ウクレレのチューニングに物申さない

ウクレレのチューニングは変だ。

変だと言っても、ギターを弾いていたからそう思うだけだと思うが、一番低い音であるはずの4弦が低くない。一番高いのか?というとそうでも無い。1弦と3弦の間に4弦を入れて順番に並べ替えて、1弦を半音2つ分上げたくなるような中途半端さだ。

実際ギター感覚で弾くと、この4弦はどうにも使いづらい。音が高いのでベース音にはできないし、1弦と半音2つ分しか違わない上に使いづらい位置にあるので、メロディーは1-3弦で弾いた方が楽だし、無理に使おうとすると頭がぐちゃぐちゃになる。

これがオクターブ下ならもっと音域が広がるのだが、こいつのお陰で一番低い音がドだなんて、キーボードだったら幼児用のおもちゃ以下だ。

特に、「んだよ!」って思うのが、ローポジションのEコード。1-3弦でコードとしては成立しているし、それだけなら実に押さえやすいのだが、この4弦いったいどーすりゃいいんだって程押さえにくいっ!ローポジションとは言えウクレレのフレットは狭いから、指3本縦なんて無理じゃないか? 中指で3、4弦とか、薬指で2~4弦とかかなぁ、いっその事4弦弾かないって心に誓うのもありかもしれない?!

じゃぁ4弦は張らなくて良いか!っていうと、4音の和音弾くには3本じゃ足りないからダメだよね。残しておく以上コード弾きでGの音がなっちゃったらまずいから、何かの音を押さえないとならないよなぁ…ミュートって手もあるけど、とかグダグダ・ブツブツ言いながら練習していると、だーんだん。この4弦の音がここにないと寂しくなってくる。それこそが、ウクレレの響き何だろうなぁ。今では、開放弦のソドミラーって聴いただけでゾクッとするねぇ。

この4弦をオクターブ下げた(もちろん太い弦と入れ替える必要あり)Low-Gというチューニングもあるんだけど、ウクレレをギター的に弾く人には良いらしいが、ウクレレらしさは失われてしまいそうなので、当分お預け。スタンダードなチューニングの事をLow-Gに対してHigh-Gって言う人がいるけど、なんか変。スタンダードが基準なら、更にオクターブ高いGって意味にならない?どうでもいいけど。

ちなみにEコードだけど、親指をネックの下の方に持ってきてぐいっと指を立ててやると4本の指で比較的楽に押さえられる。ギターだと寝かせたりセーハしたりで鳴らすようなポジションを、ウクレレでは指を立ててキュッって感じで押さえる事が多いような気がする。例えばdimなんかは、人差し指セーハで、中指・薬指で押さえたくなっちゃうんだけど、指4本使って1音ずつ押さえる方がうまくいく感じ。見た目が似ていても楽器の大きさが違えば楽な弾き方も違ってくるんだね。手の大きさも人それぞれだから、誰でも同じということでも無いだろうけど。

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