■ スノーダンプ
俗称?ママさんダンプであるが、雪がドバーッと降って、見ただけでめげそうになる状態の時にとりあえず、それを排雪場まで運ぶのに使う。 あるいは、ブル(町の除雪用ブルドーザ)が、家の前に幅1m、距離にして15mくらいも置いていく重たい道路の雪を片付けるのにも使う。
基本的な使い方は、雪にズボッとさして、ぐわっとすくい取って、ウォッシと押すのだが、ズボッと挿す時に片足をヘリにかけて蹴りこむとか、5cmくらいの雪をすくい取りながら押すとかもする。
幅が50cm程度あるので、入っていけない場所や、ウッドデッキなどの高い場所の雪の場合は、スコップでダンプに入れてから運ぶが、ダンプ自体は自立しないので、ある程度雪が入っている状態で自立させてから、その上に雪を入れるか、一旦雪山を作っておいて、そこにぐさっと挿して運ぶといった使い方をする。
ぐさっと刺す事については、本来、運ぶための道具なので、実はあまり得意ではなく、雪壁を片付けたい場合は、垂直方向に崩すのはある程度できるのだが、水平方向に削り取るような使い方はできない。また、ブルが持ってくる雪は、道路で圧雪された非常に重たい雪なので、それを片付ける時に、ぐさっと刺した後、無理にこじると、ダンプが破壊されるという、意外と脆い一面もある。下手な人は毎年壊して買い換えるので、ホーマックでは、1つ買ったら壊れたやつを1つ無料で引き取ってくれるサービスがある。
バリエーションは大きさだけでなく、先端を金属とか強化プラスチックにして、ぐさっと刺す威力をましたやつや、イボイボがついて雪離れが良いものなどがあるが、正直どれもたいしてかわらないので、大きさで選べば良いと思う。 アルミのものもあるが、結構高いので、買ったことは無い。
注意点として、湿った雪はなるべく避ける事が必要で、最初に湿った雪を運んでしまうと、内側と底面に雪がくっついてしまって、滑りはわるくなるし、雪捨場で雪を投げる時に、勢いで放てず、自分でダンプから出してやるという情けない状態になる。こうなると除雪の労力は3倍必要になる。 対策として、シリコンスプレーをかけるという方法が取られるが、効果は一時的だし、玄関でやろうものなら、玄関がつるつるになって、家族全員の顰蹙を買う。かといって、寒くて雪が降っているような屋外では、雪がじゃましてスプレーをうまくかけられないので、雪の降っていない日にあらかじめかけておく必要がある。しかし、そんな日は除雪道具なんて見たくないものだ。それからシリコンスプレーの缶は絶対寒い場所に置かないこと。理由はやってみればわかる。
いずれにせよ、ある程度まとまった雪を片付けなければならない場合には、これはもう絶対必要な道具である事は確かだと思う。