正直な太陽光発電パネル

太陽光発電の発電量は本当に正直だなぁと最近思うのだけど、純粋に光を使って発電しているので、気温にはあまり関係なく、今日は暑いから発電量が多いということはなく、今日は晴れているし明るいから発電量が多いかと言えば、パネルと太陽の間の一部だけでも雲があると、ガクンと発電量が低下する。空全体に雲が少ないときは、朝8時くらいから始まって、夕方の4時くらいまで、典型的な逆放物線のような発電量のグラフになるが、雲がちらほらあると、ギザギザのグラフになる。

気温にあまり関係無いと書いたけど、あまり気温が高いとパネルが熱せさられて発電量が落ちてしまうらしく、それ故、夏でも東京に比べてそれほど暑くならない北海道は太陽光発電にはあっているのだそうだ。これから夏になると発電量が増えるかと思いきや、春・秋頃が一番良いらしい。いずれにしても、発電量の多少が理屈で説明できるのだから、大人の事情が加味されている大手電力会社の電気代に比べて、太陽光発電は正直だなぁと思う。

技術的に可能かどうかわからないが、将来、光だけでなく、太陽の熱も発電にまわせるパネルができれば、雲があっても電気が作れて、熱を電気に変換することで、パネルの温度も下げられるかもしれない。今家庭で電気を作る場合コスト的に太陽光パネル一択という状況になっているが、太陽熱も使えるようになれば、更に効率が上がるのではないかと思う。

核融合発電が実用化されれば、電気代はずっと下がる可能性も無きにしもあらずだが、実用化まではかなり先になりそうな気もしますし、日本のメーカーは新しい高効率のパネルを作って、巻き返してほしいと願っています。パネル生産にはレアメタルなどの材料が必要で、材料を握っている中国には勝てないのか、太陽光発電パネルのシェアはほとんど中国の一人勝ちのようになっていますが、別の突破口は無いものか、日本の研究者・技術者に期待しています。

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