■ 雪はね
ある程度の量の雪を処理するのには、スノーダンプは必須であるが、ダンプだけでは綺麗な除雪はできないし、ウッドデッキなど対応できない部分が出てくる。
綺麗な除雪をしないと、残った雪が少しづつ積み重なって、地面が5cm、また5cmとどんどん高くなってしまう。それが柔らかいうちは良いが、気温が高い日があったりすると、氷の塊となってしまい、もう、機械力に頼るか、氷と化した雪を割るか、春まで諦めるかといった状況になるので、放置できない問題なのだ。
というわけで、ダンプを補うものを、何か一つと言われたら、「雪はね」である。
似たような目的で、アルミスコップ、プッシャー(雪押し)など、いくつかの道具があるのだが、イチ押しとしては、この一番安い「雪はね」で、単に安いだけでなく、最も役に立つ道具なのだ。
簡単にいえば、痒いところに届く手のような道具だと言えるかもしれない。 求められる機能はだいたい次の通り
- 安いこと
- 軽い事
- 丈夫な事
- 濡れに強いこと
- 適度に雪の量を捌けること
- 少し遠い所(前後だけでなく、上とか下も)の雪にも手がとどくこと
- ある程度の雪を削れること
- 綺麗にすくい取れること
そう。 こんな単純なもので、実に良くできているのだ。
名前の通り、道路やウッドデッキの雪を、ささっとはねる(跳ね飛ばす)事はもちろんだが、ダンプでは崩せない雪壁につっさして崩したり、ダンプで少しづつ圧雪されている地面を水平に削り取ったり、溶けかかってびちょびちょの重たくなった雪を捌くこともできる。 特に先端が金属加工されているわけでもなく、頑丈に作られている様にも見えないのだが、雪にはぐさっとささるし、ある程度重い雪でもぐらぐらすること無くしっかりすくい取れる。おまけに長い柄のおかげで、自分は動かないまま、楽にある程度の距離を、運ぶことができてしまう。
同じ事を、アルミスコップとか、プッシャーでもできるのだが、雪はねの方が遥かに守備範囲が広いと感じる。では、アルミスコップやプッシャーはどういう時に使うのかというと、それは次回。