Sony SmartWatch 3 (android wear)

SmartWatch 2 までは、Sony独自のものだったようだが、3 で、android wearとなった、Smart Watch を購入してみた。

Smart Watch も、android wear にも、それほど興味があったわけではないのだが、こういうのは使ってみないと可能性がわからないし、そろそろ Android Wear も各社から出てきて、「Android Wear であること」以外のなんらかの特徴での勝負になってきていると感じていたところ、先日友人が遊びに来た時に、スマホのボイスコントロールの可能性について話題になり、それもきっかけになった。

Android Wear だということは、ハード的な事以外はSonyかどうかというのはあまり関係無くなってしまうわけで、何ができるかは、Googleと、各アプリの Android Wear 対応次第。 SmartWatch 3 が他の AW に比べて見劣りするのは、心拍計が無いという事なのだけども、私の場合は逆にそこが良くてこれに決めた。

もちろん、ハードとして心拍計が付いていたほうが良いと思うけれども、その為に、他のAWは、厚みがあり、重たく、バッテリーが持たないという欠点をしょいこんでしまっているように思える。これは、時計としてはかなりマイナスポイントだと思うので、私は、SW3 が、心拍計を切り捨てた事は総合的にはアドバンテージだと考えている。

さて、そもそも疑問だった、AWって何?ということだが、数日使ってみて、今のところ次の3つかと思う

1)通知: スマホの通知バーの通知を時計で見れる
2)コントローラ: スマホの検索と一部アプリの起動とコントロールを音声やタッチで出来る。
3)センサー: GPSや各種センサーを搭載しているので、スマホが無くてもこれだけで、なんらかの記録ができる。

で、これらをまとめると、一番ピッタリな用途は、ランニングとかロードバイクとかの移動フィットネス?系で、スマホを自宅や車に置きっぱなしとか、あるいはかばんに入れたままで、ワークアウト開始・停止、音楽の再生、変更、移動距離、速度、運動強度等の記録ということが、時計だけでできる。確かにこの用途ではなかなか良さそうではある。

しかし、現時点では Android ware アプリや、その他のアプリの対応が、まだまだこれからな感じで、「そんな事ができそう」という段階であって、実用性はというと、もう一歩な感じがする。

私個人としては、この用途は、できればいいなぁくらいなので、現状でも十分なのだが、Google Fit が血圧記録に対応するなどもうすこしちゃんとしてくれれば、通常の健康管理にも広がってくるので、その方向では期待している。

私にとっては、今のところは、スマホのバッテリー節約(&目の保護)という点が、一番ポイントが高く、通知を見れば済む様な事は、時計だけで済んでしまうので、いちいちスマホの画面を見る必要が無い為、スマホのバッテリー消費が抑えられるし、いちいちスマホの画面を見ると、つい別の事もしたくなったりするので、そういう欲求が発生しないというメリット、スマホ画面を必要以上見る必要が無いので、目にも優しいというメリットを感じている。

他には、たいした機能では無いというか普通の腕時計でも持っている機能だが、アラームの設定とかスヌーズ・停止といった操作などが時計だけでできるのはちょっと気に入っている。毎日スマホを目覚ましとして使っているのだが、寝る前にスマホの画面を見ずに、時計だけで設定できるのは良い。腕時計の小さい音では起きない私としては、スマホの目覚ましが時計で設定できるというのは通常の腕時計よりも良いのだ。逆に、腕時計にすらついているビープ音すらなく、Android Wear だけでは、振動のみしか通知手段が無いというのは、とても不思議。コンサート等ではうっかり鳴らしたりすることが無いので良いかもしれないけど、なんでスピーカー無いんだろう…(音楽を鳴らしたいとは思わないけど)

バッテリーの持ちは、ディスプレイ常時ONにするかどうかによる違いが大きい。こういうのはスマホと違って毎日充電したくないんだけど、常時ONだと毎日充電が必要。しかし、常時ONでないと、時間を見ようと思ったら時計が真っ黒。一応腕を返して時計を水平にすれば自動でONになるのだが、慣れないとなかなかONにならなかったりして不便。ONにならないからタッチすると、そのまま音声コマンド入力状態になって結局時計が見れず、一度OFFにしてから再度タッチとか、このあたりの操作性はまだまだ洗練されていない。なかなかONにならないくせに、すぐにOFFになるのも困る。そのOFFになる時間が設定できないというのもひどいものだ。

あとは、車での利用に期待している。Car Play みたいなのが普及すれば時計には要らないのかもしれないが、両手がふさがっている状態で、地図操作(目的地設定など)と音楽、メールの読み上げなどが指示できるいいなぁと思っている。この変もまだまだで、そもそも、「Ok Google」と言う前に、一旦時計をタッチしなければならないというのが情けない。これならスマホをUSBで充電しつつ、常時ONにしておいて直接 Google NOW 使った方が良いのではないかと思う。この Google Now の「OK Google」がまた微妙な使いづらさで、スマホの方は、第一言語を英語にしておかないと「OK Google」に反応しないのに、第一言語を英語にしてしまうと、Android Wear 側で日本語で何か言ってもまったく認識してくれなくなる。何かの指示は英語で良いにしても、検索キーワードも含めて英語のみになるので、地図だったら行き先入力とが事実上できなくなる。(ちなみにスマホ側は、第一言語を英語にしても日本語にもチェックをしておけば、両方認識してくれる)

だらだらと長くなったが、今のところAnroid Wear はそんな感じで、可能性は感じるものの、何をするにも中途半端だと思う。 しかし、この時点から使っている大きなメリットとして、Smart Watch が進化していく過程を体験でき、それはちょっとした喜びでもある。 これが専用ハード・専用OSだと、たいていメーカーが途中でアップデートをやめてしまって、次のハードを購入しなければならなくなるのだが、Android Wear のようなものだと、買い替えせずに、機能が充実していったりするのが嬉しい。

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