LOOOPでんきの電気代を計算してみた

1月の電気代が急に高くなって、LOOOPでんきに問い合わせたら、サポートの人が、ほくでんに戻しているお客様が多いですと言うので、サポートがそんなこと言うくらいだからどうにもならないのだと思ってほくでんに切り替えたのだが…..

2022年の12月からの明細を見ると、切り替えは待ったほうが良かったのかもとも思う。切り替えの手続き完了直後にほくでんの値上げのニュースをみたというのも非常に悪いタイミングだった。というわけで、お得だったはずのLOOOPでんきは1月から高くなったのは、LOOOPだけが高くなったのか、スマートタイムONEのメリットを活かすことでお得感がでるのか、ほくでんの従量電灯Bと比べて実際はどうかといったところを計算してみた。

LOOOPでんきは、昨年12月までは、再エネどんどん割というのをやっていて、仕組みはあまり良くわかっていなかったのだが、ほくでんよりかなり安い印象だった。(比較はしていません)電気代は毎月結構変動がありますが、12月は、15,686円で、だいたいこの30年間の感覚的にこんなものだという金額です。それが1月からは、スマートタイムONEという契約になり、30分ごとにかなり大きく電気代単価がかわるもので、1月はよくわからなかったので、何も考えずに使っていたら、36,009円になって、びっくり。そこでほくでんに切り替え手続きをすると同時に、なんでこんなに高くなってしまったのかを調べて、30分ごとに大きく単価が変わるということに気づき、アプリで単価を見ながら、みかこさんと二人で、「今だー電気代安いぞ!」みたいな感じで、電気を使いわけるようにして、更に洗濯機の乾燥機能を使わずに自分で干すようにしたら、2月は、21,844円(政府の補助分は含めず)となりました。

各金額を使用量で単純に割ると次のようになります。

  • 12月 15686/506 = 31円
  • 1月 36009/744 = 48.4円
  • 2月 21844/527 = 41.4円

再エネ賦課金を除外して計算した場合(LOOOPでんきは燃料費等調整額が0円!)

  • 12月 15686/506 = 31円  ※再エネ賦課金は0円
  • 1月 33443/744 = 45円
  • 2月 20026/527 = 38円

となる。ここからシンプルに考えると、まず、再エネ賦課金がいかに高いかがわかる。単価3.45円だから、電気代の1割くらいが上乗せされていることになる。電気代は電気代で消費税がかかっているから、むちゃな話だ。

純粋な電気代(従量分)としては、固定の項目が15.41円とあるので、ここは時間帯によって変動しないのだろう。変動部分はアプリを見ていると、0.1円なんてときもあるが、だいたい昼前後1-2時間くらいが5円~15円と安めで、朝とか夕方ごろが20円から30円といった価格で推移している。5円なら20.41円、30円なら45.41円となるから、だいたい均すと上のような単価になる。2月はセントラルヒーティングなど24H動かしているものはそのままだが、シーリングライトをこまめに消したり、洗濯を昼、あるいは夜間の単価が安い時間にしたり、融雪用のポンプを、今までは朝すぐに起動していたのを、朝は雪を集めるだけにして、昼の安い時間に集中して融かすようにした結果、均し単価が下がった結果だと考えられる。

残念ながら、明日からほくでんに切り替わるので、もうこの技は使えず、ほくでんの単価は34円(最初の280kWhまではそれより少し安い)固定で、これで、燃料費調整額と基本料金が乗ってくる。ほくでんの燃料費調整額は政府の補助金7円を含めて計算しているので、実質は、3.66円、我が家は、50Aの基本料金1,705円がかかるので、雑な計算をすれば、1705/500 = 3.41円だから、34 + 3.66 + + 3.41 = 41.07円 がおおよその単価となり、LOOOPでんきで何も考えずに使った1月と、苦労して電気を使う時間を選んだ2月との間くらいになる。努力した分電気代が安くなるというLOOOPでんきのシステムは面白くて、やる気も出るのだけど、何も考えずに必要な時に必要なだけ電気を使えるほくでんも便利だから、どっちもどっちなんだろうな。ちなみに1月の使用量で計算すると、2,887円ほくでんの方が安くて、2月で計算すると、1,617円ほくでんが高い。この差額をどう考えるかだね。一つ言えることは、1月はどっちも高いじゃん!

https://wwwc.hepco.co.jp/hepcowwwsite/home/price/system/pdf/adjustmentprice_2303.pdf

さてどうなるか、実際に 2/16 から3月の検診までの明細が出たら、比較してみよう。3/6は太陽光発電設置だけど、稼働させられるのは1-2週間後みたいなので、丁度良いタイミングだと思う。 LOOOPでんきは、しばらく停止していた新規受付を再開しているが、まずはほくでんが値上げするまでは、ほくでんのままかな。

実際計算してみると、燃料費調整額は、現時点ではそれほど悪いものでも無いように感じました。以下のほくでんの電気代計算のプルダウンで月別の燃料費調整額が見れますが、燃料費の上下変動に対する緩衝材としてうまく機能しているようにも見えますね。

https://www11.hepco.co.jp/FW15/FWPs01101JuryodentoBSagakuKeisan.do

これに対して、再エネ賦課金は、1日でも早く廃止にして欲しい納得いかないものだと思います。

太陽光発電導入後の皮算用

フロンティアジャパンから頂いたシミュレーションを参考に、太陽光発電導入後の電気代として、LOOOPでんきとほくでんのどちらがお得なのかを計算してみます。まだ導入前なので非常にざっくりとした計算になりますが、一旦燃料費調整額と再エネ賦課金は除外して、純粋に電気代としてどうかの計算をします。我が家の電気使用量は月平均 600kWh だとして、シミュレーションによれば、月平均の買電量はその半分の 300kWh 程度になるようです。実際にはもう少し買電量を抑えられるのではないかと期待していますが、いまのところ約半分となります。LOOOPでんきのメリットは基本料金が無いということです。電気代の単価は時間によって変わりますが、平均すると、だいたい40円くらいだと仮定します。ほくでんは、現時点では単価34円ですが基本料金が固定で、1705円かかります。

  • LOOOP 40 x 300 = 12,000円
  • ほくでん 34 x 300 + 1705 = 11,905円

と、偶然にも同じくらいになりました。この結果から考えると、買電が 300kWh を下回った場合には基本料金の割合が高くなるので、LOOOP 電気が有利、300kWh を超える場合は、ほくでんの方が有利という事になります。

あとは、実際の発電量と買電量をみて判断することになりますが、発電量は毎月変わるので、1年くらい経ってから判断しないとならないかもしれません。その間にほくでんの値上げがありますので、ほくでんが値上げして、LOOOPでんきがそれに追従するのか、現在の単価でいくのかといった状況次第でも変わってくるでしょう。いずれにしても大きな差にはならないと思われるので、一旦ほくでんの値上げのタイミングで、LOOOPでんきに切り替えておくというのはアリかもしれないなぁと思っています。

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燃料費調整額 と 再エネ賦課金

電気というのは、依存度はそれぞれ異なるものの、現代社会の生活に必須であるから、電気代がある程度コントロールされていないと、安心・安定した生活が送れなくなる。そのために契約ごとに基本料金と単価(使用量1kWhあたりの値段)が設定されていて、それについては変動が起きづらいシステムになっている。月額は使う量が多ければそれに比例して高くなり、少なくなれば安くなると非常にわかりやすかった。仕組み的には今も大きくかわらないのだが、非常にコントロールしにくくなってしまったのは、単価が安定せず、毎月のように上がっているので、先月と同じくらい使ったから同じくらいの料金だろうという見込みがはずれてしまうためだ。

燃料費調整額

電力会社が電気を作るための燃料の価格変動を電気を使う客に転嫁するためのもので、多くの商売は上代と下代、販売価格と仕入れ価格、商品の値段と材料コストといったものがあって、その差額が利益になるわけですが、原料代があがったからといって、すぐに商品の値段に反映させるのは難しく、たいていはメーカーなどが企業努力である程度吸収しながらゆっくりと価格に反映されていくものと思うが、結果嵐が過ぎ去れば価格は変わらずに済む場合もあるし、長期化すれば、遅れて値上げということにもなる。上がってしまうのを完全に避けることはできないけど、消費者にも準備する余裕があったり、あるいは別の商品にするとか、いっそ買わないという選択肢もある。しかし電気の場合は消費者側に他の電気を買うとか、使わないという逃げ場が多くない。我慢すれば済む問題でないことも多い。にもかかわらず、燃料費調整額は毎月変動し、上限を撤廃している電力会社もある。新電力は上限が無い会社がほとんどだが、ほくでんも特にいままでお得ですよぉと甘い誘いでオール電化導入に誘導していたような契約を中心に上限を撤廃した。そのことによる影響は、昨今のオール電化のお宅の電気代が10万超えといった悲鳴からも非常に大きいことがわかる。それはいずれオール電化でない契約にもやってくるだろう。

何が悪いのか。一番の問題は、原料価格の変動を企業努力で吸収せず、ダイレクトに安易に商品価格に反映できてしまうということだと思う。北海道電力は赤字・赤字と言うが、その赤字を客にばかり押し付けていて、経営努力が無い事を問題視するひとが多いのだけれど、そういう体質を助長しているのが燃料費調整額だと思う。原料の値段が上がったから電気の値段も上がるのは当然でしょといわんばかりだが、競争が正しく行われていれば、それは当然ではないし、企業として全く進歩が無いということでもある。燃料代が上がっても影響を受けにくい体制づくり、無駄なコスト、特に電気の生産と販売に関係の無いコストを抑えて客にその分を負担させない努力をして欲しいものだ。

再エネ賦課金

太陽光発電などの自然エネルギーを普及させる為に国が国民に課した税金といったものであるがかなりグレーだ。「資源エネルギー庁によると、再エネ賦課金は再生可能エネルギーの導入を支え、ゆくゆくは発電設備建設にも活かされ普及促進につなげるために役立てるとされています。」という説明はさっぱりわからない。例えば太陽光発電を普及させるとして、全国の家屋の何%が太陽光発電を行うことを目指しているのか、そしてそうなった時に、日本の電力事情はどうなるのか、化石燃料の価格に左右されずに電気代が安定するのか、全体で下がるのか、さっぱりビジョンが見えてこない。ビジョンも示さずに、ただただ適当な理由をつけて金を取っているようにしか見えない。

太陽光発電を自宅で行う時に、多くの人はFITという売電契約を結ぶのだが、これは10年間固定価格で電力会社が電気を買い取るという仕組みで、こういうところに再エネ賦課金が使われているらしいが、なんともおかしな話だ。電気を買わない人の収入を電気を買っている人が負担しているということだ。ここで電気を買わない人は買えない人ではなくて、むしろ一軒家に住んで太陽光発電システムを持てる余裕がある人であることも多いので、そういう人たちが余った電気を売る時の買取価格を、冷房や暖房を我慢したりしながらなんとか電気をやりくりしているような人たちが(も)負担しているということになる。そのFITの買取価格は、年々下がって、10年前は、38円だったものが、今では、16円になってしまっていて最早蓄電池無しの太陽光発電は採算が取れないものになってしまっているのに、再エネ賦課金の方は、毎年どんどん上がっていくというのも謎で、こんな仕組みを考えた人の罪は大きい。適当な理由をつけて税金を絞り取る以外の何物でもないようにも思える。再エネ賦課金は、正しくは、再生可能エネルギー発電促進賦課金 だが、FIT買取価格がまったく意味ないほど下がってしまった現状では、促進ではなく脅迫だ。太陽光発電付けたらお得ですよの時代が終わり、太陽光発電付けないと電気代で家計が大変になりますよ に変わってきたことは、ほくでんが、泊原発を稼働させたら電気代を下げると言っていることからも感じ取れる。飴から鞭へ、いかにも今の政府のやりそうなことだ。

この再エネ賦課金も、電気を使った(買った)量に応じて追徴され、かつ、その金額は今後も上がっていくと言われている。そもそも電気代には消費税というものがかかっているが、賦課金は実質税の二重取りにはならないのだろうか?

結局電気代とは

単純に電気を使った分のお金ではなくなってしまっていて、非常にグレーな政治的なものや、電力会社の怠慢をも負担させられているということになると思う。そしてそのグレーな部分がブレーキを失いどんどん拡大していき、去年の暮れから今年にかけて誰もがおかしいと思うまでに大きくなってしまっている。

対策はあるのか?

一つには、競争原理が働いている新電力に切り替えるということがあるが、新電力の電気料金は国の認可無しで変更できるうえ、燃料費調整額の上限が無いところが多いので、1kWhあたりの単価で比較して安く見えても、実際にはそうでなかったり、契約当初は良くてもそれが続くとは限らないので、常時見直しが必要になってくる。

あるいは深夜電力の契約をして、洗濯など電気を多く使うものはなるべく夜間に行うと同時に、夜間割安な電気をポータブル電源などに蓄えておき、昼間はその電力を使うというような方法もあるが、実はこのポータブル電源には落とし穴があって、変換効率が100%ではないために、1kWh の電力を使うのに、ポータブル電源を充電するのには1.25kWhの電力が必要だったりするので、電力の購入量が増えてしまう。深夜電力は単価は安いが、燃料費調整額も再エネ賦課金は安くない(同じ)なので、メリットが無いどころか、場合によってはかえって電気代が増えてしまうことになってしまう。それにセントラルヒーティングのようなシステムは24H稼働が前提で、よほどマメな人で昼間の気温が十分高いか日差しがある程度ある日でもなければ、昼間の高い電力を使ってしまうことになるので、やはり逆効果ということも考えられる。

結局のところ、抜け道は無く、「電気を(なるべく)買わない」という当たり前の手段しか残っていない事に気づく。「買わない」手段は2つ。使わないようにするか、自分で作るかである。

使わない対策

家電を見直すとかこまめにスイッチを切るという方法が一般的だが、命の問題もあるし、節約にも限界がある。ただ、家で過ごさないという方法は多少は有効かもしれない。気のせいか、最近公園に車で来て、アイドリングしながら寝ていたりしている人が増えてきた気がする。電気代とガソリン代とどちらが安いのかわからないけど、家に居なければ電気代は抑えられるのかもしれない。スーパーとか銀行や病院の待合室とか、無料で暖かくすごせる場所はありそうだ。もう少し良い場所としては、図書館なんかは良いですね。本が読めるし、最近は映画とかも見れたりします。食事も調理時間の短いものにしたり、ご飯も炊飯器ではなく、鍋で炊く(鍋なら10分くらいで炊けますし、アルコール燃料も使える)方法もある。私が北海道に来た時は、夜は(乾燥するので)暖房を止めて布団に入って寝るというのがあたりまえで、東京出身の私は、北海道でそんなことしたら凍死するのではないか?と驚いたのだけれど、そんなことはなく、家と布団のお陰で普通に寝られるということを知りました。オールシーズン対応のダウンシュラフでもあれば、夜間電力消費ゼロも夢ではありません。冷蔵庫?一人暮らしなら使わないという手もあるし、冬の北海道ならクーラーボックスに食材入れて外に出しておけば良いです。実際我が家も古いポータブル冷蔵庫を外に置いて、りんごとか大根とかハムとかを入れています。北海道の冬は、暖房で温めた部屋に冷蔵庫を置いて食材を冷やすということに矛盾を感じます。一軒家だと食材取りに庭に出ていくのは面倒ですが、マンションとかバルコニーがある家は、冬の間は冷蔵庫止めて外にクーラーボックス設置作戦は使えそうです。

自分で作るという対策

我が家のように老後資金をはたいてまでもなのかはわからないけど、太陽光発電を設置しようという動きが活発化している。太陽光発電でなくても良いのだけれど、自宅に地熱発電とか水力発電を設置できる人は極めて稀だと思うし、個人でやって採算が取れるものでもなさそうだ。運動兼ねて自転車漕いで電気作るという発想も面白いが、それで十分な発電量が得られるかは体力勝負だ。ただ、電気を1日中、あるいは必要な時にその分だけ作るなんてことはなかなかできないので、作れる時に作っておくという事になり、その作っておいた電気をとっておいて必要な時に使う為には、方法は2つしかない。一つは一旦お金に変えておく方法で、これが売電だが、FIT含めて買取価格は雀の涙になっている。何しろ電気を買う時は、1kWhあたり30円も40円もするのに、売るときは16円というのはあまりにも理不尽だ。というわけで今は、蓄電池という選択肢しか残っていない。蓄電池は変換ロスがあるが、金に変える事による50%のロスに比べてずいぶんマシだ。それよりなにより、金に変えてしまったら、結局はその金で必要な時に電気を買うことになり、燃料費調整額や再エネ賦課金の呪縛から逃れられないのに対して、自分で作った電気を蓄電池に貯める場合は、それが発生しないから、その差は 50% 対 80% どころではなく、もっと大きい。

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電気料金高騰につき、太陽に20年分前払い

北電の電気料金がどんどん上がり、更に6月から平均32%の値上げ予定。更に、燃料費調整額上限撤廃ともなると、いったい毎月いくら北電に払わなければならないのかわからない状況になってきました。電気料金払うために食費を削るなんて事態も十分予想されます。

原発を稼働させている県は電気代が安いらしく、道民の自業自得だなんて無茶なことを言うやつも出てきているようだけど、道民が、いやまともな日本人が反対しているのは、北海道の原発ではなく、日本や世界の原発なのであって、原発問題を都道府県ごとの問題に転嫁してしまっているあたり、政府の策略にひっかかっているということに気づかないのは愚かな話だ。原発賛成ならそれでよいけど、私は反対。今の人類は原子力を制御しきれていないのは、津波を引き合いに出さずとも、ゴミ問題だけを考えても明らかだ。

その北電が、言うに事欠いて、「泊原発再稼働したら値下げする」だと。札束でほっぺた叩くようなことを言い出したので、いよいよ、自宅を新築してから30年間温めてきた計画を実行に移すときが来たと判断しました。今後どうなるかわからない(おそらく上がる一方)電気代に対抗するため、いまのうちに、20年分前払いしてしまいます。今年は定年(延長するけど)の60歳ですから80歳までなので、これからの人生分前払いです。払う先は北電ではなく、太陽です。

一括払い料金はだいたい 300万。シミュレーションでは、月12,000分をカバーできるとのことなので、12,000 x 12 x 20 = 288万 これはかなり抑え込んだシミュレーションで、実際には早ければ8年、そうでなくても10年くらいで元を取っている家もあるようです。相手が太陽だけに、気まぐれでメーカーによっては高めにシミュレーションしてお得感を強調して、実際にはそうでもないということも、ままあるようですが、私が契約したメーカーは、公正を期すために他社ソフトでシミュレーションしているのでごまかしが無いそうです。

フロンティアジャパン

太陽光発電を15年されている会社で、北海道専門、サービスが行き届かなくなるのを避けるために、内地では販売しないそうです。販売実績も多く、大手のパネルも手掛けていて、自社施工・一括購入の為価格も安く…とそれだけでもおっという感じですが、アフターがすごく良いのです。購入価格だけで年間保守費用みたいなものも無いのですが、システム保証が15-20年、発電量保証が30年、なにかあればサービスがすぐ来てくれるという非常に素敵なシステムになっています。

それに加えて、DMMの最新型太陽光発電システム。以前の太陽光発電は壁のモニタで発電量を確認するようなものが多かったようですが、DMMのはロガーがWiFiと接続されていて、外出先であってもスマホでリアルタイムに確認ができます。発電量・蓄電量の確認とモード設定などができるらしいです。それを、フロンティアジャパンでも専門のスタッフが常時チェックしていて、異常があればすぐに対応してくれるのだとか。太陽光発電システムのようなものは、そのへんの家電と違って、オーナーが個人で維持するのは難しいですから、売り切りではなく、こういうサポートが充実している会社を選ぶことも大事だと思います。

また、フロンティアジャパンはSDGsでも有名で、その点もとても良いと感じました。

売電から蓄電へ

30年前は太陽光発電といえば、発電する昼間は自家消費と余った分の売電、夜は割安な深夜電力(昼間は逆に高い)を契約して安い電気を使うというのが相場でしたが、売電価格がどんどん下がり、今はそのモデルは成立しなくなりました。FITという10年間固定料金買い取りの契約があるのですが、その価格が下がっているうえに10年たったら二束三文になってしまいます。シミュレーションでは、FIT中は16円、FIT終了後は10円。月平均売電収入は2000-4000円弱といったところ。発電していれば昼間の電気代はかからないけど、天気が悪い日の日中は割高な電気料金で、夜は多少安いとは言え、どんどん値上げされる北電料金だから、全然投資に見合わない感じ。その代わりに増えてきたのが、太陽光発電+蓄電のシステムで、我が家が決めたのもこれです。売電する代わりに蓄電し、可能な限り北電の電気を買わないようにするという作戦です。欠点は初期投資が倍以上。太陽光発電のシステムの相場が140万くらいなのに対して、太陽光発電+蓄電池だと、どうしても300万前後になってしまうそうです。蓄電池は今どきのリン酸鉄なので、寿命は十分。制御装置であるパワーコンディショナーはAI搭載だそうで、火災予防機能付きだとか。いや、ほんと30年前では考えられないような進歩です。考えてみれば私が北海道に来たの時は、ようやく携帯電話というものが庶民のものになり初めた時でまだページャーを使っている人が多かったし、インターネットは始まっていませんでしたからね。今やインターネットは当たり前で、IoT の時代。カーテンは自動で開かなくても良いですが、太陽光発電システムはスマホで管理できるに越したことはないです。ポータブル冷蔵庫もEcoFlowのポータブル電源も、スマホで操作できるのが大きなメリットです。

我が家のラッキー

我が家は、比較的太陽光発電にむいているようです。北海道では陸屋根が多いのですが、我が家は切り妻屋根なので、冬でも雪が積もりにくく、発電が期待できます。(陸屋根の場合は、冬の3ヶ月間くらいは発電量0で計算するそうです。)加えて角地なので、南側に家やビルが立つ心配はなく、道路もそこそこ幅広いので今後も日照の問題はなさそうです。フロンティアジャパンの方の話では、時々マンションにお住まいの方から問い合わせがあるらしいのですが、マンションのベランダなどへの設置は難しく、高い電気料金を払い続けるしかないですねぇとのこと。太陽光発電を導入したとしても、実際には賭けになる部分はあるし、投資分の回収ができるのが、10年先になるか20年かかるかはやってみないとわかりませんが、少なくとも発電開始後は、電気代のプレッシャーだけでなく、環境問題などいろいろな意味で、精神的な負担はかなり軽減されることが期待できます。

というわけで、今後の人生の大半の分の電気代を太陽に前払いしたお話でした。発電開始は3月上旬を予定しています。

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EcoFlow RIVER2 MAX

現在 Amazon や楽天で購入できるポータブル電源の中で、通常の車での車中泊での利用を考えた場合に、おそらく、これがベストバランスの商品ではないかと思います。

もっと大きなものなら沢山電力を使えますが、冬場に電気毛布やヒーターを使うようなシチュエーション以外では、そこまでの電力は不要です。冒頭で通常の車中泊と書いたのは、車内で料理をしないということも含みますので、電気調理器具で料理をするような場合も除外しています。

現時点というのは、三元系のバッテリーは環境問題含めて終焉を迎えつつあり、各メーカーが製品のラインアップをリン酸鉄バッテリーにシフトしている状況を意味していますが、三元系バッテリーは在庫一掃セール状態で格安で売られていますので、単純に出力スペックと値段だけで比較できない状況で、目的が決まっていて割り切って買う場合を除けば、三元系は除外しての選択になります。

RIVER2 MAX は、リン酸鉄バッテリーで、寿命が長く、レアメタルの使用量も少なく、特にコバルトを使わないので、使うことによる精神的なストレスはかなり少ないです。しかしリン酸鉄バッテリーという事であれば、ANKER の方が先ですし、ANKERはスマホのモバイルバッテリーなど、バッテリーメーカーとしてはかなり信頼度の高いメーカーです。値段も同じくらいで、しかもAmazonのセールのタイミングを狙えば、1万円くらい安く買えたりする場合もあります。RIVER2 MAXのライバルとしては、Anker 535あたりかと思います。

Anker535に対する、RIVER2 MAXのアドバンテージは、ずばり、充電時間です。Anker 535が 3.5 時間に対して、RIVER2 MAXは、1時間かかりません。もちろんこれは、ACからの充電で、車中泊には関係ないと思われる方もいると思いますが、この充電時間の違いは、車内での走行充電でも同様の違いがあります。RIVER2は、最大8Aなので、計算上 96W 程度で充電できますが、Ankerはデータが無いのでわからないのですが、そこまでいけないと思われます。このクラスのポータブル電源だと車に載せたりおろしたりは比較的楽なので、出かける前に簡単に満充電できることもメリットですし、キャンプサイトに連泊などの走行距離(時間)が短い場合では走行充電の速さが重要になってきます。この充電時間の速さは出力スペックに比べるとあまり意識されないかもしれませんが、ポータブル電源の使い勝手というか実際に使ってみると実はかなり重要なファクターであることがわかります。

充電時間だけでも、RIVER 2 には十分なアドバンテージがあるのですが、それに加えて、この形状が素晴らしい。よくあるオカモチスタイルの Anker ははっきり言って取手がじゃまです。狭い車内で使うものですし、持ち運びに取っ手は必要ですが、使用中にはまったくの邪魔者になりますので、RIVER2 MAX のこのデザインは車中泊利用ではかなり便利です。充電中のスマホなどを置くだけでなく、車のキーとか貴重品とかを(なくす事無く)置いておくのに丁度良いです。しかも取手が無いわけではなくしっかりしたものがあり、その下に入力のプラグがあるので、取手がプラグを守る形にもなっています。

入力の話をすれば、AC充電では、他のポータブルバッテリーがAC充電器を必要としているのに対して、RIVER2 は電源コードのみで接続するのですが、これも大きなアドバンテージです。万が一ケーブルをなくしてしまってもPCのケーブルが使えますし、重たくて大きくて製品ごとに微妙に違うトランスを何個も持たなくて済むのはかなり嬉しいです。

ちょっと気になるところ

トータルで考えてベストバイだと思う RIVER2 MAX ですが、気になるところがいくつかあります。これは車中泊利用ではなく、冬場車から下ろして自宅で利用していて気になった点ですが、自宅では、AC(壁コンセント)に接続したまま、UPSとして使おうかなと思っていたのですが、AC接続したまま使うと、必ずファンが回ります。これが結構うるさいんですよ。ファンの余計な電力も消費しますし、そもそもパススルーしていならファンが回転する意味なんて無いと思うのですが、逆にもし温度上昇を避けるためだとしたら、パススルーになっていないということになりますから、UPSを謳うのはおかしい気がします。出力はそのままでAC入力を抜くとすぐにファンが止まるのもおかしな話で、感覚的には逆です。バッテリーを使うから温度が上がりファンが回るなら自然ですけどね。サポートに確認したところ、そういう仕様(AC接続中は必ずファンが回る)だという回答でした。仕事にならないうるささなので、実質PC用のUPSとしては使えません。

容量は、車中泊用としては十分なのですが、これ結構出力が高いので、400Wのストーブとかつなげたくなってしまったりするのですが、400Wストーブだとバッテリーでは1時間くらいしかもちません。これは製品の問題でも何でもないのですが、購入される場合は、X-BOOST含めてあまり出力の大きさに期待しない方が良いかもしれません。使えるけど容量が大きくないので持続時間は思った以上に短いです。一瞬車中で300Wのファンヒーター使えるなぁと思ったのですが、1時間しか使えないのでは意味がありませんからね。

それともう一つサポートに確認したことがあって、アプリで「待機時間」というのを設定できるのですが、PCでよくあるような一定時間使わなければパワーオフになりますといった設定ですけど、これは、AC接続(入力)中は効かない仕様だそうです。こちらは実害はありませんが、設定してもACもシステムもいっこうにオフにならないので気になって確認しました。

あとは、たまに、ACからの充電が終わらないことがあります。 99%まで行って、永遠にファンが回転して充電が終わりません。こちらもサポートに確認しましたが、稀に充電量の判定誤差でそうなるようです。一旦ACを抜いて差し直せば100%まで行きますが、出かける前とかに充電して持ち出す場合は良いですけど、AC接続して充電中に外出するような場合は気になるところです。実はRIVER2 MAX には充電・放電レベルという設定があり、例えば、10%になったら出力を停止するとか、80%で充電ストップするとかができるのですが、私は95%に設定していて、その状態でも、94%で延々充電が終わらなかったことや、何故か99%まで充電されてしまったことなんかもありました。稀にしか起きませんが、最大・最小値の前後ではもうすこし判断に幅を持たせる(94% – 96% は、95% と表示して95%として扱ってしまうとかです)ような工夫が欲しいところです。

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日産ワンペダル

ブレーキを踏まずにアクセルだけで車を運転できる、「ワンペダル」って一体どうなってるの? 特に街なかで先行車が居る時とか、信号待ちとかぶつかったりしないの? という疑問がずっとあって、今回の南紀旅行では、レンタカーとして ノートePower を借りました。

結論から言うと、ワンペダル+プロパイロット+オートブレーキホールドの3つが組み合わさると、一般道から高速道まで、従来の車とくらべてだけでなく、フリードのホンダセンシングとくらべても、遥かに楽に車を運転できます。にもかかわらず、運転の楽しさはまったくスポイルされません。(もちろん峠を攻めたりとかではなく普通のドライブの話です)

ただし、普段の運転の癖によっては最初戸惑いを感じる人もいるかもしれません。私はバイクからで、バイクの時期が結構長く、最後は1100ccまで乗っていましたので、たぶん車からの人より、アクセルワークが緩やかで、エンブレ多様型だと思うのですが、そういう傾向の人には、ワンペダルはまったく違和感がありません。逆にアクセルを踏んで加速したらあとはアクセルを離して惰性で走るとか、アクセル=>ブレーキ=>アクセル=>ブレーキと、頻繁にブレーキを踏む人には向かないように思います。

例えば、私は前方信号が赤で、信号までの距離が100m以上ある時に、早めに減速して信号が青になるころにそこに到達するように、つまり可能な限り停止しないように調整してしまうのですが、一つは転がり抵抗の関係で停止から発進は燃費が悪いのと、もうひとつは同乗者にあまり加減速のショックを与えたくないというのがその理由です。タイミングによっては停止ぎりぎりのスピードまで落とす事になりますが、なんとワンペダルは、ブレーキを一切踏まずにそこまで持っていけます。普通の車だったらEV車でもアクセルオフでもそこまでエンブレがかかりませんから、どうしてもブレーキが必要になるのですが、今回の旅行では信号待ちでの停車以外ではほとんどブレーキを踏まずに(しかもそれをあまり意識せずに)コントロールできました。

交差点でブレーキを踏んで停止する場合は、オートブレーキホールドが効きますから、一定時間ブレーキを踏んだあとは足を離しても車は止まっていてくれます。フリードも坂道でのブレーキホールド機能はあるのに、なんで平地でそれが効くようにしなかったのか謎なくらい便利です。

ワンペダルがあれば、プロパイロット(のオートクルーズ機能)は不要ではないかと思うほど、ワンペダルで楽に運転できるのですが、高速でも一般道でもある程度の距離を流す場合は、ワンペダルではアクセルから足を離せないので、プロパイロットをONにしておくと、更に楽になります。ePowerはパーキングブレーキが電動なので、オートクルーズは 0km/hまで追従します。先行車が頻繁に右左折したり、左の店の駐車場から車が割り込んできたりするような状況では難しいところもありますが、ある程度の流れがある場所だと、先行車が居ても、いなくても、アクセルもブレーキも踏まずに、ハンドルだけで運転出来てしまいます。これ、理屈ではそうだということではなく、実際に運転して実感しました。最初は本当に停止するのか不安でブレーキペダルの上に足をかけていましたが、加減速の仕方、特に先行車がいるときの停止までの流れがすごく自然で、途中からは足はフロアーに置いたままでも不安を感じずに運転できました。

自分の車であっても同じではありますが、運転する時に一番思うのは、絶対に事故は起こしたくないということ。特にレンタカーでは、慣れない道を慣れない車で走るので、自分の車より疲れるのが常ですが、こういった機能により、かなり安全に楽にドライブできるようになったんだなと実感できました。また、レンタカーでは特に、ちょっとしたこすりギズも避けたいところですが、それには360度アラウンドビューがかなり役立ちます。これは単なる駐車支援だと考えていたのですが、狭いクランクとか、他の車や人が沢山いる駐車場内での移動とかでもセンサーが障害物をキャッチした途端に自動で画面が切り替わり周囲の状況がわかるので、すごく便利でした。自分の車なら一旦車を降りて、あるいはみかこさんに降りてもらって確認しながら動かすような場面でも、モニターを見ながら楽に切り抜けられました。レンタカーを無事故、無傷で返すには、もはや必須の機能ではないかと思います。多少高くても、修理代払うよりかは安いので、保険料だと思って選択しても良いのではないでしょうか。

全体感として、ホンダセンシングは運転補助機能を集めたもので、それらをうまく使いながら、自分で運転する感覚であるのに対して、日産のワンペダル+プロパイロット+αの機能は、車にアクセルペダルを使って自分の意思を伝えると、車が判断して最適な運転をしてくれるような感覚になりました。既にProパイロットは2.0となり、高速道での手放し運転、自動追い越し機能なんかも実現されているようですが、我々の世代の憧れ、ナイトライダーの K.I.T.T のようなものに乗れる日は、そう遠くないのかもしれませんね。

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車中泊とポータブル電源

車中泊ではエンジン停止が基本マナーとなった

車中泊というのは、もともと(車中泊なんて言葉自体がなかった頃)、長距離ドライバーが道横のPなどで仮眠をとったり、あるいは、スキーヤーが渋滞を避けて深夜スキー場へ向かい、スキー場のPやドライブイン、高速のSAなどで仮眠をとったりするといった形が種類で、車中泊自体に快適性とか各種装備とかを求めていませんでしたし、インターネットなんてものも無く、携帯電話も普及しておらず、車内でスマホでネットアクセスしてYoutube見るなんてことは全くありませんでした。TVを見るということもなく、雑誌を読んだり、カーオーディオやラジオで音楽聴いたりするということが多かったです。食事もコンビニ弁当とかパンとかですませていました。電気を使うデバイスは少なかったですが、あくまでも仮眠ということで、基本的にエンジンはかけっぱなしでした。特に寒い時期の場合は車のヒーター頼みなので、エンジンは停止できません。しかし、今やねこもしゃくしも車中泊で、しかもキャンピングカーさながらの快適性を求める時代となりました。またスマートフォンやインターネットの普及、車内での飲食などで車内で電力を使う事が多くなりました。ピーク時の道の駅では、道の駅の売店などは閉まっていてトイレのみ使用できる状況なのに、駐車場は満車で、駐車スペースで無いところにまで車が停まっている状態もめずらしくありません。そんな状況で、多くの車がエンジンかけっぱなしだったら、どうなるでしょう? そういう背景もあって、今では車中泊では、エンジン停止が基本マナーとなり、そして実際大多数の車はエンジンを停止しています。

車中泊でのポータブル電源の用途

快適性を求めることは、シートを倒して仮眠していたのが、車内をフラットにして、マットやシュラフを使って快適に眠るという変化に代表されるかと思いますが、食事もコンビニ飯と缶コーヒーから、キャンピングカーの様に車内で簡単な料理をしたり、コーヒーをいれたりといった形態に変化しています。スマホやプロジェクターで映画を観ることもあります。 この快適性とエンジン停止は、ある意味相反していて、快適さを求めるとどうしても電力が必要になりますから、エンジン停止できなくなってしまうのです。そこで、乗用車でありながら、サブバッテリーを組んだりする強者が現れたのですが、そんなことは誰にでもできる事ではなく、素人が手をだすと危険です。そして需要が高まって来た時に登場したのが、ポータブル電源というものです。災害用を謳っている事も多いですが、私は「災害用」というのは、なんだか言い訳的なもので、殆どの購入者が、車中泊、あるいはキャンプでの利用目的ではないかと勝手に想像しています。テントも発電機を持ち込まない限り車中泊と似たような条件です。キャンプに快適性をもとめるようになったということも似ています。私がキャンプを始めた頃は寒い時期はキャンプをしないか、服を何枚も重ね着してシュラフに入り、床にはダンボールとか新聞とかを敷いたりするのがせいぜいでしたけど、今では雪の中でも、高性能なマットとシュラフと電気毛布でヌクヌクのキャプも珍しくありませんね。薪ストーブを使って暖をとっている人でも、インターネットや冷蔵庫といったことで電力を使っていたりします。

我が家の場合は、前の車(アルデオ)までは、車中泊は仮眠の延長で、シートをフルフラットにして、エンジンかけっぱなしでした。車内でタブレットで映画を観ることもありましたが、電力は基本的には各デバイスのバッテリーと車のシガーからの充電でまかなっていました。調理やコーヒーを淹れたりといったことはなく、シュラフは使っていましたが、車のヒーターが使えるので、電気毛布とかまったく考えていなかったです。それが今の車(フリード)に乗り換えてから大きく変わりました。アルデオの時も後半は、なるべくエンジンを切って、寒くなったら、あるいは夏は暑くなったらエンジンをかけるといった事をしていましたが、フリードの場合後席と荷室を使って寝るということや、スマートキーということや、ハイブリッドだということで、エンジンを掛けて寝る、あるいは途中でかけるということがかなり大変になってしまいました。運転席にはアクセスし辛いですし、エンジンをかけるにはブレーキを踏まなければなりません。掛けても数分ごとに停止したり再始動したりで、落ち着きません。ずっと掛かっていれば案外慣れるものですが、数分おきにセルが回る状況で寝るのはかなりつらいです。といったことで、ポータブル電源の導入を考えるようになりました。

最初の用途としては、スマホやプロジェクターの充電と電源確保です。調理しようとかお湯を沸かそうなんて考えてもいなかったので、どちらかというと、モバイルバッテリーの大きなやつくらいの感覚で、SUAOKIの S270 を買いました。これはかなり小型で使い勝手もよく今でもお気に入りです。今年になってずいぶん値段が下がったので、1台追加して2台になりました。容量も使用できるW数もかなり低いですが、この程度の用途であれば、S270で十分です。その頃は、旅行は体育の日が最後みたいに決めていたこともあり、エンジンを止めても、シュラフに入れば朝までなんとかなっていたのですが、フリードでの車中泊があまりに楽しく快適なのと雪の降り始めが以前より遅くなったこともあって、次第に旅行の期間が伸び、11月でも車中泊をするようになってくると、シュラフだけでは辛くなってきました。ここで選択肢としては、高価なダウンシュラフを買うか、3,000円くらいの電気毛布を買うか、使い捨てカイロでしのぐか、湯たんぽを使うか、もしかしたら、イマージェンシーシートでしのげるかといろいろあり、シュラフは高すぎるので、あれこれ試した結果、やっぱりイマージェンシーシートだけでは大変で、しかも快適というのは程遠く、気分は遭難?って感じなので、電気毛布を買いました。シュラフの中に入れれば、S270でもなんとか二人で一晩(5-6時間くらいでしょうか)持つかどうかといった感じで、朝には空です。これは最初温度を中くらいにしていたということもあって、慣れてきたら最弱でも全然なんとかなり、S270でも一泊くらいは余裕なのですが、最初は、走行充電をしながらでも、二泊目は厳しいといった状態だったため、たまたま値引きだったこともあって、G500を買いました。確かに容量が増えたのである程度余裕が出ましたが、G500はデカくて重いので、持っていくのが嫌になりました。S270二台持ちを考えたのもその頃ですが、買おうかなぁと思っていた頃に、今使っているダウンのブランケットに出会いました。これは高級なシュラフ(使ったこと無いので想像)に匹敵するくらい暖かく、シュラフの中では上に寝て、これを二枚掛けすると、かなり寒い時期でも快適に寝れます。夏は1枚で快適、寒い時期は2枚で快適、家でも使っています。とにかく軽くて暖かい、そして、暑くなりすぎない快適な温度を一年中手に入れられます。というわけで、G500はしばらく使わずにいたのですが、たまには充電しないとと思って、先日充電しようとしたら、時既に遅しで、バッテリーが残っている状態で保管していたのに、もう充電ができなくなってしまっていて、巨大なゴミとなっていました。ちなみに、S270はまだ現役で使っています。殆ど使っていなかったのが原因かもしれませんが、ネットではG500が充電できなくなったという話も多く、修理もバッテリーセルの交換で買ったほうが安いなんて話も出ていますので、G500のバッテリー保護回路がダメダメなんでしょうね。

そうこうしているうちに、時代は、三元系から、リン酸鉄へ変わりつつあります。リン酸鉄リチウムのバッテリーは普及に時間がかかり、また、そのメリットもあまり認知されていなかったように思いますが、当時は、充電回数より、安全性の方が強調されていたように思います。ポータブル電源オタクのような大きな電源を使っている人でもまだ、三元系が多く、まして私のような小型のものを求めている者にとっては未来のものだったのですが、ひょんなことから、Amazonで、リン酸鉄リチウムの小型バッテリー(SPI-320A)を見つけたときは、その時かなり安かったこともあって、つい買ってしまいました。出力W数と容量が、S270の約倍だったということもあります。つまりS270二台持ちを考えていた私には好都合でした。これは今でもメインで使っているものですが、出力は 300W max で、 298wh です。既に電気毛布を使わなくなってしまったので、S270二台持ちにする必要もなく、若干後悔したのと、最初S270の方が小さいのでしばらく使わなかったのですが、せっかく買ったしもったいないからとこれ(のみ)を使うようになって、製品としては地味ながら、真面目にしっかり作られているものだということがわかってきて、更にリン酸鉄のもう一つのメリットである、充電回数が、三元系500回に対して、2000回ということに気づき、こちらをメインに切り替えて良かったと思っています。S270も(サブにまわしたことで)長持ちしますし、これも十分な充電回数がありますから、車に常設するにはもってこいです。

SPI-320Aを買ってよかったと本当に実感したのは、小型冷蔵庫を買ってからです。冷蔵庫は今や我が家の必需品ですが、これは、みかこさんの糖質制限とも関係していて、以前は旅行中は外食したり、惣菜を買って食べたりしていたのですが、どちらも糖質が多いものばかりであるため、今は旅行中の食べ物の80%前後を旅行前に自宅で用意して持っていくようになっていまして、寒い時期ならまだクーラーバッグでなんとかなっていたのですが、少し気温があがってくると、初日はともかく2日目まで持ちません。あとは氷ですが、我が家はどんな時期でも、ドライブ中のマグカップ用の氷と晩酌用の氷が必須なのですが、クーラーバッグの場合は、毎日さつどらなどで氷を買って、かつその半分くらいは溶けてしまっていました。冷蔵庫を買ってからは、2泊くらいなら家で作った氷だけでもちます。(そのために冷蔵庫の温度を -1 度にしています)この冷蔵庫は冷蔵庫自体バッテリーを持っていて、(温度設定によりますが)半日くらいはもちますが、1泊の旅行であれば、SPI-320Aとつなげておけば、SPI-320Aは走行充電で、冷蔵庫は、SPI-320Aからの給電といった接続で、なんとなくバランスしているのですが、2泊、しかも、キャンプ場で連泊で移動が少ない場合は、走行充電が完全に追いつかずに、朝になったら、冷蔵庫のバッテリーも、SPI-320Aも空っぽになってしまいました。ちなみにS270はというと、DC出力に何か問題があるのか、シガーソケットでは冷蔵庫が動きません。ACにして冷蔵庫のACアダプターを持ち歩けば使えますが、数時間しかもちません。

今年は、キャンプ&カヌーが多い為、キャンプ場2泊の度に、冷蔵庫が心配という事態となってしまい、いままでは、車=>S270=>SPI-320A=>冷蔵庫 という接続で、容量を増やそうとしていたのですが、どうも、この接続はかなり効率が悪くて、あまり意味がありませんでした。仕方ないので、G500を持っていくかと思ったら、先日充電できなくなっていてショックをうけたところです。

RIVER 2 MAX の登場

G500が壊れてしまったこともあり、そろそろ新しいバッテリーが欲しいなと思い始めていたのですが、やはりこういうものは、無名のメーカーより、J とか E とか A とかの大手メーカーが良いと思ったのですが、Aは早くからリン酸鉄に切り替わっていましたが、J や Eは、今切り替わっている最中のようで、出揃って無くて、また、三元系を売り切りたいのか、Amazonで三元系がかなり値下がりしています。流石に今、三元系を買うのは偶然SPI-320Aを入手して使ってきてメリットに気づいた自分としては愚の骨頂ですから、どうしたものかと思っていたところに、RIVER 2 MAX が登場しました。

実は、今 Amazon のセールで、Anker の、535が51,900円になっています。Anker はモバイルバッテリーで自分が最も信頼しているメーカーです。 RIVER 2 MAX は Anker の 535 と同じ値段なのですが、まったく値引きがありません。下のクラスの、RIVER 2 は 10%割引になっているのに…. このまま RIVER2 MAX が値下がりするのを待つか、Anker を買ってしまおうか迷いましたが、Anker はDC出力ジャックがシガーしかないとか、RIVER 2 MAX は同程度の容量なのに、充電時間が圧倒的に違うとか、スマホアプリが連携できるといったことでかなり悩んでました。スマホアプリ連携なんてどうでも良いと思われる人も多いかもしれませんが、私は冷蔵庫でその便利さを実感していたので、かなり魅力的です。しかも、RIVER MAX は WIFI だったのに、RIVER2 MAX は bluetooth です。 WIFI接続はスマホでいちいち切り替えなければならないし、接続性は悪いし、切り替えている間ネットが使えないしで、まったく不便極まりないです。

すごく迷った挙げ句、Anker 535 は諦めて RIVER 2 MAX を待つことにしたのですが、もしかしたら、Amazon以外で安くなっていないかなと Googleさんに聞いたら、楽天に EcoFlow の直ショップがあって、Amazonと同じ値段でした。一瞬「同じかぁ」と思ったのですが、よく見るとクーポンがあるではないですか。しかも、1,000円引きとかではなく、6,490円引き、つまり 10% オフです。Anker の 51,900 とは開きがあるものの、RIVER 2 が セールで 10% 引きだし、EcoFlow は人気があって値崩れしない(三元系はだいぶ安くなっていますが)ので、発売されたばかりだということも考えると、これは買いです。よね? しかもそのクーポンには、今日の15時までと書いてあります。その後どうなったかは、ご想像通りです。

つづく…. (かも)

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ミニテーブルの改良?

現在水面下で、ガス缶のCB缶統一計画が進行中ですが、その一環として、SOTO の ST-320 を買いました。Gストーブという名前がついているのですが、意味不明 Gas-Stove ってそのままなのかな…

これ、火力が2243の半分くらいしか無い代わりに、かなりコンパクトで、しかもケース自体が風防兼ごとくになるというところがとても便利です。もちろん2243もあのXゴトクがあるおかげで、多少の風では風除板なんて不要ですし、直接ヤカンも載せられますので、どれか一つ選ぶとしたら2243になるのですが、問題はOD缶だということ。CB缶の変換ホース(CB缶からホース出して、OD缶用の器具を取り付けられる台座)みたいなものも持っていますが、2243はOD缶の上で使ってなんぼの製品なので、変換器具の分荷物が増えるし、もっと簡易的な変換器具だとCB缶の上で2243を使う形で不安定になるので、うまくいかないのです。

さて、ST-320ですが、実際に組んでみると、CB缶を寝かす形になるのですが、CB缶って横にすると、結構場所食うんですよね。ST-320も横長なので、連結すると35cm以上になって、たいていのソロテーブルははみ出しちゃいます。それにこれをテーブルの上に載せると結局CB缶の上の部分がデットスペースになってしまいます。おまけに ST-320はレギュレーターが無いので、缶が冷えすぎると火力が落ちてしまいます。ここは微妙なところなのですが、完全にオープンより多少何かあったほうが良いような気がします。

SOTOのストーブとしては、ST-310が大人気ですが、こちらは、Amazonで、遮熱板(ストーブと組み合わせて使うテーブルの方)で検索すると対応しているものが沢山でてきます。ST-320対応の遮熱板もあるにはあるのですが、ST-320自体の遮熱板を使って固定するので、固定した状態では、ST-320の遮熱板が立ち上がってしまって、ただでさえ狭いゴトクが更に狭くなり、ヤカンが載せられなくなります。

何か良いものはないかなぁとおもって、キャプテンスタッグのステンレステーブルを見つけました。今だけかもしれませんが、63%引きで、1,845円 この手のテーブルにしてはかなり安いです。ステンレスだし、エッジもあって組み立ても簡単。特に、この組立が簡単というところに惹かれます。しかし、実は自分も似たようなものを持っていて、愛用しています。中華の安物オゼンライトオマージュですが、これ、使ったことある人ならわかってもらえると思いますが、組み立てが面倒で、ついついフィールドホッパーを買ってしまいがちな製品なんです。

でもフィールドホッパーなんて高価なテーブルは買えないし、あれはあれで持ち上げるとたたまるという大きな欠点を持っているので、テーブルとして使っている時は、この安物のほうがずっと良いのです。そんなこんなでキャプテンスタッグのを買おうかなと思ったのですが、実は私のは400g 以下で、あちらは、700g近くあるんですよね。アルミとステンレスですからそれはそうなんですけど…. で、自分のは何が不便なのかを改めて検証してみた結果、脚の取り付けはどうにもならないのですが、実は、脚の取り付け前に2枚の板を正しい向きに組み合わせるのが結構手間だということがわかりました。キャプテンスタッグのが簡単そうに見えたのは、板がジョイントされていて開くだけだからなんですね。

板をジョイント

というわけで、ジョイントしました。セロテープで。 🙂 本当は耐熱のテープが良いのですが、そんなもの持っていなかったので、たまたまそこにあったセロテープを使って、表と裏を貼りました。するとどうでしょう?たったこれだけで、組み立てがめちゃくちゃ簡単になってしまったではありませんか。向きなんて考えずにパタッと開くだけ。脚を取り付けている間もずれることがなくなり、やり直し~なんてこともなくなりました。

ST-320と組み合わせてみる

テーブルの下のクリアランスを測ったところ 7cm以上はあった上に、脚の形状が前後だけでなく左右中央も邪魔ものが無い形状だった(キャプテンスタッグのは左右は横バーがあって通せない)ため、これはもしや ST-320と組み合わせられるのでは?と思って試したら、これがシンデレラフィットなのか?というほどぴったりでした。我が家はほとんどコーヒー用の湯沸かしにしか使わないので、コーヒーセットと組み合わせてみたのですが、なにこれ?セット販売でも良いんじゃない?というほどサイズもバッチリでした。定番のキャプテンスタッグのヤカンもばっちり載りますし、一人分ならST-320付属のゴトクを使って水差しで直接沸かすこともできます。もちろんシェラカップでもOKです。完全に覆ってしまうと危ないし、着火や火力調整がやりづらいので、少し隙間を開けたほうが良いと思いますが、これも、専用遮熱板よりよいところですね。

ST-320について

ST-320は、期待通りでした。欠点を上げるとすれば、火力が弱く 1.8しかないことと、大きな鍋類はまず乗らないということですが、高火力かつむき出しで高さが出てしまう2243は車の中で使う気になりませんが、これなら、コンパクトなカセットコンロと同じような感覚で比較的安全に使えそうです。もちろん換気には十分注意した上で、自己責任です。私は、車中でどうしても火を使わなければならない時は、常に消化器を横に置いて使っています。炎の形も良い感じでコンパクトに中央に集中しているので、調理はどうかわかりませんが、広がらず、湯沸かしには良いです。実際この手のストーブは湯沸かしに使われる事の方が調理よりずっと多いのではないでしょうか。ソロキャンだとわかりませんが、我が家の二人キャンプでも、カセットコンロに勝るものはありません。焚き火調理とか、小型のウッドストーブとかいろいろ遊びましたが、二人だとそれで遊んでいるより、美味しいものを簡単に調理してお酒と会話を楽しむ時間の方が大切に思っています。若いうちは、色々不便さを楽しみながら、自分でいろいろ工夫して対応できる力を養ったり、文明のありがたさを感じたりするのが良いと思いますし、最初からあまり便利なものを揃えない方が良いとも思いますが、ひととおり経験した後は、手を抜くところは抜きながら、自分の楽しみがどこにあるのかを感じて、より楽しめるように工夫するのが良いのかもしれません。

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セルビア風 万願寺あまとうの美味しい食べ方

以前アイバルの紹介をしましたが、我が家ではすでに定番のソースとなっています。パプリカはなかなか安く買えないので、頻繁には作れませんが、年に数回は作って色々な料理に合わせたり、オープンサンドの具材にしたりと活躍しています。

セルビアの伝統的なソース アイバル(Ajvar)を作ろう

そのアイバルを紹介してくれた友人と、先日万願寺あまとうの話をした時に、新しいレシピを教えてもらいましたので、紹介したいと思います。

万願寺あまとうは、近所のスーパーではあまりみかけないのですが、新藤観光農園さんで手に入ります。新藤さんにはいつもお世話になっていて、新鮮な野菜が安く、時には買った以上におまけを頂いてしまったりして、いろいろと助かっています。雪の時期は開いていないのですが、初夏から秋までは、りんご、ブルーベリー、プルーン、きゅうり、だいこん、ねぎ、トマト、激辛とうがらし、なす、みょうが、ゴーヤ、珍しいものでは、生のハバネロとかもあります。それから、パプリカそして、万願寺あまとうが、季節ごとに店先に並んでいます。

いままでは、BBQで焼いて食べたりしていたのですが、丸焼きにするととても美味しいです。でも、今回のレシピを知ってからは、ますます好きになりました。

レシピに名前が無いのですが、簡単にいえば、マリネでしょうか。焼いて、皮を剥いてから、お酢とオリーブオイルとガーリックで作ったマリネ液につけて、冷蔵庫で冷やすだけという簡単料理です。我が家は血圧と血糖値を気にしているので、塩も砂糖も一切使いません。また、辛いものが好きなので、一味唐辛子を入れますが、入れなくても美味しいです。

まずは、万願寺あまとうを用意します。たまたま新藤さんに赤いのがあったのですが、これがびっくり仰天の美味しさです。青いのより実に厚みがあって味も濃いです。もし赤いのがあったら、絶対買いですよ! もちろん緑のも美味しいので、両方あったほうが良いです。あと追加で教えてもらったレシピでは、緑の方を使います。

まずは、洗ってから、アイバルを作るときと同じ様に、オーブンで焼きます。オーブンでなくても炭火でもBBQコンロでも何でも良いのですが、表面が黒く焦げるまで焼きます。私の場合、230度くらいで20分から30分焼きますが、焼きが足りないと皮がむきづらく、あんまり焼きすぎると身が痩せますのでこの写真くらいか、もうすこし焼くのが丁度良いと思います。

焼いたら、冷ましてから、皮を剥くのですが、赤い方はすっと剥けるのですが、緑の方は皮が薄く簡単に剥けません。皮が薄い分やわらかくて食べる時に気にならないので、私は剥きませんでした。あとで友人に聞いたところ、緑のはむかなくてもOK。もう少し焼いたら剥きやすくなるかもとのことでした。赤い方も焼き加減によって完全に剥けるときと少し残るときがありますが、アイバルを作る時も同様ですが、あまり細かいことは気にせず、多少残っても全然大丈夫です。皮を剥く時に自然に切れ目が入りますが、もし切れ目無しで綺麗に剥けてしまったら、ナイフで縦に切れ目を入れておきます。ちなみに、アイバルを作る時と違って、中の種などは全部残します。

ここまできたら、あとは簡単。タッパーやプラスチックバッグに入れて、お酢とオリーブオイルとガーリックを加えて冷蔵庫で一晩冷やすだけです。

お酢の目安は、この量だとだいたい100ml、オリーブオイルは50ml くらいです。このタッパーだと上まで浸からないので、蓋をしてひっくり返したり、時々冷蔵庫の中で上下を入れ替えたりしましたが、ジップロックなどのプラスチックバッグで作ればその必要は無いかもしれませんね。

これで冷蔵庫で冷やせば出来上がりです。私は昼に作って、待ちきれずに夜、お酒を飲む時に食べましたが、めちゃくちゃ酒に合います。翌日は更に美味しくなりました。賞味期限はわかりませんが、焼いた後にお酢とオリーブオイルに漬けますので、冷蔵庫にいれておけば、結構もつのではないかと思います。みかこさんも気に入ったので、なんか、毎日新藤さんに万願寺とうがらしを買いに行きそうな勢いになっています。

お酒のつまみにもヘルシーでピッタリですが、もちろん、肉料理の付け合せにはバッチリですし、ラーメンの上に一つ載せたりするのもアクセントになってよいです。パンにも合いますね。細かく切ってサンドウィッチの具材にしても良いでしょう。ということで、追加のレシピなのですが、こちらも簡単。

まず、マリネした中から緑のを取り出して細かく切ります。それに同様に切ったトマトを合わせて、塩コショウで味を整えておしまい。これが、アイバルとはまた違ったフレッシュソースになるのですが、サラダのドレッシング代わりにも使えるし、パンに挟んだり、パスタを作る時に使ったり、肉料理のソースにしたりと、万能選手です。市販のドレッシングだとどうしても、砂糖とサラダオイルなどが入っているので、カロリーや血糖値が心配ですが、このソースは置き換えとしてピッタリではないでしょうか。冷蔵庫にはマリネとして保存しておいて、食べつつ、ドレッシングが欲しいときに、ぱっとトマトと合わせて作っても良いですね。

今回紹介したレシピ、間違いなく、我が家では定番になり、アイバル同様、キャンプに行くときに作って、持っていくことになるでしょう。

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焚き火台が庭暖炉に変身

前回のブログに書いたように、コールマンのファイアーディスクをベースとして、耐火レンガを使って、庭に暖炉を作りました。一応完成?ということにしたので、仮組みから完成までを記録として残しておきます。上の写真が、土曜日に仮組みした状態です。

この状態でも結構楽しめたのですが、いくつか問題がありました。

  • ドラフトが弱く、USB扇風機で酸素供給が必要な場面があった
  • 煙と火の粉が煙突より全面に出ることが大きく、全面の上半分をガラス窓などで覆いたくなった
  • ソーセージを焼くときに、棒を立てかけるバーが暖炉の手前の良い感じの位置に欲しい
  • 煙突が銀色だと、悪目立ちする
  • 蛾が火に引き寄せられるのか、焼身自殺を図るので見ていて辛い。(蛾は嫌いだが、炉の中で死んで欲しいとは思わない)
  • 煙突設置の方法を組みながら検討したのと、ファイアーディスクの脚を使うと高さが出すぎるために、レンガの上に置くようにしたため、耐火レンガの数がちょっと足りなかった。

このうちガラス窓は、オーブンんとか電子レンジの耐熱ガラスみたいなのが無いか探したのですが、適当なものが売っていないようなので一旦諦めました。暖炉スクリーンというものがあって、金属のメッシュで出来ているらしいのですが、値段が高く、そんなもの買うくらいなら、チタンの薪ストーブ買った方がキャンプでも使えてよっぽどマシとも思えたのでやめました。

ちなみに、制作費は最終的に2万円前後ですから、ステンレスの折りたたみ薪ストーブよりもまだ安いです。

USB扇風機で風を送れば燃えるけど、何のための煙突?上に火の粉と煙よけにメッシュ焚き火台のメッシュをかけてみたけど、ちょっと格好悪い
そこそこ燃えている時は良いのだが….

煙突の延長など 改良1

まず、煙突を延長しました。1本から2本なので、180cm といったところです。耐火レンガを7つ買い足して、ファイアーディスクの下のレンガを普通のから耐火レンガに変更。また、全面にスリットおよびソーセージ焼き時の支え用にレンガを配置。ガラスは探したけどやはり見つからず(あっても高すぎ)鉄のグリルみたいなのも適当なのがないので、普通のBBQ用の焼き網を、耐熱塗料で黒に塗って代用。同じ塗料で煙突も塗りました。焼き網を炉の前に耐火煉瓦で作ったスリットに入れる形で設置。これで蛾の飛び込みは防げます。

ちなみに土曜は二頭飛び込んで、焚き火台の下で、焼けてました。黒こげではなく変色もしていませんでしたので、生きているのかと思うほどでした。たぶん、メッシュ焚き火台だったら、まっ黒焦げだったかと思いますが、コールマンファイアーディスクは下方向にあまり熱を出さないらしく、焚き火台として優秀ですね。

日曜の夜はこの状態で楽しみましたが、煙突延長は正解で、USB扇風機不要どころか、燃えすぎるほどで、ダンパーが欲しくなりました。また、煙突周囲から炎が抜けるので、隙間を埋めるリングが必要になりました。ソーセージは最初この位置で焼いていたのですが、時間がかかるので、この後、網をはずして、炉の中に突っ込みました。いやぁ、きれいにやけて美味しかったです。

煙突と天面の上の温度は、だいたい100度くらいで、ドラフトもまずます。ある程度天面が熱くなった後は、ストーブファンも余裕で回ってました。通常煙突は、4m必要ということですので、あと二本足せばもっと良くなるはずですが、庭に4mの煙突なんて、さすがに悪目立ちしすぎるし、支えも簡易的なものではなくしっかり作らないとならないので、このあたりが限界でしょう。今回は、2m弱なので、ガイロープ3本でペグダウンして十分でした。適当に余っていたYペグつかったので、あとでペグをもうちょっと長いものに変えるかもしれません。

ダンパー等の追加 改良その2

日曜の夜はかなり良好でしたが、ダンパーが欲しいと思ったのと、煙突周囲から炎が漏れ出るのと、トップが100円ショップの流し用の網なのはちょっと悲しいというか雨を防げないので、煙突部材を3つほど追加しました。

1.ダンパー 2.Pトップ 3.メガネリング です。これらの部材はちょっと高いのですが、3つ合わせて 4,388円でした。トップは単なる雨除けではなく、鳥や虫の飛び込み防止や、スパークアレスター的な意味合いや、逆流防止効果なんかもあって、やはりちゃんとしたものを付けておいたほうが良さそうです。ダンパーは正直無くても薪の量でコントロールできそうでしたが、洒落で。メガネリングは、メガネ石とかの方が格好良いのですが、リングは228円と安いので、とりあえず。こんなの1枚あるかないかで結構違うはずです。ま、レンガをモルタルで固めるなら、モルタルで塞いでしまっても良いのかもしれませんけどね。冬解体はしないにしても、煙突は外すかもしれませんし。耐熱塗料があまっていたので、ダンパー以外は黒く塗りました。ダンパーは可動部があるので、失敗して動かなくなったらいやだなと思ったのと、最初煙突の中間につけようと思っていたのが、煙突が焼き付いて簡単にはずれなかったので一番下に付けたため塗りませんでした。市販の焚き火台でもダンパーは一番下についてますから、この位置が正解なのかな。

焚き火台は、後ろに熱反射用に大型ウインドスクリーンを置いて使っていましたが、やはり焚き火台と暖炉とでは、暖かさが段違いです。この時期夜になるとかなり冷え込むのですが、火がついている間はシャツ1枚でも全然平気で、終わり頃でも耐火レンガが温まっているので片付け終わるくらいまでは十分暖がとれました。

問題は、薪消費がめちゃ増えました。焚き火台の時は、DCMのよく燃えるやつでも、せいぜい、写真のサイズに割ったものを2本か3本くらいでしたが、この暖炉だと、上の写真で暖炉の前の細めに割ったもの全部と、バッグの中の半分近くは消費してしまいました。きれいに燃えて楽しいので、もっと薪くべたくなったのですが、ぐっとこらえて、ようやくバッグに少し残った感じです。

天面が100度近くまで上がるので、次は、メッシュ焚き火台の下用に買っておいた、ピザ焼きグリルを置いて芋か何か焼いてみようかと思います。オーブンとしては、200度くらい無いとならないとだめだと思いますが、少し時間をかければ、パンとかは焼けるかもしれません?? あるいは、焚き火台をメッシュ焚き火台に代えて、これを下に入れるのも良いかもしれませんね。

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焚き火の向こうへ

焚き火が好きで、キャンプでも自宅でも機会を作っては楽しんでいます。

私は、焚き火では調理はしません。暖もそれほどには期待していません。純粋に炎を楽しみ、それが醸し出す雰囲気に酔いしれること、それによって、料理もお酒も会話もおいしくなるということ。それが焚き火の最大の魅力だと感じています。

しかし、最近、薪ストーブが気になって仕方がありませんでした。焚き火台で焚き火するのとあまり変わりが無いように見えるのですが、焚き火から薪ストーブへの移行は、多くのキャンパーが遂げていて、ある種正常進化のようにも思えます。

いったい何が違うのでしょうか? 特に調理と暖房の要素を除外した場合、薪ストーブにメリットはあるのでしょうか?

最初に思いつく違いは、焚き火はオープンで、薪ストーブはクローズということ。一見、オープンの方が多くの酸素を使って、ダイナミックに燃えそうですが、薪ストーブには煙突というものがあります。煙突は、煙突効果によって強い上昇気流を生み出します。二次燃焼機能のある焚き火台よりも強いです。煙突効果を生み出すためには、排気(熱気)を煙突に集中する必要があります。つまりクローズでなければならないのです。そう考えると、最大の違いは、オープンかクローズかではなく、煙突があるか無いかという事になりそうです。

そこに思い至り、ふと、暖炉はどうなのか?という疑問が湧いてきました。クローズの暖炉もありますが、オープンのものも多いですよね。しかも室内で使うものにもオープンのものが多いです。煙突があり、煙は室内に充満することなく、多くが煙突から排出されます。煙突の中にファンがある、というわけでも無いのに、なぜでしょうか? 実は今でもよくわからないのですが、オープンでも煙突があって煙が外に排出され、そのために燃焼効率も良い暖炉というものがあるということは事実です。

その暖炉、屋内でも使えるのであれば、屋外でもより安全に使えるのではないかと思い、屋外用暖炉というものを検索してみたところ、たしかにそういうものが存在していました。ただし、私が見つけたものは、クローズタイプで、煙突も、煙突効果がありそうな形状はしているものの、あの「煙突」はついていません。

同時に、最近は、薪ストーブでも、横面がガラスになっていて、炎を楽しめるものがあって、人気が出ているということも知りました。

そんなこんなで、頭の中がぐちゃぐちゃしてきたのですが、一つの野蛮な考えが浮かびました。

「焚き火台に煙突をつけちゃえ!」

です。しかし、煙突を焚き火台の上に浮かばせるわけにはいきませんし、浮かばせたところで煙突効果が得られるのか疑問です。ですが、焚き火台の上に煙突が浮かんでいる絵を思い描いたところ、なんだかビザ窯ににているような気がしました。

そんなこんなで、最終的に、焚き火台+ピザ窯的な発想から、焚き火台を耐熱レンガで囲んで、上に煙突を付けるという方法に至りました。あとは、コストですね。もし、ガラス窓付きの薪ストーブの方が安ければ、そちらを買ってしまうという手もあります。更に分解してコンパクトになるようなものであれば、キャンプに持っていくこともできますしね。

こういった薪ストーブは、結構高くて、私が見つけたなかで、良さそうだったのは、Pomolyと、D&R(DANCHEL OUTDOOR)の2つ。Pomolyのはチタンで非常に軽量なので魅力的ですが、高い! D&Rはステンレスで Pomolyの倍くらいの重さですが、値段は半額程度。それでも、2.5万円はします。キャンプに持っていけるのは魅力ですが、我が家はテント泊ではなく、最初に書いたように、調理も暖もあまり期待していないので、キャンプでは焚き火台でも十分な気もします。自宅だけで使う(持ち運ばない)と割り切れば、コストが安い方が良く、最終的に、耐熱レンガになりました。

耐熱レンガ42個(7個 x 6 段)+ 天板用レンガ2個で、11,276円(コメリ)也。これなら薪ストーブより断然安いです。煙突は直管が1,000円くらいです。ロストルですが、適当な網でも良いのですが、もともとの発想が焚き火台に煙突ですから、持っていたコールマンのファイアーディスクを使います。

煙突をどうやって立てるかが最後まで難問でしたが、最終的に、一本125円のクロムのながーいボルト2本(別に60cm以上ある鉄棒ならなんでもよかったのですが、これが一番安かった)を渡してそれに、レンガと煙突を載せル構造としました。その為に、(実際にレンガを買ってから試行錯誤していたので)、6段構成が5段になってしまいましたが….

そして、今日初火入れをしてみましたが、燃え始めや、火が弱くなった時に煙が全面から出てくるものの、燃えているときは、煙突効果で、かなり快適でした。燃焼も良く、DCM焚き火台だと普段薪2-3本といったところですが、今日は、3倍くらい燃やしました。ファイアーディスクは風にあまり強くないのですが、レンガで囲ったことで、多少の風でも大丈夫。むしろある程度風があるほうがよく燃えます。更に、レンガが熱を蓄えるので、焚き火台にくらべてかなり暖かいです。

ここへ来て、ようやく、「薪ストーブって良いものだなぁ」ということがわかりました。今回は単に焚き火台をレンガで囲って煙突をつけただけですが、やはりやってみてわかることってありますよね。今日はめちゃくちゃ酒が旨かったです。

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