発想が逆?

選挙のシーズンである。


「○○です。皆様のお力を私にお貸しください」と、○○の一つ覚えのセリフを
大音響で繰り返し、静かな生活を脅かしながら選挙カーが通り過ぎていく。
何を主張するでもなく、ひたすらにこのセリフを繰り返すのみ。
貴方は一体何をしたい人ですか?
そもそも、「力をお貸しください」は、変ではないですか?
「私に一票を投じてください」ならわかります。
「私の主張を理解して、私を支持してください」という意味だと思います。
でも、「力をお貸しください」はなんか変。
これから、私達の為に力を尽くして政治に関わっていってくださる方に
私達が力を貸すんですか?
そこには、当選というゴールしか見えてこないんです。
確かに、当選しなければ何もできないでしょうけど、その先はどうされるのですか?
先が見えない貴方に私は一票を投じる気にはなれません。
話転じて、あと少しで、発表会。
「間違わずに弾けるかな」「最後まで通して弾けるかな」
そういう不安と緊張で発表会に望む人もいると思うが、
もう少し発想を進めてみてはどうかと思う。
発表会のゴールは、楽譜を間違わずに完璧に演奏する事だろうか?
発表会と言えども、お客さんが聴いてくださるのだから、
お客さんが、聴いてよかったと思える演奏をする事がゴールではないだろうかと。
私はエレクトーン演奏という事もあり、結構、楽譜の音を変えてしまう。
より良く(と自分では思っている)変える場合もあるが、
どうしても弾けないところは、思い切って簡単にしてしまう事もある。
みっともないところを見せたくない、というのではなく、あきらかに失敗
する部分を無理やり本番で弾いて、音楽をぶち壊したくないからだ。
もちろん、最後まで弾けるように練習はするが、本番数日前にようやっと弾けたところで
本番で弾ける自信は生まれないので、この時期はもう無理な練習しない。
あとは発表会が終わってからだ。
発表会は、その名の通り、楽譜を完璧に弾くことを目標にする場ではなく、
自分の現在の力量で、どれだけ音楽を表現できるかという事を、
お客さんや、一緒にレッスンを受けている仲間に発表する場であると思う。
弾けそうも無いところをギリギリまで練習して、本番のラッキーを狙うような
自己満足にならず、自分の力量を把握して、そのなかで最大限可能な
音楽的表現を追及する方が、気持ちも楽になり、楽しくもなると思うのだが、
いかがなものであろうか…
せっかくの発表会。楽しみたいものだ。

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