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キャンプ・フェス アウトドアの暑さ対策

昨日のPMFのピクニックコンサートは、快晴。 ほぼ無風。逃げ場の無い炎天下のアウトドアで、11時からゲート前の列に並び、12時から入場、13時スタートで、17時過ぎまで、5時間以上の(オーディエンスにとっても)過酷なコンサートとなりました。 雨よりましですけどね。

途中退場者多数、虫の多い木ノ下への避難者多数でしたが、我々は最後まで日の当たる場所で耐久レースとなりました。

キャンプの場合は、タープやテントがあります。特に最近は、コールマンのダークルームや、ロゴスのソーラーブロックのような、優秀なマテリアルがあって、ほぼ完璧な日陰が作れますし、1家族あたりのスペースも広くとれますが、音楽祭は、日傘を射すのも、後ろの人の事を考えると躊躇われる状況ですから、帽子くらいしか日光を防ぐものがありません。

そこで、今年は、できるかぎりの暑さ対策をしていきました。

まず、我が家のPMFピクニックコンサートの場合、このような状況であるにもかかわらず、要求は、次の様にかなり高いです。

  • 昼食を食べる
  • 昼食は、パンと冷奴、サラダなどフレッシュなものを食べる
  • 昼食の残りは、夕方に食べることもあるので、夕方まで腐らないようにする
  • 常に冷たい飲み物が飲めるようにする
  • 白ワイン+炭酸、赤ワイン+炭酸を、冷え冷えでみかこさんが飲めるようにする
  • 最初から最後まで、そして、帰宅時に車の中で飲む分も含めて、氷を用意する
  • 炎天下で熱中症にならないように、体温を下げる工夫をする
  • 無風状態に備えて、うちわ、扇風機を用意する。

といった感じです。例えばクーラーバッグに、冷蔵庫で数日間凍らせた保冷剤を入れても、余市から札幌まで車で1時間30分移動、入場まで、炎天下で1時間以上待っている間に、ほぼ常温かすこし冷えているかなぁくらいになってしまいます。ロゴスの氷点下保冷剤x2 なんて、凍らせるのに2-3日かかるくせに、まったくもちません。もちろん高価なハードクーラーボックスを使えばもうすこしもつかもしれませんが、それはクーラーボックスを開けなかった場合の話であって、食事をしたり飲み物を取り出したり、氷を取り出したり、開け締めしている間にあっという間に常温です。保冷剤というのは、その名前の通り、冷えた状態をキープするものであって、一度クーラーボックスの中が常温になってしまうと、そこから冷蔵庫の4度くらいまで冷やす力はありません。

つまり、我が家のPMFの場合、いくら高価なクーラーボックスとたっぷりの保冷剤を使っても、昼食までもたせるのが精一杯で、帰宅まで氷を維持するためには、どれだけ大量の氷を用意すればよいのか、そしてその大量の氷を入れるために、大型の重くて高価なクーラーボックスが必要ということになると、現実的な話ではなくなります。

そこで、今年導入した秘密兵器が、冷蔵庫だったわけです。数回のキャンプで使ってみて、使い方もわかってきました。-20度まで冷やせるからといって、-20度だとあっというまにバッテリー切れです。特に炎天下で頻繁に開け閉めするとなると、バッテリーはもちません。

車で使え、かつバッテリーでも動作可能な冷蔵庫は、何種類か形状やサイズがあるのですが、私が選んだのは、F40C4TMPの一番小さい 8L のものです。縦型という形状が車にピッタリでじゃまになりません。特に先日のブログで書いたように、専用の居場所を作ってからは、持っていくのが全く苦にならなくなりました。容量は小さいですが、値段は高価なクーラーボックスよりずっと安いですし、場所も取りません。重さも大きめのクーラーボックスとくらべてそれほど重いものでもありません。そして、なにより、自分で「冷やす」力があるので、どんどん温度が上がるだけのクーラーボックスとは比べ物にならない安心感があります。万が一バッテリーが切れてもしばらくは保冷しますし、予備バッテリーやソーラー充電(あ、今回ソーラーパネルを持っていこうとしていたのを今思い出しました。絶好のチャンスだったのに痛恨のミスです。冷蔵庫のバッテリーは最後までもったので不要でしたけど、実験したかったです。)という手もありますし、車に戻ってエンジンをかけて充電するという手もあります。

ただし、8Lという容量と、バッテリーをもたせつつ使うために、どうつかうかがポイントになります。最初に使った時は、-20度設定にして、冷蔵庫には食材は入れず(凍ってしまうので)保冷剤を入れ、食材はクーラーバッグに入れて、保冷剤を交換しながらもたせるという作戦でしたが、これは完全に失敗。保冷剤というのは、まったく効率の悪いもので、冷やすのに冷凍庫で何日もかかるくせに、効果はせいぜい数時間しか持続しません。保冷剤を一度交換したら、次は旅行中はありませんし、冷凍庫で冷やしていた保冷剤も交換後数時間でアウトですから、みごとに、サラダを腐らせてしまいました。おまけに、停車後も-20度設定のままだったので、バッテリーが朝までに空っぽ。冷蔵能力まで失いました。

次は、車で移動している間だけ-20度で、停車したら、氷を維持できる程度(-5度くらい)に設定変更する手段。これはまぁまぁ良かったですが、-20度にしている間は食材が入れられませんから、食材はクーラーバッグの中です。結局食材がクーラーバッグの中であぶない状態に。それに、温度設定によって、食材をクーラーバッグと冷蔵庫の間で行ったりきたりでめんどくさい限りです。

で、結論としては、冷蔵庫は冷蔵庫として使おうという、考えてみれば当たり前な方法でした。しかし8Lという容量ですから、二人とは言え作戦が必要です。特に我が家の場合半分以上は氷ですから。というわけで、温度設定は、-5度。飲み物は入れない。サラダなどの腐りやすいものを入れて、常温付近でもある程度もつものは入れない。ということにしました。サラダもタッパーに入れるとタッパーの分もったいないので、ジップロックにします。氷もジップロックにして、形状に柔軟性をもたせます。飲み物は冷やせませんが、実は、保冷機能のある真空タイプのマグカップに氷をいれて、飲み物をいれれば、飲み物自体は冷やさなくても、いつでも冷たい状態で飲めるのです。この方法は我が家ではずいぶん前から実践していて、旅行中、あるいは帰宅時には、サツドラに寄って、900ml/97円のUCCアイスコーヒーと100円のロックアイスを買って、氷とアイスコーヒーをマグカップに入れて冷え冷えで飲むことになっていましたので、その応用です。

冷蔵庫の話でずいぶんと文字数を使ってしまいましたが、これが今回の要になります。ここまでで、食べ物と飲み物については、全部クリアです。

次は、体の方ですが、大きく3つの手段を用意しました。

  • USB扇風機
  • アイスバッテリー / クールリング / おやすみん
  • オキシー 冷却デオシャワー / ギャツビー アイスデオドラントスプレー / シーブリーズ

USB扇風機は、バッテリー式で、リズム風機能と首振り機能がついたすぐれもの。3,000円くらいで買えて、車中泊でも、自宅でも活躍します。自宅では家庭用扇風機をつかわずにすむので、省エネにもなります。

アイスバッテリー系は、保冷剤の一種なのですが、冷凍庫ではなく、冷蔵庫で十分冷やせますし、普通の保冷剤の様に冷たすぎません。だいたい12度くらいを、普通の保冷剤より長くキープする上、冷蔵庫に30分も入れればある程度復活します。クールリングは首に使いますが、これは頭がかなりすっきりしますし、直接的に熱中症予防になると思います。アイスバッテリーとおやすみんは、手の平を冷やします。人間の手の平と足の裏には、AVA血管というのがあって、ラジエターの役割を果たしているそうなので、そこを冷やすことで、血液を冷やし、結果的に全身の体温を下げることになるようです。これはクールリングほど直接的なクール感は無いのですが、じんわり確実に効きます。暑さでバテバテになってやばい状況になった人を回復させたという話もありますので、当然そうなる前の予防にも使えます。おやすみんは、もともとは寝る前に20分だけ、両手を冷やすことで、入眠を助けるための商品なので、手のひらに固定するバンドがついているので便利ですが、アイスバッテリーはスポーツ用途なので、固定バンドはありませんが、持続時間は長いです。また片面には断熱材が入っているので、例えば、座っている場合、冷たい側を上にして、ももの上に置いて、その上に手を置くという使い方が便利です。他、帽子の中に入れたり、額にあてたりしても気持ち良いです。冬のカイロみたいに、あるいは夏に自販機で買ったばかりの缶ジュースみたいに、気持ちの良い温度が長く続くというもので、今回はアイスバッテリーの方が役に立ちました。

オキシー / ギャツビー / シーブリーズは、体に吹きかけるというか塗るというかそういうものですが、制汗作用、デオドラント作用、そしてクーリング作用があります。似たもので、シャツクールのように、服に吹きかけるものがあって、こちらも車に常備していますが、今回の状況では、直接体に使えるもののほうが良かったです。これらは、冷やすというより、ひんやり感とかさっぱり感を得られるもので、不快感を軽減させます。どちらかというと精神的な作用が大きいものになるかと思います。

はじめ

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