。ジュニア缶は使い捨て缶ですから、こちらの詰替え前提のものとはクオリティがまったく違って詰め替えは身の危険を感じます。決して安くはないものですが、長い目で見ればもとはとれそうだと思いますし、何より、重さといい、加工精度といい、持っているだけでちょっとうれしくなるようなものになっています。キャップが付属しないのがNGポイントですが、こんなのがありますし、コストを考えるなら、普段使って、空いたCB缶のプラスチックの蓋とかでも十分です。

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STANLEY(スタンレー) クラシック真空グロウラー1.9L

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我が家では、ロングドライブ、キャンプや車中泊でのロックアイスは必須です。春から秋、特に夏は氷を切らすことができません。ドライブ中は、KINTOのタンブラーに氷を入れて、そこにアイスコーヒーやお茶を入れて飲みますし、夜はハイボールや時には白ワインなんかを飲むのに使っています。

しかし北海道と言えども、クーラーバッグでは、1kgのバッグ入りのロックアイスは数時間で水になってしまいます。買った時にタンブラーに入れて残りを持ち歩いて、次に入れようとしたときにはもう水になっていて悲しいです。長距離の時は、8Lのポータブル冷蔵庫を車載しているのですが、容量が小さくて、氷を入れてしまうと、サラダとかハムとかチーズとか他のものが入らなくなります。氷の為にそれらをクーラーバッグに避難したりもしているのですが、高性能なAOのクーラーバッグをもってしても、サラダとかメルトダウンしてしまうし、クーラーバッグの為に更に氷を買わなければならないのももったいないです。氷を解かさないようにするために更に氷を買うってなんか変です。

ずっとそれで悩んでいたのですが、一つの方法として冷蔵庫を大きなものに買い替える方法がありますが、フリードだとこれ以上のサイズの冷蔵庫はちょっと厳しいです。15L のものならなんとか積めそうな気もするのですが、8Lでも重たいのに、+2kg は結構重いですし、今の冷蔵庫が問題なく使えているのに買い替えるのももったいないですよね。

そんな折、先日友人から、スタンレーのグロウラーの事を教えてもらいました。実は友人が娘さんにこれをプレゼントされたという話は聞いていたのですが、グロウラーというのはビールの量り売りとかを持ち運んだりするものだと思っていたので、自分には縁が無いなぁと思っていたところ、友人はこれを氷の保存に使っているとのこと。しかも、なんと1週間くらい保つと言うではないですか。まさかの一週間?高性能なクーラーボックスだって厳しいと思うのですが、振ったらまだ氷の音がしたそうです。一杯に氷を詰めて、蓋を開けずに、ある程度涼しい場所に放置していたらそうかもしれませんが、いずれにしてもグロウラーが高性能であることは確かなようです。我が家の使い方なら 24時間もってくれれば十分です。

そこで友人から話を聞いて、みかこさんと、これは使える!という話となり、さっそくAmazonを除いたら、なんとタイミング良く、ロイヤルブルーが、7,621円とディスカウントされているじゃないですか。速攻で注文してしまいました。ただし、配達が7月中旬から9月末ということで、いつ届くかわかりません。(そのためにディスカウントされていたみたいです)結果的に 7/9 に予想以上に早く届き、今回の旅行で使ってみました。

我が家の使い方だと、1週間は無理だと思いましたが、1日ー2日はいけそうですから、保冷性能に関してはもう期待以上の満足度です。蓋もしっかりしていて、倒してもこぼれませんから車の中で邪魔になることもありません。まさに、いつでもそこに氷があるといった感じです。

ただし、いくつか欠点があります。我が家はコストの関係でサツドラの氷を使っているのですが、サイズがすこし大きいので、入ることは入るのですが、出す時にちょっと苦労します。クーラーバッグだと解ける一方なので大丈夫なのですが、これは性能が高すぎて、氷が中でくっついてしまうことがあります。そうなるとシェーカーのように振って中で分離させないと出てきません。また、この形状から、取り出し時は、アイストングでつまみ出すのではなくて、逆さにして氷を振り出すような感じになります。少し溶けている時は水が出てきますし、そうでないときでも、氷が勢いよく出てくるので、例えば飲み物が入っているカップとかにいれるとか、タンブラーに移し替える時とかにカップの液体が水で薄まったり、びしゃっとなったりとなにかとやりづらいです。今回は、サーモスのアイスペールを持っていたので、そちらに移し替えて使いましたから大丈夫でしたが、これ単体だと氷の取り出しには何か工夫が必要だと思いました。長いサイズのアイストングとかがあれば良いかもしれませんね。

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スーパーの買い物の仕方で見る株式投資のセンス

世間一般の考えではないかもしれないし、もしかしたら大いに間違っているかもしれないけど、自分の感覚では、株式投資とスーパーの買物とは案外似ているのではないかと思う

価値を知る

それが安いかどうか、買うべきかどうかは、それを欲しいかどうかの前に、それの本当の価値を知っている必要がある。価値がわかってこその、適正価格である。つまり自分の生活にまったく関係なく、価値の判断もできないようなものは、他人が安い安いと言って買っていたとしても買うべきではないのだ。誰がどういおうと、買うのは自分だし、自分に責任がある。買った後に値下がった時に、自分で価値を判断した結果であれば、再び上がるのを待てるが、他人に振り回された買ったのであれば、他人のせいにして捨ててしまうかもしれない。捨てないにしても後悔はするだろう。

安い時に買う

価値を知った上で、適正だと思える価格で買うというのは正しい買い物だろう。しかし、できれば、何らかの理由、割引セールとかで、自分が想定している価値より安い時に買えるとかなりお得感がある。自分が 1,000円が適正だと思うものが、800円で売ってたら、そりゃ買うよね。ただ、食べ物とかだったら、いくら安くても自分が食べたくないものは買わないけど、株の場合は、それが好きかどうかは関係なく、適正よりやすければ買いだ。ま、適正かどうかを判断できるのは、好きなものだけかもしれませんが。

割引を狙う

スーパーも夕飯の買い物のピークを過ぎると、そこから閉店までの間、割引シールの時間になることが多い。例えば、寿司コーナー。スーパーとしては売り切ってしまいたいので、10%, 20%, 30%, 半額と時間とともに値下げをする。株式のマーケットでも、年に数回こういう状況が発生する。さて、何%引きで買うか。もちろん半額で買えればよいのだけれど、まわりを見ると、同じ用に割引率が上がっていくのを待ち構えている連中がいる。カートを横付けして陣取っている婆さんなんかもいる。そんな状況で、いくらで買うか。半額を待っていたら、誰かがしびれを切らして30%引きで買ってしまうかもしれないし、お、今日は誰も競争相手がいないし半額だ!と思って買ったら、実はその日はイベントの日でスーパーが客入りを期待して定価自体が高かったとか。よしっ!と思って買おうとしたら、バァさんのカートに邪魔されて横取りされてしまったりとかするわけですが、そんな時に、今までいなかったとにたまたま買い物に来て、「お、今日は安いなぁ。ラッキー」とか言いながら、さっと買っていてしまう人なんかもいたりします。株も押し目を狙うとか、逆張りとか言いますが、まさにスーパーで割引を狙っているのと似たような状況ではないかなと感じます。株式マーケットというので、競りみたいなものを想像していましたが、値段を競って吊り上げていくという市場の感じより、スーパーの戦いのほうが近い感じがするのは、私だけだろうか???

お!安い!どれだけ買う?

いよいよ、ラッキーにも、自分が安く買えるチャンスがやってきた。さぁ、どうする? 例えば焼酎とかウイスキーとか、私の場合は、いずれ飲むものだし腐らないし、買えるだけ買っちゃえみたいな感じで、籠いっぱい大人買いしてしまうことが多い。もちろん財布とも相談するけど。それは物の価値がはっきりと分かっているし、いずれ飲むから無駄にはならないし、次来たらその値段で買えないということが十分に想像できているからなのだけど、みかこさんは、トマト一箱900円とか、きのこセットが1袋300円なんてラッキーに遭遇しても、何故かわからないけど、一人一箱とも書いていないのに、一つしか買わない。そして、家に帰ってきてから、もっと買っておけばよかったと後悔して、翌日行って、倍ほどの値段になっていて愕然としていることが多い。もちろん、ただ安いからといって買ってしまうと、実はそんなに安くなかったというか、もっと安いのがあったと後悔することもあるけど、自分がそれは絶対に安い、産地とかもしらべて本物だと確信したら、全力外だ!それができるかどうか、それで勝負が決まる。

負ける人

なけなしの1,000円を握りしめて、これで絶対に今晩オトクな夕食にありつけるように頑張って買い物するぜ!という人は負ける。執念とかせっぱつまった状況ではチャンスも判断力も失ってしまうからだ。今日買えなくても冷蔵庫の残りを食べて明日またくればいいさ、たまたま安いのがあったら買おう。うんと安いと思ったらカードで買おうといった余裕を持って行く人は、ラッキーをものにできる。ラッキーは、こちらの都合に合わせて来てくれないのだから、ゆったり構えて、それに遭遇したら、その時そのチャンスをつかめるようにしておくことが大事。幸運の女神には前髪しか無いらしい。ハゲなのか?

同じような理由で、他者のラッキーを見て真似するような人もチャンスを掴めない。チャンスを掴むには自分で考えて判断して行動する事が大事だからだ。他者の事を羨ましがる人は、他者ののラッキーしかみていない。なぜその人がそのラッキーを手にしたかを見ていない。多くの場合ラッキーは単なるラッキーではなく、合理的な判断をもとにした努力の結果だからだ。新NISAを信じて年初から初めて、4月の下落にもめげずに積み立てを続けている人は、いま結構な利益を手にしているはずだが、しかし、信じきれずに、とりあえず1,000円だけとか10,000円だけで様子を見ようとした人は悔しい思いをしているだろうし、証券口座を作らなかった人、口座を作っただけで始めなかった人は、そうとうな機会損失になっていると思う。では、今から始めようとしても、今のマーケットでは入りづらいし、月初から続けている人の含み益を知ってしまっていると、入っても思った程増えずにがっかりしてやめてしまうかもしれないね。一旦始めたのに、さしたる理由もなく一回やめてしまった人もまた同じ。短期・中期で意図的にやっている人は別だけど、長期投資を一回やめてしまうと、次になかなか入れないというのはよく言われることだ。株価は上下を繰り返しながら緩やかに右肩上がりしている。一回やめたということは、利確したにせよ、損切りしたにせよ、やめるタイミングを判断したということで、タイミングを気にしている人は、この読むことが出来ない株価の動きに再度飛び込むのは難しいものだ。たとえ買った直後に大きく下がっても気にせず持ち続けられる人が生き残ると言われている。

アノマリー

信じるも信じないもあなた次第。 セル・イン・メイ に代表されるようなアノマリーがたくさんある。統計データでも多少は傾向を感じるものもあるけど、誰にも明確な説明ができないのに、なぜかそうなることが多いような気がする的なやつだ。〇〇が〇〇したら雨とかいう天気にまつわるものも多いけど、株式投資の世界にはそれがいっぱいあって、本気で信じている人はあまりいないかもしれないけど、みんながなんとなく気にしている。なんか集団催眠みたいで、みんなが気にしているからそうなってしまうのか、あるいは説明できない理由がどこかにあってそうなるのかわからないけど、これは、多分、ある程度は意識しておいたほうが良いのかもしれない。節句のときのお寿司は高いとか、年末は寿司の値段が高くなるとか、買い物するなら 1/2,3 あたりが狙い目だとか、いやいや、みんなそう思っているから、1/7,8 あたりのほうが狙い目だとか。面白いのは、みんながそれを意識するようになると、いつしか、その裏をかこうという奴らが出てきて、結局どっちでもなくなってしまったり。結局愚直にタイミングを計らずに積み立てていったほうが良いよって話になっちゃう。

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インフレ時代の 60歳の出口戦略

年間生活費 年金 取り崩し分 20,000,000 20,000,000 20,000,000
65 2,400,000 1,800,000 600,000 19,400,000 17,400,000 20,400,000
66 2,448,000 1,800,000 648,000 18,752,000 15,012,000 20,772,000
67 2,496,960 1,800,000 696,960 18,055,040 12,813,840 21,113,640
68 2,546,899 1,800,000 746,899 17,308,141 10,785,557 21,422,423
69 2,597,837 1,800,000 797,837 16,510,304 8,909,164 21,695,707
70 2,649,794 1,800,000 849,794 15,660,510 7,168,454 21,930,698
71 2,702,790 1,800,000 902,790 14,757,720 5,548,818 22,124,443
72 2,756,846 1,800,000 956,846 13,800,874 4,037,091 22,273,820
73 2,811,983 1,800,000 1,011,983 12,788,892 2,621,399 22,375,528
74 2,868,222 1,800,000 1,068,222 11,720,670 1,291,037 22,426,083
75 2,925,587 1,800,000 1,125,587 10,595,083 36,347 22,421,800
76 2,984,098 1,800,000 1,184,098 9,410,985 -1,151,386 22,358,792
77 3,043,780 1,800,000 1,243,780 8,167,204 -2,280,028 22,232,951
78 3,104,656 1,800,000 1,304,656 6,862,548 -3,356,681 22,039,943
79 3,166,749 1,800,000 1,366,749 5,495,799 -4,387,762 21,775,191
80 3,230,084 1,800,000 1,430,084 4,065,715 -5,379,070 21,433,866
81 3,294,686 1,800,000 1,494,686 2,571,030 -6,335,848 21,010,874
82 3,360,579 1,800,000 1,560,579 1,010,450 -7,262,843 20,500,838
83 3,427,791 1,800,000 1,627,791 -617,341 -8,164,350 19,898,089
84 3,496,347 1,800,000 1,696,347 -2,313,688 -9,044,262 19,196,647
85 3,566,274 1,800,000 1,766,274 -4,079,961 -9,906,109 18,390,205
86 3,637,599 1,800,000 1,837,599 -5,917,560 -10,753,097 17,472,116
87 3,710,351 1,800,000 1,910,351 -7,827,912 -11,588,139 16,435,371
88 3,784,558 1,800,000 1,984,558 -9,812,470 -12,413,883 15,272,581
89 3,860,249 1,800,000 2,060,249 -11,872,719 -13,232,744 13,975,961
90 3,937,454 1,800,000 2,137,454 -14,010,174 -14,046,924 12,537,305
インフレ率2% 現金 現金(円安考慮) 米国株運用

65歳まで働いて、そこから年金生活をすることを考えてみる。

数字は仮のもので、2000万円問題が現実だとして、更にインフレを2%と仮定する。

年金は夫婦合わせて、手取りで 180万 だと、こちらも仮定した上で、2000万問題に対応すべく65歳まで頑張って貯蓄できたところから始める。そこまで貯蓄できなかったら、生活レベルを落として調整するか、より長く働くかすれば良く、その場合はシルバー人材センター?とかで差を埋める分だけ働いて、取り崩し金額を抑えれば良いので、この計算は一種の基準だとして、計算してみる。

夫婦ふたりの生活費は、月20万くらいだとすれば、年間で240万、これに対して年金が180万なので、年間60万足りない。このあたりが、2000万円問題の根拠になっているのだが、これは、物価上昇を考慮していないので、デフレ時代の話だ。

なので、物価上昇を年2% として、計算しなおすと、この表の様になって、65歳の時は60万取り崩せばよかったのに、66歳では、年間生活費が2%上昇し、しかし年金は上がらないので、64.8万円取り崩す必要が出てくる。 実際には年金はわずかに上がるかもしれないけど、下がるかもしれないし、上がってもマクロ経済スライドがあるから、良くて変わらないくらいに考えていたほうが良いとも思う。

この計算だと、現金で持っていた場合には、83歳で破産、生活できなくなるが、医療費などの突発的な出費も考えると、75歳あたりからは、生活を切り詰めてなんとか年金だけで収まるような状況に追い込まれると思うので、人生を楽しむのは75歳くらいまでということになるのかな。しかし、これは、円安を考慮していない。

次の列は円安を考慮した場合で、若干極端な例なのかもしれないし、案外そうなってしまうのかもしれないけど、銀行預金が円安分 毎年10%目減りすると考えた場合。実際には円の額として減るわけではないけど、円の価値が目減りするので、同じ金額で買えるものが少なくなってくる。もちろん円安とインフレは組み合わさってくるので、円安分は年間生活費の方で計算すべきかもしれないけど、ここでは比較の為に、現金が目減りするという形で計算してみる。この円安分は、純粋な?インフレの2%とは切り離して考えるので、インフレ2%はそのまま。そうすると、76でマイナスになるので、70くらいまでが今の生活を続けられる限度ではないかと思われる。これはなかなか厳しい。

では、NISAで、米国株で運用した場合は、どうか? 2千万からスタートするのに、2千万を全額NISAで運用するなんてのは非常にリスキーだけど、例えば、60歳の今から、現金預金と収入をNISA満額積み立てでいけば、元本1800万に対して、200万くらいは増えているだろうと考えれば、多少の現金を持った状態で、2000万スタートできるのではないかと思う。

米国株運用の場合、ドルで資産を持つことになるので、円安の影響は受けない。逆に円高になると減ることになるけど、そこはどうなるかわからないので、今の日銀や政府の対応、円安歓迎みたいな馬鹿げた考えが一部あることを考えると、円高方向に振れることは、今はあまり期待できない。これについては考えても仕方ないので、ここは円安にも円高にもならないと考える。加えて、米国株はS&P500を基準として考えて、年率 5% が期待できるものとする。実際のS&P500は、年率10%くらいとも言われるが、取らぬ狸の皮算用になるので、5%だとしても、65歳の時点での生活を継続していても、90歳になっても、まだそれなりに残るので、突然の出費があっても耐えられるし、我慢の生活を強いられることも無い。ような気がする。

それにしても、90歳で、年間の生活費が、400万って、インフレというのは厳しいなぁ。今の若い人たちはインフレなんて経験が無いからわからないかもしれないけど、私達が小学生の頃は、お豆腐一丁、5円とか10円 だったものが、毎年どんどん値上がりして、15円、20円、100円、いまや200円なんてのを経験しているので、寧ろ物の値段がどんどん上がっていくのが普通だった。それが、バブル崩壊あたりからおかしくなり、通貨安政策とも言えるアベノミクスでめちゃくちゃにされた結果、今の急激なインフレと円安につながっている。その間にデフレに慣れてしまっている、あるいはデフレしか知らない人たちにとって、このインフレはかなり厳しく感じるはずだ。

国内でラーメン一杯 1,000円 海外だと 3,000円 ニセコも 3,000円という状況は、日本人で良かったではなくて、日本が世界から取り残されつつあると考えるべきではないのか?

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円安の恐ろしさを知る

これは、2024年の年初来のチャートですが、チャートのロウソク足はUSD/JPYです。上に行くほど円安を示しています。それとほぼ平行しているのがS&P500(米国株の平均的インデックス)で、一番上の紫色はETF1655です。このETF1655は、S&P500を円ベースで換算したものであり、日本の投資家が円で米国株市場の動向に投資できるように設計されています。

今年は、S&P500が歴史的な上昇をしていると言われていますが、見てわかるように、円安もそれとほとんど同じ割合で進んでいます。株は暴落して怖いから、金利がほぼ0でも銀行預金で持っているという人も多いですが、このUSD/JPYを上下逆転して見ればわかるように、実は持っている現金の価値は、インフレや為替変動によって調子の良い時の株と同じペースで下落しています。

インフレの原因の一つとして円安が挙げられます。輸入品の価格が上昇し、結果として物価全体が上昇することになります。これは日常生活における出費の増加を意味し、現金の価値がさらに目減りすることを示しています。しかし、なぜそれは恐ろしくないのでしょうか? 自分の持っている財産の価値が目減りしていき、先月まで買えたものが来月には買えなくなるという状況に対して、私は強い懸念を感じます。

しかし、株式投資のリスクを受け入れて、財産を米国株に投資した人はどうなるか、それが1655のグラフになります。もちろんこれは為替を含んだグラフなので、円安の部分を相殺すると、株としての実質の上昇はS&P500と同じチャートになりますが、現金で持っていた人と比べる場合は相殺の必要はなく、チャートそのままとなります。つまり、この1655のグラフは、新NISAで投資を始めた人と現金でそのまま持っていた人との差を示しています。

わずか半年でこれだけの差がついてしまいました。ちなみに、チャート中央あたりでS&P500が少し下がっているところがありますが、これは今年の4月末、ゴールデンウィーク前あたりに米国株式全体が下がったところです。チャート全体から見ればたいした下げではないように見えますが、この時、怖くなって年初から始めた投資をやめてしまった人も少なくありません。当時はかなり辛い状況でした。年初からNISAで積み立てていた人は含み益が減ったかもしれませんが、元本は割っていないはずです。この程度の落ち込みでパニックになる人もいる一方で、銀行預金が目減りしている現状に対して無関心な人の心理は不思議です。預金にも安全性や流動性といった利点がありますが、それを理解した上での選択が重要です。

昨年、新NISAが話題になり、私の周りの人たちはほとんどNISA口座で投資をしていますが、昨年よく言われていた「これからは、投資をしている人と、していない人とで大きな格差が生まれますよ」というのは、まさにこのチャートが示すことだと思います。

もちろん、株が今後どうなるか、円安が落ち着くか、円高に進むかは誰にも予想できませんが、少なくとも今はこういう状況です。相場の動きが変わったら、それに応じて自分で判断して対応すれば良いと思います。NISAは長期運用に向いていますが、売ろうと思えばいつでも売れます。ただし、NISAだからということではなく、投資信託は売りを入れてから約定するまでにタイムラグがあるので、それが心配な人はNISAでは買えないETFにしておいた方が良いかもしれません。インデックス投資は結局右肩上がりだということを信じて、何があっても売らないと心に決められる銘柄や金額をNISAで運用し、それ以外を特定口座で運用する方法も良いと思います。

特定口座だと利確したときに利益に対して20%の税金を取られますが、普通のサラリーマンが収入に対して課せられる税金よりは安いので、例えば、ある程度の金額までは1655で運用し、適当なタイミングで大丈夫だと思える金額だけ売ってNISA口座に移してしまうのも良いでしょう。移すときだけ20%取られますが、NISA口座に入れた後は税金は取られません。

最終的には、NISA口座に元本と含み益合わせて一定の金額が貯まれば、そこから日々の生活費で年金では足りない分だけ取り崩せば良いと思います。「4%ルール」というのがあって、取り崩しを始めた金額の4%を毎年売っても、残りを運用し続ければ減らないばかりか、運が良ければ増えていくこともあるようです。例えば、S&P500が年率5%であれば、5%増えながら4%崩していくイメージなので、それでは減らないでしょう。

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