我が家は夫婦そろって、ウイスキーもボウモアのようなスモーキーなものが好きで、ワインも樽熟で樽の香りがするものが好み。基本的に木の香りが好きなんだろうと思う。
ここのところTVの影響で、余市は賑やかで、地元でもニッカのウイスキーが手に入りづらくなりつつあるが、やはりお勧めは、竹鶴17年。 21年も 25年も飲んだ事があるが、価格の違いを除外したとしても、今の自分には17年が一番旨いと感じる。実際過去の受賞でも17年の受賞回数が一番多いのではないだろうか。
余市にはウイスキーだけでなく、海も山もあり、まさに食材の宝庫。最近お気に入りなのが、新岡鮮魚店の海の幸。新鮮なものが驚くほど安く買えるのだが、基本的にトロ箱単位なので量が半端ではない。ふくらぎ3尾で1,000円とか、バイ貝がトロ箱一杯で1,000円、タコの足がでっかいの4本で2,500円といった感じ。以前はそんなに買っても食べきれないと思っていたし、そもそも都会育ちで釣りもやらない私が捌けるとは思えなかったのだが、Google先生と Youtube 先生の教えを請いながら試してみたら案外なんとかなってしまう事がわかった。
さて、我が家では、年末から年始にはゆっくり美味しいお酒を飲もうということで、年末に各種アルコホールを揃えるのが恒例となりつつあり、今年も以下のごとくである。
今年はウイスキーが飲みたくなる年なので、ウイスキーは私にしてはちょっと高級なものをチョイスして、その他はかなりお手頃の注文となった。
といった背景があって、ある日、「タコの燻製が食べたい!」とみかこさんからリクエストとは名ばかりの命令が下されたため、鍋で作ってみたところ、なかなか好評ではあったが、家の中がやたらに燻製臭くなり、このままだとタコの燻製どころか、我々自身も燻製になりそうな恐れがあった為に、対策を考える事とした。
燻製といえば、キャンプの時や庭でジンギスカンをする時などに、A4のコピー用紙の箱を加工した自家製燻製器というか箱で、プロセスチーズの燻製なんかを作って楽しんでいた事もあるのだが、基本的に屋外でやったほうが良いようなもの。家の中で鍋でやる場合はレンジフードの下でスイッチを強にしてやっても、かくのごとしである。ただ、こういう燻製とは別に、フレンチ?だかなんだかでも燻製って出てくるよね。それはどうやって作っているんだろうか?シェフが庭に出てって作ってる感じはせず、厨房で作っているとすれば、何かあるのでは?と思って調べたら、ありました。スモーカー!(煙草を吸う人の事じゃないよ) げ!すっごく高い! それになんだかめんどくさそう。
諦めかなぁと思った時に、偶然目に止まったのが、今回購入した、サーモスの「保温燻製器 イージースモーカー ブラック!」見た目小ぶりな土鍋風だが、これただのスモーカーではなくて、「保温」燻製器だってところが凄い。値段も安くは無いが高くも無いし、おまけにAmazonで4,000円引き。レビューの評価もかなり高く、家の中でやっても煙の心配がほとんど要らないらしい。説明書を読むと、だいたい火を使うのが弱火で10分で、後は保温状態で20分で出来上がりという超お手軽なのに、本格的な燻製ができるらしい。庭でやっていたような燻製はダンボールで煙を閉じ込めるという程度のものなので、いわゆる冷燻というもので、材料としてはチーズとかはんぺんとかのそのまま食べられるものだけ。手羽先とかの場合は電子レンジで一旦火を通してから燻製にしていたのだが、これは土鍋で保温調理もされるので、鮭や火の通り易い肉程度であれば生から行けるらしい。
さっそく買って試してみたところ、ほとんどの材料で、次のような手順で簡単に燻製が作れた。
で、どうなるかというと、こうなります。
土鍋みたいなものなので、使い終わった後の後片付けもとっても簡単。構造もシンプルなので、タワシでじゃかじゃか洗っておしまい。
燻製にしておけば冷蔵庫で結構保つので、週末なんかに作っておいてもよいし、スーパーで肉とかレバーとか安売りしてたら目ざとく買ってきて冷凍しておいて、ちょっとお酒のつまみが欲しくなった時に、30分で作れちゃう。ちょっとしたパーティーの一品としても面白いので、とってもお勧めです。