我が家の太陽光発電システムは、DMM.make Solar だが、これは、HUAWEIのFusionSolarのOEMとなっています。パネル、蓄電池、PCSなどほぼすべてがOEMですが、オプティマイザーだけありません。オプティマイザーは、かなり問題児らしく、しかもHUAWEIが一向に対策しようとしないので、DMMも諦めているようです。オプティマイザーは海外では一般的になっているようですが、日本ではほとんどついていませんし、我が家もパネル設置の屋根が2つに分かれるので、検討してもらったのですが、フロンティアジャパンでも、オプティマイザーを付けた家はトラブル続きで結局外すことになるのでお勧めしませんとのことでした。
卒FITという妙な言葉があるのだけど、10年くらい前に FIT 契約(太陽光発電の余剰電力10年間固定価格買い取り制度)を開始したお宅が、10年目を迎え始めていて、当時40円前後の買い取り価格だったものが、10年の契約が終わり、新たに売電の契約をすると、10円前後になってしまうという悲しい状況になる。卒業といっても良いことばかりでは無いわけだ。
個人的には、こういう言葉は嫌いなのですが、 (Net) Zero Energy House で、ZEHなのだそうです。私はオフグリッドとかZEHとかは、宇宙開発と同じようなものだと思っています。将来の為に、国や強い興味を持っている企業や個人が行う投資で、そこで得られた技術を、個人レベルの太陽光発電や、その他の代替エネルギーなどに落とし込んでいくということを目指すものとしては良いと思いますが、個人が新築であればわかりませんが、既存の住宅に対して期待できるものではないと思います。太陽光発電だけは、個人レベルでできるようになってきましたが、それでも、電力会社との契約を切ったオフグリッドで、Net Zero は難しいし、それを期待して太陽光発電を導入すると痛い目にあう可能性が大きいと思います。今、ZEHを謳っているモデル住宅などは、非常に大きな太陽光パネルを設置したり、風力発電を備えたりして大きな電力を確保しようとしているものが多いのですが、これは電力以外のエネルギーを個人レベルで確保することの難しさを意味していて、結局はオール電化の言い換えになってしまっています。しかし、宇宙開発にスペースデブリ問題があり、原子力発電に核のゴミ問題があるように、太陽光発電にもパネルの破棄問題があります。そのような問題を先送りにして、ZEHの様な極端な方向に振ってしまうのは、いくら切羽詰まった状況だとしても、問題を先送りにするだけになる危険性があります。EVに対してハイブリッドカーがあるように、太陽光パネルもZEHを目指していきなり大きなものを載せるのではなく、バランスを取って進めていき、ゴミの問題を解決する技術の発展を待ってから大きく切り替えて行く必要があると思います。
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