冷蔵庫の電力使用量はわかりづらい

こちらが、古い冷蔵庫の時のグラフ。この日は札幌泊まりだったので、朝7時台に調理の為に電気を使って、8時以降は家にはだれもいなくて、ウオッシュレットのコンセントや空気清浄機の電源もOFFにしてでかけています。

こちらは、新しい冷蔵庫でのグラフですが、家に居たので、ときどき調理や湯沸かしで使用量が上がっています。グラフのスケールも違っているので、ちょっと分かりづらいのですが、1日の電力使用量はこちらのほうが低いです。

トイレも空気清浄機もONだし、調理や湯沸かしもあるのに、1日の使用量が新しい冷蔵庫の方が少ないので、これは、冷蔵庫の効果が大きいと言えます。補足として給湯器のプレヒートもタイマー設定したので、そちらの影響もあることは認めますが、プレヒートオフの夜中でも、グラフがピコピコしているのでこれは冷蔵庫しか考えられないなといったところです。

このグラフを見てわかるように、1日の電力使用量は下がったものの、グラフを比較しても、新しい冷蔵庫になってから、劇的に何かが変わったという感じがしません。ただ、よーく見れば、ウオッシュレットや空気清浄機やシーリングライトなどの上乗せがあるにもかかわらず、グラフ全体が微妙に下に下がっているような気がします。冷蔵庫の電力使用量は時間あたりにすれば、それほど高くなく、それが24H止まらないというところに特徴があるので、ボディーブローのような感じで効いてくるのですね。

カタログの数字は、冷蔵庫の各便利機能を全部OFFにした状態で、実際の使用量はその数倍にもなるという実験結果もあるようですし、電気代削減目的で冷蔵庫を新しくする場合は、ネット情報などを参考に慎重に選ばれたほうが良いです。

ちなみに、我が家の冷蔵庫は、AQR-TZ51Mです。 中国メーカーですが、実際は日本製で元サンヨーです。前の冷蔵庫が400Lで、こちらは512Lであるにも関わらず電気使用量は下がっています。余計な機能が付いていないのも良いところだと思っていますし、背が低い妻でも広々と使えるのも良いですね。野菜室が狭いのは、実際にはそれほど狭くなく、むしろ日本の冷蔵庫がどかんとした深い箱型で使いづらいだけのような気がしますけど、付属してくる野菜用ケースを冷蔵室で使えばカバーできます。チルド室も野菜室も見やすいので無駄なものを溜め込むことが減ります。たまごケースだけは、穴あきトレー1枚で不満でしたので、ケース買いました。このケースはコスパも良く、取り出しやすく、上にも載せられるのでお勧めです。我が家は毎週2パック買いなので、二個セットで数も丁度良かったです。冷蔵室の一番下の段の左側に置いていますが、取り出しは左側のドア(小さい方)だけ開ければ出せるので便利です。

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太陽光発電量のサンプル

発電量のグラフをスクリーンショット撮ったので、サンプルとして掲載します。

これは、晴れの日の典型パターンで、ここで言う晴れは雲がなくて雨が降っていないというような感じで、いわゆるピーカンというのとは違います。気温とかはあまり関係ないみたいで、体感的な「晴れ」とはちょっと違う感じです。太陽の光さえパネルに当たれば良いらしく、北海道の3月でも、最大発電量までいきます。 ただし、ちょっとでも雲が出るとがくんと落ちます。青い線はバッテリーチャージのグラフです。前日のバッテリーの残り具合によりますが、12:00前には100%充電されて、それ以降は余剰分は売電になります。(まだ認可が降りないので無駄になってしまっていますが…)

曇り時々晴れみたいな日はこうなります。グラフが結構いびつになります。それでも、前日の残りが50%くらいあると、昼頃にチャージ完了してしまったりします。

だんだん悲しい感じになってきましたが、曇のち雨みたいな天気だとこうなります。左のスケールを見るとわかりますが、こんな日でも太陽が見えると、4kWに達することがあります。すかさず充電している感じですね。

天気としてはかなり厳しい時ですが、発電量が完全に0になるというのは稀です。スケールを見るとわかりますが、最大でも1.6kWちょとですね。0.8前後でちょろちょろしている感じです。我が家の平均消費電力は0.5kWなので、冬、雪の時期はわかりませんが、発電量が自家消費を上回りさえすれば、少しずつでもチャージされます。グリッドからのチャージは止めているので、青いグラフが0で無ければチャージされているということです。3月の始め、発電開始した頃は、冷蔵庫が古く、セントラルヒーティングも1日中使っていて、また給湯ボイラーの予熱も24Hオンだったので、自家消費の電力がかなり高くて全くチャージされないという日もありましたが、今はそれぞれ対策したのと暖かくなってきたので、今のところではありますが、バッテリーが0になってグリッドの電力を消費するということなく、なんとなく太陽光発電だけで生活出来ています。 ただし、前の記事でも書きましたが、グリッドの電気と発電した電気とバッテリーの電気を混ぜる関係か、売電の仕組みの関係かわかりませんが、グリッドにつながっている以上、常時 100W 程度はグリッドの電力を消費していますので、電気代0にはなりません。とは言え、こんな日は100%まで充電することなく発電終了で、翌朝は10%以下になっていたりします。それでも翌日晴れれば持ちこたえるし、100%まで充電されることもあります。

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とっても感覚的な蓄電池の容量

蓄電池は、コストや設置場所を考えなければ、多いほど良いけど、実際にはそうはいかないから、容量を決めるのは難しいところだ。まして、太陽光発電をこれから取り付けようという時は、どのくらい発電するのかもわからないから、土地勘の無い状態で目的地を目指しているようなものだ。

というわけで、参考になるかならないか、たぶんまったく参考にならないかもしれないけど、我が家の太陽光発電の場合の、「感覚」について書いてみる。

パネルの容量は、4.56kWで、天気の良い日の昼は、実際4.5kWくらいは発電する。発電は、朝日の出とともに始まるが、最初は、0.1 とかでわずか。家の基本的な電気消費とバランスするのが、だいたい 8時から16時の間になる。ちなみに我が家の電気消費は、いろいろ省エネ対策をした結果、現在は、月に360kw 程度、1日に12kw程度、1時間に、0.5kw 程度となる。

ちなみに蓄電池は、15kWです。

もちろん、IHヒーターとか湯沸かしとかを使っている時は、1200W とか 2000W とかになるので、昼前などは、3.0kwh を超える時もあるが、何もしていないときは、0.3kw なんてときもあるので、均すと 0.5kW程度ということになる。ただし、太陽光発電で蓄電池の容量が十分にあっても、常時 0.1kW弱(100W程度)が、グリッドから使われているので、どう節約しても、あるいは発電が十分でも、オフグリッドのように電気代ゼロにはならない。逆に言えば、発電量が、0.4 でも、グリッドから 0.1 供給されていて、0.5kW使っている状態で蓄電池は減らないとか、場合によっては、非常に僅かながらチャージされているなんてこともある。

前提条件はだいたいこんな感じで、計算すると、8時から16時の間の8時間は、チャージタイムで、0.5kwを超えた分がチャージされる。天気が良くて発電が順調な時は、1日に24kWくらい発電するので、 8×0.5 =4 を引くと、20kW チャージできることになる。仮に8時の時点でバッテリーが空でも、20kW のバッテリーまでは充電できることになる。逆に、8時にバッテリーが50%くらい残っていたりすると、我が家の場合は、20-7 = 13 になり、11時ごろには、蓄電池が100%になってしまって、残りが売電(まだ売電始まっていないので無駄)となる。

感覚的には、晴天が続けばお昼ごろから余り、多少の曇だとバランス、暗い日とか雨だったら夜中に足りなくなり、翌日もそうだと、次の晴れまでは0。実際には災害用に5%残す事にしているので、5% のままとなる。

こんな状況で、蓄電池のベスト容量なんて計算で決められるわけではないので、感覚が大事になるのだけど、結論から言うと、我が家の場合は、15kWで正解だった。(最初の計画では10kWで、5kW増やした経緯がある) 16時から、翌日の8時までの、16時間、発電がない状態で、消費だけあると、0.5 x 16 = 8kW を消費することになるので、5kW では全然足りないということは直ぐにわかる。10kWだと、2kWしか残らないので、16時には、100%近くになっていないと不安だ。(不安と言っても電気が止まるわけではないけど) 15kWあれば、16時に50% あれば翌日の発電まで行ける。発電しない日が続いた場合は、1日で空になるが、実はまったく発電しないという日はほとんど無いので、案外持ちこたえたりする。この案外持ちこたえる確率が、10kW に対して 15kW だとかなり高くなる感じがする。

もちろん、資金に余裕がありまくっている人は、30kWだって良いと思う。バッファは大きいほど余裕が出る。蓄電池を大きくすると、深夜電力で充電する事が増えて損するみたいな事を書いているサイトがあるけど、深夜電力で充電しなければ良いだけだから、何の根拠にもなっていない。大きい方が良いに決まってるのだ。だけど、むちゃくちゃ高いので、電気代で元を取ろうなんて考える人は結局ぎりぎりのところを突いてくることになる。(蓄電池の寿命は10年なので、蓄電池導入する以上、どうやっても電気代だけでは元はとれませんけどね)

発電量との関係は、状態の良い日に、20kW蓄電できるとして、夜間に8kW使うから、翌日は、12kW になっている。そこから、20kW 蓄電できたとして、32kW 、また 8kW使って、24kW、次は、44kW と、天気が良い日が続けばいくらでも蓄電ができるので、こっち(容量の上限)は計算しなくても良いかもしれません。

というわけで、いろいろ書いてきましたが、話はシンプルで、

  • 発電していない時間帯の消費電力を計算すること。 我が家の場合は、8kW
  • その容量以上の蓄電池を選択すること。 DMM の場合は、選択肢は、5, 10, 15kW の3段階 15kWを2台まで繋げられるので、お金があれば、 5, 10, 15, 20, 25, 30 まで行ける
  • 最大発電量は考慮しない
  • どこまで蓄電池にお金をかけられるかで判断

要するに、どうせ元は取れないから、車を買うような感覚で良いと思う。長距離主体だったりファミリーキャンプだったりする人が、軽自動車を買ったら大変だけど、だからといって、ハイエースまで必要かといえばそうでもないといった感覚ですね。

その自分に必要最低限がどこかというのを、発電していない時間帯の、自家消費電力を基準にすれば良いと思います。

あとは、採算度外視で、どこまで贅沢するかという話ですね。

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ワットモニターで犯人探し 驚きの真犯人

緑が発電量、赤が消費電力のグラフなのですが、見てすぐ気づく様に、15分おきくらいにピコピコと、300-400Wくらい跳ね上がっています。400Wというと、小型の電気ストーブと同じくらいですから、結構な電力消費になります。1日に数回ならともかく、24Hこう頻繁にピコピコしていたら、結構な消費電力量になり、我が家の蓄電池を1日で空にする犯人と言っても良いくらいです。

本日注文していたワットモニターが届きましたので、ポータブル電源と合わせて、犯人探しをしました。まずは、一番疑わしかった冷蔵庫を、ポータブル電源に接続しました。予想では、50W前後の電力消費だと考えていましたが、接続したらいきなり130W超え!冷蔵庫だけに、ひぇ~と思いましたが、間もなく収まり、18Wに。その後は、20W~70Wくらいで上がったり下がったりしています。30分くらいその状態で確認していましたが、300W跳ね上がりはありませんでした。最初の繋ぎ替えの時すら130Wですから、300Wは上がりそうもありません。ならば、セントラルヒーティングの循環ポンプではないか?こやつが、15分おきに動くのだろうか?と思って、止めたのですが、まだピコピコしています。冷蔵庫はポータブル電源で、セントラルヒーティングはOFFにしたので、全体のグラフは下がりましたが、ピコピコはしています。残るは、空気清浄機、トイレのウォシュレット、電話、こまごまとしたUSB関係、WiFi、プリンターなどなどですが、どう考えても15分おきに300Wも使うようなものではありません。しかし、念のため、電話とWiFi以外を止めてみました。

まだ、ピコピコしています。家全体の使用量(一定)は結構下がりました。もう他に止めらるものは無いよなぁと思った時に、そういえば、給湯ボイラーの電源が入りっぱなしだということに気づきました。そうです。我が家の給湯ボイラーはガスではなくて、電気でもなく灯油。ガスは余市は都市ガスがないので高いプロパンになってしまいますし、電気は非力なのでお湯を貯めて使う方式ですし、エコキュートは設備費が高すぎなので、10年以上前にボイラーを替えた時に、二転三転した結果、結局灯油になったのでした。たしかに燃料代だけを考えたら、灯油がベストかと思います。だがしかし、灯油は、そのままでは燃焼しないために、電気で予熱する必要があるのです。この予熱に時間がかかる(2分)ため、蛇口をひねってからでは間に合わず、結局1日中スタンバっている状態になっています。

たかが予熱。どうせ大したことないと甘く見てましたが、間違ってました。そういえば、例の震災(停電)の時に、ポータブル電源で起動しようとしたら、出力不足でだめでした。その時は小さいポータブル電源だったので、そのせいかと思っていましたが、今日 RIVER2 MAXで試してもやはりダメでした。電力量計を接続して起動したら、1,000W近く消費してました。起動さえすれば燃料は灯油なので大丈夫だろうと思っていたのですが、震災の時は結局冷たいシャワーしか使えなかったです。

しかし1,000Wは湯沸かし並です。湯沸かし器ではありますが、電気はお湯を沸かすのではなく灯油の予熱です。そんな灯油を沸かすわけじゃないのに、1,000Wとは。ただ、予熱といっても、実際に燃やす時は、灯油を気化させて燃焼させるので、そのための予熱と考えると、結構な熱量が必要なのかもしれません。メーカーの説明によれば、この予熱は、灯油そのものではなく、気化器を予熱するのだそうです。灯油をいきなり気化させるのは相当な熱量が必要なので、予め準備作業をしておくのでしょう。2分くらい経過すると、350Wくらいに下がりました。この350Wって数字がなんかひっかかります。

その後更に時間が経過すると、10Wくらいまで。なるほどようやくわかりました。この灯油ボイラーが気化器を予熱するヒーターが、350Wも消費しているのです。起動時に 1,000Wも消費している理由はわかりませんが、0スタートなのでそのくらいかかるのでしょう。起動時以外は、常時 10W以上かかっていて、時々、気化器が冷えてきたころに、また350W前後に跳ね上がります。これが、ピコピコの原因だったわけですね。

これはもうどうにもならないなぁと思って、ただ、給湯器を使っている時間というのは1日のうちの正味1時間くらいなものです。時間帯で言えば、12:00-14:00 くらいがお昼の後の食器洗いと、ウォキングから帰ってきた後のシャワー。 20:00-24:00 あたりが夕食とお風呂です。それ以外は、時々キッチンで洗い物をすることもありますが、水でもなんとかなります。1時間使うために、24時間 10Wは許せるとしても、15分おきくらいの、350Wは完全に無駄ですね。

自分でONーOFFも面倒ですし、旅行から帰ってきてONにするのを忘れてお風呂のお湯張って水風呂だったという経験を何度も味わっている私としては、ちょっと怖いです。なんとかならないものかと思って調べたら、カタログにありました。実は知っていたのですが、面倒そうというか、我が家の生活パターンがめちゃくちゃで使えていなかった、予熱のタイマー予約機能。前にマニュアル読まずに、ボタンをポチポチしていて、P1-p5 のパターンから選んで設定だと思っていて、我が家に合うパターンが全然ないやと諦めていたのですが、P6 (フリー設定)がありました。もっと早く調べればよかったとも思いましたが、これは最近我が家の生活パターンが安定してきたので使えるのであって、前は無理だったかもしれません。

これなら水風呂は防げそうです。本日はあまり発電せず、現在残量56%。昨日までなら80%は欲しいところですが、さて、今日はどうなるか。楽しみです。

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俺ん家電池で動いてんだぜ!

環境保護とか電気代軽減とか、いろいろ理由はあるのだけど、太陽光発電with蓄電池を付けた時の、なんとなく嬉しい気分はやっぱり、

俺ん家電池で動いてんだぜ!

の感覚ではないかと思う。特にほぼリアルタイム(実際には5分ポーリング)で状態が把握できるアプリの画面を見ているとそれを実感する。

電気自動車は、なぜか、電池自動車とは呼ばないが、太陽光発電システムは、蓄電池、と「電池」なのだ。バッテリー式のポータブル冷蔵庫を車の中で最初に使った時も、その便利さより、冷蔵庫なんてものが電池で動いているということに感動を覚えたことが記憶に新しいが、もっと前の話では、最初に携帯電話を使った時の開放感にも似ている。それが、家1軒まるごと電池で動いているんだと実感したとき、そのインパクトは予想以上だ。

実際には電力会社との紐は切れていないし、電池だけでは足りない時もあるけれども、それでも電池の残量があるときは、家の中のあれもこれもが、その電池で動いているという感覚についついニヤケてしまうものだ。

特に、この FusionSolarの蓄電池。めっちゃ格好良くないですか? 今までの蓄電池って、なんか面白みのない四角い金属の箱を屋外に置くというスタイルが多く、家の中にあっても、ボイラーの様にしか見えないのですが、これはまったく違っていて、置いてじゃまに感じるどころか、むしろ置きたくなる格好良さがあります。もちろん、こうなるには、フロンティアジャパンの施工技術と美しい設置へのこだわりがあってこそです。

設置の時に停電試験というのがあって、わざと停電の状態を作って、ちゃんと機能するかを確認するのですが、法的に決まっているということもあり、停電時には一旦ちゃんと停電になります。その後、数秒経つと、蓄電池用配電盤のスイッチが、めちゃくちゃメカニカルな動きで蓄電池の自立運転に、ガチャン(本当は、ウィーンって感じ)と切り替わり、家中の電化製品が、なにごとも無かったかのように通常通り使えるようになります。我が家のクッキングヒーターは、200Vなのですが、それも使えます。この瞬間、我が家は真に電池で動いていることになります。しかもその電池の充電システムもあるので、Amazonで追加注文する必要はありません。

この事に何も感じない人は、おそらく、今は蓄電池を設置すべきではないと思います。ハイブリッド車は購入金額が高いから、5年乗っても燃費の差が購入金額に釣り合わないとか思う人がガソリン車を買うのと同じ理由です。ハイブリッド車やEV車には燃費以外にもいろいろなメリットがありますが、それでもやはり、「電池で動いているんだぜ」という感覚の意味は大きいと思います。「だから何?」という人には向きませんね。

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ほくでんの放置プレイ

LOOOPでんきから北電に切り替えて、そのシステムの古さに閉口している。人のサービスは良いのだが…

切り替えは北電のWebで申し込んだのだが、担当者がスムースに手続きをしてくれて、無事 2/13に切り替わった(らしい)。

らしいと書いたのは、切り替わった時にメールとか何の連絡もなく、電気は色がついているわけでもないので、自宅でどこの電気を使っているのかなんてわかるはずもなく、本当に切り替わったのかどうかまったくわからない放置プレイ

数日で連絡が来るだろうと思っていたが、やっと来たのは、カード支払い申込書みたいなやつ。いちいち郵送で申し込まないとならんのかい!と思いつつ、投函しても、カード支払いになったのかどうなのかもわからない。相変わらずの放置プレイ

そういえば、Web料金お知らせサービスを同時に申し込んでいたなと思って、調べたら、北電にもエネモールなるものがあって、時間単位で電気使用量がわかるようだ。おぉ北電もやるじゃんと思ったものの、ログインどころか利用登録すらできない。利用登録しようとすると、まずは、Web料金お知らせサービスに登録するようにと促され、そこで、入力すべき、お客様番号がわからない。何しろ切り替わったらしいタイミングからなんの連絡も無いのだから、お客様番号なんて知らないのだ。そういえば、カード支払い申込書にお客様番号って書いてあったなと思い、入力しようとしたが、桁数が違う。

どうにもならず、サポートに電話したら、従量電灯Bはエネモールは使えません。使えるのは Web料金お知らせサービスだけですとのこと。そのWeb料金お知らせサービスに登録できない旨を伝えると、一ヶ月後の最初の検針票に記載しているのでその到着を待てとのこと。そうやら、わかるのは、料金だけで、時間ごとの使用量とかはわからないらしい。

そして、検針票がポストに入っていたのが、3/14 。早速登録しようとするも、よくわからないので、再びサポートに電話。お客様番号の記載箇所を確認して、あとは氏名やらなんやらを入れれば登録できますと言われて、電話を切り、登録しようとしたら、その番号は登録できないとエラー

言われたとおりにやったのにエラーってどういうこと?と、再度サポートに電話。非常に丁寧な対応で、検針票が投函されてから、数日して電気料金がシステムに登録されるので、それまでは、Web料金お知らせサービスに登録できないとの事。なんだよ!そのシステム。最初の料金が登録されるまで登録すらできないサービスって聞いたこと無い。普通はユーザになった時点で自動登録とかではないのか?

しかも、いつ料金が登録されるかはわからないし、何の連絡もしないので、3日後くらいに試すようにと。なんならこちらから電話差し上げましょうか?とのことだったか、面倒なので丁重に断りました。そして、3日後の昨日試したのですが、やはりエラーでした。

そして今日、ようやく登録できた事はできたのですが、その時の画面の文面がこれ。

登録が完了しました。(「ご利用開始のご案内」を郵送します。

受付番号:xxxxxx

弊社よりログインID、パスワードを記載した「ご利用開始のご案内」を郵送物のお届け先住所へ
郵送させていただきます。
※ハガキの到着に4~5日程度かかります。
なお、連休等により1週間~10日程度かかる場合がございます。
・本サービスの利用開始について
「ご利用開始のご案内」に記載のログインID、パスワード、お申し込み時にご入力いただいた電話番号により
ログインいただくことで本サービスの利用を開始いたします。
※本サービスへログインをいただくまで利用開始となりませんので、ご注意ください。

まだ、3月の電気料金わかりません。(悲)

これから、はがき到着に4-5日待って、記載のIDとパスワードで初回ログインをして初めて利用できるとのこと。電力会社切り替えてから、1ヶ月以上、こちらから電話しなければ、切り替わった事すら知らされず、料金もわからないまま放置されるようです。

今の時代、非常に珍しいサービスではないかと思います。大昔は、電気が点いたということが、契約されたということになっていたのかもしれませんが、今は電気は使えるものの、その電気がどこから買っている電気なのかが重要なのであって、情報は非常に大事です。北電のような大きなところが、こんな昭和なままのシステムで良いのでしょうか?

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FusionSolar のコントロール (2)

FusionSolar アプリでできる設定

スマートロガーのWiFiに直接接続すれば、結構いろいろな設定もできるのですが、IPアドレスの設定以外は業者向け設定で、下手に変更すると、グリッド側に迷惑をかけたり、システム全体がおかしくなったりしそうなので、触るつもりはありません。スマートロガー自体のIPアドレスは、今の我が家のLANで問題ないように固定IPで設定しているし、将来的にも変えるつもりは無いので、ログインすらしないと思いますが、仕事上、自宅のネットワーク及びそれの接続機器は完全に把握してコントロール可能な状態にしておかないとならないので、情報だけは頂いています。本来は業者さん用で、フロンティアジャパンも、このあたりに詳しくないお客様に対しては、設定変更が必要になったら、フロンティアジャパンの技術者を呼んで欲しいというスタンスのところを、特別に?教えていただきました。

一方アプリから、システムの運用者としてできる設定は、多くなくて、次の設定です。

  • [インバーター] 災害用に確保するバッテリーの容量(通常時はこの容量になったら、放電停止します)
  • [バッテリー]PV(太陽光パネル)からの充電で満充電とする、SOCの値(%)通常 100
  • [バッテリー]充電停止のSOCの値(%)通常0 災害用の確保の値が優先になりますので、災害用確保が10%になっていれば、この値に関係なく、10%で止まります。災害時は自立モードになり、(おそらく)ここで設定した値まで放電するものと思います。
  • [バッテリー]グリッドからの充電を有効にするかどうか 通常は有効ですが、絶対系統の電気を使いたくない場合は、無効にするのが良いでしょう。LOOOPでんきのメリットを活かすには、有効にする必要があります。
  • [バッテリー]グリッドからの充電を停止する容量
  • [ロガー]運用モード 最大自己消費(グリーンモード) もしくは、TOU(自分で充電と放電の時間帯を指定するモード)の2つです。TOUにすると、時間帯の指定と、PV発電量が余った場合に売電にするか充電にするかの選択と、グリッドからの充電時の最大電力(kW)の指定が出来ます。 グリーンモードはフルオートで、特に設定はありませんが、これはTOUで言えば、1日中放電モードで、PVで余った分は蓄電に設定したのと同じではないかと思います。

運用モードがなぜロガー側の設定にあるのかは謎ですが、バッテリー側の設定以外は、PCSの設定と考えても良いかと思います。

自動運転

自動運転の場合は、簡単で、ロガーの設定で、最大自己消費(グリーンモード)を選ぶだけです。PVが発電していれば、電力が自家消費に使われ、余剰電力があれば、蓄電されます。PVの発電量が自家消費より少ない場合は、蓄電池の残量があれば、蓄電池から放電され、それがなくなる(放電停止の設定になったら)と、グリッドからの電力が使われるようになります。グリッドから蓄電池への充電が行われることはありません。(ほんの僅かに流れてしまう量がありますが、システム上避けられません)

自動運転時は、ロガーの災害用確保量の設定が唯一と言っても良いでしょう。通常は10%とかで、発電量が少なく、次の発電まで間に合いそうに無い場合は、様子を見て、3%くらいまで下げても良いかと思いますし、蓄電池の容量が自家消費量に対して大きい場合は20%とかでも良いかもしれません。我が家の場合は、15kの蓄電池に対しても自家消費量が多いので、5%程度に設定していたりします。

ほくでんの従量電灯Bの様に電気代の単価が1日中同じ場合は、この設定で十分で、TOUモードにしても何も良いことはありません。

TOUモード

グリーンモードがオートマなら、こちらはマニュアルで、LOOOPでんきのメリットを活かすにはこれが必要です。自動運転は、PVが発電している時は蓄電しますが、グリッドからの充電はしません。蓄電池の残量が無くなったら、グリッドからの電気を消費するだけです。しかしスマートタイムでは、単価の安い時に電気を買って、単価の高い時に売る(売るのではなく消費するなので、スーパーで安い時にお肉を買いだめしておくようなものか…)という投資型なので、電気を仕入れる(消費ではなく蓄電する)必要があります。TOUモードでは、時間枠を指定して、その時間枠に対して、蓄電するのか放電するのかを設定します。1日の中で、蓄電も放電もしない時間帯を設ける事もできます。(蓄電も放電も設定されていない時間枠がアイドリング状態になります)ここで、蓄電というのは、PVからの蓄電ではなく、グリッドからの蓄電であることに注意をしておく必要があります。つまり、蓄電の時間枠では、PVが十分発電していようがいまいが、グリッドから蓄電します。その量は、kWで指定します。デフォルトは5.0kW になっていましたが、50A ですから、家の契約Aと同じです。電気ストーブが1,200Wですから4台同時に使っているような状況ですね。他の家電を使ったら、50A超えてしまいますが、この設定値は、Maximumとありますので、PCSが全体で50A超えない様に制御してくれるのでしょう。とは言え、流石に50Aの電気を使い続けるのは気になるので、一旦 3.0kW に落としました。蓄電池の容量が15kWhですから、0%から初めても、5時間で満充電になる計算です。あるいは1時間で20%と考えても良いでしょう。つまり、夕方に30%くらいしか蓄電されていなければ、単価の安い時間を狙って、2時間30分くらい充電してやれば80%にすることが出来ます。あとは次の発電が始まるまで放電モードにするか、グリーンモードに戻しておけば良いでしょう。

この蓄電モードでは、バッテリ側のグリッドからの最大充電容量の設定が有効です。これを、80%にしておけば、まだ蓄電モードであっても、80%でグリッドからの蓄電がストップしますから、無駄な購入を防げます。自分で頃合いを見て、グリーンモードに切り替えても良いですが、だいたい充電したい時間帯を蓄電モードにして、それ以降、朝までを放電モードにしておけば、グリーンモードへの切り替えはそれほどシビアにタイミングを取らなくても大丈夫です。

当たり前ですが、蓄電池は、充電か放電のどちらか、もしくはどちらもしないという事しか出来ません。ポータブル電源みたいに充電しながら放電なんてことは出来ないのです。例えば、PVが発電しているとき、それが自家消費に足りない場合は放電し、余る場合は蓄電します。蓄電モードの時は、何があっても放電はせず、PVの発電量が足りない場合は、自家消費はグリッドからの電力で補われますし、発電量が余っている場合は、グリッドからの電力に加えて余った分の電力が蓄電されます。ちなみに、余った分の発電の電気を蓄電にするか、売電するかは選択できます。また、この余った分の蓄電は、放電モードの時も有効で、その時は、放電モードなのに、放電はせず、PVからの電力を蓄電します。では蓄電モードと同じかというとそうではなく、放電モードで蓄電状態になっているとき、グリッドからの電力は消費されません。

蓄電モードでは、自家消費の電力が足りない場合は、グリッドから供給され、放電モードでは、PV発電が余っているときは、蓄電されるということは重要ですから、頭に入れておく必要があります。

では、グレーゾーン(蓄電でも放電でもない時間帯)はどうなのでしょうか? これは、予想通り、(グリッドからの)蓄電も、放電もしません。PV発電が余っている場合には、PVからの蓄電はします。この状態はなにか使えそうな気はするのですが、今のところ思いつきません。PVからの充電はする、発電が足りない時は、グリッドの電気を使う、グリッドからの蓄電はしない。ですから。例えば、発電が不安定な状態で、でもまったく期待できないわけでもないからグリッドからの電気を買うのも躊躇われ、しかし電力単価が安い時間帯で、自家消費では発電量が一時的に足りなくても、バッテリーを温存して積極的にグリッドの電力を使いたいというようなややこしいケースでは有効かもしれませんね。発電した分はとりあえず貯めておけ、電気代は安いから今は買った方が良い。だからといって、蓄電用に買ってしまうと、万が一100%超えたら無駄になるなぁみたいな感じですね。ただし、そんなことするなら、一旦グリーンモードにして、発電量がなくなる頃に、蓄電モードに切り替えて充電してしまうか、あるいはこのままだと満充電は望めないと判断して、最初から蓄電モードで蓄電してしまって、満充電になったらグリーンモードに切り替るとかしたほうが楽そうです。

といった具合に、TOUモードは、積極的に単価の変動を利用して、電気を節約したい人には非常に面白いモードなのですが、普通の人にとってはめんどくさい以外の何物でもありません。

ちなみに、本来TOUモードは、こんな目的の為にあるのではなく、深夜電力など、決まった時間帯で単価が安くなる契約に対応する為のモードです。基本パターンは、深夜は充電、朝と夕方は放電、日中(発電がある時間帯)は、グレーゾーンにして売電(蓄電ではない)です。朝夕は発電量が少ないのに、単価が高いので放電、昼間は発電した分で自家消費を賄って、余った分は売電する。発電量が足りない場合は、高い日中の電気を買わなければりませんが、その時は諦める。晴れの日が多いに違いないという楽観的なやり方でもありますが、本来なら季節ごとに時間枠を調整して最適化する必要があるので、面倒な面もあります。太陽光発電の設置業者によっては、このパラメータの調整をサービスとして提供しているところもあります。

いろいろ面白いTOUモードですが、私としては、これをアプリではなく、APIでコントロールできるようにして欲しいです。APIが提供されれば、自分のプログラムから設定を変えられますので、例えば、JEPXの単価を拾ってきて、それとリアルタイムの発電量と蓄電残量から、30分ごとにモードを自動で切り替えるようなプログラムを書けば、全自動で電気代を抑えることができるようになると思います。

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FusionSolar のコントロール (1)

我が家の太陽光発電システムは、DMM.make Solar だが、これは、HUAWEIのFusionSolarのOEMとなっています。パネル、蓄電池、PCSなどほぼすべてがOEMですが、オプティマイザーだけありません。オプティマイザーは、かなり問題児らしく、しかもHUAWEIが一向に対策しようとしないので、DMMも諦めているようです。オプティマイザーは海外では一般的になっているようですが、日本ではほとんどついていませんし、我が家もパネル設置の屋根が2つに分かれるので、検討してもらったのですが、フロンティアジャパンでも、オプティマイザーを付けた家はトラブル続きで結局外すことになるのでお勧めしませんとのことでした。

このシステムは、FusionSolar というスマートフォンアプリで遠隔監視と設定ができます。ロガーという装置が状態を定期的にクラウドにアップして、それをインターネット経由で見るような感じですが、停電でインターネットアクセスができない場合は、はてさて、どうなるのやら。自宅の電気は使えてロガーには、wifiアクセスポイントがあるので、直接ロガーに接続することは可能ですが、通常使っているアプリの表示と設定はインターネット経由でしか使えないような気がします。(ログ閲覧は絶対無理ですね)

PCSには災害モードというのがあって、災害時用にバッテリーをある程度残した状態で放電を停止する設定があります。初期設定は10%でしたが、私は通常無駄なく使いたいので、5%に下げたりしています。台風などの停電が予想される時は 20%程度にあげておくのも良いでしょう。100%まで設定できますが、仮に100%だったとしても、我が家の場合は全負荷型なので、家中の家電を止めまくらないと、1日で空になりますから、10% とか 20%なんて残しておいても冷蔵庫が数時間使えるくらいなものですから、5%くらいでも良いかなと。

この FusionSolarのアプリからのPCSの設定は、グリーンモードというのになっていて、ほとんど変更しませんが、私はこれを、ほくでんから、LOOOPでんきに切り替えたときのスマートタイムONE用に使えないかと考えていて、いろいろ試してみました。(まだマニュアル類が手元に無いのと、あっても、どの程度の内容が書かれているのか不明ですから、自己責任です)

スマートタイムONEというのは、市場連動型の電気代で、基本料金無し、単価は、ベース単価(固定 16.17円)+電源料金(30分ごとの変動)となっています。固定料金は主に託送費とサービス料ですから変動しません。電源料金が市場連動(JEPX)です。※電気って30分単位で市場で売買されているのですね。LOOOPでんきの料金は、このJEPXの市場に連動していることをアピール材料にしていて、契約者が、でんき予報という単価予想値を見ながら、電気の利用時間を調整できるようになっています。でんき予報には、大きく3段階あり、「でんき日和」「でんき注意報」「でんき警報」で、「でんき日和」の時は、変動分が0円から10円くらいなので、単価は、16.17 – 26.17円ですから、ほくでんの34円に比べてかなり安いです。(実際には、でんき日和と注意報の間にグレーゾーンがあります。)でんき注意報の時は、ほくでん単価を少し上回っています。警報ともなると、もう絶対使いたくないくらい高いです。この単価は、かなり天気と相関がありますが、例えば今日の昼頃は、我が家は雨でほとんど発電していないのですが、でんき日和になっていたりもします。

いちいち電気の単価を気にしながら使いたくないという人には、まったく向かないシステムで、そのために、我が家の1月の電気料金はほくでんより数千円高くなってしまいましたが、これは太陽光発電システムを自宅に持っていない場合には、例えば、冷蔵庫など24H稼働しなければならないものは、警報時でも止められないので、コントロールするのが難しいところもあります。太陽光発電システムまで無くても、冷蔵庫、クッキングヒーター、湯沸かしあたりの使う時間を調整すれば良いので、冷蔵庫さえポータブルバッテリーを間に挟めば、なんとかなります。(アプリでは操作できませんから、家に居ない時は諦めるしかありませんが)

かなり眉唾ですが、400Lクラスの冷蔵庫だと、時間あたり、50W 消費するようです。Anker 757 のカタログだと、小型冷蔵庫40Wが、18.4時間とありますので、15時間くらいは持つかもしれません。注意報も警報も通常3時間とか、5時間くらい続くので、15時間あれば大丈夫でしょう。簡単にやるには、冷蔵庫をAnker757に繋ぎっぱなしにして、でんき日和の時に、Anker757のコンセントを壁に挿して、注意報になったら、あるいは警報が待ち受けているようなら、それをカバーするように抜くということを、毎日やれば良いわけです。

いずれにしても、まるでディーラーの様に、市場価格をみながら、グリッドの電気を使うか、バッテリーの電気を使うか、バッテリにーにいつ蓄電するかを決めることになるので、こういう事を楽しんで節電できる人でないとやってられない!と思うかもしれませんね。 LOOOPでんきは、楽しんで節電しましょうということを提案しています。

太陽光発電システムがある場合、特に蓄電池がある場合はすこし楽になります。もともと太陽光発電システムは昼間しか発電しませんので、その間にできるだけ蓄電して、夜はバッテリーの電力を使う事になります。この昼間は、太陽光発電で蓄電している事が多いので、結局、ポータブル電源の壁コンセントの抜き差しを自動でやっていることと同じになります。では意味無いのかというと、そうでもなくて、蓄電池は毎日発電が止まる夕方に100%になるわけではなく、雨天だとむしろ朝から減り続ける事もあるわけです。そんな時はでんき予報を見て、比較的単価の安いタイミングでPCSを蓄電専用モードに切り替えて蓄電してしまい、夜間は通常通り蓄電池の電力を使うということで、トータルの電気料金を下げられる可能性があります。今日は雨で我が家の発電量は0に近いですが、北海道全域がそうではないので、今はでんき日和ですから、まさに、今、蓄電モードに切り替えればよいわけです。ただ、いつでも昼前後がでんき日和であるかというとそうでもなくて、そういう時は、グレーゾーンを狙って蓄電モードにすれば良いでしょう。いずれにしても、夕方ごろに蓄電が80%以上になっているようにコントロールしてやれば、スマートタイムONEのメリットを最大限利用できることになります。

理想的には、FusionSolarのアプリが、でんき予報に連動して、AIが最適にコントロールしてくれれば良いのですが、さすがにそんな機能はありませんから、随時設定を変えて自分でコントロールする必要があります。その為に、どういう設定ができて、どう設定するのが良いのかを調べたので、ここに書こうと思ったのですが、長くなってしまったので、次回にします。

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太陽光発電とブレーカー

配電盤には、ブレーカーがあって、上流から、サービスブレーカー、漏電ブレーカー、安全ブレーカーとなっている、50A契約の 50A を制御しているのがサービスブレーカーで、その後ろに漏電対策用の漏電ブレーカーがあり、最後は、回路(主に部屋ごととか1Fと2Fとか)ごとの安全ブレーカーとなっているのだけど、太陽光発電+蓄電システムの配線は、この中のサービスブレーカーに接続されている。バッテリーからの電力供給もここで行われ、おそらく、停電時はサービスブレーカの電圧が0になるのを検知して、自立運転に切り替わる仕組みになっていると思われる。

太陽光発電の竣工日に、ほくでんの担当者が来て、このサービスブレーカーを、手動タイプから自動タイプに切り替えていった。これは太陽光発電システムから売電(逆潮流)するのに必要なことのようだ。停電時は良いのだが、電気の使いすぎでブレーカーが落ちた場合は、数秒後に自動復帰するので、使いすぎの原因となった器具をOFFにしない限り、停電・復帰を繰り返し、8回だか繰り返した後に復帰をしなくなり、以降ほくでんに電話してリモートで復帰してもらうまでは復帰しない。さて、電気が無いのに、どうやってほくでんに電話すればよいのか。もはやスマートフォン無しではどうにもならないので、スマートフォンは常にバッテリー残量が十分あるようにしておかないと痛い目にあいそうだ。私は、サービスブレーカーに関しては、手動が良いなぁ。

太陽光発電システムからの電流(パネルと蓄電池)は、パワコンで、系統に混ぜ込む形になるのだと思うが、切り替えるのではなく、混ぜ込む為に、どうしても系統のからの電力を0に出来ない。だいたい、100W 程度は常時流れている感じなので、月あたり、70~100kWhくらいは消費してしまうことになる。今のほくでんの従量電灯Bで 100kWh (50A) だと、4,000 ~ 5,000 円が最低でも月の電気代に乗ってくる計算になる。発電と蓄電が理想的な状況で買電が0であっても、基本料金1705円+従量分 3000円くらいは避けられない事になるのだが、これはシステム導入前に知っておいたほうが良いと思う。毎月15,000円の電気代のお宅が、太陽光発電システムを導入しても、15,000円まるっと浮くのではなく、どれだけ発電しても、10,000円の節約にしかならないということだ。おそらく、蓄電池側の配電盤を操作して、系統からの電気を止めて停電状態にしてしまえば、システムが自立運転モードに切り替わるのだが、売電も止まってしまうし、発電も蓄電池も空になったら、本当に停電だから、そう簡単な話ではない。

仮にLOOOP電気だったらどうなるかと思うのだが、基本料金が0なのは有利だが、この系統からの電力は1日中ずーっとなので、30分ごとに単価が変わり、高い時は、かなり高くなるので、均すと、ほくでんより高くなってしまう可能性はある。

いずれにしても、我が家の電力利用状況では、発電で完全にまかなうことは出来ず、いわゆるオフグリッドのようにはならないので、電気代0円(もしくは基本料金+α)という状況は期待できず、月平均では、50%節約くらいで計算しておく必要があるようだ。

月に10,000円節約できるとすれば、25年後にもとが取れる計算になる。あとは僅かな売電収入次第だが、これは本当に僅かなので、期待できない。やはり、お金の計算だけでは、太陽光発電システムを導入するのは難しそうだ。

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電気使用量の単純計算

2月以降は節約ムードであったため、3月の電気使用量(太陽光発電前)は、484kWhでした。2月は短かったのもあるので、だいたい 500kWhで、単純計算すると、我が家は1日に、500/30 = 17kWhの電気を使っている事になります。一般家庭の平均が、12kWh程度とのことですから、1.4倍で、ちょっと多いですね。

蓄電池の容量は間に合っているのか

晴天の場合は、8:00-15:00くらいの6時間(1/4日)はパネルからの電気でまかなえるので、17 * 3/4 = 12.75kWh なので、10kWhの蓄電池では不足で、15kWhは必要だったということになります。パネルの発電量がMax 4.6で、仮に均して3時間ほど 4.0kWhで発電したとすれば、12kWh ここから消費分 4.25 を引くと、1日で満充電にできる容量は10kWhなので、晴天が2日続かないと100%にはできそうもありませんから、これ以上蓄電池を大きくするには、その分パネルを増やす必要があります。どのくらいでバランスするのかわかりませんが、現時点では、ややオーバースペックなものの、悪くはない容量だったと思います。ちなみに、フロンティアジャパンの最初の見積もりでは10kWhですから、一般的には10kWhをつけるのがベストだったのかもしれません。

使用量を減らしたい

我が家は暖房は主に灯油ですし、給湯も灯油なので、電気使用量をへらすと言っても細かくみなおしていくしかありません。調理を薪に変えるわけにもいかず、ガスも都市ガスが使えないのでプロパンになり、あまりコスト的なメリットは感じられません。むしろ太陽光発電を導入したからには、電気のままの方が意味があるかと思います。かといって、現在電気でないものを電気にするメリットはあるかというと、今の電気器具だけでも太陽光発電だけではまかない切れないということがわかった今ではメリットを感じません。

太陽光発電を付けたことのもう一つの恩恵に、家の電気使用量が細かく見えるようになたことです。LOOOP電気のような新電力では、Webでそれが見れるサービスを提供しているところがありますが、アプリで発電量などとあわせて総合的に見れるのはすごく便利です。この電気消費量のグラフを見ていると、やはり冷蔵庫に問題があるように見えてきます。冷蔵庫(400L)のラベルには、 170kWh/年と書いてあるのですが、170/365/24 = 0.019 になりますので、かなり嘘くさいです。最近の省エネタイプでも、300-350kWhなのに… 逆にグラフから、感覚で見積もると、ベースが0.2として、15分ごとのピークが0.4ピークを均して1/4だとしても、0.6kWh あたりの計算になります。24時間では、14.4kWh かなりいい加減な計算ですが、だとすれば、17kWh 中 14.4kWh が冷蔵庫じゃないですか! こうなると冷蔵庫を一ヶ月止めた状態で生活(実験)してみたくなります。

ワットモニタ~ (ドラえもん風)

存在はしっていましたが、初めて買おうかなと思いました。

これを使えば、冷蔵庫の真の消費電力がわかります。積算も出るみたいなので、冷蔵庫みたいなものは、数時間か、1日放置しておけば十分でしょう。冷蔵庫の次は、セントラルヒーティングのシステムなど、他にも調べられそうです。これがあれば、冷蔵庫を止めずに、家の電気使用量の増減からではなく、直接冷蔵庫の消費電力量がわかりますね。

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