ほくでんの放置プレイ

LOOOPでんきから北電に切り替えて、そのシステムの古さに閉口している。人のサービスは良いのだが…

切り替えは北電のWebで申し込んだのだが、担当者がスムースに手続きをしてくれて、無事 2/13に切り替わった(らしい)。

らしいと書いたのは、切り替わった時にメールとか何の連絡もなく、電気は色がついているわけでもないので、自宅でどこの電気を使っているのかなんてわかるはずもなく、本当に切り替わったのかどうかまったくわからない放置プレイ

数日で連絡が来るだろうと思っていたが、やっと来たのは、カード支払い申込書みたいなやつ。いちいち郵送で申し込まないとならんのかい!と思いつつ、投函しても、カード支払いになったのかどうなのかもわからない。相変わらずの放置プレイ

そういえば、Web料金お知らせサービスを同時に申し込んでいたなと思って、調べたら、北電にもエネモールなるものがあって、時間単位で電気使用量がわかるようだ。おぉ北電もやるじゃんと思ったものの、ログインどころか利用登録すらできない。利用登録しようとすると、まずは、Web料金お知らせサービスに登録するようにと促され、そこで、入力すべき、お客様番号がわからない。何しろ切り替わったらしいタイミングからなんの連絡も無いのだから、お客様番号なんて知らないのだ。そういえば、カード支払い申込書にお客様番号って書いてあったなと思い、入力しようとしたが、桁数が違う。

どうにもならず、サポートに電話したら、従量電灯Bはエネモールは使えません。使えるのは Web料金お知らせサービスだけですとのこと。そのWeb料金お知らせサービスに登録できない旨を伝えると、一ヶ月後の最初の検針票に記載しているのでその到着を待てとのこと。そうやら、わかるのは、料金だけで、時間ごとの使用量とかはわからないらしい。

そして、検針票がポストに入っていたのが、3/14 。早速登録しようとするも、よくわからないので、再びサポートに電話。お客様番号の記載箇所を確認して、あとは氏名やらなんやらを入れれば登録できますと言われて、電話を切り、登録しようとしたら、その番号は登録できないとエラー

言われたとおりにやったのにエラーってどういうこと?と、再度サポートに電話。非常に丁寧な対応で、検針票が投函されてから、数日して電気料金がシステムに登録されるので、それまでは、Web料金お知らせサービスに登録できないとの事。なんだよ!そのシステム。最初の料金が登録されるまで登録すらできないサービスって聞いたこと無い。普通はユーザになった時点で自動登録とかではないのか?

しかも、いつ料金が登録されるかはわからないし、何の連絡もしないので、3日後くらいに試すようにと。なんならこちらから電話差し上げましょうか?とのことだったか、面倒なので丁重に断りました。そして、3日後の昨日試したのですが、やはりエラーでした。

そして今日、ようやく登録できた事はできたのですが、その時の画面の文面がこれ。

登録が完了しました。(「ご利用開始のご案内」を郵送します。

受付番号:xxxxxx

弊社よりログインID、パスワードを記載した「ご利用開始のご案内」を郵送物のお届け先住所へ
郵送させていただきます。
※ハガキの到着に4~5日程度かかります。
なお、連休等により1週間~10日程度かかる場合がございます。
・本サービスの利用開始について
「ご利用開始のご案内」に記載のログインID、パスワード、お申し込み時にご入力いただいた電話番号により
ログインいただくことで本サービスの利用を開始いたします。
※本サービスへログインをいただくまで利用開始となりませんので、ご注意ください。

まだ、3月の電気料金わかりません。(悲)

これから、はがき到着に4-5日待って、記載のIDとパスワードで初回ログインをして初めて利用できるとのこと。電力会社切り替えてから、1ヶ月以上、こちらから電話しなければ、切り替わった事すら知らされず、料金もわからないまま放置されるようです。

今の時代、非常に珍しいサービスではないかと思います。大昔は、電気が点いたということが、契約されたということになっていたのかもしれませんが、今は電気は使えるものの、その電気がどこから買っている電気なのかが重要なのであって、情報は非常に大事です。北電のような大きなところが、こんな昭和なままのシステムで良いのでしょうか?

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FusionSolar のコントロール (2)

FusionSolar アプリでできる設定

スマートロガーのWiFiに直接接続すれば、結構いろいろな設定もできるのですが、IPアドレスの設定以外は業者向け設定で、下手に変更すると、グリッド側に迷惑をかけたり、システム全体がおかしくなったりしそうなので、触るつもりはありません。スマートロガー自体のIPアドレスは、今の我が家のLANで問題ないように固定IPで設定しているし、将来的にも変えるつもりは無いので、ログインすらしないと思いますが、仕事上、自宅のネットワーク及びそれの接続機器は完全に把握してコントロール可能な状態にしておかないとならないので、情報だけは頂いています。本来は業者さん用で、フロンティアジャパンも、このあたりに詳しくないお客様に対しては、設定変更が必要になったら、フロンティアジャパンの技術者を呼んで欲しいというスタンスのところを、特別に?教えていただきました。

一方アプリから、システムの運用者としてできる設定は、多くなくて、次の設定です。

  • [インバーター] 災害用に確保するバッテリーの容量(通常時はこの容量になったら、放電停止します)
  • [バッテリー]PV(太陽光パネル)からの充電で満充電とする、SOCの値(%)通常 100
  • [バッテリー]充電停止のSOCの値(%)通常0 災害用の確保の値が優先になりますので、災害用確保が10%になっていれば、この値に関係なく、10%で止まります。災害時は自立モードになり、(おそらく)ここで設定した値まで放電するものと思います。
  • [バッテリー]グリッドからの充電を有効にするかどうか 通常は有効ですが、絶対系統の電気を使いたくない場合は、無効にするのが良いでしょう。LOOOPでんきのメリットを活かすには、有効にする必要があります。
  • [バッテリー]グリッドからの充電を停止する容量
  • [ロガー]運用モード 最大自己消費(グリーンモード) もしくは、TOU(自分で充電と放電の時間帯を指定するモード)の2つです。TOUにすると、時間帯の指定と、PV発電量が余った場合に売電にするか充電にするかの選択と、グリッドからの充電時の最大電力(kW)の指定が出来ます。 グリーンモードはフルオートで、特に設定はありませんが、これはTOUで言えば、1日中放電モードで、PVで余った分は蓄電に設定したのと同じではないかと思います。

運用モードがなぜロガー側の設定にあるのかは謎ですが、バッテリー側の設定以外は、PCSの設定と考えても良いかと思います。

自動運転

自動運転の場合は、簡単で、ロガーの設定で、最大自己消費(グリーンモード)を選ぶだけです。PVが発電していれば、電力が自家消費に使われ、余剰電力があれば、蓄電されます。PVの発電量が自家消費より少ない場合は、蓄電池の残量があれば、蓄電池から放電され、それがなくなる(放電停止の設定になったら)と、グリッドからの電力が使われるようになります。グリッドから蓄電池への充電が行われることはありません。(ほんの僅かに流れてしまう量がありますが、システム上避けられません)

自動運転時は、ロガーの災害用確保量の設定が唯一と言っても良いでしょう。通常は10%とかで、発電量が少なく、次の発電まで間に合いそうに無い場合は、様子を見て、3%くらいまで下げても良いかと思いますし、蓄電池の容量が自家消費量に対して大きい場合は20%とかでも良いかもしれません。我が家の場合は、15kの蓄電池に対しても自家消費量が多いので、5%程度に設定していたりします。

ほくでんの従量電灯Bの様に電気代の単価が1日中同じ場合は、この設定で十分で、TOUモードにしても何も良いことはありません。

TOUモード

グリーンモードがオートマなら、こちらはマニュアルで、LOOOPでんきのメリットを活かすにはこれが必要です。自動運転は、PVが発電している時は蓄電しますが、グリッドからの充電はしません。蓄電池の残量が無くなったら、グリッドからの電気を消費するだけです。しかしスマートタイムでは、単価の安い時に電気を買って、単価の高い時に売る(売るのではなく消費するなので、スーパーで安い時にお肉を買いだめしておくようなものか…)という投資型なので、電気を仕入れる(消費ではなく蓄電する)必要があります。TOUモードでは、時間枠を指定して、その時間枠に対して、蓄電するのか放電するのかを設定します。1日の中で、蓄電も放電もしない時間帯を設ける事もできます。(蓄電も放電も設定されていない時間枠がアイドリング状態になります)ここで、蓄電というのは、PVからの蓄電ではなく、グリッドからの蓄電であることに注意をしておく必要があります。つまり、蓄電の時間枠では、PVが十分発電していようがいまいが、グリッドから蓄電します。その量は、kWで指定します。デフォルトは5.0kW になっていましたが、50A ですから、家の契約Aと同じです。電気ストーブが1,200Wですから4台同時に使っているような状況ですね。他の家電を使ったら、50A超えてしまいますが、この設定値は、Maximumとありますので、PCSが全体で50A超えない様に制御してくれるのでしょう。とは言え、流石に50Aの電気を使い続けるのは気になるので、一旦 3.0kW に落としました。蓄電池の容量が15kWhですから、0%から初めても、5時間で満充電になる計算です。あるいは1時間で20%と考えても良いでしょう。つまり、夕方に30%くらいしか蓄電されていなければ、単価の安い時間を狙って、2時間30分くらい充電してやれば80%にすることが出来ます。あとは次の発電が始まるまで放電モードにするか、グリーンモードに戻しておけば良いでしょう。

この蓄電モードでは、バッテリ側のグリッドからの最大充電容量の設定が有効です。これを、80%にしておけば、まだ蓄電モードであっても、80%でグリッドからの蓄電がストップしますから、無駄な購入を防げます。自分で頃合いを見て、グリーンモードに切り替えても良いですが、だいたい充電したい時間帯を蓄電モードにして、それ以降、朝までを放電モードにしておけば、グリーンモードへの切り替えはそれほどシビアにタイミングを取らなくても大丈夫です。

当たり前ですが、蓄電池は、充電か放電のどちらか、もしくはどちらもしないという事しか出来ません。ポータブル電源みたいに充電しながら放電なんてことは出来ないのです。例えば、PVが発電しているとき、それが自家消費に足りない場合は放電し、余る場合は蓄電します。蓄電モードの時は、何があっても放電はせず、PVの発電量が足りない場合は、自家消費はグリッドからの電力で補われますし、発電量が余っている場合は、グリッドからの電力に加えて余った分の電力が蓄電されます。ちなみに、余った分の発電の電気を蓄電にするか、売電するかは選択できます。また、この余った分の蓄電は、放電モードの時も有効で、その時は、放電モードなのに、放電はせず、PVからの電力を蓄電します。では蓄電モードと同じかというとそうではなく、放電モードで蓄電状態になっているとき、グリッドからの電力は消費されません。

蓄電モードでは、自家消費の電力が足りない場合は、グリッドから供給され、放電モードでは、PV発電が余っているときは、蓄電されるということは重要ですから、頭に入れておく必要があります。

では、グレーゾーン(蓄電でも放電でもない時間帯)はどうなのでしょうか? これは、予想通り、(グリッドからの)蓄電も、放電もしません。PV発電が余っている場合には、PVからの蓄電はします。この状態はなにか使えそうな気はするのですが、今のところ思いつきません。PVからの充電はする、発電が足りない時は、グリッドの電気を使う、グリッドからの蓄電はしない。ですから。例えば、発電が不安定な状態で、でもまったく期待できないわけでもないからグリッドからの電気を買うのも躊躇われ、しかし電力単価が安い時間帯で、自家消費では発電量が一時的に足りなくても、バッテリーを温存して積極的にグリッドの電力を使いたいというようなややこしいケースでは有効かもしれませんね。発電した分はとりあえず貯めておけ、電気代は安いから今は買った方が良い。だからといって、蓄電用に買ってしまうと、万が一100%超えたら無駄になるなぁみたいな感じですね。ただし、そんなことするなら、一旦グリーンモードにして、発電量がなくなる頃に、蓄電モードに切り替えて充電してしまうか、あるいはこのままだと満充電は望めないと判断して、最初から蓄電モードで蓄電してしまって、満充電になったらグリーンモードに切り替るとかしたほうが楽そうです。

といった具合に、TOUモードは、積極的に単価の変動を利用して、電気を節約したい人には非常に面白いモードなのですが、普通の人にとってはめんどくさい以外の何物でもありません。

ちなみに、本来TOUモードは、こんな目的の為にあるのではなく、深夜電力など、決まった時間帯で単価が安くなる契約に対応する為のモードです。基本パターンは、深夜は充電、朝と夕方は放電、日中(発電がある時間帯)は、グレーゾーンにして売電(蓄電ではない)です。朝夕は発電量が少ないのに、単価が高いので放電、昼間は発電した分で自家消費を賄って、余った分は売電する。発電量が足りない場合は、高い日中の電気を買わなければりませんが、その時は諦める。晴れの日が多いに違いないという楽観的なやり方でもありますが、本来なら季節ごとに時間枠を調整して最適化する必要があるので、面倒な面もあります。太陽光発電の設置業者によっては、このパラメータの調整をサービスとして提供しているところもあります。

いろいろ面白いTOUモードですが、私としては、これをアプリではなく、APIでコントロールできるようにして欲しいです。APIが提供されれば、自分のプログラムから設定を変えられますので、例えば、JEPXの単価を拾ってきて、それとリアルタイムの発電量と蓄電残量から、30分ごとにモードを自動で切り替えるようなプログラムを書けば、全自動で電気代を抑えることができるようになると思います。

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FusionSolar のコントロール (1)

我が家の太陽光発電システムは、DMM.make Solar だが、これは、HUAWEIのFusionSolarのOEMとなっています。パネル、蓄電池、PCSなどほぼすべてがOEMですが、オプティマイザーだけありません。オプティマイザーは、かなり問題児らしく、しかもHUAWEIが一向に対策しようとしないので、DMMも諦めているようです。オプティマイザーは海外では一般的になっているようですが、日本ではほとんどついていませんし、我が家もパネル設置の屋根が2つに分かれるので、検討してもらったのですが、フロンティアジャパンでも、オプティマイザーを付けた家はトラブル続きで結局外すことになるのでお勧めしませんとのことでした。

このシステムは、FusionSolar というスマートフォンアプリで遠隔監視と設定ができます。ロガーという装置が状態を定期的にクラウドにアップして、それをインターネット経由で見るような感じですが、停電でインターネットアクセスができない場合は、はてさて、どうなるのやら。自宅の電気は使えてロガーには、wifiアクセスポイントがあるので、直接ロガーに接続することは可能ですが、通常使っているアプリの表示と設定はインターネット経由でしか使えないような気がします。(ログ閲覧は絶対無理ですね)

PCSには災害モードというのがあって、災害時用にバッテリーをある程度残した状態で放電を停止する設定があります。初期設定は10%でしたが、私は通常無駄なく使いたいので、5%に下げたりしています。台風などの停電が予想される時は 20%程度にあげておくのも良いでしょう。100%まで設定できますが、仮に100%だったとしても、我が家の場合は全負荷型なので、家中の家電を止めまくらないと、1日で空になりますから、10% とか 20%なんて残しておいても冷蔵庫が数時間使えるくらいなものですから、5%くらいでも良いかなと。

この FusionSolarのアプリからのPCSの設定は、グリーンモードというのになっていて、ほとんど変更しませんが、私はこれを、ほくでんから、LOOOPでんきに切り替えたときのスマートタイムONE用に使えないかと考えていて、いろいろ試してみました。(まだマニュアル類が手元に無いのと、あっても、どの程度の内容が書かれているのか不明ですから、自己責任です)

スマートタイムONEというのは、市場連動型の電気代で、基本料金無し、単価は、ベース単価(固定 16.17円)+電源料金(30分ごとの変動)となっています。固定料金は主に託送費とサービス料ですから変動しません。電源料金が市場連動(JEPX)です。※電気って30分単位で市場で売買されているのですね。LOOOPでんきの料金は、このJEPXの市場に連動していることをアピール材料にしていて、契約者が、でんき予報という単価予想値を見ながら、電気の利用時間を調整できるようになっています。でんき予報には、大きく3段階あり、「でんき日和」「でんき注意報」「でんき警報」で、「でんき日和」の時は、変動分が0円から10円くらいなので、単価は、16.17 – 26.17円ですから、ほくでんの34円に比べてかなり安いです。(実際には、でんき日和と注意報の間にグレーゾーンがあります。)でんき注意報の時は、ほくでん単価を少し上回っています。警報ともなると、もう絶対使いたくないくらい高いです。この単価は、かなり天気と相関がありますが、例えば今日の昼頃は、我が家は雨でほとんど発電していないのですが、でんき日和になっていたりもします。

いちいち電気の単価を気にしながら使いたくないという人には、まったく向かないシステムで、そのために、我が家の1月の電気料金はほくでんより数千円高くなってしまいましたが、これは太陽光発電システムを自宅に持っていない場合には、例えば、冷蔵庫など24H稼働しなければならないものは、警報時でも止められないので、コントロールするのが難しいところもあります。太陽光発電システムまで無くても、冷蔵庫、クッキングヒーター、湯沸かしあたりの使う時間を調整すれば良いので、冷蔵庫さえポータブルバッテリーを間に挟めば、なんとかなります。(アプリでは操作できませんから、家に居ない時は諦めるしかありませんが)

かなり眉唾ですが、400Lクラスの冷蔵庫だと、時間あたり、50W 消費するようです。Anker 757 のカタログだと、小型冷蔵庫40Wが、18.4時間とありますので、15時間くらいは持つかもしれません。注意報も警報も通常3時間とか、5時間くらい続くので、15時間あれば大丈夫でしょう。簡単にやるには、冷蔵庫をAnker757に繋ぎっぱなしにして、でんき日和の時に、Anker757のコンセントを壁に挿して、注意報になったら、あるいは警報が待ち受けているようなら、それをカバーするように抜くということを、毎日やれば良いわけです。

いずれにしても、まるでディーラーの様に、市場価格をみながら、グリッドの電気を使うか、バッテリーの電気を使うか、バッテリにーにいつ蓄電するかを決めることになるので、こういう事を楽しんで節電できる人でないとやってられない!と思うかもしれませんね。 LOOOPでんきは、楽しんで節電しましょうということを提案しています。

太陽光発電システムがある場合、特に蓄電池がある場合はすこし楽になります。もともと太陽光発電システムは昼間しか発電しませんので、その間にできるだけ蓄電して、夜はバッテリーの電力を使う事になります。この昼間は、太陽光発電で蓄電している事が多いので、結局、ポータブル電源の壁コンセントの抜き差しを自動でやっていることと同じになります。では意味無いのかというと、そうでもなくて、蓄電池は毎日発電が止まる夕方に100%になるわけではなく、雨天だとむしろ朝から減り続ける事もあるわけです。そんな時はでんき予報を見て、比較的単価の安いタイミングでPCSを蓄電専用モードに切り替えて蓄電してしまい、夜間は通常通り蓄電池の電力を使うということで、トータルの電気料金を下げられる可能性があります。今日は雨で我が家の発電量は0に近いですが、北海道全域がそうではないので、今はでんき日和ですから、まさに、今、蓄電モードに切り替えればよいわけです。ただ、いつでも昼前後がでんき日和であるかというとそうでもなくて、そういう時は、グレーゾーンを狙って蓄電モードにすれば良いでしょう。いずれにしても、夕方ごろに蓄電が80%以上になっているようにコントロールしてやれば、スマートタイムONEのメリットを最大限利用できることになります。

理想的には、FusionSolarのアプリが、でんき予報に連動して、AIが最適にコントロールしてくれれば良いのですが、さすがにそんな機能はありませんから、随時設定を変えて自分でコントロールする必要があります。その為に、どういう設定ができて、どう設定するのが良いのかを調べたので、ここに書こうと思ったのですが、長くなってしまったので、次回にします。

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太陽光発電とブレーカー

配電盤には、ブレーカーがあって、上流から、サービスブレーカー、漏電ブレーカー、安全ブレーカーとなっている、50A契約の 50A を制御しているのがサービスブレーカーで、その後ろに漏電対策用の漏電ブレーカーがあり、最後は、回路(主に部屋ごととか1Fと2Fとか)ごとの安全ブレーカーとなっているのだけど、太陽光発電+蓄電システムの配線は、この中のサービスブレーカーに接続されている。バッテリーからの電力供給もここで行われ、おそらく、停電時はサービスブレーカの電圧が0になるのを検知して、自立運転に切り替わる仕組みになっていると思われる。

太陽光発電の竣工日に、ほくでんの担当者が来て、このサービスブレーカーを、手動タイプから自動タイプに切り替えていった。これは太陽光発電システムから売電(逆潮流)するのに必要なことのようだ。停電時は良いのだが、電気の使いすぎでブレーカーが落ちた場合は、数秒後に自動復帰するので、使いすぎの原因となった器具をOFFにしない限り、停電・復帰を繰り返し、8回だか繰り返した後に復帰をしなくなり、以降ほくでんに電話してリモートで復帰してもらうまでは復帰しない。さて、電気が無いのに、どうやってほくでんに電話すればよいのか。もはやスマートフォン無しではどうにもならないので、スマートフォンは常にバッテリー残量が十分あるようにしておかないと痛い目にあいそうだ。私は、サービスブレーカーに関しては、手動が良いなぁ。

太陽光発電システムからの電流(パネルと蓄電池)は、パワコンで、系統に混ぜ込む形になるのだと思うが、切り替えるのではなく、混ぜ込む為に、どうしても系統のからの電力を0に出来ない。だいたい、100W 程度は常時流れている感じなので、月あたり、70~100kWhくらいは消費してしまうことになる。今のほくでんの従量電灯Bで 100kWh (50A) だと、4,000 ~ 5,000 円が最低でも月の電気代に乗ってくる計算になる。発電と蓄電が理想的な状況で買電が0であっても、基本料金1705円+従量分 3000円くらいは避けられない事になるのだが、これはシステム導入前に知っておいたほうが良いと思う。毎月15,000円の電気代のお宅が、太陽光発電システムを導入しても、15,000円まるっと浮くのではなく、どれだけ発電しても、10,000円の節約にしかならないということだ。おそらく、蓄電池側の配電盤を操作して、系統からの電気を止めて停電状態にしてしまえば、システムが自立運転モードに切り替わるのだが、売電も止まってしまうし、発電も蓄電池も空になったら、本当に停電だから、そう簡単な話ではない。

仮にLOOOP電気だったらどうなるかと思うのだが、基本料金が0なのは有利だが、この系統からの電力は1日中ずーっとなので、30分ごとに単価が変わり、高い時は、かなり高くなるので、均すと、ほくでんより高くなってしまう可能性はある。

いずれにしても、我が家の電力利用状況では、発電で完全にまかなうことは出来ず、いわゆるオフグリッドのようにはならないので、電気代0円(もしくは基本料金+α)という状況は期待できず、月平均では、50%節約くらいで計算しておく必要があるようだ。

月に10,000円節約できるとすれば、25年後にもとが取れる計算になる。あとは僅かな売電収入次第だが、これは本当に僅かなので、期待できない。やはり、お金の計算だけでは、太陽光発電システムを導入するのは難しそうだ。

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電気使用量の単純計算

2月以降は節約ムードであったため、3月の電気使用量(太陽光発電前)は、484kWhでした。2月は短かったのもあるので、だいたい 500kWhで、単純計算すると、我が家は1日に、500/30 = 17kWhの電気を使っている事になります。一般家庭の平均が、12kWh程度とのことですから、1.4倍で、ちょっと多いですね。

蓄電池の容量は間に合っているのか

晴天の場合は、8:00-15:00くらいの6時間(1/4日)はパネルからの電気でまかなえるので、17 * 3/4 = 12.75kWh なので、10kWhの蓄電池では不足で、15kWhは必要だったということになります。パネルの発電量がMax 4.6で、仮に均して3時間ほど 4.0kWhで発電したとすれば、12kWh ここから消費分 4.25 を引くと、1日で満充電にできる容量は10kWhなので、晴天が2日続かないと100%にはできそうもありませんから、これ以上蓄電池を大きくするには、その分パネルを増やす必要があります。どのくらいでバランスするのかわかりませんが、現時点では、ややオーバースペックなものの、悪くはない容量だったと思います。ちなみに、フロンティアジャパンの最初の見積もりでは10kWhですから、一般的には10kWhをつけるのがベストだったのかもしれません。

使用量を減らしたい

我が家は暖房は主に灯油ですし、給湯も灯油なので、電気使用量をへらすと言っても細かくみなおしていくしかありません。調理を薪に変えるわけにもいかず、ガスも都市ガスが使えないのでプロパンになり、あまりコスト的なメリットは感じられません。むしろ太陽光発電を導入したからには、電気のままの方が意味があるかと思います。かといって、現在電気でないものを電気にするメリットはあるかというと、今の電気器具だけでも太陽光発電だけではまかない切れないということがわかった今ではメリットを感じません。

太陽光発電を付けたことのもう一つの恩恵に、家の電気使用量が細かく見えるようになたことです。LOOOP電気のような新電力では、Webでそれが見れるサービスを提供しているところがありますが、アプリで発電量などとあわせて総合的に見れるのはすごく便利です。この電気消費量のグラフを見ていると、やはり冷蔵庫に問題があるように見えてきます。冷蔵庫(400L)のラベルには、 170kWh/年と書いてあるのですが、170/365/24 = 0.019 になりますので、かなり嘘くさいです。最近の省エネタイプでも、300-350kWhなのに… 逆にグラフから、感覚で見積もると、ベースが0.2として、15分ごとのピークが0.4ピークを均して1/4だとしても、0.6kWh あたりの計算になります。24時間では、14.4kWh かなりいい加減な計算ですが、だとすれば、17kWh 中 14.4kWh が冷蔵庫じゃないですか! こうなると冷蔵庫を一ヶ月止めた状態で生活(実験)してみたくなります。

ワットモニタ~ (ドラえもん風)

存在はしっていましたが、初めて買おうかなと思いました。

これを使えば、冷蔵庫の真の消費電力がわかります。積算も出るみたいなので、冷蔵庫みたいなものは、数時間か、1日放置しておけば十分でしょう。冷蔵庫の次は、セントラルヒーティングのシステムなど、他にも調べられそうです。これがあれば、冷蔵庫を止めずに、家の電気使用量の増減からではなく、直接冷蔵庫の消費電力量がわかりますね。

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太陽光発電設置後の簡単な考察

金曜に発電開始してからの経過

  • 金曜 11時ごろ発電開始 生憎の曇りでほとんど発電せず、ほぼ、ほくでんの電気
  • 土曜 朝から札幌で泊のため、自家消費量は最低状態だが、発電量はそれほど多くなく、夜までの蓄電量は、70%
  • 日曜 天気が良く、かなり発電して、3時頃には蓄電量が100%に 夜は蓄電したものを消費したので、ほとんど買電無し
  • 月曜(本日)、雨。ほとんど発電せず、昨日の蓄電をひたすら消費して、3時で残量 27%

と、思いの外極端な状況になり、いろいろ見えてきた。

これは日曜のグラフですが、3時PMくらいまで家に居なかったので、それまでの電気使用量は0.4と0.8の間くらい。この15分おきくらいのピークは冷蔵庫と思われます。結構冷蔵庫が消費している。家全体はベースで400Wくらい消費している。冷蔵庫の電源抜いて確認したい衝動にかられるが、食材が心配なので思いとどまった。トイレも給湯のプレヒートも空気清浄機も全部オフっていたので、セントラルヒーティングの循環ポンプと冷蔵庫くらいしか思い当たらない。帰宅後に実験的にセントラルヒーティングを止めてみたが、あまり影響なしだったので、やはり冷蔵庫かな。 400Wも消費しているの? 帰宅後少しベースが上がったが、思ったほど大きくない感じ。トイレのウォシュレットや給湯器プレヒート、空気清浄機、それから天井の電器とかはあまり消費量が大きくないようです。

月曜日のグラフ、グラフのスケールが違うので要注意。日曜の帰宅後の状況が続いている感じで、ところどころの(冷蔵庫以外の)ピークは、湯沸かしポットとクッキングヒーター。特にクッキングヒーターは大きい。発電(グリーン)がぜんぜん間に合っていなくて、ほとんど1日中消費の方が大きい。そろそろバッテリーが空になる。

  • TVやLEDシーリングライトの影響は限定的
  • ウォシュレットや空気清浄機も、ものすごく消費しているわけではない
  • が、ちりもつもればなんとかで、家に居るだけで、150W くらいは消費量が増える
  • 冷蔵庫(2005年製)の消費量はやばい
  • セントラルヒーティングは、思ったほどではならしい
  • 洗濯機も、乾燥機能を使わなければ、グラフで明確に出るほどではなさそう
  • 今の使用量だと、発電しないとバッテリーが空になる
  • 晴れの日ある程度発電すれば、1日で100%までもっていける可能性があるが、朝までに40%くらいまでに落ちるので、天候不順が続けば、災害時など、冷蔵庫止めたりしなければ、たまたま蓄電池が100%だったしても、もって2日といったところ。
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住宅太陽光発電システムの設置 のメモ

後で、忘れてしまわないように、メモ書きです。

設置までの流れ

  • 電気代が高騰し、いよいよ太陽光発電の設置を決意
  • たまたまフロンティアジャパンの新聞広告が入る。冬季施工0円サービス!
  • とりあえず、ホームページを探して、見積もり依頼しつつ、その他施工業者も調査
  • 結果的に、北海道では、フロンティアジャパン(以降FJ)が一番だと思ったところに、営業から電話があり、自宅訪問
  • 金額は想定範囲の上限で、少し迷ったのだが、みかこさんが思いの外?乗り気で、Goがかかる
  • システムはDMM.make Solar 一択。HUWAEIのOEMだが、相当な実績のあるFJが勧めるシステムで、他の選択肢の提示が無いので、ベストなのだろうと判断。(実際、後で調べて現時点でのベストだと思う)
  • 蓄電池を10kW、屋根裏設置として一旦見積もり (10kWまでなら補助金が出る)
  • FJの営業とエンジニアが再度訪問、設置場所などを確認 この時屋根裏の耐荷重が大丈夫かな?という話が出て、大丈夫ということにはなった
  • 蓄電池をどうしても 15kW (最大)にしたくなり、打診。と同時に、160kg 以上もあるものが頭の上にあるのも、それを屋根裏まで持ち上げてもらうのも怖くなり、蓄電池設置場所をユーティリティに変更。この蓄電池は非常に薄型で、15cmしかなく、しかも見た目が美しいので、ユーティリティが正解だった。
  • 15kWにすることで補助金がなくなるので、やっぱり諦めようと思ったのだが、FJがなんとかするということで、実際なんとかしてくれた。(危ない橋を渡る方法ではなく、なんとFJが払ってくれることに=つまり値引き)
  • 頭金振込
  • 足場屋が来て足場を組み始めたところ、FJ営業からメールでスケジュール表が送られてきた。足場屋の方が早かった。(どうも、足場屋は時々スケジュール無視で動くらしい)
  • 土曜日、太陽光パネル設置:白いコルゲートチューブ事件
  • 日曜はお休み
  • 月曜日、FJのエンジニアが来て、蓄電池設置とつなぎ込み 白いコルゲートチューブを黒に変更して、綺麗に配線しなおす。なんと、昼休みもほとんど取らず、1日でほぼ完了。中の配線をどうするかでちょっとあったが、私は諦めてもFJが諦めず、かなり綺麗な配線になった。ロガーという装置を家の WiFiにつなげた。これによって、インターネット経由でアプリで発電量等が確認できるし、FJのサポートでも常時監視ができて、異常があればすぐに対処してくれるとのこと。仕事の関係上ネットワークにつなげるものは把握しておく必要があるので、機器の設置方法とパスワード、設定方法の説明をお願いする。ロガー自体は、LANコネクタのみなので有線接続だが、TP-LinkのRE450を使って、無線接続している。何らかの理由があって、ロガーのIPアドレスは 192.168.1.99に設定する必要があるとのことだが、おそらく、HUWEIのアプリがダサいんだろうなぁ。我が家はたまたま DHCPの開始を 100 からにしていたので、バッチリだったけど、99にできない場合はどうしたのだろうか?
  • アプリをいろいろいじってみたが、RE450は、2.4G/5G ともONになっていたけど、LANコネクタにスマートロガーつなげているのでOFFにできそう。我が家はリピーターは不要なので電気の無駄。こちらは、我が家のWiFiにつながれば何でも良いはず。スマートロガーはなぜか、99に設定する必要があるとのことだが、明日詳しい人が来るみたいなので確認してみよう。変更するつもりもないし、スマートロガーのパラメータも変えるつもりは無いので、単なる興味。ネットワーク管理上は、TP-Linkの設定だけできればOK。それができないと、自宅WiFi のSSIDやパスワードが変えられない。自分で出来ない人は、毎回有償でFJの人に来てもらわないとならない。
  • 火曜日:全体確認と説明 ここで、スマートロガーへの接続方法を教えてもらったのだけど、状態を見たら、蓄電池容量が 10kWと表示されている。FJエンジニアが調べてくれたら、3モジュールに分かれている蓄電池の一つのケーブルが外れていたとのこと。ちなみにアプリは、蓄電量と放電量はkW表示だけど、キャパに関しては容量N%としか表示されないから、これはスマートフォンでもバッテリー自体の容量を wHで表示していないのと同じだが、ここで気づかなかったら、相当長い間 10kWになっていたかもしれない。充電量と放電量と%を注意深く見れば気づくかもしれないけど、5kWが3段目の前に積まれていて動いていたら疑わないかも。
  • 水曜日:また突然、朝早く(8時)足場屋が連絡もなしでピンポン。スケジュール表では木曜日になっているのになぁと思いつつ、カーポートの隅に寄せてあった車を更にどけてほしいというので道路に移動。 30分くらいで足場解体完了して帰っていった。
  • 木曜日:事前の連絡通り、FJ営業の訪問があり、各種説明。頭金の領収書を受け取り、残金の請求書も受け取った。老後資金が電気代の前払いに消えていく….
  • ここでめちゃくちゃ嬉しい話。通常システム設置から、電力会社が発電OKを出すまで、発電開始できない。発電開始のタイミングを、竣工・連系というそうだが、早くても1週間から2週間、遅い場合は、一月半かかる場合もあるらしい。高いお金を払って、システムが既に設置されているのに、そして季節的にもう十分な発電が期待できるのに発電できないのは辛いなぁと思っていたら、なんと、「明日11頃いらっしゃいますか?実は、明日竣工できそうです」との事。きっとFJさんの申請手続きがめちゃくちゃ早くて、ほくでんとの連係も良いのでしょう。こんなに早く発電開始できるとは思っていなかったので、めちゃくちゃ嬉しかった。
  • 残金振込み。領収書は後日郵送とのこと。補助金分は、月末ごろにJFさんから振込があるらしい。(振込先口座教えてないけど、後で聞いてくるでしょうね)
  • 金曜日:明日の発電開始が楽しみ。 それと明日来てくれるFJの担当者はネットワーク系にめちゃくちゃ詳しい人なので、何でも聞いてくださいとのこと。99の謎とか全部聞いておこうっと。

フォトアルバム

覚書き

  • 施工業者選択は重要
  • DMM.make Solar は、HUWEI の OEM (パネル、パワコン、ロガーなど一式)
  • HUWEIのアプリは、Google App Store からダウンロードできない。 Apple の App Store はOK
  • Android版アプリは動作が怪しい
  • 東側屋根が下がっているので、東側2枚が夕方西側屋根の影になる
  • オプティマイザを付けてもらおうと思ったが、HUWEIはオプティマイザを出しているが、動作が不安定らしい。停電があると全滅という噂 なので、DMMはオプティマイザを出していない HUWEIは改善する気配がなく、オプティマイザ設置した家は、後で結局外しているとのこと。なので、オプティマイザ使用は諦める。夕方影になるだけなので、おそらく大丈夫だろうとのことで、様子見。
  • オプティマイザは欧米では必須だが、日本ではほとんど付けていない。まともに動作するのは、イスラエルのモジュールのオプティマイザだけらしく、USでもイスラエルのものが普及しているらしい。日本にはこれから入ってくると思われるとのこと
  • 設置時の蓄電池容量確認は大事。特に HUWEIのは、5kWずつのブロックに分かれていて、カバーの中で接続されているので、見た目だけではわからない。
  • スマートロガーの設定は、IPアドレスに注意する必要があるが、設置後は特に変更・ログインの必要はなし
  • ただし、ロガーを WiFi接続している、中継機(リピーターの機能は使っていない)は自分で設定できることが必須
  • 停電時に備えるなら、全負荷対応が必要だが、何も言わなくても(そんなこと知らなかった)全負荷にしてくれていた。
  • 足場屋のスケジュール無視は要注意
  • パネルのコルゲートチューブは要注意 見た目大事
  • FJは各種申請も全部やってくれるし、どこかで不備があってもたらい回しせずにすべて責任持って対応してくれる。完全おまかせできるので楽だし、安心。
  • 太陽光発電は長期で使うものなので、メンテナンスがとても大事。だから、売っておしまいではなく、その後の保証やサポートもちゃんとやってくれる施工業者を選択すべき。FJはなんと無料!で、24H 状態監視もしてくれるし、保証期間内なら修理にも来てくれる。そのため、現場に急行できない内地展開はせず、北海道のみ対応。
  • タイナビはやめておいたほうが良い。タイナビ経由でFJになった場合は、タイナビのマージンが結構かかるらしい。私はFJに見積もり依頼してから、タイナビで見積もり依頼したので、FJから断ってくれた。逆だったらやばかった。
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蓄電池かポータブル電源か

卒FITという妙な言葉があるのだけど、10年くらい前に FIT 契約(太陽光発電の余剰電力10年間固定価格買い取り制度)を開始したお宅が、10年目を迎え始めていて、当時40円前後の買い取り価格だったものが、10年の契約が終わり、新たに売電の契約をすると、10円前後になってしまうという悲しい状況になる。卒業といっても良いことばかりでは無いわけだ。

この売電価格が高い時期に太陽光発電を設置したお宅の多くは、蓄電池が無く、昼間の余剰電力を売電して、夜間(に限らず発電していない時)は、電力会社から電気を買う(従来どおり電力会社の電気を使う)というパターンが多い。ご家庭によっては安い夜間電力の契約にしている家もあるのだけど、夜間電力の契約にすると、そのぶん昼間は割高になるため、冬や曇、雨といった発電量が下がる時には割高な電気料金を払わなければならない。更に追い打ちをかけるように、そういった自由料金の契約は、燃料費調整額の上限が無い為、最近になって相当割高な電気料金になってしまっている。

10年というと、だいたいパワーコンディショナーの交換時期でもある為、パワコンの交換と同時に蓄電池の設置を検討される方も多い。コストを掛けて設置した太陽光発電システムで発電した電気を二束三文(買値が34円なのに売値が10円という状況を二束三文以外どう表現して良いかわからない)で売るより、余った分は貯めておいて、発電していない時に使おうというのは自然な流れだと思うが、ここで問題になってくるのは、蓄電池の価格という事になる。我が家の場合で言えば、太陽光発電システムが100万に対して、蓄電池のシステムが200万といった価格になるのだが、10年前の太陽光発電システムはもっとずっと高かったはずで、10年間である程度元を取っているとは言っても、ここで、200万近い追加投資に二の足を踏むのは当然とも思える。太陽が出ている間は自家消費できるし、二束三文とは言え、余剰電力が多少の収入にもなっている状況で、余剰電力を売るのをやめて、買電を抑えて、蓄電に振れるかといえば微妙なところだし、その蓄電池システムの投資への回収が、今後10年かけてまた始まるのかと思うと、難しい選択になっていると思う。

そういった事情もあって、蓄電池システムを諦めて、だからといって二束三文で売るのもなんか嫌だなぁといったところから、余剰電力をポータブル電源に貯めておいて、発電の無い時間帯にポータブル電源の電力を使うという選択肢が出てきた。ただ、余剰電力だけ取り出せるコンセントなんてものは(今のところ)無いので、発電量を見ながら、ポータブル電源の充電をしたりしなかったりを自分でやらないとならない。ある程度自動化するとすれば、ポータブル電源のコンセントにタイマーを入れて、発電が期待できる昼間だけONにする(発電していなくても)というような方法で省力化することも考えられる。

利便性を考えれば、パワコンを入れ替えて、蓄電池を設置したほうが、全て自動で無駄なく行われるので、メリットは大きいのだが、価格的にはポタ電を使ったほうがずっと抑えられるとも考えられる。しかし、本当にポータブル電源は蓄電池システム導入に比べて、その手間があったとしても、安いのだろうか?

という疑問から、ポータブル電源と我が家の蓄電池システムの価格の比較をしてみました。

まず、我が家の蓄電池システムは、太陽光発電と同時設置割引で割安になっています。見積書では、60%引き以上となっています。ただ、これについては、同時設置でなくても安いところはあるし、なんならもっと安い業者もあるかもしれません。私はこの手のシステムは安ければ良いとは思わないので、信頼できる業者を選びましたから、卒FITの場合も、探せば同等くらいの価格で蓄電池システムを導入できるのではないかと思います。実際、他に蓄電池システムの価格を知らないので、我が家の価格で計算するしかありません。一方、ポータブル電源の方は、今現在、ANKERが結構なディスカウントセールをしていますので、その価格を使います。

ANKERのポータブル電源として、卒FIT後の家庭で導入しやすそうなのは、Anker 767 と Anker 757 あたりになります。理由は、バッテリー容量と出力電力で、ドライヤーや湯沸かしなどに使うには、どうしても 1500W以上のAC出力は必要で、家電で使うには、容量もそれなりに必要だからです。使っている途中で容量が0になったらコンセントに切り替えるとなると、かなり面倒です。

この3つを単純に 1kwあたりの価格で計算しますと。

  • 我が家の蓄電システム: 1,836,389円 / 150,000w = 122.426円/kw
  • Anker 757 : 119,900円 / 1,229w = 97.559円/kw
  • Anker 767 : 239,900円 / 2,048w = 117.139円/kw

となります。単純計算では、757が一番安く、蓄電池システムが一番高いという結果になりました。というわけで、手間暇を考えなければ、ポータブル電源もありということになりますが、正直思った程の大きな差でも無いのだなぁと思いました。仮に、Anker767 の容量で十分んだとすれば、毎日が晴天で発電ができると期待するのであれば、蓄電池の単価では、122.426 * 2048kw = 250,728円ですから、767の定価(299,900円)より安くなります。 2048kwなんて小容量の蓄電池システムは無いのであくまでも計算上です。反対に、蓄電池システムを構築する場合、10kw が一般的ですので、10kw を確保するとなると、Anker 767 だと 5台必要で、ディスカウント価格を使っても、1,199,500円かかる計算になります。ポータブル電源に120万も払おうと思う人がいるかどうかはわかりませんが、Anker 767 を家に5台も置こうなんて思う人もまた変人と類かもしれません。そのAnker767の電力を使うのに、ACのタップが床を這い回るとか、各部屋に Anker 767 があるとか、なかなかシュールな状況ではないかと思います。

ちなみに、我が家の蓄電システムの価格には、パワコン、全負荷用変圧器、DC-DC変換器、家電と蓄電池からの電力の切り替え盤といったものがすべて含まれている価格です。ポータブル電源にも、BMS(バッテリーマネージメントシステム)が入っていますが、あくまでもポータブル電源の制御に限られているもので、例えば、ポータブル電源を適当な壁コンセントに挿しておけば、余剰電力がある時に自動で充電されて、太陽光発電量に対して、家の電気使用量が多い場合は、自動でポータブル電源から壁コンセントを通じて電力が供給されるというような仕組みは持っていません。(いずれそういうポータブル電源が出来てもおかしくないとは思っています)電流は水と似ていて、電圧の高い方から低い方へ流れますから、ポータブル電源側の電圧をコントロールすることで原理的には可能です。太陽光発電の売電も同じ原理で、家の中の電圧が、電柱からの引込線の電圧より高い場合に売電になります。実は、この仕組のために、電圧上昇抑制という問題があり、日本では電圧が107Vを超えてはいけないという法律(法律と書かれている事が多いのだが、厳密には法律で107Vと決まっているわけではない)があるために、何らかの事情で引込線の電圧が107Vになってしまうと、いくら余剰電力があっても、売電できないという問題が発生します。

何の話をしているのかまったくわからなくなってきましたが、要するに、ポータブル電源の方が蓄電システムに比べてすごく得だということは無いので、そこにかかる手間と、必要な容量で、どちらにすれば良いのかを選択すれば良いということになるかと思います。そして、もし今、私が卒FITで、どちらかを選択する状況だったとすれば、個人的には蓄電システムを選択していると思います。本日システムの最終点検で、ほくでんのブレーカーを落としたのですが、自動的に蓄電池からの電力供給に自動的に切り替わり、家中の家電が、まるで停電などおきていないかのように使えるという状況を経験して、これは、病院などで、自家発電に切り替わった状況と似ているかと思いますが、自宅でそれができるという事にとても感動しました。もちろん、太陽光パネルがある以上、蓄電池システムが無くても、発電している時間帯は、同じ様に停電などおきていないかのように電気を使えるものと思いますが、発電していない時間帯でも同じ様に使えるということ、バッテリーの電力を消費しても、また太陽が出て発電が始まれば自動的にチャージされるという事は、大きな安心感につながると思いました。

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住宅用太陽光発電とZEH

住宅用太陽光発電は設置すべきか否か。Youtube にも多数動画があがっているし、ネットでも多数の書き込みがあるが、絶対に設置すべきだという意見と、絶対に設置すべきではない(設置するやつはバカ)みたいな意見を言っている人は、おそらく、フォロワーもしくはPV目当てで、本当はどっちでも良いけど、注目を集めたいだけの人だと思われ、実際、そんな感じの人であることが多い。一方、実際に自分で取り付けた人、あるいは住宅メーカー、太陽光発電関係の会社の人たちの発言は、ほとんど条件付きだ。私がお願いしたフロンティアジャパンの営業の方も、条件を判断して設置すべきでないと判断した場合は、断ることもあるとおっしゃっていました。

設置条件

設置条件は大きく次の2点です

  • 環境条件
  • 設置目的

環境条件は、その住宅が太陽光発電に適しているかどうかという事ですが、地域、屋根の方角、傾き、面積、隣接するビルの影などの遮蔽物といった物理的な要因です。我が家の場合は、北海道というところがデメリットになるのかと思っていたら、フロンティアジャパンによれば、北海道は日照時間の問題はあるが、案外太陽光発電に向いているのだそうで、その一番の根拠は夏でも涼しいということなのだそうです。太陽光発電は(太陽光発電なのに)熱に弱く、気温がある程度高くなると発電量が低下してしまうのだそうです。北海道はそういうデメリットが少ないとのこと。その他の要因については我が家は結構良い条件を満たしているようです。この環境条件は考える余地の無い絶対条件なので 0 ~ 100 のどのあたりにあるのかを見積もって判断すれば良いですから、シンプルです。

設置目的については、まさに人それぞれで、ここが意見の分かれるところです。太陽光発電システムを所有する事自体が目的であれば、シンプルに設置すべきと言えるわけで、既に生活用の車を持っていて不自由していないのに、趣味の車をもう一台買うような感覚でしょう。そういう人もいらっしゃると思いますが、多くの人は、所有欲よりも、投資の意味合いの方が大きいでしょう。その投資に対する考え方の違いで、設置すべきかどうかが違ってきます。

設置すべきではないという意見の人の多くは、「金」です。こういう人たちは、300万出して太陽光発電を設置して、10年前後で回収、それ以降は儲かる というような考え方をしているのですが、パネルの発電量も通常 4kW 前後が標準のところ、10kW とか載せたり、FIT について多くを期待したりグラフを示したりして、マメに計算されていますが、太陽光発電は相手が太陽で天気にも左右されますし、電気代や国の政策などによっても、その「効果」が上下します。回収までに10年 20年とかかることもあり、投資対象としては不確定要素が多すぎますから、設置すべきではないという事になります。

では、設置すべきとまではいかなくても、設置しても良いという目的は?とうことですが、金(リターン)以外のすべてがそれに該当します。その多くは、精神的なものですから、あまりに金にフォーカスしている人には全く論外とバッサリ切り捨てられてしまうような事です。

例えば、洗濯機を買う時に、他人の洗濯物も洗ってお金を稼ごうという人は、コインランドリーの経営者でもなければ、普通の家庭ではほぼ無いと思いますが、多くは生活を便利に楽にしたいという目的だと思いますけど、これも投資と言えます。金で回収するのではなく、自分への投資、家族への投資ですね。楽になった分家族団らんの時間が増えたり、健康的な生活をおくれるようになったり、浮いた時間で勉強したり新たなことを始めたりなど、得られるものは少なくありません。太陽光発電の場合は、一番大きいものは、電気代の節約になりますが、これも一見金の話のように見えますが、そうでも無いと私は思っています。電気のようなライフラインのコストが上がると将来の生活に不安を覚える人も少なくなと思いますが、その不安から開放されます。災害があって大規模停電があっても、数日、天気次第では更に長期間、電気に関してはもちこたえられるという安心感が手に入ります。そして、私にとって一番大きいのは、社会貢献、環境問題への投資です。これはきれいごとではなく、CO2削減は、地球人にとっては、もう待ったなしの状況に来ていて、そんなの各国の政府がなにか決まりを作って、工場とか大きいところがやれば良いだけでしょ?自分には関係無いなんて言ってられないのです。目的を達成する為には、各個人がやれることをやっていかないと間に合いません。

個人でやれることってあるの? 私一人がやってどうなるの? 無駄な金は使いたくない。そんな余裕なんかないと考える人も多いと思いますし、私もそう考えている部分はあります。ですが、100%無いというわけではなく、探すと個人でできることもあります。そしてその中で折り合いを付けやすい点と、小さくても長期間効果が見込める点で、期待できるのが、ハイブリッドカーと太陽光発電だと思います。EVはバッテリーがまだ三元系で、現時点ではマイナス要因の方が大きいですし、水素カーは普及までにもう少しかかりそうですが、ハイブリッドカーはEVに比べてバッテリーも小さいですし、ガソリン車に比べて燃費も良いです。その電力もエンジンの余力、最大効率の発電機、今まで無駄になっていたブレーキのエネルギーの回収から生み出されます。これはむしろ個人レベルで無いとできないことです。太陽光発電も、住宅用は、もともとある住宅の屋根に設置するので、メガソーラーのような森林伐採といった環境破壊の要素はありません。夏であれば、今までは直接屋根で受けていた太陽光を発電にまわすことで、家の中が設置前より涼しくなり、かつ電気も得られるという多重のメリットが期待できます。そして、電力会社から電気を買う量を抑えれば、火力発電などの減少にもつながってくるので、1軒あたりの貢献度は小さくでも、集まれば大きくなり、それが、10年 20年と長期間続くことを考えると、社会全体としては相当な違いになってくると思います。そして、おそらくそれは、大きな工場とか、電力会社などでは出来ない、個人個人でしかできない社会貢献になると思います。

ZEH ゼッチ

個人的には、こういう言葉は嫌いなのですが、 (Net) Zero Energy House で、ZEHなのだそうです。私はオフグリッドとかZEHとかは、宇宙開発と同じようなものだと思っています。将来の為に、国や強い興味を持っている企業や個人が行う投資で、そこで得られた技術を、個人レベルの太陽光発電や、その他の代替エネルギーなどに落とし込んでいくということを目指すものとしては良いと思いますが、個人が新築であればわかりませんが、既存の住宅に対して期待できるものではないと思います。太陽光発電だけは、個人レベルでできるようになってきましたが、それでも、電力会社との契約を切ったオフグリッドで、Net Zero は難しいし、それを期待して太陽光発電を導入すると痛い目にあう可能性が大きいと思います。今、ZEHを謳っているモデル住宅などは、非常に大きな太陽光パネルを設置したり、風力発電を備えたりして大きな電力を確保しようとしているものが多いのですが、これは電力以外のエネルギーを個人レベルで確保することの難しさを意味していて、結局はオール電化の言い換えになってしまっています。しかし、宇宙開発にスペースデブリ問題があり、原子力発電に核のゴミ問題があるように、太陽光発電にもパネルの破棄問題があります。そのような問題を先送りにして、ZEHの様な極端な方向に振ってしまうのは、いくら切羽詰まった状況だとしても、問題を先送りにするだけになる危険性があります。EVに対してハイブリッドカーがあるように、太陽光パネルもZEHを目指していきなり大きなものを載せるのではなく、バランスを取って進めていき、ゴミの問題を解決する技術の発展を待ってから大きく切り替えて行く必要があると思います。

最後に、私は太陽光発電設置時には、「これで自分で電気が作れるから電気使い放題だ」と考えるのは本末転倒ではないかと思っていて、むしろ、生活を見直し、いままで無駄に使っていた電力をより節約することを考えるべきだと思います。洗濯機を買ったからといって、今までよりじゃんじゃん服を汚そうなんて思う人は少ないと思いますが、得られるメリットはもっと他の事に有効に使うべきでしょう。そういう意味で、太陽光発電+蓄電池は結構有効で、特に最近の蓄電池はネットワークに接続されていて、スマートフォンで簡単に発電量や使用量、残量が確認できます。これは無駄を視覚化して節約につなげるのに役立つはずです。個人レベルで節電に心がけると同時に、より電気を使わない製品の登場を期待します。私が今一番無駄だと感じているのは、北海道の冬の冷蔵庫です。屋外が冷蔵庫より寒いのに、なんで暖房の入った部屋に冷蔵庫を置いて、電力を使って冷やさなければならないのでしょう?FFストーブのようにダクトで外気と接続して、外気温が低い時はそれを取り込んで、足りない分を電力で補えば良いのではないか?と思うのですが、そういう冷蔵庫を見たことがありません。他には太陽光発電設置後の暖房を考えた場合は、ハイブリッドセントラルヒーティングシステムというものが欲しいです。電力が余っている状態では、電気でお湯をわかして、夜間など不足している時だけ自動で灯油に切り替えるような給湯と暖房の仕組みがあれば良いなぁと思います。セントラルヒーティングならボイラーを交換するだけで対応できるので、可能性はあると思うのですが、エコキュートなど完全に電力に振っているものはあるのですが、灯油併用のものって無いですね。

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再エネ賦課金について、ChatGPTと話してみた

常に中立でいようとする ChatGPTは、考えを整理するのには便利だと思ったと同時に、Google検索で同じことをしようとすると、自分の意見に近い情報だけを拾ってしまうという問題があるなぁと気づいた。

同じインターネットからの情報収集でも、発信者がわかる Google の方がフェアかと思っていたのだが、結局自分で選んでしまうのではフェアではないのかもしれない。

有料の Plusにしていないけど、これだけの内容をストレスのないレスポンスで返してくるというのは本当に驚き。

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