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秋キャンはトヨトミ君と共に
今回はかなり冷え込む事が予想されたので、先日我が家に来たばかりの新人 まい暖ちゃんで力不足だろうと判断して、トヨトミ君を連れて行くことにしました。
トヨトミ君は、頼れるタフガイなだけでなく、お湯を沸かしたり、靴を乾かしたり、タオルやタープそのものを乾かしたりと、マルチに活躍します。
RS-H290
トヨトミ君には兄弟が居ますが、我が家のは、RS-H290 という反射型です。キャンプでは、対流型を使う人も多く、特にレインボーストーブのように、ランタン代わりになるものが人気ですね。ライバルのコロちゃんを使っている人も多いようです。
しかし、私のおすすめは RS-H290 です。対流式は360に熱を出しますから、幕体(壁)の近くに置けず、シェルターのセンター付近に置くことになります。しかも、上ばかり熱くなりますから、シェルターの中で対流を起こして全体を温めないと暖かくなりません。
寒いアウトドアで、対流を起こさせるには、扇風機などを使って強制的に上の空気を下に戻すか、幕体を閉じてある程度密閉空間を作る必要があります。密閉したとしても、幕体の薄さでは上からどんどん熱が逃げてしまいますし、地面の方はどんどん冷え込んでくるので、かなり工夫が必要です。
しかし反射型は、裏側は全く熱くなりませんし、上はお湯が丁度湧いた状態で保てる程度になりますし、前面は、強力に暖かくなります。ストーブの位置が自由にできるうえに、指向性もあるので、置く位置で自由にコントロールできるわけです。私の目的はシェルター全体を暖かくすることではなく、自分たちが暖かければ良いので、反射式がピッタリなわけです。
トヨトミ君のお漏らし防止
トヨトミ君は車移動が苦手で、すぐにお漏らしします。なので、車に乗せる前におもらし対策が必須です。説明書を読んで構造を理解していれば、この対策は簡単なのですが、ここが原因でタンク一体型の対流式を選ぶ人も多いようです。
構造は簡単で、RS-H290は、タンク式で、タンクの側は「こぼれま栓」というキャップで止まっています。この栓は中にバネが入っていて、給油口の口金の中心を押しています。なので、逆さにしても、ほとんど(完全にではない)灯油が漏れてきません。では、どうやって給油するのかというと、ストーブ側に油受けというプラスチックの部品があり、これの中心に針の様な出っ張りがあって、それが、こぼれま栓の中心部分を押すことで、灯油が出てくるしくみです。
この油受けは、交換部品としても売っていますし、簡単に取り外せますので、これを取ってしまえば、それ以上灯油が供給されなくなります。あとは、ストーブ側に残った灯油の始末です。スポイトで吸ってタンクに戻しても良いのですが、私は、火が消えるまで燃やしきっています。だいたい30分くらいで使い切れますから、撤収時間から逆算して、油受けを取り、タンクを戻して燃やし切ります。
ちなみに、タンクは安全装置があり、タンクを抜くと、ツマミがバネで上に上がって消化しますし、同様に点火もしませんから、タンクは戻す必要がありますが、灯油は供給されないので、30分程度で消えます。ストーブ側に多少の灯油が残りますが、横倒しにでもしなければ、こぼれるような量ではありません。
トヨトミ君は、丁寧に扱ってあげましょう
まだ、倒れたら灯油がこぼれる可能性は残っていますし、灯油って揮発しない?ので、車内でこぼれると、いつまでも臭いし危ないので、移動中は絶対に倒れないようします。私は後ろの席に座らせて、シートベルトをしてあげています。灯油を運ぶ以上、万が一事故にでも合うと危険は危険なのですが、シートベルトで乗員並みに守られるし、この位置だと、エアバッグの恩恵も受けられます。が、運転は慎重に。
一酸化炭素中毒について
テントやシェルターで灯油ストーブを使うという話をすると、必ず出てくるのが一酸化炭素中毒大丈夫?話。もちろん自己責任であるが、私は次のように考えている。
灯油ストーブ(マイ暖などのガスストーブも)を使ったからといって、必ず一酸化炭素(CO)が大量に出てくるわけではない。燃焼=一酸化炭素ではなく、一酸化炭素は、「不完全燃焼」によって大量に生じるものだと思っています。「不完全燃焼」は様々な要因があるが、一番の要因は酸欠。各ストーブメーカーが一番心配しているのはこれ。もともとストーブは室内で利用することを想定しているので、気密性に関しては、テントの方が低いと言えると思うが、問題は、空間の小ささ。燃焼によって消費される酸素は同じだから、空間が小さい方が酸素は少なく、酸欠になりやすいという理屈だ。なので、シェルターでストーブを使う時(これは自宅で使う時も同じだが)一番気をつけるべきことは、換気だ。という当たり前のことになる。アウトドアは寒いから密閉したくなる気持ちはわかるが、必ず、シェルター内を通過する空気の流れを作らなければならない。そういう意味でも対流型ストーブは不利なのだ。
モーニング・グローリーは、とても考えられているシェルターで、上部に換気口がある。温かい空気は上に行くのでこの換気口は出口になる。空気取入口はというと、でっかいフロントがある。このフロントを両側メッシュにすれば、大量の空気が入ってくるので一酸化炭素の心配は不要だと思う。しかし、それでは寒い場合もあるので、半分だけ閉めるという手もある。それでも、換気という意味では十分だ。更に寒くなったら、完全に閉める事もできる。それでは換気は不十分だろうということになるが、その場合は、両サイドの三角窓があるのだ。この三角窓は下にあるので、そこから空気を取り入れて、上部の換気口から抜けるというシェルター全体を通過する空気の流れができる。
もちろん、インナーテントを使ってモーニング・グローリー内で寝る人は、私よりもう少し注意深く考えた方が良く、夜はストーブを消して、マットやコットとシュラフでしのぐとか、電源サイトなら電気カーペットとか電気毛布を、あるいは電気ストーブ使うといったことも考えてみたほうが良いだろう。私のおすすめは、まずは地面に熱を奪われないように、しっかりとした床面を作ること。次に、寒さに耐えられるシュラフを用意すること。それでも寒い時のために、USBカイロとか、電気毛布を用意すること。カイロも毛布もシュラフの中。ただし、低温やけどに注意。熱があるのと無いのとでは大違いなので、温度設定は最低限で十分。 まったくおすすめしないのは、使い捨てカイロ。あれが肝心な時に温かいと思ったことがない。だいたい、この時代に使い捨てなんて、資源の無駄だ。
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