(はやくも)ルーフバッグを新調

今年の一大イベントは、フリードにルーフラックを取り付けた事ですが、それによって、キャンプ(車中泊)スタイルも結構変わることになったのは予想外でした。もちろん目的の一つではあったのですが、買ってから20年以上、思ったほど出番が無かったカヤックを持っていく機会が増えました。そのため、キャンプ場選びも、焚き火が楽しめる場所から、カヤックに乗れる場所にシフトしています。そして何よりうれしいことは、カヤックが楽しめる場所は、ほとんど、焚き火が楽しめる場所でもあるのです。

我が家のカヤックは、フォールディングタイプですが、以前も書きましたが、ルーフラックだけでは、カヤックや、キャンプ道具は運べません。ラックに直接ばらばらに積んで個々に固定するのも非効率ですし、トランクカーゴのような箱を使った場合、通常サイズではカヤックは入りません。カヤックをバッグごと一度にルーフに積もうとすれば、重すぎて持ち上げられません。かなり頑張ってなんとかなるかもしれませんが、そんなに大変だと長続きしませんね。

そこで、たどり着いた解決策が、ルーフラックの上にルーフバッグを置くスタイルです。細々としたものが色々あっても、最終的にはバッグひとつをラックに固定すれば良いので楽ですし、バッグそのものが防水なので荷物を個々に防水対策する必要がありません。ルーフボックスに比べると、サイズが大きく、大きさが可変で、使わない場合はぺたんこにするかラックからおろしてしまえば、普段の空気抵抗はなしですから燃費悪化や走行時のノイズも防げます。そして何より値段が安いです。同程度の容量をルーフボックスで確保しようとすると、大きなルーフボックスを買うか、2つ使うかですから、10万はかかってしまいますが、バッグなら、1万円を切ります。最初に買ったものは、5千円代、今回買ったものは8千円台です。

デメリットは、ある程度の形状を持ってルーフレールに固定されているルーフボックスは、ボックス自体の固定は最初の一回だけで、荷物の積み下ろしはボックスを開けて積んで閉めるというだけのお手軽さなのに対して、バッグは、バッグであるが故に、荷物を入れたら、バッグ自体を締め付けてバタつかないようにした上で、更にバッグをラックに固定するという作業が必要になるという点で、これが、かなり面倒で、積み下ろしには、ルーフボックスを使った場合に比べて、更に30分以上はかかるのではないかといった感じです。

この時間をできるだけ短縮できないかと思って試行錯誤してきたのですが、最初に買ったバッグは、固定ベルトの作りが悪く、結局固定ベルトは最短の輪っかにして全部束ねてしまって使わないようにして、その輪っかを通す(ベルト通し)として、荷締め紐4本を使って、ラックへの固定とバッグのシュリンクを同時に行うという方法に決着しました。

これで一応楽になったのですが、更に楽にできないかと考えて、いろいろ調べた結果、ROKストラップスというものを見つけました。ライダーが荷台に荷物を積むのに使われることが多いらしく、人気があり、米軍とかプロとかも使っているのだそうです。ROKストラップについては、詳しく解説したサイトもありますので、詳しく書きませんが、広く使われているのがMCで1.5m 、私が買ったものは、イージーループという3mのものです。その後MCも追加で買っています。荷締め紐だと4本使っていましたが、ROKストラップは、その性能を信用するのであれば、1本で固定できます。固定方法は、テルッツォのラックは縁が弱いので、ラックではなくラックを固定しているルーフバーに固定する形にしましたが、運転席側の後ろのバーをスタート点として、助手席側前のバーまで斜めに張り、前のバーを前から後ろにくぐらせて、運転席側前のバーまで横に張って、運転席側前のバーを後ろから前にくぐらせて、最後に、助手席側後ろのバーに固定するようにすれば、バッグをXで固定できます。前側は横にも一本通るので、万が一の浮き上がりも抑えられます。ただ、残念な事に、この留め方をしようとすると、3mではちょっと足らず、4m、荷物をバッグに一杯に詰めることを考えると5mは欲しいところです。6mの荷締め紐1本でもできないことは無いのですが、ROKストラップを手にしてみればわかることですが、信頼性とやりやすさが段違いなのです。そこで、私は、MC版を1セット(MC版は2本組)買って、その1本を使って延長する方法をとることにしました。

そうこうしている時に、カヤックのパドルがいよいよだめになってしまって、これは4分割のものだったのですが、連結部分が壊れてしまって、使っているうちに空中分解してしまうのです。分解しないように思いっきり結合したら、今度は外れなくなりました。というわけで、新しいのを買ったのですが、安いのは多くは二分割で、分割しても1.2m弱あります。これが今までのバッグに入らないのです。他にも、今までのバッグだと微妙に小さくて、カヤック関係と薪と、ロータイプのトランクカーゴで一杯で、キャリーワゴンが積めない、あるいは、キャリーワゴンを積むと、トランクカーゴが積めないと、「あとちょっと大きければなぁ」というサイズだったのです。また、安物だったので、素材もビニール感が半端なく、雨の日に荷物を出した状態で積んだままにして、翌朝見たら、中がプールになっていたり、防水の為のファスナーのフラップのベルクロが数回利用で剥がれて使えなくなり、また、前述のように、バッグ自体に縫い付けられている8本のベルトがことの他使いづらく、かといってベルトループが別についているわけではなく、結局それをベルトループ代わりにして荷締め紐で固定、ROKストラップにしてからは、それもまったく使わず単なる邪魔なベルトになりさがるといった有様です。

それでも1年は我慢して使おうと思っていたところ、見つけてしまいました!

このバッグは、まず生地が良いです。ビニールではなく、オックスフォードの布で、しかも上面は別の色のものが使われているので、バッグの形状がわかりやすいです。ビニールより軽いですし、600Dなので防水性も十分あります。縫製も非常に良く丁寧な仕事がされています。

容量は、他のルーフバッグより一回り大きく、特に長さが120cmあって、カヤックパドルが入ります。そして、ベルトが秀逸。ここが一番大切なポイントですが、バッグをシュリンクさせる為のベルトと、ルーフに固定する為のベルトが完全に分かれていて、前後各2本と、左右中央はシュリンク用で、バッグの上面と底面を縛る構造(長さは十分あるので、この紐をラックやバーと共締めにすることもできます)そして、前後横方向の2本が太めのベルトで、バッグをルーフに固定するためのものになっています。更に、この2本はバッグに縫い付けられているのではなく、バッグ上面のベルト通しの中を通っているだけです。つまり、このベルトをそのまま使っても良いし、このベルトの代わりに、ベルト通しを使って、ROKストラップを使うこともできます。ROKストラップを使う場合、締め上げる位置がベルト通しの中になってしまう可能性もありますが、そこも考えられていて、黒いベルト通しの上に、オレンジのベルトループが更についているのです。つまり黒のベルト通しが長くて使いづらい場合には、その上のオレンジのベルトループを使って固定できます。ROKストラップのMCを2本使えば、前後に横方向2本で固定することもできますし、3m+MC一本を使って、上に書いたように、X で固定すれば、ベルトループ使わずに、あるいは前側のみあるいは、オレンジのベルトループのいくつかを使って固定することもできます。それに、そもそも、ROKストラップは使わずに、バッグについているベルトを使うこともできますから、非常に柔軟に固定ができます。いろいろ試して一番やりやすくて安心できる方法を使おうと思います。

それから、これは、めちゃくちゃすごいことではないかもしれませんが、ボディーブローの様に効いてくるものなのですが、このバッグの各ベルトの先端には、オレンジのベルクロが付属していて、ベルトを締めた後に、余った部分を、簡単に束ねておけるのです。これ、荷締め紐とか使った事があるひとはわかると思いますが、余ったベルトは放置すると、風であおられて、屋根や荷物を叩いたりして大変なことになります。単に丸めるだけではすぐにバラけてしまいますし、いちいち縛るのも面倒です。荷物の量によってベルトの長さがかわるので、切ってしまうわけにもいきません。最初に前のバッグのベルトを使った時は、8本、その後荷締め紐にしてからは、4本。 ROCストラップでは、3mの方は余らないので、MCの1本で、その作業が必要でした。まぁ、ROCストラップの1本は全然大変ではありませんけどね。なので、このバッグのベルトを見た時はちょと感動モノでした。これがあるが故に、おそらく、ROKストラップ固定にするにしても、バッグシュリンク用のベルトは使うと思います。

バッグが届いてから、まだ荷物を積んでいないので、最終的なラックの固定方法は、荷物を入れてみてから決めようと思っていますが、例えば、バッグ付属のベルトを使って固定した上で、念のためにROKストラップでXに固定する方法も考えられますので、そこまでやれば、今まで、念のために使っていた、ネットは使わずにすみます。バッグの上からネットをかけるだけなのですが、これが地味に大変な作業です。ネットのフックが12個もあるのですが、これがネットに絡まったりして、車の屋根の上であっち引っ張ったり、こっち引っ張ったりで、結構面倒くさくて、やめたかったのでした。そもそもバッグ一個なのでバッグの固定さえしっかりやれば、ネットは不要ですしね。

というわけで、このバッグは、自分が「こうだったら良いのになぁ」とかなり満たしているバッグで、しかも値段が1万円以下と、マストバイではないかと思うバッグです。

以下、Amazonのコメントに書いた、気に入った点を引用しておきます。

・サイズが大きい: 特に長さが120cmあるので、カヤックの2ピースのパドルが入ります。
・今まで、薪とキャンプ道具とカヤックでいっぱいだったのですが、これなら更にキャリーワゴンも入ると思います。
・バッグの固定が左右2本ずつのみで、紐の太さやバックルの位置・構造が秀逸(前のは何の工夫もなく、バックルが変な位置に来てしまったりして使いづらいし、細くてバッグのシュリンク兼用で8本もあったので、結局それは使わずに、荷締め紐4本で固定していました)
・左右中央各1本と前後に各2本のバッグシュリンク用のベルト。このベルトはラックに固定する必要がなく、バッグをシュリンクさせる目的のみなので、非常に使いやすい。例えば、バッグの上からネットをかける使い方なら、このベルトは使わなくても良い程度のものです。紐の数は、荷物出し入れの手間にひびいてくるので、このバッグの構造はとても良いです。かつ、安心感があります。
・バッグのラックへの固定は、付属の紐を完全に取り外して、ROCストラップのようなものを使うこともできます。バッグ自体にストラップスリップがあり、かつ、スリップの上にもオレンジのベルトループが4つずつあるので、非常に応用が効きます。このベルトルプを使って、バッグの上に別のものを載せるという使い方もできるでしょう。カヤックパドルのようなものとか、私のように荷物を積むのに脚立を使っている場合は、脚立をバッグの上に最後に載せて、固定するのも使えそうです。
・余った紐を止めるオレンジのベルクロがついている。これめちゃくちゃ大事です。余った紐をそのままにしておくと、風で煽られてバタバタしたり、屋根を叩いたりして大変です。毎回束ねて縛るのも面倒だし、輪ゴムもすぐに切れてしまうし、かけるのが大変。このバッグは全部の紐の先端にオレンジのベルクロがついていて、余った部分を簡単に束ねることができます。
・ロゴが前後にある。(機能的には意味はありませんが、多少ロゴが見えていたほうが、単なる袋に見えないので、格好良いです)
・ファスナーの動きがスムースで、使いやすいタグがついている。前のバッグと全然違います。
・生地がビニールではなく、600DPVCファブリック(オックスフォード?)で、扱いやすく、軽い。それなりの重要はあるのだが、扱いやすいし畳みやすいので軽く感じる。
・(私は使いませんが)ルーフに直接載せられるように必要なパーツが揃っていて、かつ、鍵までついていて、至れり尽くせり。
・冬季など使わないときに収納できるバッグもありがたい。これが結構しっかりできているので、普通にキャンプ道具などを入れるバッグとしても使える。しかも生地が同じなので、ファスナーから漏れるかもしれないが、簡易防水バッグとして使える。シューズとかカヤックまわりの小物でも入れようかな。
・バッグ内側の縫製や防水加工など見えない部分まで丁寧に作られている。
・バッグの上面だけ色の違う生地で作られていて、1枚の生地から作るのに比べて手間がかかっていると思うが、そのおかげで、バッグの形状が非常にわかりやすい。屋根の上でラックの上にバッグを載せるので、どちらが上でどこが角かがわかりやすいのは非常に助かる。前のバッグは全部黒だったのだが、箱ではなくバッグなので形状が掴みづらかった。

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