Switchbot でスマートホーム化の勘所

スマートホームが流行りで、Switchbot などの遠隔操作可能なデバイスを使って、自動・手動で家電をコントロールできるようになってきました。

最初スマートコンセントが売り出された時には、「今どきの家電でコンセントの抜き差しでコントロールできるものなんてそうそう無いよ」と思っていましたし、今でもそうなのですが、指ロボットとか、赤外線リモコンの代わりになるデバイスが出てきて、ボタンを押す系のデバイスや、リモコンが使えるデバイスがコントロールできるようになってきて、既存の家電でも操作できるようになってきました。それでも、私はあまり気が進まなかったのですが、電気代(現時点では蓄電池の残量)節約の為に、冬のセントラルヒーティングのボイラーと、ウオシュレットの電源と、給湯ボイラーの電源と、ポーチライトのOFFなど、いくつか自動化したいものがあって、GW中に試してみました。その結果、いくつかわかったことをまとめておきます。

そのデバイスの対応は必要ですか?

まず、最初に考えるべきは、「ほんとにそれ必要?」ということです。スマートホーム化というと家中のデバイスをスマホからコントロールするとか自動化するとかの「夢」を持ちますが、そもそも、今の家電はそれ自体タイマーを持っていたり、節電機能を持っていたり、リモコンが使えたり、bluetoothで専用アプリからコントロールできたりと結構便利なのです。それを、全部まとめる必要はありますか? 例えば、テレビをつけるのに、リモコンのスイッチを押す代わりに、「OK Google テレビをつけて」とわざわざ言わなければならないシチュエーションってどのくらいあるのでしょうか? 朝起きたら、カーテンが開いて、コーヒーメーカーのスイッチが自動で入って、テレビがニュースを流して、家を出る時には、自動で消灯してとか、それって本当に必要でしょうか? まして一人暮らしでなかったらどうなりますか? 夫が「行ってきます」と出かけたら、まだ妻が家にいるのに、カーテンは閉まり、電灯は消えて、クーラーも止まってなんてなったら怖いことになります。妻が先に家を出るときもあるだろうし、同時のときもあります。家に誰かがいる場合と居ない場合で条件を変えて動作を切り替えられればまだ使いようがあるかもしれませんが、そんな条件は設定できません。つまり「自動で○○したら便利だろうな」には、大きな罠があって、24時間365日便利な一律動作なんてほとんど存在しないのです。そのようなデバイスを自動化したところで、結局何も設定できなくて、せいぜいスマホでスイッチを入れるか、「OK Google」というだけですが、これが、かなり面倒で、その場所に行ったり、自分でリモコンで操作する、今までの操作の方がずっと便利だったりします。朝カーテンが自動で開いて陽の光で起きたいという宣伝文句ですが、ベッドから出て、カーテンを開けるという動作が朝の目覚ましの動作になっている人は、逆に眩しいと思いながら寝続けるかもしれません。太陽と共に暮らしたいなら、カーテンなんて無い方が良いかもしれません。

ハブは必要ですか?

Switchbot を購入する時に最初の疑問は、ハブって必要?ということでした。結論から言うと、買うべきだと思います。特に、温度計と明暗センサーが内蔵されているハブ2は有ったほうが良いです。 スマート電球とか、スマートプラグ(コンセント)などいくつかの Switchbotデバイスは、それ自体、WiFi機能を持っていますが、指ロボットや各種センサーは、Blouetooth接続です。Bluetooth は、かなり到達距離が長くて、我が家の場合玄関ドアの開閉センサーは微妙ですが、他は、トイレの中でもユーティリティでも私の部屋から Bluetoothで状態を把握できます。Bluetoothだけでも、例えば、人感センサーの状態をトリガーにして、ウオシュレットの電源を入れるというくらいはできますが、3つほど困ったことがあります。1つは、反応がめちゃくちゃ遅いです。もう一つは、「シーン」設定が出来ないので、出来ることが限られているということです。3つ目は、通知が来ないということです。最初私はハブを買いませんでしたが、ハブ無しでも結構なんとかなっていたからで、ハブを買った理由は、上記3つの困ったことではなくて、セントラルヒーティングのボイラーをリビングの部屋の温度で、入・切したかったためです。で、温度センサーだけ買おうかなと思ったのですが、セントラルヒーターのボイラーは、ボイラー自体の電源にスマートプラグを入れて、ボイラーのスイッチに指ボットを取り付けたのですが、ハブが無いと、シーンが作れないし、Google Homeなどからもコントロールできないので、どちらかしか操作できません。電源のスイッチを入れてから、指ロボットでスイッチを押すという連続動作ができないのです。ハブがあれば、Switchbotのアプリの「シーン」設定でも、あるいは、Google Home のルーティン設定でもそれが出来ます。(「シーン」設定には、AをしてBをする間に「待機」ができないので、この場合は、ルーティン設定のほうが良いかもしれません)

ですので、結論から言えば、ハブは必要で、どうせ買うなら、ハブ2をお勧めします。ただし、ハブは高いです。

TVや、エアコン、照明機器など確実にOFFできないものがある

リモンコンを見て、OFFというスイッチが無い場合は要注意です。「電源」というスイッチしかない場合、そのスイッチを押した時に、ONになるのか、OFFになるのかがわかりません。TVの前に居ればわかることでも、自動化したり、リモート(外出先)から操作しようとしたときには、今の状態がわからないので、結局使えないです。つまり今のこの手のデバイスでは、TVの電源をOFFにすることすら、できないのです。私がボイラーに設置した指ロボットも同じで、ボタンを押すという操作なので、1回でも失敗したらONとOFFが逆になります。それでも自分でアプリでON・OFFする場合は、スマートプラグが電力使用量を計測してアプリで把握できるので、電力使用量からON/OFFの状態を推測することはできます。スマートプラグが測定できないような電力使用量であれば、常にONでも良いくらいですから、これは使えます。が、「シーン」の設定では、それを条件にできませんから、自動化する場合は、毎回間違わずに指ロボットが働いてくれると信じるしかありません。ONにするときに「1回押す」、OFFにする時に「1回押す」が毎回正確に行われることが条件になりますし、途中で人が指で操作しないようにもしなければなりません。ただし、家の照明のスイッチがトグルタイプのスイッチであれば、指ロボットは「押す」動作ではなく「スイッチ」動作になるので、この場合はON・OFFが明確に把握できます。一般家庭のリビングで、TVもエアコンも照明機器も、確実にON/OFFできないとしたら、全然意味ありませんよね。

照度計の罠

ハブは各デバイスとBluetoothで接続されるので、家の中心に置いたほうが良く、我が家ではリビングに置いています。家の中ならどこでもだいたい同じですが、この状態で、ハブの照度計を使って、シーリングライトのON/OFFができるかというと、出来ません。なぜなら、暗くなったライトをON、明るくなったらOFFと設定すると、暗くなった=>ライトがON=>明るくなった=>ライトがOFF と無限ループになるからです。照度計を屋外に設置すればコントロールできるかもしれませんが、そんな照度計はありませんし、屋外の明暗ではなく、部屋の明るさでコントロールしたいので、必ずしもそれが一致するとは限りません。加えてその部屋に別の照明があったら、それをつけた途端にOFFになりかねません。LDKの場合Lのライトを自動にしたくても、DやKのライトでオフになってしまったりして、使えないということになります。

家族の存在

自分の生活パターンはだいたい安定していても、それが家族の生活パターンと100%一致しているということは稀です。○時になったらTVをオフとかしたくてもできません。「OKGoogleおやすみ」と言っても、まだ家族が起きているなら自動でどうこうできない場合がほとんどです。すっごい大きな家に一人で住んでて、あれこれやらなければならず、それが大変だという人には便利かもしれませんが、日本の一般家庭で便利だという状況はほとんど無いような気がします。

電源ON/OFFでは、心配な機器が結構ある

例えば、TVは、リモコンにOFFがなくて、電源ON/OFFができないなら、コンセント引っこ抜けば良いじゃんと思う人はどれだけいるでしょうか? もしかしたら、録画中かもしれないし、そうでなくても、HDDが回転している状態でコンセント引っこ抜いたら、なんか悪い事が起きそうな気がします。ボイラーなどでも、電源OFFからしばらくファンが回っていたりのクーリングアクションがあってから電源が切れるタイプのものは少なくありません。我が家のボイラーもそうです。それがあって、私はボイラーに指ロボットを使うようにしたのですが、指ロボットを使っても、Switchbotの「シーン」には待機が無いので、オフ動作では、プラグをOFFにできません。なのでオンでは、プラグをONにして指ロボットでボタンを押すという設定、オフでは、指ロボットでボタンを押すという設定にして、プラグの方は、気が向いたらスマホで電力使用量をチェックしてOFFになっていそうなら自分でOFFにするしかありません。因みに我が家のボイラーは、OFFでも数ワットの待機電力を消費するので、本当はスイッチOFFならコンセントを抜きたいところですが、スイッチONに比べるとたいした消費電力ではないので、そこまでこだわる意味もないかなとは思います。

要するに、確実にコントロールすることが難しいものが、多々あるということで、どこかで妥協しなければならないため、妥協できないなら、そもそも自動化すべきではないという事も考えられます。

状態がわからない

例えば、玄関から人が入ってきたら在宅で、出ていったら外出かというと、そういう事はなくて、家族全員が外出なのか、誰かが家に居るのか、また、我が家の様にピアノ教室になっている場合は、私でも妻でもなく、生徒さんが出入りするので、結局玄関ドアの開閉だけでは、家の中に誰がいるのかがわかりません。そんな状態で一体何がコントロールできるのでしょうか? 最低でも、私のスマホと妻のスマホの両方が家の中にない場合は、留守だと判断するくらいのアルゴリズムは欲しいところですが、それすらありません。人感センサーが使えるかといえば、Switchbotの人感センサーは、熱検知ではなく動体検知です。熱検知のセンサーでも似たようなものですが、TVの前でじっとしている人、布団に入って寝ている人がいる場合に、「人が居ます」と検知することは稀です。私はトイレに人感センサーを設置してウォシュレットのON/OFFを設定しましたが、座って用を足している時は、数秒で「居ない」になります。そのタイミングで、ウォシュレットがOFFになったら、結局使えません。幸い我が家の2Fのトイレには窓がないので、明るくなったらON、暗くなったらOFFとしましたが、それってもやは人感センサーではなく、明暗センサーということです。玄関に顔認識機能付きのカメラを設置して、出入りを常に把握して、リアルタイムに誰が家にいるのかを把握できるようなデバイスでも出て来ない限り、「シーン」設定は難しいものが非常に多いです。

シーン設定の貧弱さ

Google Homeでは、センサーをトリガーにできませんから、センサーをトリガーにする場合には、Switchbotアプリのシーンを使うしかないのですが、そうなると、このシーン設定の貧弱さがかなりネックになります。待機が無いというのも最悪ですが、状態を保持できない、条件にできないというのも問題です。例えば、状態については、自分で、全員家に居るとか、一人だけ外出中とかを、スマートタグとかを使ってシステム(ハブ経由でクラウド)に知らせることができたとしても、シーンの条件にそれが指定できないのであれば、シーンの自動化はできません。家に誰かいるときは、夜になったらリビングの灯りをつける。の、「家に誰か居る時は」が指定できません。

壁コンセント用の節電スイッチで十分では?

省エネタップ というのものがあります。例えばウォシュレットの場合、座ってから自分でスイッチをONにしても、結構水があたたまるので、十分だと言えます。流石にコンセントの抜き差しを毎回するのは大変だったのですが、このスイッチを取り付けてからは、それでもいいかなと思えるほどで、実際、現在1Fトイレはこれです。と言っても、教室がある時は生徒さんに自分で操作してとは言えないので、基本、外出時にOFFにするだけですが…

我が家の場合

それでも、我が家ではSwitchbot を導入しました。いろいろ諦めた結果、それでも使えそうなところがあったので、そこだけは使おうと思いました。それが次のようなところです。

  • 寝室兼仕事部屋のシーリングライト(というか裸電球)をスマート電球に交換(これが最初)
  • 玄関のポーチライトをスマート電球に交換 ※もともと光センサーでON/OFFするようになっていたが、電気屋がセンサーを間違えて取り付けていて、手動消すスイッチが使えず、朝まで消せなくなっていたので交換(ついでに蛍光灯=>LED化)
  • 玄関から誰かが入ったら通知 (防犯の為) ※通知だけで何も連動しません。
  • リビングの部屋の温度と湿度をスマホで把握 ※特に外出先でわかるのは便利です。
  • リビングの部屋の温度が 20度を下回ったら、セントラルヒーティングをON
  • リビングの部屋の温度が、21度を越えたら、セントラルヒーティングをOFF
  • セントラルヒーティングのボイラーの電力消費量をリアルタイムで把握
  • 2Fのトイレが明るくなったらウォシュレットをON
  • 2Fのトイレが暗くなったらウォシュレットをOFF

これだけです。玄関ドアは、夫婦で外出中に侵入者があった場合だけ、通知の意味があります。ただし、通知があったとしても、警察に通報するなんてできるほどの信頼性はありませんから、電話をかけるとか、シーリングライトをONにするとかして、家に誰かいるように見せたりして撃退するしかありませんが… 基本はASAPで家に帰るということくらいでしょうか。

トイレは、1Fのトイレには窓があって、明暗センサーでコントロールできないので、1Fのウォシュレットは電源入れっぱなしです。GWなど長期で教室がお休みのときや泊まりで外出流の時は、スイッチをOFFにします。ウォシュレット自体には節電モードがありますが、あれはまったく使い物になりません。1日24Hのうち、ウォシュレットを使う時間なんて、30分にも満たないのに、そのために、ずっと水の温度をキープしているのですから、まったくの無駄です。

一応、ハブをリビングにおいているので、「OK Google 電気をつけて」とか「OK Google TVをつけて」とかの操作は出来るようにしましたが、正直リモコンのほうが便利です。

ライト関係を忘れていたので追記しましたが、もともとは、寝室兼仕事部屋のシーリングライトをスマートバルブに交換したのが最初でした。スマートである必要はなかったのですが、40Wを使っていて、ちょっと暗かったので交換しようと思っていたところスマートバルブが安かったので交換。色も変えられるし、時間指定でON・OFFできるので、目覚ましとか何かの合図代わりにもよさそうだし、時間で消せるのも良いかなと思って。ポーチライトは、明暗センサーがだめになったと思って、何年も使っていなくて充電式のライトを使っていたのですが、めんどうになった為、センサーを替えようと買った時に電気屋が間違った型番のセンサーをつけたので、強制OFFができなくなっていたのでした。新しいセンサーは届きましたが、明暗センサー自体は動いているし、新しいセンサーに変えたところで毎日自分でオフにするのもめんどうだなと思って、センサー交換はせず、蛍光管をソケットかましてスマートバルブに交換しました。ある時間までは 20%、そこから100%、レッスンが終わる時間頃からまた20% としました。明暗センサーは機能しているので、20% -> 100% -> 20% -> OFF となります。スマートバルブにとっては、毎日停電している状態になるので、停電警告が来るのが煩わしいですが、期待通りに動いています。

人感センサー付きLEDバルブ

実は、もう10年以上前から、我が家の廊下とユーティリティは、センサー付きLEDバルブになっています。廊下は、玄関からユーティリティまで3つのバルブがあるのですが、壁スイッチを入れると、玄関側は常時点灯、後の2つは人感センサー付き、ユーティリティも人感センサー付きです。流石に玄関側を人感センサー付きにすると、玄関入った時点で点灯しなかったり、人が通るたびに付いたり消えたりしては、レッスンのじゃまになるので、これは常時点灯にしたのですが、廊下の奥とユーティリティは人感センサーで正解でした。妻のレッスンでは、生徒は外から入ってきたら、まずユーティリティに行って、手を洗ってから教室に入るルールなのですが、常時ついている必要が無いのと、順に点灯するのである種誘導灯的な役割にもなっています。ネットにつながっているわけでも操作でいるわけでもありませんが、これだって、スマート?ホームと言えなくもなく、案外こんなので事足りてしまうことも多いです。

カテゴリー: ZAKKI | Switchbot でスマートホーム化の勘所 はコメントを受け付けていません

ブレーカーだらけ

太陽光発電システム(+蓄電池)を付けたら、ブレーカーだらけになってしまった。

こちらは、もともとの配電盤。太陽光発電システム設置時に北電の人が、アンペアブレーカーを自動復帰のものに切り替えたのでスイッチが消えてしまった(スイッチ無いから、窓開いている必要ないのだけど、塞いでくれなかった。その右が漏電ブレーカーで、あとは回路ブレーカー。これはほぼ今まで通りなのでわかりやすい。アンペアブレーカーと漏電ブレーカーの間にパワコンが挟まれるようになったが、家の中の電気はこちらで従来どおり制御されている。つまり、グリッドからの電気が無くなっても、太陽光パネルや蓄電池からの電力供給があれば、漏電ブレーカーより右は従来どおりだ。反対に太陽光パネルや蓄電池からの電力供給があっても、漏電ブレーカーが落ちていたら、停電になる。当たり前のようだが、先日システム設置後初めてブレーカー飛ばしてしまったときに、何を普及すれば良いのか一瞬迷ってしまった。その時は、この漏電ブレーカーを上げたら復旧したので、それで大丈夫だと思ったのだが、30分くらいしてグリッドからの電源供給が0のまま復活しないので、何が起きているのかわからなかった。アンペアブレーカーまで飛んだのか、いや、グリッドは停電していないし、アンペアブレーカーが飛んでも自動復帰するはずだし、実際電気使えているしと???状態になった。

こちらは、太陽光発電システム設置で増えたブレーカーと切替器。としか説明を受けていないので推測だが、この状態が平常時。先日ブレーカー上げてしまったときは、左の漏電ブレーカーがOFFになって、右の自動切り替え機が下がってバックアップ側になっていた。

おそらく、左の漏電ブレーカーはグリッド側のブレーカーで、アンペアブレーカーから来ているのではないかと思う。中央の漏電ブレーカーは蓄電池か太陽光パネル側なのではないかと思う。切替器は、上にあるときは、通常(グッリド+太陽光発電+蓄電池)で、下にある時は、自立運転時なのではないかと思う。中央の漏電ブレーカーは試していないが、グリッドからの電力供給がある状態でも、左のブレーカーがOFFだと、切替器が自動的に下がって、自立運転モードになる。通常モードでは、グリッドからの電力が常に100Wくらいはあるので、電気代を完全にゼロにできないのだが、このブレーカーを切ってしまえば、いわゆるオフグリッドの状態にできるということが奇しくもわかった。ただし、当然であるが、太陽光発電量がゼロで蓄電池も空になると、停電する。また、売電が始まった後は、売電できなくなるというデメリットがある。

そういえば、昔は家族で家を留守にするときは、ブレーカーを落としていった記憶があるのだけど、冷蔵庫どうしたっけ? 親父が東京ガスだったから、ガス冷蔵庫だった時期もあるけど… 電気の冷蔵庫買ってから回路ブレーカーだけ落としたんだっけかなぁ?

というわけで、このグリッド側のブレーカーを落としたい衝動に駆られているのだけど、今売電の認可待ちで、これ落としたら、何か言われそうなので、とりあえずONのままだし、売電始まったら、ONにせざるおえないので、結局は試せない。停電が待ち遠しい….とも思わない。

話しは戻るが、先日ブレーカー上げてしまった時は、蓄電池の残量があやしかったので、LOOOPでんきの単価が安い時に、少し仕入れておこうと、3.0kWh で充電していたことを忘れて、昼食の為に、200V 1500Wくらいのハロゲンクッキングヒーターと、1200Wの湯沸かしケトルとONにした途端、 3+ 1.5 + 1.2 = 5.7 となり、冷蔵やらなんやらが 0.5 くらいはあったはずなので、完全にオーバーでした。で、ガシャガシャ!と音がして、1枚目の写真の漏電ブレーカーが落ちていました。2枚めの写真のパネルはカバーがあって見えないし、これは通常は手でそうさせず、自動だと思いこんでいたので、1枚目の写真の漏電ブレーカーだけ上げたら、電気が復旧したので、やれやれと思って、昼食を作り終えて食べ始めたのですが、太陽光発電とかに影響出てないかなと思ってアプリをチェックしたら、グリッドからの電力供給が0。たまたまパネルは十分に発電していて、蓄電池も40%くらいは残っていたので、家の電気は普段どおりで、気づきにくかったのですが、どうもグリッド側が切り離されてるような感じでした。このままでも生活に支障がない(これが災害でほんとに停電だったら、めちゃ助かる)のですが、念のため、2枚目の写真のブレーカーをチェックしたら、グリッド側のブレーカーが落ちていて、切替器が下に下がって自立運転モードになっていました。(その時は深く考えていなくて、後からそう思っています)もともとの状態がどうだったか覚えてないし、下手にいじってFJに怒られるのもやだなぁと思いつつ。やはりブレーカーがOFFなのはおかしいと思って、上げたところ、自動切り替え器が、まさに自動で動いて上に上がりました。(なんかすげぇもの見た気がしました) その後アプリを見たところ、普段の状態に戻っていました。

グリッド側の停電の時は、たしかに停電時も復旧時も移動で切り替わるので良いのですが、ブレーカー上げてしまった場合は、このような事を把握しておかないと、知らない間に自立運転モードになっていて、蓄電池の残量がゼロになったときに突然停電になったりするので注意が必要ですね。 ま、普段は回路ブレーカーの方が先に落ちるので、今回のような蓄電池の充電とかをやっていなければ滅多に起きないとは思います。

カテゴリー: 太陽光発電 | ブレーカーだらけ はコメントを受け付けていません

SSL証明書の自動更新

我が家のサーバーは昨年、Let’s Encrypt の無料証明書を使って、SSL化しましたが、そのとき、win-acme というツールを使いました。

仕事上のサーバーで使っている証明書は、通常1年。長いもので3年くらいの契約で、契約更新時に都度証明書をダウンロードしてApacheに設定するというような作業をしていますが、Let’s Encrypt は、いろいろ事情があって、3ヶ月に1回更新作業をしなければなりません。

win-acme には、自動化する方法もあるにはあるのですが、FTPサーバーを用意するとかいろいろ手順が面倒で、あまり時間が無い時に試していたこともあって、面倒になって、結局手作業で更新することにしました。 最初は、renew でコマンドを叩けば良いのかと思ってバッチ設定していたのですが、どうも、毎回DNSの TXT を新しい値で更新しなければならず、我が家の場合は、hajimesan.net / soundwalking.com / www.soundwalking.com の 3つを更新するわけですが、TTLが5分になっているので、ツールをスタートさせ、表示された値をTXTに設定して5分待ち、ツールの実行を先に進めて、TXTを削除して(待つ必要はない)次のドメインへというのを3回。最低でも15分はかかるので、少し面倒でした。

それでも、セキュリティに関係するところだし、ある程度やり方を覚えておくためにも、3ヶ月に1回くらいはよいかなぁとは思って、今日も Let’s からメールが来たので、更新したところです。

先日私のドメイン管理を、ValueDomainから、GoogleDomains に移管したのをきっかけに、GW中に自動化しようかなぁと思っていたところだった(すっかり忘れていて、今日のLet’sからのメールで思い出した)ので、調べてみたところ、certbot というツールを使うと自動化できるらしいので、やってみました。

  • Windows コマンドプロンプトを管理者権限で起動
  • >winget cetbot
  • いろいろ聞かれたら、ちゃんと読んで Y を入力したりといったお決まりの手順あり
  • インストールが完了した時点で、PATHは、通ってました
  • >certbot certonly
  • 初回はメールアドレスなどを聞かれます。
  • How would you like to authenticate with the ACME CA?
    • 1)ローカルでHTTPサーバーを起動するか、2)既存のwebrootにチャレンジファイルを置くか聞かれるので、2)を選択。既にApacheが動いている環境で、WebRootにファイルを置いてインターネットからアクセスできる環境なら、2)になりますね。
  • どのドメインに対して発行するか、そのドメインの WebRoot はどこかを聞かれるので、回答。半角スペース区切りで複数入れられるようだけど、一つずつやったほうが吉
  • 最初まとめて3つ入れたのですが、我が家の場合、soundwalking.com と www.soundwalking.com は、実は同じなので、同じパスを入れたら、怒られました
  • もともと、Let’s Encrypt を使っていたせいかどうかわかりませんが、DNSとか何も設定せず、あっさり証明書を取得して、 c:\Certbot\live に保存されました。保存された各ファイルはc:\certbot\archive へのシンボリックリンクになっているようですが、これから更新していくと、archive に溜まっていくのかもしれません。httpd.conf で設定するのは、live の方が良いでしょう。
  • 例えば、hajimesan.net なら、次のように設定しました。
    • SSLCertificateFile “C:/Certbot/live/hajimesan.net/cert.pem”
    • SSLCertificateKeyFile “C:/Certbot/live/hajimesan.net/privkey.pem”
    • SSLCertificateChainFile “C:/Certbot/live/hajimesan.net/chain.pem”
    • >certbot renew で、更新
    • 今日取得したばかりなので、更新対象がありませんとなりますが、7月ごろになったら自動更新されるはずです。(たぶん)
    • とりあえず、タスクスケジューラで、 certbot renew を毎週月曜日に実行するようにしてみました。
    • certbot renew の後に、httpd.exe -k restart も入れました。

これでうまくいくかどうかは、7月にわかります。

うまくいかない?

更新タイミングになったので、確認してみましたが、更新されていません。

手動で更新しようとして、certbot renew を叩いてみましたが、

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Processing C:\Certbot\renewal\hajimesan.net.conf
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Renewing an existing certificate for hajimesan.net and soundwalking.com
Failed to renew certificate hajimesan.net with error: Missing command line flag or config entry for this setting:
Select the webroot for hajimesan.net:
Choices: ['Enter a new webroot', 'x:\\......\\xxxxxxx\\soundwalking']

(You can set this with the --webroot-path flag)

何故か hajimesan.net なのに webroot が soundwalking …. なんだこれは?と思って、調べてみたら、 hajimesan.net.conf と hajimesan.net-0001.conf だったか2つファイルがあって、どうやら最初に試しでいろいろやっているうちに設定ファイルが2つもできて、そのうちの hajimesan.net.conf の方の webroot が soundwalking になっていました。一旦 -d で両方とも削除して、作り直したのですが、今度は、webroot セクションが空っぽ。どこかに覚えているのか、certbot certonly した時もwebrootを聞かれずに完了してしまいました。仕方ないのでテキストエディタで開いて自分で [[webroot_map]]セクションを追加。とりあえずうまくいったけど、これで良かったのかどうか。

自動更新は失敗したけど、手動でやるにしても、winacme に比べたらずっと楽。DNSサーバーの設定変えずにコマンドだけで更新できるのはありがたいです。

わかるのは、次の更新の10月 (^^;

(追記) 2023/11/23 のバッチで自動更新されていました。

カテゴリー: Computer IT, Web | SSL証明書の自動更新 はコメントを受け付けていません

使用電力を測ってみた

太陽光発電を設置して、良かったことの一つに、家の電気使用量をほぼリアルタイムで確認することができるようになった事がある。外出中でもスマホアプリで確認できるし、何より、グラフで過去の状態変化が見れるということが大きい。

設置してすぐに気になったのが、1時間に3回くらいの割合で、使用量のグラフがピコピコと山になっている(その時だけ数分間使用量が増える)ということだった。最初に疑ったのが冷蔵庫だったのだが、そもそも冷蔵庫ってどのくらい消費しているか、実際のところを知ろうと思って、電力量計を買ってみた。実は冷蔵庫くらいならポータブル電源でも測れたのだけど、1200Wくらいのものになるとポータブル電源は落ちてしまうし、そもそも重いので、電力量計の方が便利だと思う。

もともと冷蔵庫はかなり古くなってしまったので、買い替えを考えていたので、同じタイミングで買い替えてしまったのだが、ピコピコの犯人は冷蔵庫ではなかった。他に、24H使っていてピコピコしそうなものとしては、セントラルヒーティングが考えられたがスイッチをオフにしてもピコピコが止まらないのでこれではない。次に給湯器の予熱を疑ったのだが、この時はどうも給湯器が原因だと思った。予熱くらいたいしたことないだろうと思ったのだが、測ったら実に380Wも消費していたし、起動時には1000Wを超える程だった。給湯器恐るべしと思い、給湯器のマニュアルを調べて予熱のタイマー設定をして、今では、昼食後の食器洗い時間、ウォーキング後のシャワーの時間、夕食時から、お風呂、寝るまでの数時間のみ予熱をONにして、それ以外は止めているので、以前の半分程度になったろうか。

ところがである、冷蔵庫の入れ替えや給湯器のタイマー設定などで家全体の消費電力は下がったものの、予熱をオフにしている間も、まだピコピコしているではないか….もう他に思い当たるものが無いなぁと思っていたのだが、あった。あった。

真犯人は、何とウォシュレットでした。このウォシュレットは本当にバカで、常時32度だかの温水をキープしようとしていて、そのためにピコピコやっていたのだ。このバカなウォシュレットが我が家には2台もある。試しに、というか今後はずっとそうするつもりだが、札幌宿泊など家を空ける時に、コンセントを抜いてから出かけたら、ピコピコは完全に止まり、家全体の1日の消費電力がかなり下がった。(ピコピコなのでリアルタイムの消費電力では判断できず、1日の合計で判断するしかない)

太陽光発電を設置してすぐは、18kWhくらいあったものが、いろいろ対策して、12-14kWhになり、外出時は、 8kWhくらいまで落ちる。 8kWh というのは、300Wくらいの電力を1日中使っている状態で、冷蔵庫やらテレビ(録画タイマー)やら水槽のエアポンプやらのどうしても止められない人たち。あと実は太陽光発電のシステムも電力を諸費している。

ちなみに外出時に止めるようにしているものは、ウォシュレットの他には、空気清浄機(加湿機能付き)、給湯器がある。USBの充電器も止めているがこれは電力というより安全の為。

さて、今日からGWなので、普段からちょっと気になっていたもののうち、測れそうなものを測ってみた。

  • セントラルヒーティング 580W OFFだと2W
  • シャープ空気清浄機 4W 最大10W
  • ダイキン 控えめ5W 自動 14W
  • 扇風機 2W 4W 12W 20W 首振り+3W
  • 給湯器 380W OFF時4w
  • エネループ充電6W
  • レッスン室テレビ off45W on90W
  • 電話子機1W
  • ロスナイ 12W 20W
  • 水槽エアポンプ11W

セントラルヒーティングがOFFでも、2Wも消費しているのは驚き。これからは使わない季節はコンセントを抜かねば。 シャープの加湿機能付き空気清浄機は期待以上に優秀。自動で4Wしか使っていない。風力を最大にすると10Wだが、最大になるのは加湿器の水ぎれに気づかずに部屋の湿度が下がってしまった後に、慌てて水を入れた時くらいだ。ダイキンの空気清浄機は加湿機能がないくせに消費量多め。これはいずれシャープのに置き換えかな。我が家で一番古いものですでに交換用フィルターも全部使い切った。扇風機はDCモーターなので使用電力が安定している。最弱で2W、標準でも 12W、少し驚いたのは首振りを入れるとどのモードでも、+3Wになる。洗濯物を干す時に使う場合は、最弱で首振りなしにしなければ。給湯器は前回測った通り。エネループの充電器は壁に挿したままだと6Wも消費していたので、速攻で抜いた。電話子機は1Wでこれはしかたないところ。ロスナイという換気扇は弱でも12W、強だと20W。これは滅多に使わないのだが、たまにつかうと消し忘れる事があって、消し忘れ注意だ。水槽エアポンプは数台の小型のものを1台にまとめたので、11Wは仕方ないところ。魚たちの命がかかっているから切れない。最後はテレビなのだが、リビングのテレビはうかつにコンセントを抜けない(万が一録画中ならこちらの命があぶない)ので、レッスン室のテレビで確認したが、これは分岐のタップにつながっていて、手が届かないところにあるので、タップごと計測。TVオフで、45W も消費していた。実は、レッスン室ではレッスンの様子をビデオカメラで撮影しているのだけど、その映像をリビングのTVにも回していて、ご父兄がリビングでレッスンを見れるようになっているので、その為の装置が常時ONで、このタップに接続されている。TVも電源オフでもリモコン操作やらタイマー録画やらで消費しているし、同じタップにブルーレイレコーダーもつながっているということもあって、45Wも消費しているのだろう。

太陽光発電があるので、発電していて蓄電池が100%になっているときは、売電が始まっていない今は余剰電力は単に無駄でしかないから、洗濯機の乾燥機能を積極的に使ったり、お湯を沸かしたりしているのだけど、売電が始まったとしてもkWあたり16円だから、とにかく、発電した電力の自家消費を上げて、逆に買電を減らすようにしたいのだが、そうするためには、発電しない天気が続いた場合でも蓄電池の電力を使い切らないように、家の消費電力を落とす必要がある。自家消費を上げるために消費電力を落とすというのは少し矛盾しているようにも思うが、正確に言えば、使う時間をコントロールできるものは電気が余っている時にシフトして、1日中使うようなものについては可能な限り落とすということになる。

しかし、我が家の場合、このあたりが限界かもしれない。これ以上やると、QOLがかなり下がってしまうものが残った感じだ。

カテゴリー: 太陽光発電 | 使用電力を測ってみた はコメントを受け付けていません

[JavaScript] var の代わりに let を使うべきか

function foo() {
  let x = 10;
  var z = 30;
  if (true) {
    let y = 20;
    var z = 40;
    console.log(x); // Output: 10
    console.log(y); // Output: 20
    console.log(z); // Output: 40
  }
  console.log(x); // Output: 10
//  console.log(y); // Uncaught ReferenceError: y is not defined
  console.log(z); // Output: 40
}

foo();

ChatGPTが吐き出したコードに少し手を加えたものだが、これ(変数z)を見てわかるように、var は入れ子で宣言できるくせに、関数スコープなので、内側ブロックでは上書き宣言になってしまう。こんなこと許されてよいのか?と思う人もいると思うが、関数スコープならその関数内で複数の宣言があったらエラーになって欲しいし、複数宣言できるならブロックスコープにして欲しい。ということから、let が追加された。

ざっくりと言えば、var の直感的ではないおかしな挙動をしないようにしたものがlet だとも言える。

なので、これからは、どう考えても let を使うべきで、var で無ければならない理由が見当たらない。のだが、まだ、var 派の開発者が少なからず居る。私はというと、let 派ではあるのだが、ついつい、癖でvar と書いてしまうヘボプログラマといったところだ。特に既存の var だらけの他人のプログラムをメンテナンスする時は、下手に let に変えたら、動かなくなるのではないかという恐怖心がわくこともある。動かなかったらほぼ元バグなのだが、めちゃくちゃ複雑怪奇なものだと、バグ取りをするのも面倒なので、var で逃げてしまうこともある。

大した使い分け的意味もなく、var と let が混在する状況も、あまりよくないとは思うということも、var を使いがちになる要因と言える。

カテゴリー: ZAKKI | [JavaScript] var の代わりに let を使うべきか はコメントを受け付けていません

蓄電池のモード

太陽光発電システムの蓄電池には、モードがあります。

が、使ってみると、いろいろ呼び方があったりしますが、結局は、状態としては、充電モードと放電モードの2種類しか無いのではないかと思います。私の蓄電池では、グリーンモードとTOUモードという見せ方をしていますが、グリーンモードは英語では、Maximum self-consumption となっているので、最大自己消費モードで、これは常時放電モードと同じです。TOUは、Time Of Use だかの略で、タイマー設定で充電モードと放電モードを切り替える設定です。TOUで時間を設定してない時間帯は、充電モードでも放電モードでもありませんが、第三のモードというより、停止(充電も放電もしない)です。

充電モード

蓄電池が充電モードの時、この充電は、グリッド(電力会社)からの充電を意味します。設定した最大電力(kW)で設定したSOC(蓄電量 %)までひたすら充電します。この時、自家消費もグリッドの電力を消費します。注意しなければならないのは、太陽光発電で発電した電力も、蓄電池の充電能力の限界までは自家消費ではなく、充電に回されるということです。充電能力が 4kW で、グリッドからの最大電力が 3kW に設定していて、太陽光発電が 1kW 程度の場合は、太陽光発電していても、その分は自家消費に回されずすべて充電に回されます。蓄電池の充電能力を越えた場合は、自家諸費に回されますが、太陽光発電から自家消費分を引いた余った分が充電に回されるわけではない事には注意です。そして、TOUで、充電モードに設定している間は、蓄電池が100%になった場合、太陽光発電が自家消費を下回っている時でも、蓄電池の電力は使われず、グリッドからの電力が使われる点にも注意が必要です。これは、太陽光発電をしていない時間帯で、ずっと充電モードになっていると、蓄電池が活かせないことになります。災害対策メインで蓄電池を考えている人もいて、その人達は設定が独特ですが、太陽光発電した電力を最大に使いたい場合は、発電していない間に充電モードになっているのは避けた方が良いでしょう。

放電モード

蓄電池が放電モードの時は、グリッドからの充電は一切ありません。ただし、蓄電池に災害用の電力確保が設定されている場合、例えば、私の場合は15%を設定していますが、その場合は、蓄電池の容量が15%を下回らないように、グリッドから充電されることがあります。蓄電池はその仕組み上自分が動作するための電力を蓄電池の残量から使いますので、何もしていなくても、1日に5kWh 程度の電力を消費します。なので、15%で放電を止める設定にしていても、太陽光発電が無い場合は、15%から徐々に減っていき、ある程度減ったところで、グリッドから充電されます。(これはその直後に太陽光発電が再開するかどうかに関係なくグリッドから充電されますから、明け方などにこの状態にならないように注意が必要です)

放電モードの時は、ひたすら蓄電池の電力を使うのかというとそうではなく、太陽光発電の発電量がある場合、かつ、それが自家消費を上回っている場合は、充電状態になります。この動作はグリーンモードの動作と同じなので、グリーンモードは、24時間放電モードと同じということになります。簡単にいえば、蓄電池はグリッドからの電力を充電には一切使わず、自家消費は、太陽光発電からの電力を使い、足りなければ蓄電池からの電力で補い、蓄電池の電力もなければ、いよいよグリッドからの電力を使うという事で、太陽光発電の電力と蓄電池を最大限に活かす(Maximum self-consumption)ということです。

モードの使い分け

私の目的は、可能な限りグリッドからの電力消費を抑えることにあります。災害時(停電時)の事も考えてはいますが、停電時でも太陽さえ出ていれば発電はしますから、災害用に確保しておく蓄電池の容量はそれほど大きくしなくても良いと考えています。その考えだと 5%も確保しておけば良いと思っているのですが、15%にしているのは、太陽光発電の発電量が中途半端な時に、LOOOPでんきの単価が高い時間帯をやり過ごすためなので、あまり一般的な理由ではありません。

グリッドからの電力消費を抑えるという目的の場合は、基本はグリーンモード(=24H放電モード)になります。TOUは使わないというわけではなく、発電しない日が続き、翌日の発電開始までもたない、あるいは翌日も発電しないと予想される場合には、電力単価の安い時間帯に、電気を仕入れる(グリッドからの電力で充電する)為に、TOUを使います。

TOUの設定は、0時から24時までの間で、放電=>充電=>放電 の3本の設定を切れ目なくして、停止状態を作らないようにしています。(停止状態が一番無駄なので)この充電状態の時間帯をその日の電力単価が安い時間帯に合わせて充電すれば、単価が安い時間に電力を仕入れて、高い時間に蓄電池の電力を使うという電力シフトができるということになります。

めんどくさそうに思われるかと思いますが、TOUを使わなければならないタイミングはそれほど多くありません。1日天気が悪くても、翌日天気が良ければグリーンモードのままで乗り切れますから、連続して曇りとか雨とか、あるいは冬季には多用すると思いますが、春から秋くらいまではそれほど出番は多くないと感じています。

ちなみに、深夜電力契約ではなく、LOOOPでんきのように時間帯ごとに単価が変わる電力会社でもない場合は、電力単価が1日中同じなので工夫してもなんのメリットもありませんから、常時グリーンモードのままが一番です。私は多少めんどうでも、ほくでんより更に電気代を節約したいので、LOOOPでんきを選択しました。

カテゴリー: 太陽光発電 | 蓄電池のモード はコメントを受け付けていません

太陽光発電+蓄電池のAI制御

太陽光発電+蓄電池のシステムで、AI制御というのが、出てきているが、AIで何を制御して、どうなるのかが、今ひとつわからなかったので、想像してみる。

私の蓄電池はAIは無いのだけど、私はLOOOPでんきのスマートタイムONEという仕組みを使って、少しでも買電時の単価を抑えようと目論んでいる。今のシステムだと発電から消費に変わるタイミング(時刻)で、80%くらい(最近は日が長くなってきたので、70%)蓄電されていれば、翌日の発電までバッテリーがもつことがわかってきたので、3月後半からは特に何もしなくても、バッテリー切れの買電は発生していないのだけど、天気の悪い日が続いたり、夜の長い冬や、発電量が下がる時期は、前の日に100%まで蓄電できたとしても、朝までもたない可能性があるので、その時の買電のタイミングを、電気の単価のなるべく安い時間帯にずらそうと考えている。大雑把に言えば、自宅の発電量とLOOOPでんきの単価(30分ごとに変わる)は同期しているので、発電しない時は、単価も高いのだが、天気は地域ごとに違うので、自宅で発電していなくても、どこかで発電していれば単価が最低レベルであったりもするので、調整できる可能性がある。

しかし、蓄電池のAIシステムは、LOOOPでんきのように市場価格を考慮するわけでは無いようです。私としては、この市場連動型プランのようなものほど、AIの力を必要とすると思うのですが、電力会社次第なので、汎用的なバッテリーシステムとしては作りづらいのかもしれませんね。

だとしたら、AIのメリットは何か?ということなのですが、どうやら、このAI蓄電池は、毎日買電する事を前提にしているようです。特に深夜電力の活用が前提になっているようです。

基本的には、発電の余剰電力を蓄電して、それを発電終了後から次の発電までに使うのですが、それが足りなくなりそうな場合に、深夜電力の時間帯に買電して蓄電するということのようです。蓄電池は、充電と放電を同時に行う事は構造的にできませんから、買電するタイミングでは、自家消費と蓄電を合わせた電力を買電することになります。買電した電力を蓄電しながら、自家消費は蓄電池の電力を使うなんてことはできないです。これは太陽光発電時も同じですが。ただし、買電した電力を自家消費のみにして、蓄電池への充電を止めることはできますので、昼間の単価が高い間は、0%で、発電もしていない状態であっても充電せず、深夜電力の時間帯になったら、充電を開始するというような制御をして、なるべく高い単価の電力を買わないようにするようですが、これだけだと以前からある蓄電池のタイマー設定とあまりかわらず、AIは必要なさそうです。ただし、深夜電力で蓄電池が100%になった場合、自家消費分は買電を止めて蓄電池から電力を使うか、深夜電力を使うかは、うまく調整してやると効果があるかもしれません。蓄電池に蓄えられている電力の多くが昼間発電した分であり、かつ翌日には夜に使った分を補うだけの十分な発電量が見込める場合は、買電をストップして、蓄電池の電池を消費した方が、夜間電力の買電量が減りますから、メリットがあります。しかし、翌日期待しただけの発電が無かった場合は、夜間電力より高い昼間の電力を買電することになるかもしれませんから、そこは、天気予報と連動したAIが必要になってくるということなのでしょう。それと、翌日の発電が見込める場合には、深夜電力で100%まで充電せず、発電開始までに十分な残量だけ確保するというような事もするそうです。それやらないとせっかく発電しても、蓄電池は直ぐに100%になって、安い売電にまわってしまいますからね。(FITが高い頃はそれで良かったのでAI無かったし、蓄電池あっても容量は少しで良かったのですけど)

というわけで、その家の電力消費パターンと、翌日の発電予測から、夜間の蓄電池の残量をどうするか(使うか、チャージするか)を判断するのがAIの役目ではないかと思われます。AIと呼んでいる以上、予めパターンが標準的な登録されているかもしれませんが、日々、その家の電力消費パターンと、蓄電池の残りかたなどを学習しながら、少しでも節電できるほうへ調整されていくのでしょう。なので、生活パターンが安定しないお宅には向かないですし、曜日による偏りくらいまでは考慮してくれそうですが、月の中、あるいは季節によって電力使用量に偏りがある場合まで対応されているのかは疑問がありますね。様々なケースで対応してしまうと、それはもうパターンではないということになりますから。私の想像では、基本は曜日別学習で、月末は忙しくなるとか、季節の変わり目は、その状況に応じた調整が完了するまで不安定になるような気がしますが、どうなのでしょうね。

そう考えると、AIは、日々安定した生活パターンを持っているお宅には効果的でも、そうでないお宅には思ったほどの効果は無いようにも思われます。そして、安定したパターンを持っているお宅の場合は、AIというより、多少賢いタイマー設定に天気予報をもとにした発電予測が反映できるものといったものになるかと思います。個人的にはなんでもかんでもAIと呼ぶ今の風潮には少々嫌気が差しています。

AI=詳しくは説明しないけど、なんとなくうまくやる(はずの)システム

で、実際にどのようにやるかの説明と、うまくできなかった時の責任を回避しているようにも思えるのですよね。

AIと呼ぶのであれば、過去数年分の天気予測、発電予測、実際の発電量と電力消費と蓄電池の状態のデータを蓄積して、そのデータをもとに、NG的な事も含めて様々なパターンをシミュレートして最適解を見つけて、その中から、現在の状況に似ている状況を探してその最適化を適用するようになっていて欲しいのですが、そこまでは期待できそうに無いなぁと思っています。

カテゴリー: ZAKKI | 太陽光発電+蓄電池のAI制御 はコメントを受け付けていません

Grails で bootstrap 5.x を使うとエラー

Grails は、Asset Pipeline というので js / css などのアセットを管理しているけど、例えば、 bootstrap.bundle.js を入れると、設定にもよるが、ビルド時(デバッグ実行時でも)に、自動でminify(難読化)してくれるようで、bootstrap.bundle.min.js とかも同時に入れていても、それではなく自前で難読化されたものを使うらしい。

のだが、この難読化に失敗すると、どういうわけか、bootstrap.bundle.unminified.jsが無いというエラーになってしまう。 bootstrap.bundle.unminified.jsを開発用の bootstrap5 のソースから入れても見てくれない。それどころか、その js を読み込む asset の設定ファイルまで、unminified が無いというエラーになって、収拾つかなくなる。

なんでエラーになるのだろう?

function bootstrapDelegationHandler(element, selector, fn) {
return function handler(event) {
const domElements = element.querySelectorAll(selector);

for (let {
target
} = event; target && target !== this; target = target.parentNode) {

問題は、ここにありました。 let { target } = event; という見慣れない代入がありますが、これは分割代入というもので、 let target = event.target; と似たようなものです。 event が Object の場合に、その、代入先変数名と同じ要素を代入するみたいな処理で、 let { type, target} = event; みたいに{} の中が、複数の場合は便利ですが、一つの場合は、変人コードにしか見えませんので、素直に、let target = event.target;と書けば良いのにと思ってしまいます。

この分割代入が、 for() の中にあると、どうやら、minifier がエラーを起こすようですね。

      let {target} = event;
      for (; target && target !== this; target = target.parentNode) {

の様に、外に追い出したら、一連のエラーもなく、無事 grails prod war できるようになりました。

bootstrapは、5.0から、ずっとこの書き方みたいで、関数が関数なので、今後も変わりそうにありません。 Asset Pipeline プラグインがアップデートすればそのまま使えるようになると思いますが、それまでは、ソースを修正して使うしかないのかもしれません。

カテゴリー: ZAKKI | Grails で bootstrap 5.x を使うとエラー はコメントを受け付けていません

お湯 どうしてますか?

一般のお宅で、電気代の大きなものといえば、エアコン、冷蔵庫、湯沸かしといったところだと思うけど、エアコンは最新型に買い替えるか、なるべく使わないかしか手段が無い。扇風機とかうちわで耐えるという方法もあるにはあるけど、仕事しながらだとかなりの忍耐を要する。冷蔵庫は切るわけにはいかないから、最新型に替えるか諦めるしかなくて、もちろんドアの開け締めをへらすとかいろいろ対策はあるけど、限界はある。お湯はどうか?お湯は、単純に電気を消費するというだけではなく、蓄電池のような効果がある。特に太陽光発電がある場合、昼間の電気が余っている間にお湯を沸かしてそれを夜に使えば節約になる。LOOOPでんきのように30分ごとに単価が違う場合には、単価が安い時間帯にお湯を沸かせば良い。

とは言え、風呂のお湯だと、あれだけの量を温度をキープしてとっておくのはかなり難しい。エコキュートとか、太陽光湯沸かし?ではやっているけど、巨大な断熱性能の高い貯湯タンクが必要になる。なので、多少気休め感があるが、今回は、お茶やコーヒー、料理に使うお湯の話なのだけど、結論から言うと、

T-Fal と THERMOS の組み合わせが最高じゃない?

というお話。

昔は、湯沸かしケトルというものはなくて、湯沸かしポットとか、沸騰ポットとかいう、24時間一定温度でお湯をキープできるものが流行っていたが、たしかにいつでもお湯が使えるのは便利なのだけど、夜中とか全然使わない時間までずーっと電気使っているので、かなりの無駄。当時はそう思わなかったけど、湯沸かしケトルが出てきてから、多くの家庭が切り替えてしまって、今はあまり人気が無いようだ。メーカーも電気代節約の為に、タイマー機能やら真空保温機能などを加えているが、やはり上部の開口部が大きいので、真空であってもあまりもたないようで、魔法瓶保温機能はメインの機能にはなっていない。一方、湯沸かしケトルの方は、電気代的にはとても有利なものの、1200Wという大電力を使っても、二人分のコーヒーを淹れるお湯をわかすのには数分かかってしまう。長くではないが、使う時に直ぐに使えないもどかしさがある。例えば、我が家にはホテルとかで頂いてきたティーバッグとかがたくさんあるのだが、ちょっと気が向いて飲もうかなと思っても、お湯沸かすの面倒だなってことになって結局飲まずに溜まってしまう。

これを解決するのが、魔法瓶だった。魔法瓶なんて昭和かよって感じであるが、今の魔法瓶は昭和のそれとは全然違う。魔法瓶なんてふるめかしい呼び方ではなくて、シンクウダンネツポットなんて洒落た名前で呼ばれているのだ。私が買ったものは、ステンレスボトルという、それがどんなものかがよくわからないような名前であるけど、要するにガラスとかは使われていなくて、ステンレスで、真空断熱構造で、軽くて、保温力もかなり高いものになっている。その中でも、サーモスはかなり保温力に定評があるメーカーで、私が買ったものは、山専用と謳っているだけあって、沸騰したお湯を入れると、6時間後でも80度キープと豪語している。しかも900mlも入るのにかなり軽い。同じ構造のハンドルがついているポットもあって、リビングで使っているが、仕事中手元に置いておくときと、車中泊やキャンプの時はこちらの方が使いやすい。

我が家の使い方

朝、ポットに残っているお湯を、湯沸かしケトルに戻して、足りない分の水を補充してから、95度まで沸かして戻す。 100度から初めても95度から初めてもあまり大きく違いがないし、お茶やコーヒーを飲むのに、沸騰したお湯は使えないので、95度にしている。実際沸騰まで待つより湧くのが早いというメリットもある。リビング用に1.2L 、仕事用に 900mL を沸かして、ポット/ボトルでキープ。こうしておけば、飲みたい時にお湯が使える。そして午後、少し冷めた頃に、同じ事をするけど、ポットの中のお湯はまだかなり暖かく、70度以上はあるので、湯沸かしはあっという間だ。ボトル自体に湯沸かし機能があれば便利だなぁとも思うけど、その分重くなるし、コンセント挿したりするのも面倒だしね。

T-fal は、もう相当前から使っていたのだけど、蓋が固定できない古い機種で水を入れるのもいちいち面倒だったので、この度買い替え。指定した温度で止まるし、湧いたら60分キープなんて機能もついている(使わないけど)、だけでなく、常時温度を表示してくれるので、あとどのくらいで湧くかなとかがわかりやすくてすごく便利。流石に1200Wもあるので、電力使用量グラフにピークが出るけど、時間が短いからね。1kWh 30円で計算しても、1回2円くらいでしょうか。毎日3回使ったとしても、 2*3*365日 = 2,190円/年

車中泊でコーヒーを飲む

我が家は朝コーヒーが必須です。車中泊の時に、キャンプ場であれば、サイトまで行って飲みますが、道の駅などでは、車の中でガス等を使った湯沸かしは躊躇われます。また昼食時はわざわざお湯を沸かすのが面倒に思い、ペットボトルのお茶にしてしまうことも少なくありません。いままでさんざんお湯を沸かす手段を考えて試してきましたが、どれもしっくり来ませんでした。そこで、魔法瓶です。家を出る時、あるいは途中の適当なお湯を沸かせる場所で沸かして、ボトルにいれておけば、好きな時に、コーヒーが飲めるという寸法です。コーヒー1杯120mlなので、300mlもあれば十分ですが、おかわりするときもあるし、朝カップラーメンを食べる時もあるので、900mlのを買いました。これ、コーヒーだけでなく、焚き火で焼酎とかウイスキーのお湯割りを飲むのにも便利です。焚き火は火なので、ヤカンがあればお湯は沸かせますが、適当な温度でそのお湯を維持するのは結構面倒なので、毎回一杯分ずつ沸かしてましたけど、これがあれば、900ml一気に沸かして、とっておけば良いわけです。これでお酒もゆっくり飲めますね。

カテゴリー: ZAKKI, 車中泊 Stay In a Car, アウトドア outdoor | お湯 どうしてますか? はコメントを受け付けていません

沈みゆく道路

玄関前のポーチにコンクリートでステップを追加しました。(素人DIYなので雑です)

写真の上に載っているのはコメリで買ったガーデン用の踏み石なので関係無いのですが、コンクリのステップをよーく見ていただけるとわかるのですが、半分から左がガクッと落ち込んでいます。右側はそのままでも良かったのですが、ピアノ教室で小さいお子さんも多いため、ついでに少し上げました。

このガクッと落ち込んでいる部分、実は、家の基礎のエッジで、以前は、平だったのです。家の前のアスファルトの部分は、融雪の為に若干傾斜を付けているのですがそれは意図的なものです。このガクが以前は無かったので、ポーチのステップの1段目はそれほど高く感じなかったのですが、あるいは、ガグがもう少し左側まで伸びていればよかったのですが、こんな位置でガクなので、めちゃくちゃポーチに上がりにくく、また、降りづらくなってしまっていて、数年前からなんとかして欲しいと言われて、写真に映っているゴムマットなどで対処していました。しかしゴムマットは地面の形にふにゃっとなるので、重ねたりなんなりしたのですが、かえってマットの継ぎ目で転びそうになると不評でした。はやりもうしっかししたステップを作るしか無いかなと思って、春になったら作るぞ宣言していました。

さてどうしたものか

ステップを買ってきて置くという安直な手段もありましたが、このガグにぴったりなステップなんてそうそう売っていませんし、高いです。なんでも出来る叔父に話をしたところ、やはりコンクリで作るしかないんじゃない?という事になったものの、こんなでかいコンクリなんてやったことないので、レンガはどうか?とかいっそ木工で階段作ったらどうだとかいろいろ考えたのですが、やはり、コンクリだろうと。しかし、こんな量のコンクリはそれなりに高そうだし、なんかめんどくさそうだし、コンクリが固まるまでには枠が必要だろうし、いっそ土を盛って壁作ってコンクリ流し込むかとかいろいろ考えて、DCMとコメリでいろいろ物色していました。

コンクリートステップを作る

コンクリは自分で作ると、セメントと砂と砂利を混ぜなければなりませんが、どれもでっかい袋だし、分量とかわかんないので、めんどくさいなぁと思っていました。最初に思いついた方法としては、レンガで枠を作って、そこに、固まる砂を流し込んで水かけて固める方法です。量の問題は、下の方を土で嵩上げしようと考えました。しかしレンガの縁を作るにしても、ガクの部分をなんとかしないと隙間が出来てしまい、嵩上げの土が流れだしてしまいます。縁にそってコンクリ流し込んで、その中に土かなぁとかいろいろ考えていたら、「じゃりこん」というのを見つけました。20kg 700円くらいで水を加えるだけでコンクリートが作れるように最初から配合されています。これなら枠さえ作ってしまえば、一気になんとかなるだろうと思って、目分量で4袋買いました。(結局3袋ですみました)枠は、コメリで一番安い木の板 180cm を買って丸のこで適当に切って枠にしました。

実は最初は、じゃりこんの上に、固まる砂で化粧しようと思っていたのですが、コメリでガーデン用の踏み石を見て、一目惚れしてしまい、これを使うことにしました。

写真は木枠にじゃりこん流し込んである程度固まったところに、踏み石を載せたところです。じゃりこんはそのままバーっと流し込んで、1袋流し込んだあと、嵩上げのために、庭にあったガラ石などを加えて、その上にもう一袋、更に一袋追加で、だいたいの高さになりました。これでいいかなと思ったのですが、みかこさんが、「なんだかガタガタして怖い」というのと、これだと側面の抑えが無くてぼろぼろと崩れそうだったので、もう少しなんとかすることにしました。まずは、側面の板を1cmくらい外側に離して、そこに、インスタントセメントを二袋ざざーっと。練ってしまうと入れるのに苦労しそうだったので、サラサラのまま流し込んでから、水をかけました。そのため、あちこちはみ出しましたが、細かいことは気にしない。玄関側は隙間を開けられないのでそのままですが、三面抑えておけば大丈夫でしょう。(たぶん)それだけだと、心もとないので、ジャリコンではなく、モルコンというのを今度は20kg一袋かってきました。流石にモルタルはサラサラのままというわけにはいかないので、庭に転がっていた適当なプラ箱で水と合わせて練りました。側面なのでゆるゆるにしたくなかったため、ホースを霧状にして少しずつ水を加えました。パンを焼くときと同じような要領です。練ったら、コテを使って側面を仕上げて(仕上げたというほど綺麗ではないですけど)あとは、踏み石の下をなるべく平らに均しました。これで踏み石のガタツキがなくなりました。

ギリシャ風

コンクリのステップの側面があぶないので、目立つように色を塗ろうと思ったのですが、変な色を塗るとみかこさんに怒られるので、ギリシャ風にするからと適当な事を言って、白にすることにしました。ギリシャの人ごめんなさい。ただ、石灰(漆喰)は高いので、考えた末に、白のスプレーペンキ(300円くらい)を買ってきました。あと、夜にみかこさんと食材を買い出しに行った時にコメリに寄って、踏み石をもう一つ買ってきました。ステップをちょっと高くしたので、その下にもう一段欲しいとみかこさんの要望があり、またコンクリートで作るのはめんどいので、踏み石だけを置こうということになりました。ただ、アスファルトの上だと安定しないので、ラバーマットの上に置いたら、ガタツキもなく、高さもちょうど良くなりました。

最終的にこんな感じになりました。おぉ、ギリシャ風だ!とは誰も言ってくれないだろうな。ま、写真で見るとどうなのよ?って感じですが、踏み石が良い感じなのもあって、実際に見るとまぁまぁ良い感じですし、やはりステップがあることで、玄関の上り下りが楽になりました。

ガタの原因

とか

の写真を見るとわかりやすいかと思いますが、1枚目の写真のT字路の左側が我が家の横の道路で、右側が我が家の前の道路です。この我が家の横の道路までは、比較的地盤のしっかりした部分で、30年前に我が家の土地が宅地化されるずっと前に宅地化されていた部分です。そして、我が家のある部分は、谷地でした。なので、家を建てる時は杭打ちが必要でした。つまり地盤が全然違うのです。北海道を車で走っていて一番たいへんな場所は、私は当別だと思うのですが、道路はまっすぐなのに、用水路を横切るところだけボコンと盛り上がっていて、実にバンピーです。ここは、アクセルとブレーキの連続で、ものすごく燃費が悪くなりなります。我が家の周辺はそこまでではないのですが、マンホールなどを見ると、そこだけ高くなっているのがわかります。マンホールが上がっているわけではなく、そのまわりが下がっていしまっているのですね。そういうわけで、我が家の前の道路だけみると気づきにくいのですが、道路を含めた土地全体が30年前に15cmくらい下がってしまったということになります。下がったのはともかく、こうやってみると、実に均等に下がったものだとびっくりします。家を建てた大工さんに言われるまで下がった事に気づいていなかったくらいですので。結局、道路が下がったというより、土地全体が下がり、杭打ちして支えている家の基礎部分がそのまま残ったという感じになりますが、杭打っていなければどうなったことやらと、少し怖くなりました。均等に下がっていれば良いですが、ガタガタに下がったりすると、えらいことになります。特にこの土地を買う前は、我が家の真ん中にはまだ用水路が流れていて、我が家の買った土地はいったいどこ?な状態だったので、怖いです。

カテゴリー: ZAKKI | 沈みゆく道路 はコメントを受け付けていません