汽水というのがあるが、淡水と海水の間で、川の水が海に流れ込むあたりの塩分濃度の水。 単に汽水というと、塩分濃度にはかなり幅がある。
もうひとつ、生理食塩水というのがある。これは、生物の細胞内の塩分濃度と同程度の水だ。 この生理食塩水の塩分濃度は、だいたい0.9%だそうだ。
人間もそうだが、この生理食塩水というのは、とても体に馴染む。その理由は細胞の浸透圧を考えればわかるが、細胞内の水分は、細胞壁を隔てて、内外で塩分濃度が等しくなるように移動する。したがって、生理食塩水であれば、その移動のストレスが無く、細胞内の水分量を維持するための余計な体力を必要としないからだ。
リセット後の60cm水槽、および治療用の17cmキューブプラ水槽は、この汽水にしてあるのだが、いまのところ魚たちの調子がすこぶる良いようだ。
実は汽水には、水草が溶けてしまうという大きな欠点があって、いままで魚に良いことは知っていたのだが、汽水にするのをためらっていたのだ。実際17cmキューブは水草なし。60cmはプラスチックの水草もどきが入っている。淡水の時に流木に活着させたウィローモスは、ある程度の塩分濃度に耐えられるそうなので、そのままにしてあるが、どうも変色気味だ。(もっともこのウィローモスにはリセット前後で薬や天日干しといった試練があってそのせいかもしれない)
海水で無いのでライブロックも入れられず、ちょっとさびしいので、石を追加したが、見た目にも良くて稚魚のシェルターにもなるような 何か良いものはないかと思って探している。 プラスチックの水草が案外良くできているのが救いではある。本物と違ってトリミングなどの手間もかからないしね。
もうひとつ汽水にしてから今のところコケが発生していないのが良い。水草がNGなのでコケも育たないのかな。そのあたりは海水水槽をやったことがないので研究不足だ。
塩分濃度は適当だが、0.7前後だと思う。電子塩分濃度系は高いので、比重計を使って水替えの時に適当に調整している。塩は、COAPで一番安かった赤穂の塩。ショップには海水の素とかなんとかソルトとか、メダカ用の塩なんてのもあるので、これが無くなったら考えようかな。計算だと10Lに5g~10g程度ならしいが、比重計(水を入れるタイプのやつ)は高いものではないし、計りながら調整したほうがいいような気がする。
浮きみたいな比重計も持っているが、こっちは役に立たなかった。海水用だったのだろう。