家を建てる時に、いくつかの事情からガレージを見送ってから、20年以上、ずっと野天駐車スペースを続けていた我が家ですが、昨年ようやく、カーポートという形で、駐車スペースに屋根ができました。
もっと早く建てていればという思いと、昨年で良かったという思いがあります。
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昨年で良かったという思い
- 数年前の大雪で多くのカーポートがつぶれたため、メーカーも施工も対積雪に関する意識が変わり、厳しくなった。その為、より安全なものを選択することができた。
- 何年も苦労している間に雪に慣れてしまったので、あまり屋根の必要性を感じなくなっていたが、実際建ててみたら、それが自分にも車にもかなり負担になっていたのだと気づかされた。
- 年齢とともに、また、腰痛持ちでもあるので、今後体力的に辛くなると心配だったが、カーポートを建てた事で気持ちが楽になった。
- 新車購入と同時はコスト的に厳しかったが、初年から車を守る事が出来て良かった。新しい車もとても気に入ったので、長く乗りたいと考えている。
- わかってはいたが、やはりかなりの金額になる。たまたま生命保険が満期になった昨年思い切らなかったら、もうカーポートを建てなかったかもしれない。
- カーポートで、車の毎日の除雪は不要になったが、カーポート自体の除雪の為に屋根に上ったり、雪よけのスクリーンを張ったりといろいろ試行錯誤やら作業が必要で、高齢になってからではなく、今のうちにそれが出来て良かった。
- 頼りにしていた、この家を建ててくれた大成の棟梁のNさんが退職されてしまったので、カーポートはネットで業者を探して注文しようと考えていたが、昨年トップライトの雨漏りで、大成の後任?のHさんお世話になり、その方が良い方だったので、その勢いでカーポートを建てたのだが、カーポートの資材は同じでも、やはり施工はしっかりと家の事やアフターを考えてくれるところにして良かった。特に土地の形状の関係で、カーポートの一部がリビングの出窓と干渉するのを、絶妙な形で対策してくれたし、水道管や、駐車スペースのアスファルトの補修など、実際施工してみると、単に柱を立てて屋根を載せるだけでない事がわかり、信頼できるところに頼んで良かった。
- 以前は義母が仕事(パンの販売業)で使っていたトラックを停めていたこともあったのだが、今は、ピアノ教室の生徒さんと来客用なので、カーポートのサイズをトラックに合わせなくても良かったし、車庫だったら自家用車の1台分と考えていたところ、2台分のカーポートにすることができた。
- 家を建てた時は、融雪ポンプも無かったし、庭の使い方とかも決まってなくて、そんな時に後から動かせない車庫を作らず、ある程度形が整ってからで良かった。
探せばもっとあると思うけど、今だいたい思いつくのはこんな感じ。
もっと早く建てていればという思い
- やっぱり雪のシーズンは楽 今年は車の雪よけを一度もしていません。
- 車へのダメージが抑えられる。 そもそも、毎日重たい雪が載るというだけでもダメージがあると思うけど、スノーブラシでこすられたり、氷付いたウインドウをガリガリやられたり、キーホールに解氷材注入されたりと前の車のアルデオは大変だったかと思う。フリード君は苦労知らずだ。
- 冬だけでなく、夏も、車を守れる。
- 雨降っても車周りで作業ができる。
- カーポートの下にいると、なんだか安心感がある。夏の地震や停電の時に、特にそう感じた。
- 雨降っても洗車できる。
書いてみて思ったのは、もっと早ければというのは、カーポートのメリットってことになりますね。カーポートのメリットはかなりシンプルです。いろいろな苦労が減って、人間と車への負担が減るということです。
車庫かカーポートか
これは、みなさん悩むところかと思います。我が家も最初は車庫という話をしていました。周りの家は車庫が多いですし、当時は今みたいに積雪に強いカーポートが無かった為か、そもそも、北海道でカーポートという発想はありませんでした。住宅の床下が車庫兼用になっている住宅も多かったのですが、我が家の場合妻の膝があまりよくなかったり、義母も高齢になりつつあり、またピアノ教室という事もあって、家に入るのに毎回階段を上り下りする形は選択肢としてはありませんでしたから、家の横にカスケードガレージを置くかどうかという話になっていました。結局諸事情でとりあえず野天ということになり、そのまま20年経ってしまった感じです。
そして、ある程度庭が落ち着いて、そろそろと思った時には、カーポートという選択肢が選べるようになっていたというわけです。その間に、いくつも雪でつぶれたカスケードガレージを見ていたので、閉所恐怖症の私は、やはり車庫よりカーポートがいいなぁと思う様になっていました。それと、カーポートも少なからずあるのですが、野天に比べると駐車スペースがどうしても狭くなり、柱などもじゃまだし、駐車が大変になるのですよね。それが車庫だと更に大変。また、もし車庫だったら、生徒さんの分のスペースは野天のままだったと思いますし、2台分の車庫は高いし、建てたとしても、車庫はカーポートよりプライベート感が強くて、生徒さんも入れづらいだろうなとは思います。実際自宅に車庫を持っている人は夏には車庫に車をいれず、車庫前に駐車している人が多いようですが、それだけ車庫入れは面倒だそうです。
屋根には車を守る意味もあるのですから、折角車庫を作っても、夏は青空だったら、もったいないですよね。
雪にはどうかというと、そりゃ車庫の方がいいです。何しろ閉めてしまえば、雪はいらないですからね。自宅と一体になっているものなら、つぶれる心配も無いし、雪下ろしの必要も無いです。(自宅の雪下ろしは大変みたいですけど、それは車庫があっても無くても同じですから)
カーポートは結構雪吹き込みます。私は両サイドにネットを張りましたが、それでも、前後は丸明きですから、吹き込みます。でも、雪の多いこの地域でも、箒で掃いて済むくらいの量です。(実際箒は使いませんけど) 屋根があるだけで結構温度もキープできるのか、車のフロントグラスもあまり凍りませんし、ワイパーも上げなくても大丈夫ではないかと思うくらいです。
雪下ろしは、昨日、人生初の雪下ろしをしました。初体験でしたからね。怖かったですよ。下からみたら、せいぜい2mくらいだし、我が家の脚立で十分登れるくらいなので、たいしたことないと思っていたのですけど、いざ上に上がってみると、怖かったです。どこが端っこだかわからないから、恐る恐る端から雪を落としていったのですが、途中でちょっと固くなっていたところをスコップでぐいっと押したら、その反動でカーポート自体が揺れまして、もちろんカーポートの屋根の中央あたりに居たのですが、それでも怖かったです。慣れた人はママさんダンプを上に上げて、手早く卸すのですが、昨日の私には無理でした。結局午前中3時間半くらい除雪してから、午後に着手したため、腰が辛かったこともあり、最後は座り込んでスコップでおろしました。ウッドデッキの雪かきなんかもそうですが、雪ってなるべく上下移動させずにスライドさせたほうが楽なので、中腰で作業するより、座ってしまったほうが実際楽なのです。高さが2mもありますから、スコップでホイっとすくって端へ投げるだけでおろせます。慣れない人がダンプつかうとダンプごと転落なんてこともありますから、座り雪下ろしはお勧めかも。
話があらぬ方向へ行ってしまった感もありますが、今の私は車庫ではなくて、カーポートで良かったと思っています。
雪下ろしのアイデア
年に1度で済みそうですから、まぁ、昨日の方法で十分だとは思いますが、できれば屋根に上りたくないとは思っています。
で、昨日やってみて思ったのですが、70cmくらいのうち、上半分くらいは、降ったばかりの雪で、結構軽かったです。そう考えると、降って時間が経っていない雪は、わざわざ上にのぼらなくても、下からいけるんじゃないかと。
そこで考えたのが、これ。
似たようなもので、数年前の大量カーポートつぶれがあったときに、売り切れ続出の先に確度が付いているものもありますが、我が家の様なフラットな屋根のカーポートにはその確度はかえってじゃまに思えます。もちろん、カーポートの横に立って、こんなまっすぐな棒持っていても何の役にも経ちませんが、脚立に乗って使えば十分使えそうです。欲を出さずに表面の軽いところだけ除雪しても、こまめにやればカーポートに雪が積もるのを抑えられ、もしかしたら、春まで持たせられるかもと思います。 実は、今回屋根に上る前に、何回か脚立で気になるところだけ落としたのですが、長さのあるものとしては、つらら落としと雪はねがあって、それを使ってみたのですが、手前の方は案外落とせました。ただ、雪はねは雪を掻くようにはなっていないので、やりづらいし短いし、つらら落としは十分な長さがあるものの、先端が更に平らな板なので、突き刺さるだけで雪を持ってくることができず歯がゆい思いをしました。
そんなわけで、とりあえず、今この棒がAmazonのカートに入っているのですが、つらら落としの先端に何か板のようなものをつければ自作できるかもとも思っていて、レジに進んでません。北海道の人間は、雪に対する備えは自分の命をまもるに等しいところがあるので、あまりこういうものにお金を惜しまない傾向にあると思いますし、除雪道具の中ではそれほど高いものでは無いのですが、流石に昨日雪下ろしをして、今は何の心配もないので、躊躇っています。 自作してもこれより高くなってしまうかもしれませんから、買おうかなぁ。
もっとも、屋根にのぼらないから転落の心配がないというわけでもなく、これを使っても脚立から転落って心配はあるでしょうけど、脚立で作業できるならかなり精神的には楽です。(昨日実際にそう感じました)
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