電気料金高騰につき、太陽に20年分前払い

北電の電気料金がどんどん上がり、更に6月から平均32%の値上げ予定。更に、燃料費調整額上限撤廃ともなると、いったい毎月いくら北電に払わなければならないのかわからない状況になってきました。電気料金払うために食費を削るなんて事態も十分予想されます。

原発を稼働させている県は電気代が安いらしく、道民の自業自得だなんて無茶なことを言うやつも出てきているようだけど、道民が、いやまともな日本人が反対しているのは、北海道の原発ではなく、日本や世界の原発なのであって、原発問題を都道府県ごとの問題に転嫁してしまっているあたり、政府の策略にひっかかっているということに気づかないのは愚かな話だ。原発賛成ならそれでよいけど、私は反対。今の人類は原子力を制御しきれていないのは、津波を引き合いに出さずとも、ゴミ問題だけを考えても明らかだ。

その北電が、言うに事欠いて、「泊原発再稼働したら値下げする」だと。札束でほっぺた叩くようなことを言い出したので、いよいよ、自宅を新築してから30年間温めてきた計画を実行に移すときが来たと判断しました。今後どうなるかわからない(おそらく上がる一方)電気代に対抗するため、いまのうちに、20年分前払いしてしまいます。今年は定年(延長するけど)の60歳ですから80歳までなので、これからの人生分前払いです。払う先は北電ではなく、太陽です。

一括払い料金はだいたい 300万。シミュレーションでは、月12,000分をカバーできるとのことなので、12,000 x 12 x 20 = 288万 これはかなり抑え込んだシミュレーションで、実際には早ければ8年、そうでなくても10年くらいで元を取っている家もあるようです。相手が太陽だけに、気まぐれでメーカーによっては高めにシミュレーションしてお得感を強調して、実際にはそうでもないということも、ままあるようですが、私が契約したメーカーは、公正を期すために他社ソフトでシミュレーションしているのでごまかしが無いそうです。

フロンティアジャパン

太陽光発電を15年されている会社で、北海道専門、サービスが行き届かなくなるのを避けるために、内地では販売しないそうです。販売実績も多く、大手のパネルも手掛けていて、自社施工・一括購入の為価格も安く…とそれだけでもおっという感じですが、アフターがすごく良いのです。購入価格だけで年間保守費用みたいなものも無いのですが、システム保証が15-20年、発電量保証が30年、なにかあればサービスがすぐ来てくれるという非常に素敵なシステムになっています。

それに加えて、DMMの最新型太陽光発電システム。以前の太陽光発電は壁のモニタで発電量を確認するようなものが多かったようですが、DMMのはロガーがWiFiと接続されていて、外出先であってもスマホでリアルタイムに確認ができます。発電量・蓄電量の確認とモード設定などができるらしいです。それを、フロンティアジャパンでも専門のスタッフが常時チェックしていて、異常があればすぐに対応してくれるのだとか。太陽光発電システムのようなものは、そのへんの家電と違って、オーナーが個人で維持するのは難しいですから、売り切りではなく、こういうサポートが充実している会社を選ぶことも大事だと思います。

また、フロンティアジャパンはSDGsでも有名で、その点もとても良いと感じました。

売電から蓄電へ

30年前は太陽光発電といえば、発電する昼間は自家消費と余った分の売電、夜は割安な深夜電力(昼間は逆に高い)を契約して安い電気を使うというのが相場でしたが、売電価格がどんどん下がり、今はそのモデルは成立しなくなりました。FITという10年間固定料金買い取りの契約があるのですが、その価格が下がっているうえに10年たったら二束三文になってしまいます。シミュレーションでは、FIT中は16円、FIT終了後は10円。月平均売電収入は2000-4000円弱といったところ。発電していれば昼間の電気代はかからないけど、天気が悪い日の日中は割高な電気料金で、夜は多少安いとは言え、どんどん値上げされる北電料金だから、全然投資に見合わない感じ。その代わりに増えてきたのが、太陽光発電+蓄電のシステムで、我が家が決めたのもこれです。売電する代わりに蓄電し、可能な限り北電の電気を買わないようにするという作戦です。欠点は初期投資が倍以上。太陽光発電のシステムの相場が140万くらいなのに対して、太陽光発電+蓄電池だと、どうしても300万前後になってしまうそうです。蓄電池は今どきのリン酸鉄なので、寿命は十分。制御装置であるパワーコンディショナーはAI搭載だそうで、火災予防機能付きだとか。いや、ほんと30年前では考えられないような進歩です。考えてみれば私が北海道に来たの時は、ようやく携帯電話というものが庶民のものになり初めた時でまだページャーを使っている人が多かったし、インターネットは始まっていませんでしたからね。今やインターネットは当たり前で、IoT の時代。カーテンは自動で開かなくても良いですが、太陽光発電システムはスマホで管理できるに越したことはないです。ポータブル冷蔵庫もEcoFlowのポータブル電源も、スマホで操作できるのが大きなメリットです。

我が家のラッキー

我が家は、比較的太陽光発電にむいているようです。北海道では陸屋根が多いのですが、我が家は切り妻屋根なので、冬でも雪が積もりにくく、発電が期待できます。(陸屋根の場合は、冬の3ヶ月間くらいは発電量0で計算するそうです。)加えて角地なので、南側に家やビルが立つ心配はなく、道路もそこそこ幅広いので今後も日照の問題はなさそうです。フロンティアジャパンの方の話では、時々マンションにお住まいの方から問い合わせがあるらしいのですが、マンションのベランダなどへの設置は難しく、高い電気料金を払い続けるしかないですねぇとのこと。太陽光発電を導入したとしても、実際には賭けになる部分はあるし、投資分の回収ができるのが、10年先になるか20年かかるかはやってみないとわかりませんが、少なくとも発電開始後は、電気代のプレッシャーだけでなく、環境問題などいろいろな意味で、精神的な負担はかなり軽減されることが期待できます。

というわけで、今後の人生の大半の分の電気代を太陽に前払いしたお話でした。発電開始は3月上旬を予定しています。

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