NISA のアイデア

NISA(2年目になるので新NISAとは言わない)には、積み立て投資枠と成長投資枠がある。最大 1800万という上限があるが、上限まで達するのに年数がかかる場合は、上限なんて気にする必要はないし、買ったものを絶対に売らないと決める必要もない。上限は、積み立て投資枠だけで1800万にしても良いが、成長投資枠は1200万までというさらなる制約がある。

基本的に使い分け

ボーナス購入を使って、積立投資枠で実質一括購入するという裏技もあるが、そんなに余裕があるなら、特定口座で買っとけば?とも思う。積み立てには積み立てのメリットがあるのだから、積み立て枠は積み立てにしたほうが良いと思うので、こちらは悩む必要はない。問題は成長投資枠だ。成長投資枠は積み立てしてはいけないというものではないので、一括投資か積み立てかで悩む人は多い。もちろん株価が常に右肩上がりで上昇するのであれば、一括の方が絶対的に有利だし、仮に1月1日が直近の高値であったとしても、12月31日に株価がそれより高いならプラスになる。

一括投資で恐れているものはなにか?

いわゆる高値づかみというものだと思うが、買った直後からどんどん値段が下がるような暴落が起きることや、一旦下がって上がるけど、購入時の価格を取り戻す前に12月31日になってしまうようなことかと思う。長期投資なので12月31日なんて本当はどうでも良くて、自分が現金化するまでの間にプラスになってくれれば良いというだけなのだけれど、心理的には、せめて年末にはプラスになっていてほしいものだ。それとプラスではあっても、一旦下がってから上がってプラスになった場合に、下がりきったところで買ったほうが差が大きいので、できれば、下がったところで買いたいと思う気持ちもある。

為替の問題

この株価の問題に、更に為替の問題が加わってくる。株価は横ばいでも、ドル円が上がったり下がったりするので、例えば米国株なら、円高の時に買って、円安で売りたいということになる。国内株では気にする必要はないのか?というと、そうでもなくて、例えば、TOYOTA株といったものは、かなり為替の動きと相関があるので、やはり円高で買って円安で売りたい気持ちになる。

いつ買うか問題

結局、一括投資をする場合は、どうしても、いつ買うか問題が出てくるのだが、これに対する答えは無い。誰にも未来は予想できないからだ。ただし、毎日株価チャートを見ていれば、「今買った方が良いかも」と思えるタイミングに出会えることがある。例えば、2024年春ごろのアップルの株がめちゃくちゃ安くなったとき、あるいは、TOYOTAの株が安くなったとき、日産の株が叩き売り状態だったときは、買うタイミングかもしれない。なぜか、「あのアップル」「あのTOYOA」「あの日産」の株がめちゃくちゃ安いということは、あとは、このままその会社が消えていくか、いずれ復活するかのどちらかだからで、どんな会社か知らないのであれば、やめておいたほうが良いけど、「まさかこの会社が無くなってしまうとは思えない」のであれば、そこから多少下がっても大きく下がることは無いと考えれば、大怪我はしない、比較的安全に買える状態にあるということだからだ。

買いのタイミングはいつ来るかわからない。

2024年の4月、5月、7月、8月のマーケットの動きを予想できた人がどのくらいいるのだろうか、そこで儲けた人はいるにしても、正確に予想できたというより、その動きに合わせて、売り買いした人の方が多いのではないかと思う。つまり、1月の時点で4月に下落するのを予想するのは一部の天才を除けば不可能ということになる。もしかしたら、ずーっと右肩あがりかもしれないと思うと、いつくるかわからないタイミングを待って、現金で持ち続けていたら、完全な機会損失ということになる。いわゆる待ちぼうけだ。

とは言ってもねぇ

である。S&P500であっても、一直線に上がるわけではない。1%未満の下落は気にしないにしても、2%, 5% , 10% ともなってくると、気になるわけで、なんとか下げた時に買う手段はないものだろうかと考える

例えば、 5%ルール

現金をたくさん持っている人は、基本は積立投資をしていて、5%下げたら、追加で買うというような方法がある。でもこれ、5%が良いのか、2%が良いのか…10%が良いのか、よくわからないし、状況にもよるけど、結局買いのタイミングがほとんど来なくて、買えないままなんてこともあるらしい。また、買い増しの枠を取って置かなければならないので、成長投資枠の240万フルに使う場合、積立額の決定が難しい。

n分割、積立分一括投資ルール

そこで、自分としては、次のようにすると、案外良いのではないかと思った。まず、基本として、成長投資枠240万につみたて投資するとすれば、月20万ということになる。買いのタイミングがどのくらいの期間で来そうかを考えると、例えば4ヶ月くらいの期間で1回は来るのでは?と見積もって、まず、年初に4ヶ月分 20 x 4 = 80万を一括投資する。これで、金額的には4ヶ月積立投資したことと同じになる。もちろん、上がったり下がったりするけれど、4ヶ月の間大きな下げもなく上がるのであれば、積立投資より有利だ。では、その間に下げたらどうするか?その場合は、次の4ヶ月分の中から、可能な範囲で買いましをする。年初に4ヶ月分の 80万が用意できるのであれば、本来1月から4月までの間で積み立てる予定の現金をプールしておけるので、それを使って買い増すということになる。4ヶ月ごとに生活防衛費に手を付けることになるかもしれないけど、生活防衛費というのはJust In Case の費用だから、毎月の収入がある人であれば、なんとかなるような気がする。

非常食なんかも、毎年買い替えるのに、賞味期限ぎりぎりで全部無理やり食べるか、捨ててしまって新しいのを買い直すより、とりあえず食べちゃって、毎月買い増ししていったほうが良いような気がしないでも無い…もちろん、普段食べるようなものなら、ローテーションしていけばよいのだけど、非常食ってだいたいが高カロリーで、羊羹とかかんぱんとか、普段食べるものでは無かったりもする。

下げた時に、いくら買い増しするかは、そのタイミングと下げ幅によると思う。1月中に下げてしまったら、買い増し資金が十分にないかもしれないし、タイミングによっては、2% や 5% では我慢して、10%下げるまで待つということもあり得る。結果タイミングがなくて買えなくても、5月には次の4ヶ月分の80万を買うことになるので、ずーっと買えないというリスクは避けられることになる。つまりチャンスを狙いつつ、強制的に買うタイミングも作って、積立投資よりかは少し良いリターンを狙うという作戦なのだが、さてどうだろうか?

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