ワンピースかセパレートか

スプリンターの時はテント泊が多かった。スプリンターもフルフラットになったので、道端(道の駅がなかった頃)や、その後道の駅で車中泊ということも結構あったが、車の大きさもあって、夫婦二人で寝るにはテントの方が良かった気がする。セダンだったので、何か物を取り出すには一旦車を降りてトランクを開けなければならなかったし、そのトランクもものがパズルのように入っていたので、テントが張れる時は車中泊のメリットが少なかった。

その後、アルデオになってからは、室内から荷室にアクセスできるし、その荷室もスプリンターとは比較にならないほど広かったから、完全に車中泊主体になってしまった。キャンプブームでキャンプ場が荒れてしまったという背景もあるが、我が家のスタイルとしてキャンプは宿泊であってのんびりキャンプ自体を楽しむというような事がなかったからでもある。キャンプより旅といったところか。なのでアウトドアにこだわっていたわけでもなく、安くホテルに泊まれるチャンスがあれば、ホテル泊も少なくなかった。

フリードになってから車中泊が快適過ぎて、もはやキャンプなんてしないのではないかと思ったのだが、実際にはすこし違った。

フリードを買った時は、当然車中泊中心に考えていたのだが、やはり暑い時期などは、いやそうでなくても、コーヒーを飲んだりするのは屋外の方が気持ちが良い。我が家のフリードはテーブルを加えているので、フリードカフェとみかこさんが呼んでいるスタイルがあって、その状態でリアゲートを開け放てば、半アウトドアになるのだけど、「椅子とテーブル出して外に座りたい」気分がどうしても残る。それから焚き火。アルデオの頃は焚き火はまったく頭になかったのだけど、コールマンのファイヤーディスクを買ってから焚き火の魅力に気づいて、旅の夜は焚き火で一杯やりたい気分なのだ。いずれにしても、椅子を出すとか焚き火となってくると、もう道の駅ではご法度行為であるから、キャンプ場的な場所を探すことになる。で、当然の流れとして?カーサイトを探したわけだけど、テントを張るつもりはなかったから、カーサイトで車中泊となる。カーサイトで、車の横にテーブルと椅子だけ出して、寝る時は車中泊って、ちょっとイメージしてみればわかるように、めっちゃ寂しいというか勿体ないというか残念な感じ。

そこで、おそらくキャンピングカーのスタイルなどから発想したのだと思うけど、カーサイドタープとか、カーサイドオーニングとか。車にタープを付けられないのかということばかり考えていた。でも我が家のフリードはルーフレールが無いし、屋根がツルッだから取り付けが面倒なんだよね。スプリンターの時に発売されたオガワのカーサイドタープはその時に飛びついて買ったので持っていたのだけど、雨の日に使ったら防水が切れていてびしょびしょ。それにあの形状だと、焚き火がやりづらい。車のすぐよこで焚き火したくないし、離して焚き火したら、タープの中から窓越しに焚き火を見るというアホみたいな状況になるしね。

そんな時に見つけたのが、ペンタシールド

これを吸盤とかで、車の屋根に固定できないかと考えて購入。まだ車にくっつけることにこだわっていた。で、実際試してみると、取り付けられなくはないけど、車に傷が付きそうで怖かったし、結局は車外に最低一本はポールを立てなければならないということに気づいた。あーぁ安かったとは言え、また無駄なものを買ってしまったなぁと思ったのだけど、せっかくなので、庭でBBQやる時に張ってみたら、これめっちゃ楽。何しろポール一本あれば立つし、そのポールにはロープ不要で、5箇所のロープをペグダウンするだけ。よくある2ポールのタープだと、ポール一つずつに2本のロープで張って、左右を広げるのに、最低4本なので8箇所のペグダウンが必要。立っている状態も2本のポールで作る面になるので、最悪横倒しになる。(普通はならないけど)ポールは地面に対してすこし逆八の字に立てるから、地面が悪いと足元がスライドして倒れるということにもなりかねないけど、ペンタシールドは、ポール一本。簡単に言えば、5箇所で留まっている1枚布を一本のポールで突き上げている形になるので、とても安定している。ポールは地面に対して完全に垂直に立てられる。

というペンタシールドの話は、今回はどうでも良くて、ようやく、車にくっつけなくても良いじゃん。ということがわかった。いや、むしろ車から離したほうが、なにかと良いということに気づいた。

キャンピングカーとキャンピングトレーラーとか、タープ一体型テントかテント+タープか、オガワ張りか普通のタープ張りか、ワンピースかセパレートかの選択は結構重要かもしれない。それぞれメリットがあるけど、車中泊において、タープを車から分離するメリットは大きい。

  • 車を加工したり、傷つけたりしないで済む
  • タープの選択の自由度が高い
  • 焚き火を楽しめる
  • 荷物を車から降ろすので、車中泊時室内が広く使える
  • よりアウトドアな雰囲気が楽しめる
  • 車のドアを開けっ放しにしなくて済む。あるいは、何かを取り出す度に、ドアをバタンバタンして周囲に迷惑をかけることが少ない
  • 自分のお気に入りの車を、外から見てにやにやできる
  • キャンプ気分で焚き火を楽しんだあとに、車の中で映画を見ながら二次会ができる
  • ブログ書いたりは車の中、外で焚き火しているときはやらないなど、on-off を切り替えやすい(結局スマホでFBに書いていたりするけどそれはoffね)
  • オイルランタンとかも、より楽しめる。
  • カーサイトにこだわらず、フリーサイトが使えるので、キャンプ場選択肢が格段に広がる。

我が家の場合は、特に、フリーサイトが選択できるというメリットがとても大きい。というのも、焚き火が出来て雰囲気が良いカーサイトというのは意外と少ないし、フリーサイトに比べて値段も高い。区画分けされているところはまだ良いけど、それであっても、広い仕切りも無いフィールドに大勢で、車を並べて、その横でキャンプをしている状況というのは、どうも、駐車場でキャンプしているような感覚で、「なんでこんなところでこんな事をわざわざしているのだろう」という気分になってくる。フリーサイトだって同じ様なものなのだけど、フリーサイトの場合は、自分で場所を選べるところが大きい。区画割りの無いカーサイトはどうかというと、すごく良い地形であることは少なくて、たいていは広大な野原で、この中で適当にやってください状態なので、たまたま利用者が少なければ良いけど、少し混んでくると、怖い。テントやらタープの間を車が走るなんて恐ろしすぎる。

そんなわけで、フリードでの我が家のスタイルは、道の駅での車中泊 + (穂別限定)カーサイトでの車中泊&タープ + フリーサイトでのタープ&車中泊(キャンプ場の駐車場)のコンビネーションになった。

目下のところ、一番の課題は、道の駅車中泊とキャンプ場での焚き火を組み合わせる場合、道の駅で薪などの荷物をどうするかという事なのだが、何しろ同じフリード+でも、4WDは床下収納がかなり狭いので、車に積んでおけないから、外に出すしかないのだけど、ルーフキャリアは付けたくないし、ヒッチメンバーでも付いていればそこにトレイが増設できるけど、そんなものついてないから、どうしたものかなぁ。今のところは防水シートに包んで車にピタッとロープで固定して、車に付いている振りで、どうかなと思うのだけど、許してもらえるかなぁ。 🙂

追記:こんなの出たのですね。これならカーサイドタープで焚き火も楽しめるなぁ。

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