SOHOというと聞こえは良いが、朝から晩まで自宅で缶詰で仕事しているって意味だと考えると、不健康極まりない。
出勤が無いので外出どころか、自宅の庭にさえ出ない日も多く、移動するとしたら、階下に
みかこさんが入れてくれたハーブティーをもらいに行くとか、トイレとか….
そんなわけでウォーキングを始めようと思った。
前にも思った事はあるのだが、いい歳の男が昼間っから目的も無し(歩くことが目的)に、近所を歩き回るのは
いかがなものかと思い、躊躇していた。
コンビニの袋をぶら下げて歩くってのも格好悪いしねぇ。
しかし、それは考えすぎって感じで、特に余市では農家の人とか自営業の人とかも多いし、
最近はウォーキングはブームなのか、あきらかに健康目的で歩いている人も多くみられるようになってきた。
で、いよいよ重い腰を上げることになった。 運動不足で病気になる前に。
さて、ウォーキングってのは、日本語にすると、「歩く事」だから、特に準備はいらない。
外に出ておかしくなく、寒くなく、しかし多少汗をかいてもなんとかなる服装と、
いつもよりちょっと沢山歩いてもだいじょうぶな靴
日差しが強いときは帽子
小物を入れるウエストバックと、水分補給用のペットボトル
といったものがあれば、いつでも始められる。
少し前までは、ウォーキングなんて大した運動負荷にならないし、
ジョギングとか自転車じゃないと、なんて思っていたのだが、
ジョギングも自転車は、服装の面ではジョギングよりハードルが高いし、
汗のことを考えると、帰宅してからシャワーを浴びないとならないから、面倒だなぁと思っていた。
そこへいくと、ウォーキングは、それほど汗をかかないので、ずいぶんと気安く始められるのだ。
ということに、今更ながら気づいた。
では、ウォーキングでは運動面であまり意味というか効果が無いのかというと、
どうやら十分らしい。というより、何もしないより遙かに良いというのは明白。
さて、ウォーキングを始めるにあたり、インターネットでちょっと調べてみたら、
運動指標というものがあって、メッツ(METs)とエクササイズ(Ex)で、運動量を表す事になったらしい。
で、1週間に23Ex(エクササイズ)というのがどういうわけか、人類全てに共通の目標なのだそうだ。
計算式は、Ex = METs × 時間 との事。
ウォーキングで言えば、早歩きが4METs なので、1週間だと、23/4 = 5.75 時間
毎日歩くとすれば、1日約 50分ウォーキングすれば良いという計算になる。
これが多いのか少ないのか、1日合計で5分も歩かない私としては非常に高い目標のような気もするが
通勤で歩いたりしているひとは、+αな時間とも思える。
ま、理屈はともかくやってみよう!ということにした。
でも、自分で、METsだのExだのを測ったり記録したりするのは面倒だなと思い
もう少し調べてみると、なんと、最近の万歩計は METsを認識してExを記録するのだそうだ。
例えばこれ
すごいのは、1週間23Exが固定で目標設定されていて、実際の記録だけでなく、
今日はあと何分運動すれば良いとか、残りあと何日で何Ex運動すれば良いとかが表示され
「おまえはまだ全然運動してないやんけ」と脅迫してくるのである。
軽いし精度は良いし、電池も結構持つらしい。基本的には万歩計なので、激しい運動かどうかとかはわからないし、
坂道をひぃひぃ言いながら登っている時より、平地をスタスタ歩いている方が、高METsを記録したりするが
日常の運動のほとんどが平地を歩く事だと考えれば、この値段でそれ以上望むまい。
むしろ、「今こんな運動している」なんて入力したり選択したりするわずらわしさが無い分良い。
ちなみに、ついでというわけではないが、みかこさん用にも買った。
こちらは、私のより、更に軽い。私は使っていないのでわからないが、Exは表示されるが目標という考え方は無いみたいだ。
どちらも、朝起きたら、クリップで服に留めておくかポケットに入れておけば良い。
3Dセンサーとやらで、方向関係なく、ただ持っているだけでカウントしてくれる。
カウントの頻度(すなわち歩く速度)でMETsを判定し、そのMETsと運動継続時間で、Exを自動計算してくれる。
カウントは1日単位で、私のは過去7日、みかこさんのは過去14日分記憶してくれるそうだ。
さて、ウォーキングというのは、こんな風にきつくない運動を毎日続ける事に意味があるようだが、
この忙しいご時世、まして北海道、冬は当然として、今でも外を歩くのには勇気が要るような寒さの日がある、
雨の日もあれば、嵐の日もあるわけで、そんなときにウォーキングを休んでしまい、
それが続いて、結局ずるずるとやらなくなってしまうという事は大いに考えられる。
というわけで、念には念を入れて、ルームウォーカー(ルームランナーの歩き版)を買った。
ネットで、送料込み8千円也。
ほとんど、この手の商品の中では最低価格のもので、当然モーターなどはついてなくて、自分の足でベルトを押して
ハツカネズミの様に運動するものなのだが、どうせ、外を歩けない時にウォーキングを続ける為のものだし、
狭い我が家では、折りたたんでも60cmもあるような電動のものを置いておけるスペースもないので、
これに決めた。 決めて正解。 作りはそれなりだが、なかなか運動になるし、iPodを聴きながら歩くと結構楽しい。
自走式の為か、外のウォーキングより運動量も高く、15分もやっていると汗が噴き出してきて、結構爽快だ。
昨日、一昨日と天気が悪く、さっそくルームウォーカーを使った。
今日は、多少回復したので、余市側散歩に出かけたのだが、向こう岸の土手を鮎見橋まで歩いて、橋を渡って
こちら側を戻ってこようと思ったら、思いの外遠く、しかもこちら側は整備されていなくて、
おまけに天気がくずれて、滅茶苦茶風が強くなって、かなり悲しい状況になってしまった。
結局、寒さに震えながら1時間30分くらい歩いて、1万2千歩、8.4Ex を記録した。
昨日は1週間で目標達成は無理だなと思って居たのだが、表示は、あと6日:12.7Ex となり、
ずいぶんと目標に近づいた感じだ。
ちなみに、私のOMRONの万歩計は、METs をリアルタイムに表示する機能があって、
歩きながら、今何METsの歩き方をしているかがわかって面白い。
今日は、寒いのでゆっくり歩く事ができず、メーターはずっと4METsを振り切っていた。
ルームウォーカーの方が遙かにきつくて汗をかくのだが、こちらは昨日測ったら3METsくらい。
最新型?といえどもこのあたりが、万歩計の限界であるが、だいたいの目安と思えば良いし、
何より、寒い中、1時間以上も彷徨ったことが数値に残っているのは、ちょっと嬉しい。
余市川沿いは整備が進められているようで、ウォーキングコースっぽくなっているが、
トイレはないし、道は途中でなくなっちゃうし、歩き出したら、途中から戻れないし、
景色だって、途中雑草だらけだったりで、まだまだ不十分では無いが、少しずつでも整備が進んでいるという事に
期待してしまう。
今日、面白いところとか、げっ!というところとかいろいろあったが、長くなったのでそれは次回に書こう。