義母のあっぱれな人生

3・11という何とも覚えやすい日に義母が87年の人生の幕を閉じました。

妻と結婚して2年後、1994年に自宅を建てたのを機に同居を開始して、2012年まで、18年を一緒に暮らしました。その間、つまらない事で喧嘩もしましたが、ボウリング(義母はめちゃくちゃ強いです)に行ったり、庭でジンギスカンをしたり、時には旅行に行ったりと、大きな同居のストレスを感じる事もなく楽しく過ごしてきました。先程改めて計算して、家を建ててから30年間の間の18年、半分以上は一緒に暮らしていたのだなと改めて時の流れの速さを感じます。その後、突然一人暮らしをしたいと言い出し、アパートを探し始めましたが、我々と暮らすのが嫌になったということではなく、純粋に一人暮らしをしてみたいという事や、義弟の事などがあったのかと思います。パーキンソンだという事がわかったのもこの頃で、まだ身体にはそれほど大きな影響は見られませんでしたが、流石に最初に見つけてきたアパートの2Fの部屋(外階段)はNGを出しました。

そのあと、(やや)高齢者向けの食事付きのシェアハウスのようなアパート?に決定しました。そこに住み始めてしばらくしてから、突然病院に連れて行ってくれないかという電話がかかってきて、それまで病院へ連れて行ってくれていた義弟と喧嘩したとかで、電話がかかってきたようでした。迎えに行ったら、入居時に家具類を整えて住みやすくアレンジしたはずの部屋が大変な事になっていて、パーキンソンの投薬管理が自分でできなくなり、これはなんとかしなければと思って病院で相談したら、ケアマネジャーさんを紹介されて、そこからケアマネさんを中心として介護が始まりました。介護といっても、大変な感じではなく、ケアサービスを利用して投薬管理と部屋の清掃をお願いしながら、しばらくはそこで一人暮らしを続けていこうという方針でした。まもなくしてそれでもパーキンソンが進行して、これはパーキンソンの特徴なのですが、階段は割とスムーズに登り降りできるのに、フラットな床を歩くのは非常に大変になってしまいます。視覚的な目標が無いと足が出ない状態で、例えばフラットな床でも、レーザーポインターで足を出す先を示したり、ロープなどで目標を作ると歩けたりするのですが、この状況は、他の住居者からの理解を得られず、共同生活に支障が出るようになり、2013年の10月秋に、高齢者用マンション(個室)へ引っ越しました。

そこは、エレベーター付き、食事付き、介護付きで、病院の送り迎えも全部やってくれたので、我々も安心で、義母もより快適な暮らしが出来るようになりました。しかし、この頃から、今考えれば認知症が始まり、いろいろと問題行動が出てきました。まだ車を運転していたので、車を降りるように言ってみましたが、拒否され、このままではあぶないと、パーキンソンの先生に相談して、もう運転は難しいと言ってもらってようやく免許証を返納しました。我々もその可能性を疑っていただけで、本人はまだ認知症だということに気づいていません。車を降りたら、今度は、歩いて買い物に出ていくようになり、帰れなくなるという事が続き、マンションも、もう限界だという事で、出して欲しいと言われるようになりました。

しかし我々も仕事が忙しい時期で、また妻は自宅でピアノを教えているので、認知症の義母を自宅で介護するというのは難しかった為、ケアマネさんに相談して、認知症対応のグループホームを探すことになりました。幸い近所にすぐに見つかり、2015年の2月には、グループホームへ引っ越したのですが、認知症ということもあり、また、それまでのマンションでの自由な生活と比べて、ある程度管理された状態での生活に慣れるのには大変で、最初の1年くらいは、まずいろいろな問題を起こして大変でした。グループホームからも、出ていって欲しいと言われ、もう少し、もう少しとお願いしつつ、精神科の先生に薬をいろいろと試してもらうなかで、パーキンソンの薬と認知症の薬の折り合いポイントを見つけて、暴力的な行動が収まり、ようやく落ち着きました。ただ、グループホームは、町内は良いのですが、パーキンソンの病院(小樽)までは送り迎えしてくれないため、それからは毎月、途中からは2ヶ月ごと(毎月になる場合もあった)に病院へ連れて行かなくてはならず、車への乗り降りや、病院でのトイレの世話など、私も介護的な事をすこしだけ学ぶ必要がありました。結局グループホームで8年間という長い期間を過ごす事になりましたが、ホームの人たちには本当に感謝しかありません。しかし最後の数年はもう完全に車椅子生活となり、認知症も進行して、そろそろホームでの生活も難しくなってきていたことと、金銭面で難しくなってきた事もあり、友人の勧めもあって、2023年の2月に、特養へ移りました。(移ったといってもホームとは目と鼻の先です)

特養は4人部屋ということもあり、義母の年金の中で、底を尽きかけていた貯金を切り崩すこと無くなんとかやっていける金額で、一安心でした。介護やレクという面ではグループホームの方が手厚いのですが、特養も食事の世話などを丁寧にやってくださって、言い方はおかしいかもしれませんが健康的な生活が継続できていました。実際時間はかかるものの、出された食事は完食して、病院での血液検査の結果も、いつも私より良いほどでした。ただ、やはりいろいろと老化の為の問題も出てきて、腸捻転になったり膀胱炎になったりで、我々も時々呼び出されました。特養から夜に電話がかかってくるとドキドキします。2ヶ月程度に一回の小樽の病院への通院も続いておりましたが、コロナの間は、病状が安定していることもあり、義母をつれていかず、我々だけで薬を貰いに行くという事も多かったです。この通院のタイミングが義母に会えるタイミングでもあったため、コロナの間は、グループホームの玄関から入ることもできなかったので、義母に会える機会がかなり減りました。そうこうしているうちに認知症が進行して妻のことはわかるのですが、私の事はわからなくなってしまって、「グループホームの人」くらいの認識になってしまったようです。「誰だっけ?」と言われた時はショックでしたが、仕方のないことですね。

そして、先日 2024/3/11 月曜日の夜に、特養ではなく、病院から電話があり、義母がベッドで息をしていないという連絡があり、15分で駆けつけたところ、先生から説明があり、膀胱炎が良くなり、翌日12日には退院予定だったところ、夕食を食べたあと、寝ている間に夕食をもどしたのか、窒息して息が止まっていて、今延命措置をしているところだとのこと、行ってみるとすでに息も脈も止まっているのに、無理やり心臓マッサージをしている状態。1時間もこれを続けているとのことで、とにかく、時系列もめちゃくちゃで、納得行かないことだらけの説明だったのですが、明らかに絶命して死後硬直も出ているのに、無理やり心臓マッサージを続けるのはかわいそうなので、妻が、もうやめてくださいと言って、23時12分御臨終ですとの医師の宣言をもって、臨終となりました。この病院の対応については今でも納得がいきません。しかし、何をしても、失われた命は戻ってきませんから、義母の死を受け入れて、今我々にできる最善の事をして、魂を見送ろうという事になりました。

私は、実母を大学生の時に亡くしまして、その時は父が親戚一同に手伝ってもらいながら喪主で、その父が亡くなった時は、私は北海道でしたので、横浜で父と一緒に居た弟が喪主を努めて、この時も親戚にいろいろ手伝ってもらって葬儀を行ったので、ほとんど経験が無く、それが今回周りに頼る人も居ない中、妻と二人でしたので、何をどうすればよいのかまったくわからない状態でした。義母はあと数年は大丈夫だと思っていただけに、本当に突然の事だったというのもあります。まず最初に病院に言われたのは、直ぐに遺体引き取りの為に葬儀屋さんを手配して欲しいということで、地元の葬儀屋さんに電話しました。真夜中でした。葬儀といっても参列者は近くに住んでいる叔父・叔母と私達夫婦2人くらいのものですから、なるべくコンパクトに行おうと妻と決めて、直葬を考えたのですが、流石にお経も戒名もなくて良いのものかと思い、義母の菩提寺に電話したところ、住職が直ぐに対応してくださるということ、ただし直葬はやったことがないので、それなりの形を考えてくださるということになり、結局、自宅で通夜、翌日お見送り、戻って、還骨勤行という流れとなり、更に我が家はピアノ教室であるため、スケジュールを考えて、49日の繰り上げ法要も執り行うという段取りとなりました。段取りが決まれば、あとは葬儀屋さんがうまく手配してくれて、そのまま流れるように事が進みまして、もろもろ含めて1週間でほぼ終わった感じです。こういう事がスムーズにいくのも、本当に義母らしいと感じます。旅行に行けば天気が良く晴れで、病院につれていく日もなぜか、前後が大変な天気でも、その日だけは晴れ。最初のアパート、次の高齢者用マンション、グループホームの時もスムーズに決まり、難しいと思っていた特養もあっさり空きが出て、ほとんど待つことも無いといった感じで、何故か特に段取りをしていないのに、まさにその日という時に導かれるように決まっていきます。

私の実母は、子供だった私から見ても、理想的な主婦で、家事をきちんとこなして、家の中も整理整頓されていて、掃除も行き届いていて、料理も抜群に美味しかったです。そんな母しか知りませんでしたので、世の中の「おかぁさん」というのはみんなそういうものだと思って育ちました。それが、結婚して、義母と同居するようになって、真逆とまではいかないまでも、まったく違う「おかぁさん」にかなり面食らいました。掃除はめちゃくちゃだし、料理はカラーバランスが悪くて食卓が白いし、冷蔵庫には昭和か?と思うような古い得体のしれない冷凍ものが眠っていたり、ボウリングや麻雀など、戒名に「遊」の文字が付くような遊び人でもあり、かなりのカルチャーショックです。人間的には愛されキャラで、教室の生徒さんやご近所の方など誰からも好かれる人で、私も義母が好きでしたが、私の母親に対するステレオタイプは見事に打ち砕かれた感じです。何故かという理由など無く、そういうキャラだとは思っていたのですが、30年前、同居を始めた頃の義母の年齢を超える歳になってみて、改めて考えてみると、義母の人生は、本当にあっぱれな人生だったなぁ、これぞ自分の理想とする生き方とも重なる部分が多いと思います。

義母は離婚をしていましたので、一人で二人の子供を育てた事になります。とは言ってもタイミング的には二人共成人していましたが。パン屋さんで働いていて、毎日、それこそ雪の日も暑い夏もトラックで、隣町までパンの販売に行ってました。隣町との間のトンネルが崩落した時も、別ルートで山越えして行っていた事を覚えています。パンの販売にかける気迫はすごいものがあり、とにかく休まず、毎日かかさず行ってました。そして、妻と義弟のふたりを見事に育て上げたということはすごいことです。同居してからは、住居費等々は私達が負担していましたが、その分、食費の大部分は義母に頼っていました。今思えば、部屋がごちゃごちゃなのも冷蔵庫がごちゃごちゃだったのも、仕事と家事の両立だったということもあったと思います。もちろん性格的なものも十分あったとは思いますけどね。そうやって助け合いながら3人の18年間の暮らしがありました。ひとが良い面があって、電位治療器みたいな悪徳商法にひっかかりそうになったり、ポーラの販売員を友だちだと信じて騙されて無駄に高い化粧品やサプリや、水のボトル?みたいなのを買わされたりするので、その度に止めて、説得するのに、ぶつかったりしたこともありました。家族会議みたいにして説得したこともあるのですが、ある時、「私はあなたたちの世話にはならないから、心配無用」と言い放って、もしかしたら、そのあたりが一人暮らしをすると言い出したきっかけだったのかもしれません。こちらは、「そんなわけにはいかないだろう」と思っていたのですが、とりあえずやってみればわかる。いつでも戻ってこれるようにと考えていたところ、上で書いたようなアパート=>高齢者マンション=>グループホームといった流れとなりました。もちろん、その間、引っ越しやら、マンションやグループホームで問題を起こして呼び出されたりとか、通院やら入院やら各種手続きやらといろいろと「世話」はしましたし、やはり「世話にならない」わけにはいかないよねと思ってましたけど、改めて思えば、特に介護で大変だったということも無く、我々は我々の仕事をきちんとこなせていましたし、人生を捧げるというような事は無く、義母には感謝です。ここは、妻の努力も大きかったのですが、特に公証役場で代理人として認めてもらえた事が大きく、それが無ければ、妻の実家の売却や義母の口座の管理、各種保険の手続きなど、難しかっただろうということは沢山あります。本人は認知症でそういう判断ができなくなっているのに、その本人の判断を必要とするようや手続きが山ほどあって、公だけでなく、民間の保険会社の手続きなど、そういった制度の矛盾を感じます。本人の為になんとかしてあげたくても、権限が無くてできないという人も多いのではないでしょうか?委任状をもってこいと言われても、委任状すら書けない状態なのですから。成年後見人という制度もあるようですが、あれはめちゃくちゃ大変ならしいですね。我々も2回くらい弁護士に相談したのですが、弁護士もなんともできないという話でした。その2回目の相談の時に、もしかしたらということで、公証役場の話が出て、そこから道がひらけた感じですので、知らない人も多いのではないでしょうか。

そんなわけで、いわゆる「世話(辛くて大変な介護)」という事をしていません。また、70までパン屋で働き、その後、なんと、クロネコヤマトに、「体力には自信があります」と申し込んで雇ってもらうという快挙を成し遂げた事もあって、年金も、最初のアパート暮らしから、特養までカバーするだけあったので、経済的な負担もまったくありませんでした。家具の購入など手伝ったところもありますが、親子なら当然といった程度で、請求するつもりももありませんでした。更に言えば、パン屋を退職したときに、人生最初で最後の自分の車を買ってもいます。そして、最後の1年を特養に移した事で、この度の葬儀代も、義母が残したものでまかないました。ここへきて、私はようやく、「あなた達の世話にはならない」という義母の言葉の意味を理解しました。

私は、昨年 60となり、定年を迎え、これからの自分の人生を考え直すきっかけがあり、仕事や金銭面や趣味等々考えることが多くなりました。幸せな人生とは何かと考える時、大きなヒントを与えてくれる本に、Die With Zero という本があります。

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幸せとは、良い思い出である。お金ではない。お金で幸せは買えないけど、ここぞというところで有効にお金を使う事で、良い経験をすれば、その思い出が複利となって、人生を何倍にも豊かにしてくれる。しかし、死ぬまでお金を貯めて沢山お金を持って死んでも、それは幸せな人生とは言えない。人間が良い経験、思い出を作るには、健康寿命という限りがあって、それは、死ぬまでの寿命とは違う。つまり、死ぬ時はゼロ、丁度使い切るのがベストであって、それ以上のお金は人生には不要だし、お金を貯めるだけの人生には幸せがないということだ。振り返って考えれば、義母は、本人が明確に意図していたかどうかはわからないけど、まさにこれを実践していたとも思える。子供を育てて、好きな仕事をして、引退後も健康を保つためにクロネコで働いて、自分のお金で車を買い、それで自由に走り回って、一人暮らしを堪能して、娘夫婦の人生を狂わせるような負担はかけず、最後は葬儀までスムーズに終わらせた。雪深い時期でもなければ、暑い夏でもない絶妙なタイミング。だけでなく、戒名も何故か通常より3文字も多い立派なものを頂いて、おまけにこれは我々夫婦の判断でもあるのだけど、当面は納骨をせず遺骨を自宅に安置することとしたのですが、義母の部屋にはもともとちょうど良い仏間があり、そこにピッタリと収まって、気がつけば、この家に戻ってきて、毎日娘のピアノ演奏を聴くことができるのである。よくよくみれば、弟夫婦からや、わたしたちの友人(本人の友人ではなく、娘夫婦の友人)から届いた立派なお花に囲まれて、少し照れた表情で、「どうだい」と言っている様な遺影である。いろいろあったと思うし、いろいろあるのが人生だと思うけど、幸せな人生の一つの形を見せてもらった気がする。

改めて言いたい。 おかぁさん、あっぱれ! 良い人生の手本を見せてもらいました。

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Aero Press 漏れる

Amazonで怪しげなAero Press を買ったせいだと思うが、パッケージは本物のように見えるのだけど、お湯を入れると、だらだらとこぼれてしまって、プレスする前にコーヒーが全部落ちてしまう。

最初 Aero Press自体の構造的な問題かと思って、キャップの下だけでなくて横にも穴があるので、そこから漏れるのかな?と思って、PRISMOを注文して今日届いたので、試したら、なんとPRISMOでも漏れる。PRISMOも、FELLOWではなく、安いYRPの方なので、だめなのか?と思ったけど、よく見ると漏れているのはPRISMOのパッキンではなく、周りの部分。どうやら、プランジャーとキャップの間に隙間があってそこから漏れてくるらしい。そもそもAero Press の構造はどこかおかしくて、キャップ側にパッキンが無く、プランジャーとキャップが完全に密着しないとどうしても漏れるはずの構造になっている。どちらもプラスチックだし、キャップは軽くねじ込むだけだから、こんなんで完全に漏れを防ぐなんて出来ないのでは?と思うのだが、ネットで調べても正規品でもここにパッキンが入っているとは思えない。交換用のパッキンが売っているけど、それはプランジャー側のパッキンだけのようだし、交換用キャップの写真を見ても、ただのプレスチックのキャップだ。

おそらく、私が買ったものは、作りが甘くて、チャンバーの底に歪みがあって、キャップを付けた時に、隙間があくか、あるいは、キャップとチャンバーの隙間が広くてそちらから漏れるか、いずれにせよ本来漏れない設計になっているところから漏れてしまうので、あっという間にコーヒー(というよりほぼお湯)が下に漏れてしまうのだろう。

さてどうしたものかと思案して、最初壁側に、ウイスキーボトルのシールに使っているパラフィルムを巻いてみたけど、効果があまり感じられない上に、キャップが外しづらくなってしまったので、これはだめでした。次に、ここに適合するようなパッキンがないかと思ったけど、家にあるわけもなく、買いに行くのも面倒だし、試してだめだったら勿体ないなと思って、目に入った輪ゴムを使ってみた。1本だと心もとないので2本使ってみたところ、かなり効果あり。これならばと3本にしたら、微妙にリークはするものの、これならプレス開始までもちそうな状態になりました。最新のAeroPressはここに何らかのパッキンか仕掛けがあるのではないかと思いますが、こんな構造でパッキンも無かったら、漏れても仕方ないのでは?と思える構造になっています。結構売れているものだと思いますが、ネットで調べても、漏れるとかパッキンとか対策とかまったく出てこないので、私の個体が特にだめなのかなぁ。

とにかく、パッキンを買いに行くまでもなく、輪ゴム3本で解決したので、これで良しとします。輪ゴムなら切れても簡単に交換出来ますからね。

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太く長く

多くの日本人が大晦日に年越しそばを食べる。その意味は諸説あるけれど、その一つに長寿というのがある。「細く長く」というやつだが、自分はこれがどうも納得行かない。例えば、うどんは、太く短く、そばは細く長くだとすれば、そのどちらかという二択はおかしい。だって、良い人生とは、太く長くではないだろうか。充実した人生を長く送ることの方が、充実はしていても短命で終わってしまうとか、長くはあるけどただ生きているだけの人生よりずっと良いのではないだろうか。

海外の友人に、この年越しそばの、長寿という由来を説明しようとすると、ちょっと説明不可能というか理解してもらえないかもしれないという考えがどうしても浮かんでくる。細くというのは、つつましいという日本の美学なのか?しかし、何に対してつつましいのか?その人の太い人生が誰かの犠牲の上に成り立っているということでもあるまいし、寧ろある人の人生が充実したものであれば、その周りの人の人生も充実するという良い影響の方が強いかもしれない。世界にはいろいろな人が居て、生きているだけでも精一杯な国もある中で、自分だけ幸せになってはいけないなんて思っているのであれば、それこそ何様だよって思う。私より大変な状況の人はいるかもしれないけど、私だって何不自由なくのほほんと暮らしているわけでもないし、自分より大変な人がいるから、自分は幸せになってはいけないなんて理屈はおかしいと思うのだ。

というわけで、今年の目標は、「太く長く」にする。この「太く」は、贅沢をするという意味ではなく、「意味のある充実した人生を送る」という意味なので、その本質は、「健康であること」そして「自分の存在が誰かにとってプラスであること」だ。自分にとって幸せな人生というのは、まず自分自身が健康であること、そして家族が健康であるということが必須条件。その上で、親戚は当然として、友人の健康、友人とのつきあい、そのどれもがとても大切なもので、「太く」には必要不可欠なものだと思う。健康というのは、体力的に精神的に健康であることだから、結局は、家族も友人も「太い」人生を送って欲しいと願わずにいられない。

「細く」という謙虚さの裏側には、いろいろなものが想像できるのだが、それはともかく、もっと自分に正直に、自分勝手にならずに、周りの人を大切に、みんなで「太く長い」人生をおくっていきたいというのを、今年の目標、願いとして、2024年を過ごしていこう。

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初の冬季太陽光発電(北海道・切妻屋根)

我が家の場合屋根の雪は落ちるので、太陽光発電も期待していたのですが、写真の通り、屋根の雪は無いのに、パネルの上だけ雪が乗っています。

なんで???天気が良くてもこれではまったく発電しません。おもわず、屋根に登って叩き落したい衝動にかられますが、パネル自体は表面はスムーズなはずなのに、何でだろうと思って、フロンティアジャパンの担当者さんに問い合わせたところ、パネル全体が止めているのではなく、パネルのフレームにたまるとのこと。切妻屋根のお客様で似たような例が報告されているが、「春まで待つ」作戦のお宅が多いようです。棒で叩き落しているお宅もあるようですが、危ないからやめたほうが良いとのこと。ヒーターが使えないかとFJの社長宅で試した事もあるらしいですが、電気代がそうとうかかる上に、発電量ではカバーしきれないから、メリットは無いようです。洗車用の高圧ポンプで水かけて落とそうと思ったのですが、水道水のカルキがパネルを傷めるようでそれもだめみたい。そもそもケルヒャーをもってしても、直接屋根までは飛ばないから、オプションの結構高価な延長パイプみたいなのが必要になるし、簡単に試せることでも無い。

結果、我が家も春待ち作戦しかないかなといったところなのですが、今週は気温がプラス。昨日からパネルの雪は全部溶けて落ちてしまいました。昨日は天気が悪かったので、雪はなかったけど発電量はごくわずか。今日は、朝から日差しがあって、こんな感じです。

青のグラフが発電量(自宅消費+蓄電池への蓄電) 10:00 頃雲で落ち込んでますが、3kW出ていればまずますの状態です。春から初夏あたりだと 4.5kw 超える時もありますが、夏場は暑さでパネルの効率がダウンするので、このくらいです。今日は日差しは夏より弱いですが、パネルが冷えていて効率が良いので、このくらい出るのでしょうね。

予想では、連日マイナス気温が続く1月2月はパネルの雪が溶けず、発電は期待できないかもしれませんが、12月前半までと、3月ごろから、気温がプラスになる日が増えてくれば、案外発電してくれるかもしれないと思いました。睦屋根の場合は、雪が完全に溶けるまでに日数がかかりますが、切妻屋根は、気温がプラスにさえなればすぐに雪が落ちる(はず)ので、そこはメリットになるのではないかと期待しています。

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スノーシュー用のスノーシャット

古いプラのランチョンマットを切り刻んで、スノーシュー用のスノーシャットを作ってみました。

サラサラの雪の時はまだ良いのですが、少し湿った雪だったりすると、スノーシューの裏(クランポンの間)とヒールの部分に雪が付着して、だんだんと団子になっていきます。こうなると歩きづらい事この上ないのですが、足にくっついているものだし、結構ガッチリ雪が付着してしまうので、なかなか取れません。ストックでも持っていれば多少は払えるのかもしれませんけど、私は持たないで歩いているし、みかこさんにはそんな器用な事は望めません。そんなわけで、時々みかこさんの足元にひざまづいて雪の付着を取りさるという作業を要求されます。昨シーズンまでは、この作業軽減のため、雪付着防止用のシリコンスプレーを吹きかけていました。しかし、普通の安いシリコンスプレーだと30分もたないくらい弱いですし、粘性の高い生?シリコンは、めちゃくちゃ高いです。けちって今日はまだ大丈夫だと思って、吹きかけなくて付着してしまった場合に怒り炸裂なのも怖いです。

そもそも、雪が付着するのがなぜかよくわかっていないのですが、一節には、クランポンの材質に問題があるような話で、100均のソフトまな板の方が付着しづらいとかなので、100均に行くのも面倒だったので、似たような材質(だと勝手に思っている)のランチョンマットを使って作ってみました。ボルト留めとかしたほうが良いのでしょうけど、穴開けたくないし面倒なので、とりあえず、両面テープ。3Mが超強力と言っているんだから、ちょっとだけ信じてみることにします。力の方向が押し当てる方向になるので、大丈夫かと勝手に期待しています。ただ、寒さに耐えられないかもしれませんね。

クランポンの部分は、もともと雪付着しまくりで役立たずのパーツがついていて、ビスがあるのですが、敢えてビスの上に浮くように止めてみました。多少動いたほうが雪が取れやすいのではないかと、これも予想というより、期待です。

さて、どうなるか、1回ですっ飛んで終わりかもしれませんし、案外役に立ってくれて嬉しくなったりするかもしれません。

その後

ランチョンマット作戦はそれなりにうまく行ったのですが、問題は固定方法、やはり両面テープでは厳しくて、1回で取れてしまいました。当然ですけどね。そこで、物質的アプローチは一回やめにして、機械的アプローチにしました。除雪機の雪付着防止に、結束バンドを使う人が居るようなので、クランポンに結束バンドを巻いてみました。前側はうまく巻けるのですが、後ろ側はクランポンの後ろに巻いて、そこから縦に表と裏に伸ばすような感じです。これがベストとは思えないのですが、裏側は表(かかと)と裏の両方に雪が付着するのです。特にかかと側に氷のように付着してしまうと、強く踏んでも取れず、ヒルクライム状態になってめちゃくちゃ歩きにくいです。結束バンドはある程度弾力と強度があるので、踏み込む度に振動してうまく暴れてくれないかなと思っているのですが、今のところ裏側に関してはそれなりに役に立っているようです。かかと側が今ひとつなので、さてどうしたものかといったところです。

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キャンプ これだけあれば十分

キャンプブーム?もだいぶ下火になってきたのか、Amazonでも、目新しいものが見られなくなってきた。私も、いろいろ釣られて買ったりしたけど、結局今でも使っているものは半分にも満たない。というわけで、今キャンプに行くとして絶対に持っていく物をリストアップしてみたいと思う。

タープ

我が家はテントではなく車中泊なので、タープのみ。もちろんポールとガイロープとペグは必須だが、タープとセット。2.5m くらいの高さは欲しいしワイドに張りたいので、八角形でサイドをサブポールで持ち上げている。雨でも焚き火をしたいので、TC素材などの難燃性のものが使いやすい。

椅子 人数分

これは人数分あれば十分。我が家のはハイでもローでもない中間くらいの高さで、いままで色々な椅子を買ってきたが、今使っているもの以上の椅子は無い。妻用のは、同じ椅子でベンチ(二人がけ)になっている珍しいもの。二人で座るということではなく、ノートPCやブランケットなどを置くのに便利。私はキャンプの時はPC使わないし、女性ほどものを持たないので、ソロチェアで十分。今の椅子になるまでたくさん買ってしまったが、自分に最高の椅子を見つけるのはなかなか難しいものだ。

テーブル 椅子の高さに合わせてて人数 x 2 程度

テーブルは多いほうが良い。食事用のテーブルの他に、荷物をおいたり、ランタンをおいたりとなにかと使う。色々な高さのものがあってもよいけど、基本的には椅子に座った状態で使いやすい高さのものがあれば十分。折りたたみの軽くて小さい物でアルミ製で熱いものが置けるのが意外と便利。お湯をわかしたやかんをポンと置いたりできる。地面に置きたくは無いし、木製だと焦げたりするからね。SOTOのフィールホッパーなんかが良いけど無駄に高いので、2000円くらいの安物で十分。組み立てが面倒だけど、2枚に別れた天板をテープで繋いでおけば、向きを考えずにすむのでかなり楽になる。

グランドシート

帆布の厚手のものが1枚あると何かと便利。汚れても気にならないし、多少熱いものでも置ける。撤収の時に地面に直接置きたくないものを置いたりするのにも便利。雨の日は必要不可欠。小物類とかはバッグに入れているけど、そのバッグを直接地面には置きたくないから、グランドシートの上に置くことが多い。要するにどのような状況でも、グランドシートだけが汚れるので、他のものの汚れを気にしなくて済むということかな。とは言え、あまりでかいのは取り回しが面倒なので、1m x 2m くらいのが使いやすい。

焚き火台

私はメッシュ焚き火台に落ち着いた。今では他の焚き火台は考えられず、いろいろ格好良い焚き火台とか雰囲気の良いもの、二次燃焼でバンバン燃えるものとか見ても、まったくほしいと思わない。なぜか、どんな焚き火台よりよく燃えるし、火を視覚的にも暖を取るという意味でも最大限楽しめるのがメッシュ。陣幕とかウインドスクリーンがあれば、多少の風では問題ない。焚き火台の下でオーブン調理もできる。

焚き火シート 3重くらい

メッシュ焚き火台の欠点は、下がかなり熱くなる点だから、焚き火シート3重くらいでようやく安心できる。TOPの1枚は、ただの焚き火シートではなく、熱を反射するようにコーティングされている必要がある。それで地面も守れるし、焚き火も安定する。焚き火台の足を20cmくらいブロックなどで持ち上げても、かなり地面を守れるのだけど、ブロックを持ちあるくわけにもいかないから、一工夫必要。

庭の木を剪定したり、公園で拾ってきたり、貰ってきたり、買うと高いので、なるべく無料で調達できるように、普段から気にしていると良いと思う。キャンプ場で買えば荷物にならないので良いのだけど。薪は荷物になるだけでなく、虫とセットだと考えておいても良いかもしれない。車内に積むと後悔することがあるので、持っていく場合はルーフキャリアなどに載せたいものだ。薪バッグはどんなものでも良いし、持っていく薪の量に関係なく1つはあったほうが良い。焚き火台の横にバッグを置いて、焚き火をして、バッグの薪が少なくなってきたら補充という使い方が便利で、我が家のように薪をバッグ4つ分くらい一晩で燃やしてしまう場合でも、バッグは手元に1つあれば十分。残りはRVボックス。といいながら、私は2つ。1つは作業用で、もう一つは焚付用の細い薪とか薪トングとかの道具を入れている。

薪トング

昔ながらのペラペラのものと、鉄製のしっかりしたものと1つずつあると便利。焚き火台の上で動かしたりするにはペラペラが取り回しが良いけど、太い薪をバッグから焚き火台の上にドンと置く場合はしっかりしたものでないと重さに負けてしまう。革手があれば、トングを使わないですむ場合も結構あるけど、やっぱりあると安心。

バーナー

着火用。ファイヤースターターとか火吹棒とかはめんどくさいから、バーナーでバー!着火剤もあれば便利。水の中でも燃える着火剤はかなり便利。でも、火が弱くなってきたりしたときに、着火剤はなんだか勿体ない気がして、やっぱりバーナーが楽で良いなぁ。

シェラカップ 人数分

食器セットとか全然いらない。我が家はほとんどチタンのシェラカップだけで済ませてしまう。軽いしコンパクトだし、たいていの場合メインの食器はこれだけで済んでしまう。

適当な皿 人数分

メインの食器としてはシェラカップがあれば十分だが、おかずとか付け合せを置くのに、ちょっとした皿があると便利。我が家は、ペットボトルのドリンクのおまけでもらった、リサラーソンの皿(バンブーファイバー)を使ってます。割れないし、軽いしで便利です。

食器を洗いたくないからとラップをかけて使っている人が居ますけど、そんな面倒で見た目の悪いことはしたくないので、シェラカップも皿もそのまま使っています。激落ちくんシート キッチン用があれば、洗う必要もなく、拭くだけです。

割り箸

これは特にこだわりがありませんが、コープさっぽろで貰えるので、知らない間にキッチンの引き出しに溜まってしまっていて、毎回食事の回数分+アルファくらいは持っていきます。焚き火で燃やせるのでゴミになりません。

ビストロの達人III

焚き火で調理もやったことがありますが、雰囲気は良いですが、ひたすらに面倒なだけでした。アウトドアストーブ(コンロ)は、火力はすごいし、登山とかには良いかもしれませんが、キャンプ場では味気ないです。カセットコンロも便利ですが、風に弱いし、雰囲気が昭和で今ひとつです。ビストロの達人は、アウトドア用ではないのですが、風に強いし、鍋としても使えるガラス蓋付きの深さのあるプレートが最初からついているので、これを買ってからは、家でも外でもこればかり使っています。キャンプの時は毎回、家でも週に3回くらいは使っているので、かなりの使用頻度です。火の状態がちょっと見づらいというのが欠点といえば欠点ですが、これを上回るポータブル調理器はこの世には存在しないと思うほど気に入っています。お勧めはしませんが、車中泊で車の中でも使えます。以前は、車中泊用には安全性を考えてアルポットを使っていましたが、ビストロの達人も火が見えないので、普通のカセットコンロよりは安全です。

やかん

やかん、ケトルは一つは絶対必要です。アウトドアで、何をするにしても、お湯は欠かせません。カップヌードルを食べるとか、コーヒーを淹れるとか、キャンプでも車中泊でも、お湯が欲しくなる機会はとても多い。いままでいろいろな方法を試してきましたが、結局やかんで沸かすのが一番楽です。容量で迷うところですが、700ml – 1L程度のもののほうが何かと便利ですね。朝カップラーメン度コーヒーの時は、400ml + 600ml くらい必要なので、700mlだと2回沸かさないとなりません。1.3L でも、ケトルの一杯まで水を入れて沸かさないので、2回になることもあります。サーモスの山専ボトルがあれば、朝沸かしたお湯が夕方くらいまでは十分保てるので、車の中でスタバのインスタントを飲んだりしています。SV-20Sは洒落た使いやすいケース付きなので、お勧めです。

アウトドアストーブ

OD缶を持って歩いている人は、プリムスの2243とか、OD缶用のものが良いと思いますし、私も長年愛用しているのですが、OD缶は特に中身が減ってきた時に2つ持っていくとがさばるし、中身がちょっと残っているものが溜まっていったりしますし、詰替えは危険だしで、最近CB缶に統一しようかと思っています。CB缶なら2本くらい持って行ってもじゃまにならないし、いざとなったらコンビニでも買えますしね。そんなわけで、最近はST-320を使っています。ビストロの達人があるので、使うと言ってもほとんど湯沸かしだけです。だったらジェットボイルとかも良いのでは?という声も聞こえてきますけど、高いしやかんが使えず専用のクッカーしか使えないので、容量が足りないとかで、いまひとつですね。 ST-310は、人気ですが、火力は強いですが、コンパクトにならないし、あれをそのまま車中泊で使うとあぶないので、ST-320にしました。風防兼ゴトクが付いていて、それがケースになってコンパクトになりますし、余計なガスホースも無くCB缶直結なので、安定性も良いです。ホースタイプ(分離型)のものは、ホースをひっかけたり、使う時に意外と場所を食うのであまりお勧めできません。ST-310 + 遮熱テーブルの組み合わせが流行りましたが、ST-320 + 適当なテーブルの方が応用が効いて便利だと、私は思うのですけどね。

ナイフ

ナイフを忘れていました。ビクトリーノックスは必須だとして、あとは好みではありますが、かなり本気でお勧めしたいのが、Opinelのノマドクッキングセットです。#12 のパン切と、#10のコルクスクリュー付きのナイフが便利で、パン好きには最高の組み合わせです。ピーラーだけは使わないので自宅用にしていますが、代わりに、#7 #8 あたりを入れても良いと思います。別々に買っても良いのですが、#12のパン切りはなかなか手に入りませんし、アウトドアで使いやすいまな板と、全体を一つにくるむクロスが本当に便利です。車の中でも、膝の上でこのクロスを広げるだけで、まな板とナイフでちょっとしたものを切って、そのまま閉じるというのが、ワンアクションで出来てしまいます。それぞれをバラバラにそろえても良いのですが、使いやすい形でひとつにまとめておくと本当に便利です。各パーツが本当に使いやすいサイズでうまくまとまっているという点でこのセットは秀逸です。

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フリード プラス ノーマル状態から車中泊状態まで

ノーマル(移動中)の状態がこれです。面倒なのでリアにテーブルを設置したままですが、このテーブルは、固定していないのでいつでも外せます。3分割になっていて、ゲート側は最初に作った桐集成材の少し柔いテーブルです。補強の角材を入れていて以前はその面が上で、荷物の滑り落ち防止を兼ねていたのですが、最近になって、冷蔵庫の位置を私の足元からみかこさんの足元へ移動したので、上下ひっくりかえしました。この穴は丁度冷蔵庫が入るサイズに開けてあって、今は移動中も就寝中もこの位置に冷蔵庫がはまり込んでいます。私は170cmあるので足元にこれがあると辛いため、以前は冷蔵庫を上に上げていたのですが、みかこさんはこのままでも大丈夫とのことで移動しました。中間の細い板も桐集成材だったかと思いますが、幅が狭いので補強無しで大丈夫です。この細い板を外して、シート側の板をずらせば、後席シートを一番うしろまで下げられますので、後席に誰かを乗せる場合はそのようにしています。シート側の板は、テーブルのメイン部分なので、パイン材を使っています。がっしりしていて安心感があります。各板は、フリードプラスの特徴である左右のユーティリティ固定用のネジにL字のステーを固定してその上に載せているのですが、実はこの板(テーブル)はこの位置だと、半分くらいがステーに引っかかっているだけです。ステーを長くするとシートが一番後ろまで下げられないのです。で、この位置に安定して固定する為に、ロープで吊っています。

車中泊モードに展開開始したところです。まずはお決まりの手順になりますが、前席を一番前まで移動し、後席も一番まえまで移動したあとに、後席を畳みます。通常は後席の背中に橋渡しボードがついていて、荷室の床と後席の背中の間のギャップを橋渡しするのですが、あれは高さが2.5cmもあって何かと面倒なので、取り外しました。そこでその代わりのものが必要になるのですが、あれこれいろいろ試行錯誤しながら、今の形に落ち着きました。その前に、前席の上に車中泊時の小物置き場(みかこさんの帽子など潰れたら困るものなど)を設置します。ロープでもなんでも良いのですが、たまたまあったボール付きのゴムの紐があったので、それを使って、板を吊っています。ここにものがおけると何かと便利なのです。天井に周したロープと、室内灯から吊るした根付の説明は前にしたので省略しますが、これも車中泊には必須で、何かと使います。話を橋渡しボードに戻しますが、荷室のボードの下に、銀色の細い板を挟んでステーとして、その上と後席の出っ張り部分にパイン材を載せます。助手席の後ろの席の出っ張り部分だけカットしていますが、90×60だったか忘れましたが、そのくらいの板を買ってきてそのままでピッタリサイズでした。時々みかこさんが後席を一番前に出すのを失敗すると板が乗らないのでやりなおしになります。今日、初めて試したのですが、実は銀色のステーとして使っている板は不要でした。結局板1枚ですみます。この板は走行中は後席の背中に入れておいても良いですし、荷室においておいても良いです。板なのでじゃまになりません。テーブル部分に重ねても良いでしょう。とにかくこのパイン材1枚で、純正の変なボードを使う事無く、完全にフラットな床が作れますので、お勧めです。

床さえ出来てしまえば、あとは断熱用のシートやシュラフを敷けば完成です。この折りたたみテーブルは、脚が左右1本なのをAmazonで探し回って買いました。脚がセンターにあるので、私のシュラフとみかこさんのシュラフの間に直接シートの上に設置できますから、ぐらぐらしません。シュラフの上にテーブルを置くと不安定で飲み物(酒)が置けませんからね。もちろん、リアのテーブルがメインになるのですが、手元テーブルがあるととても便利なのです。

ベッド(布団)は最近では、みかこさんは布団型シュラフの上に寝て、ダウンブランケットをかけて寝ています。ブランケットが温かいので寒い時期でもシュラフの中に入るのは稀です。私は、シュラフはじゃまなのでロゴスの40コンパクトセルフインフレートマット・SOLOを使っています。

https://www.logos.ne.jp/products/info/10237

長さはふくらはぎくらいまであるので、これで十分です。40mmなので底付きはしません。収納はかなりコンパクトになります。

おまけですが、私は運転中は、ドクターエルのマットをシートに敷いています。

フリードのシートはしっかりしているので腰への負担は少ないほうだと思うのですが、私は腰が悪いので、長距離はこのマットが無いとキツイです。このマットがあると、まったく腰への負担が違うので、普段から敷きっぱなしです。軽いし、車中泊で座って映画を見る時などにも使えるのでとても便利です。腰の悩みがある人にはお勧めです。サイズは、大きいのも持っていますが、この 23.5×34 のサイズがフリードにはピッタリです。

この銀色の板は先程ステートして出てきた板ですが、もう一つ大事な用途があって、車のシートに座ってランチなど簡単な食事をする時のテーブルになります。フリードにも小さいテーブルがついていますが、あまり小さいので食事は膝の上にものを載せたりとか大変なのですが、この板一枚を、フリードのテーブルと後席にぽんと置けば簡単に水平なテーブルが作れてしまいます。一見不安定そうに見えますが、飲み物を置いても大丈夫なほどしっかりしています。この板もホームセンターで買ってきてそのままで、塗装以外の加工はしていません。

今日は、試行錯誤の状態からしばらく写真を撮っていなかったので、今現在の車中泊仕様について改めて写真をとって、ご紹介となりました。

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冷蔵庫+クーラーバッグの保冷剤について思うこと

車中泊でもキャンプでも、時には買い物や日帰りでコンサートを聴きに行くような時でも、冷蔵庫は便利だ。というか、もう冷蔵庫なしの車中泊・キャンプは考えられない。我が家は血糖値の問題もあって、自宅から食べ物を持っていく事が多い。その中でも、ヨーグルト、チーズ、サラダ、豆腐弁当(豆腐を味付けしてタッパーに入れたもの)、炭酸りんご(りんごをスターカットしてジップロックに入れて、炭酸水を入れたもの)などは、冷蔵庫が必要で、数時間ならクーラーバッグでも良いのだが、一晩ともなるとかなり厳しい状態になる。クーラーバッグを高性能なハードタイプにすれば良いのかもしれないけど、非常に邪魔だ。

なので、最近の運用としては、ヨーグルトやサラダなど冷蔵庫必須のものは、なるべく冷蔵庫に入れて、多少温度があがっても、耐えられるようなもの(チーズなど)はソフトクーラーバッグに入れている。全部冷蔵庫に入れば良いのだが、8Lしか容量が無いので無理だし、途中、上富良野で豚さがりとか買ってしまうと、更に難しくなってくる。

ソフトクーラーバッグは、AOのに買い替えたので、前のものより性能が良くなったが、それでも、ロックアイスを入れた場合、一晩で水になる。100円のサツドラがあれば良いが、それがない場合は、コープやコンビニの200円もするロックアイスが全く使わないのに一晩で水になるのは、かなり悲しい。

そこで、保冷剤ということになるのだが、自宅を出る時に保冷剤をクーラーバッグに入れて、冷蔵庫に予備の保冷剤を冷やしつつ、時々その保冷剤を交換するとしても、冷蔵庫の温度は下げても0度までで、それ以上下げるとサラダが凍ってしまい、凍ったサラダが溶けると水っぽくなるので、0度~4度に設定している。

というような状況で、どのような保冷剤が良いのかを考えてみたのだが、まず、氷点下系はNGだ。これは冷やすのに冷凍庫が必須で -20 度くらいにしないとならない。もちろん冷蔵庫で冷えないというわけではないのだが、性能を発揮しない。加えて、氷点下系はそれ自体マイナス温度を維持するので、無駄なパワー?を使っていて持続時間が短い。クーラーバッグの温度は冷蔵庫と同様に4度くらいを保てれば良いので、氷点下である必要は無い。というわけで、0度系の保冷剤が良いということになる。4度でも良いくらいだが、そういうのはあまり無いようだ。アイスバッテリーとかネックリングなどは15度とか28度とかで凍るけど、保冷剤としては役に立たない。

大きさについては、冷蔵庫が8L と小さいので、大きいものを1つより、小さいものを5個とかの方が良いと感じている。実はスーパーで無料でもらえるようなやつがベストなのかもしれない。先日どこかのコープでたまたま貰ったのが5つあるので、それを使おうかと思っているが、予備がもう少し欲しい。以前はサツドラで無料でもらえていて、もったいなくて捨てていないのが10個以上あったのだが、ずっと使っていなかったので、片付けた時に捨ててしまった。で、Amazonで小さい保冷剤を買おうかなと思ったのだが、結構高いのですね。

良いものを見つけてしまった

これ。買った時は、薄っぺらいシート状です。ほとんど紙の厚さと言っても良いでしょう。これを水につけるとあっという間に膨らんで、保冷剤になります。あとは冷蔵庫か冷凍庫で冷やせばOKです。15分以上水につけるなと書いてあるように、水につけたらあっというまに吸水します。保冷剤の中身は吸水ポリマーですから、吸水ポリマーをビニール袋にいれたら安上がりで良いのかもしれませんし、おむつとか生理用品とかが保冷剤に代用できるのかもしれませんけど、温度設計とかもあるでしょうから、この値段なら買ったほうが手間いらずで良いですね。 999円で、12 x 8 = 96 個になります。 シートごとにはミシン目が入っているので手で簡単に切り離せますが、12 個のブロックは切り離すのにハサミが必要です。とりあえずはシートで使って、冷蔵庫に入らなくなったらその場で切り離せば良いかなと思っています。

しばらく使ってみて、良さそうなら追記します。

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push は先頭 or 末尾

配列に要素を追加する時、push は要注意だ。可能なら別の方法で追加したほうが良いと思う。

Java の場合、push は、「先頭」に要素を追加する関数だが、JavaScriptの場合は「末尾」に要素を追加する。

先頭に要素を追加したい場合

Java の場合は、add(0, 追加したい要素) がわかりやすい。 JavaScript の場合は、unshift(追加したい要素) が一般的だろうか。 JavaScript の配列操作は単語の意味と結果が一致しないので混乱している人が多い。 unshift って、そもそも shift って何?って感じだ。 Javaのaddは、要素を追加するの add だから、何も指示がなければ、殆の人は末尾への追加をイメージするだろうし、 add(0, 要素) と書けば、0 番目に追加(つまり先頭へ追加する)とイメージしやすい。 あくまでも基本イメージは、add (追加)なので、先頭要素が入れ替わると考える人は変人だ。

末尾に要素を追加したい場合

Javaの場合は、ずばり、add(追加したい要素)で明快。 JavaScript の場合は shift かと思いきや、さにあらず。 array[array.length] = 追加したい要素 で追加する。やはり分かりづらい。 shift は何かというと、先頭要素を取り出す操作になる。

JavaScript の変態仕様

  • shift : 先頭要素を取り出す
  • unshift : 先頭に要素を追加する
  • pop : 末尾要素を取り出す
  • push : 末尾に要素を追加する

これは、私のそれぞれの単語からくるイメージとはかなり違って覚えづらい

Groovy の罠

うちの会社では、Groovy という言語を良く使うのだが、これは Javaに翻訳されて動作するスクリプト言語なのだが、 2017年頃までは、 push は、末尾に要素を追加していた。これが、2013年頃に報告された、「Javaと反対じゃん」というバグに対応したことによって、今は、先頭に要素を追加する関数になっている。真逆。そのため、古い Grooby で書かれたコードで、push が使われている場合、それはまともに動作しないことがある。配列の並び順を意識した処理の場合、完全に並び順が逆になるのだ。その配列に初期値が与えられている場合、更に意味不明になる。何らかの処理で取得した配列、初期値は、意図した順に並んでいるが、あとから push で追加したものだけが、先頭に追加されるので、めちゃくちゃになってしまう。

こういう問題があるので、 push を安易に使うのはやめましょう。と私は言いたい。言葉として曖昧なもの、動作が明確にイメージできない名称の関数は要注意だ。

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寧ろカイカーン!つらい草取りから一気に解放される最終兵器登場

凄いものを見つけてしまった

我が家の草刈り機はエンジンではなくモーター式なのですが、安全だったりガソリンとかオイルとかのメンテナンスの手間は無いものの、重たいし、コードの取り回しが面倒で、年に数回一気に使うという感じで、日常的にこまめにつかう気にはなれません。草刈り機はある程度の面積で邪魔物がないような場所には良いのですが、砂利だとかプランターでごちゃごちゃしているような場所には適さないですし、自宅の敷地の外では、石飛びや周囲への気遣いも必要で、なかなか気軽に使えるものではないです。

そこで、日常的な草刈りは、どうしても、手作業になってしまうわけですが、ホームセンターでもAmazonでも、草刈り道具というのは実に多様なものが売られてはいるのですが、どのような状況でもどのような草でも使えるというものはほとんど無いですし、半分くらいは、草刈りというように、鎌のような形状で、根を残して上を切る目的なので、刈ったそばからおがってくるという追いかけっこになってしまって、非常につらいです。

こまめにやるのは仕方ないにしても、せめて、電動でさっとできないものか、できれば、地面が砂利でも、土でも、プランターなどがごちゃごちゃしてても気軽に使えるものがないものだろうかと、Amazonをうろうろしていたら、

ありました!

ムサシ 除草バイブレーター

めっちゃくちゃ怪しい名前ではありますが、いかがわしいものでもマッサージ器でもありません。見た目は、ハンディー除草用ツールの電動版です。大きさは電動工具程度です。

充電式とAC式があります。また、別売りで立ったまま使えるようにする、ハンドルがあります。(ただしハンドルはあくまでもハンドルで、電源スイッチを延長してくれません)

電動工具もそうですが、充電式(バッテリー式)は、取り回しは楽なのですが、耐久性と使用時間の問題と、重量の問題とパワーの問題があって、個人的にはドライバーやドリル程度なら良いのですが、パワーが必要かつ使用時間が1時間程度になるようなものの場合は、ACを選択するようにしています。値段も、ACの方は3千円で、充電式は倍くらいします。

本当に使えるかわからないので、最初は一番安いものを。ということで、AC式本体のみ3千円を投資することにしました。

めちゃめちゃ使えるじゃん

使ってみてびっくり。まるで、掃除機で掃除するかのように、地面をなぞるような感じでどんどん雑草が抜けます。芝のような草で、地面にべたっと団子上に根を張るようなものは、もう手作業だと無理~って感じで上だけ刈っておしまいということになるのですが、ガシッと咥えてゆっくり引くと、強烈な振動で、ベリベリベリと剝がすように取れてきます。あとは地面の状態に応じて、角度や引く速度などを調整すれば、かなり広範囲な状況や雑草で楽に抜けます。例えば下が柔らかい土や草なら、ブレードを差し込むようにすれば、土の中の根っこを振動させながら、ごっそり抜き取れます。土を掘ることになりますが、根っこだけ抜けて土は残ります。防草シートなどの場合は、差し込むとぐちゃぐちゃになるので、ブレードを地面と水平にして、草の上の部分をひっかけてひっくり引けば、根っこごと抜けてきます。ただ、芝のようなひっかかりがない草は抜きづらいのですが、芝は抜きたくない場合が多く、それ以外を抜いた後(芝の中に雑草が入り込んでいる場合は雑草だけ取れます)芝は普通に短く刈ればよいでしょう。

とにかく、今まで手作業でひとつひとつ苦労しながら抜いていたものが、ブレードでなでるように。さぁーっと抜けてくるので、かなり作業効率が上がります。普段なら1時間程度やって半分くらいであきらめてしまって、また今度やろうなんて思っているうちに、もとに戻ってしまうような場所でも、今日は30分程度で全体を一気にやっつけられました。さらに余裕があったので別の場所までやってしまった。この調子なら、週末1回分で、庭全体いけそうです。

コスパも最高

私は腰が悪いので、使えそうだったら、追加で、ハンドルもあったほうが良いかなと思ったのですが、今日使ってみた感じでは、ハンドルなくても使えそうです。楽に抜けるので、完全にしゃがんで力を入れたり、長時間同じ姿勢を続けるという感じではなくて、常に移動しながら手前から奥へ除草を進めて、時々抜いた草をキャンプ用のカートに入れて集めるというような感じで体を動かすので、腰への負担が少ないです。同じ姿勢を続けるのが辛いのですが、そういう感じにならないのです。結局カート一杯分は除草しましたが、腰はほとんどいたくなりませんでした。なので、ハンドルはかえって取り回しに邪魔なくらいで、不要だと思います。となると、3千円の本体のみです。手動式の草刈りツールは1000円くらいから、高いもので3千円以上しますし、なんだかんだと毎年なにか買っていたりします。土の状況や草の種類によっても適しているものが違うのでいくつも揃える必要もあります。そう考えると、3千円でオールマイティーに使えるこれは、かなりコスパ高いですね。ブレードがどのくらいもつかわかりませんが、今日使った感じでは、ワンシーズンは十分いけそうです。本体はもう少し耐久性があるでしょう。連続で20分くらいONにしても熱くなったり止まったりはしなさそうです。まぁ、この値段ですから、毎年買い替えても手動の草刈り道具と大差ないですしね。

除草で大変な思いをされているかたは、試されてみてもよいと思いますよ。

それだけではなかった!

改めて説明書を見て、びっくり。付属のブレードだけで万能かと思ったが、替刃の種類がかなり豊富。狭い場所用、エッジ用、3D?、コケ落とし、ノコギリまで。正直刃の着脱はワンタッチではなくて六角レンジなので気軽に差し替えるという感じではないけど、それほど大変でも無い。私は当面付属のブレードで大丈夫な気がするけど、替刃で用途が広がるというのは更にコスパが良いということにつながるね。

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