ハノン

ハノン先生の不思議??
ホントにこの全巻は2時間で弾けて、私なんかより上手な人達はちゃんと全部弾いているのか?

確かにそんな気がするハノンだが、それを目の当たりにしてしまった。
指練習の為の教材程度に思っていたハノンも、プロが弾くと立派な演奏になるものなんだとちょっと感動してしまった。


詳細は美香子さんのホームページを見ていただくとして、
どういうわけか、美香子さんがピアニストの大井和郎氏のコンサートを企画して
「大丈夫かぁ~」なんて思っているうちに、とうとうそれが実現してしまった。
そんな訳で、コンサートの前日、美香子さんのピアノで、大井先生が練習される事になり
当然、私は家に居るわけで、2Fの書斎兼、仕事場兼、寝室で、急遽舞い込んだ仕事に
悪戦苦闘していると、階下からピアノの音が。
それが、本当に階下で弾いているのかというくらい、はっきりくっきり、力強い音なんだな。
普段美香子さんがレッスンしているときは、生徒さんの演奏はあまり聴こえず、
iPodでBGMを聴いているのだが、流石に美香子さんが練習を始めると、
iPodfの音楽と階下から聴こえる音がぶつかってしまうので、
美香子さんの練習をBGM代わりに仕事している。
そして、大井先生の練習は、更に、更にものすごい音圧だ。
で、何を練習されているのかと思いきや、これが、次の日のリサイタルの曲目ではなくて、ハノン。
それも、最初から最後まで、全部を、強靭なタッチで、一気に弾き切ってしまうのだ。
所要時間、約1時間半くらいだろうか。
それがまた、迫力があり、小気味よさがありで、後で、「ハノンのCDを出されたらいかがですか?」と
思わず言ってしまうほど、聴き入ってしまった。
ハノンを弾き切ってから、リハーサルの曲目を一通りさらって、練習はおしまい。
もちろん、(変な話かもしれないが)その練習も最高で、
思わず聴き入ってしまい、仕事がなかなか終わらなかった…
そしてコンサート当日のリハーサル。この日も何とハノンからだ。
蘭越パームホールが、ド迫力のハノンで満たされていて、ホールの中では会話も
ままならなかった。
そのホールの片隅で、義母と美香子さんと三人で、立ったままハノンを聴きながら
義母が握った「うにぎり(塩ウニの入ったおにぎり)」と卵焼きなどで簡単な昼食。
なんていうか….よく考えると笑える光景だ。写真を撮っておかなかったのが残念。
でも、写真じゃ、音が入らないか。
美香子さんも2時間くらいで弾けるようだが、日課にはなっていないようだ。
しかし、大井先生に、「騙されたと思って3ヶ月欠かさずやってみたら」と言われて
そうすると約束していたのを、私は聞いている。
もし1日でもサボるようなら、私が密告してやるつもりだ。
そう、心に決めたのであった。
しかし、美香子さんは時々とんでも無い事をするなぁ。
ピアニストを招いてリサイタルを開いて、おまけにちゃっかりレッスンまで
してもらうなんて、全く予想も出来ない事をしたものだ。
リサイタルも大成功だったし、生徒さんたちにも良い刺激になったようで、
私も楽しい週末だった。
大井先生のCDは全部買ったが、どれも素晴らしい。特にお気に入りは、「ハチャトゥリアン:P小品集」だ。ハチャトゥリアンのピアノ作品のCDは珍しいのだが、これはクラッシックなんて普段聴かないよなんて人にもお勧め。もちろん、ピアノ好きにも最高の一枚だ。
オーケストラの演奏と聴き比べてみるのも面白い。

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