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子どもの頃、多くの家庭には百科事典がありました。
10冊セットの重たい本を本棚から引き出し、1ページずつめくりながら、
私たちは文字だけでなく、写真や地図、イラストを通して、
世界のさまざまな知識に出会ってきました。
それは、単なる勉強ではなく、「わくわくする知の旅」でした。
そして今、時代は変わり、私たちはChatGPTという
「現代の生きた百科事典」を手にしています。
このプロジェクトは、その力を借りながら、
再びあの頃のように、ページをめくる感覚で世界を学ぶことを目指しています。
ChatGPTがもたらすのは、即座に答えを返すだけのAIではなく、
物語を語り、知識を繋げ、問いかけを返してくれる、対話型の図鑑です。
かつての図鑑に夢中になった子どもたちが、
今、大人になってもう一度、世界をめぐる旅へ。
この教材シリーズは、そんな思いから始まりました。
英語の教材にもいろいろありますが、英会話用の教材として、あまり面白いものはありません。
結局フリートークのようなものが良いということになりますが、フリートークといっても、ただ漫然と話をしていても、先生も生徒も大変だし、気がつけば同じ事ばかり話ているということにもなりかねません。
デイリーニュースのようなものは、結構使われていて、これも面白いとは思いますが、私は、やはりある程度テーマ性があるもののほうが好きです。
非常に良い教材として、National Geographic(ナショナルジオグラフィック)の教材があり、これは英語の勉強というだけでなく、広い意味での科学的な事の勉強にもなり、とても良かったです。
しかし、すべて読み終わってしまったので、さて、その後どうしましょうか?という話になって、今更、トラベル英会話とか、とかビジネス英会話といった、お決まりのシーンを想定した会話のレッスンというのもつまらないので、「National Geographic(ナショナルジオグラフィック)のような教材」を OpenAI社のAIアシスタント ChatGPTと作って、それをテキストとして使うことにしました。
最初のテーマをどうしようかなと思ったのですが、9月にトルコ旅行を予定しているので、その旅行の日程に併せて、トルコの事を勉強するというのを兼ねた教材が面白いのではないかと思って、最初は、トルコ旅行を題材に教材を作りながら、毎日楽しんでました。
そのトルコ旅行編が先週で完結したのですが、ChatGPT と話をしていて、このテキストって、私のように英会話教室のネタとして使う以外にも、ツアーガイドや、トルコに住んでいる人にも役に立ちそうなので、ブログに載せようかという話になり、本日公開することにしました。
作成した教材と画像はすべてChatGPTとの共同制作による完全オリジナルです。
教材は非営利目的での閲覧・利用・共有は自由ですが、印刷して販売するなど、商用利用(有料配布・転載販売など)はご遠慮ください。
生成AIによって、私たち人類は新たな局面を迎えました。
それまで「アイデアで終わっていたこと」が、個人の努力と工夫によって現実の形になる可能性が開かれたのです。
とくに、科学的な正確さが求められる分野で、歴史的・現実的な事実に基づいて文章を生成できるという体験は、非常に大きな驚きと感動をもたらします。
それは、決して遠くて難しい世界ではなく、かつて私たちが百科事典のページをめくりながら世界を知ったあの経験の延長線上にあります。
AIの力を借りれば、「自分だけの百科事典」を作ることすら可能な時代になったのです。
もちろん、生成AIは万能ではありませんし、使い方を誤れば危険な側面も持ちます。
現に、児童ポルノの生成、偽情報の拡散、フェイク画像・動画、他人を騙すためのツールとして使われている現実があることは、非常に悲しいことです。
だからこそ、良い方向で生成AIを使い、世界にポジティブな価値を生み出していくこと。
それを実践し、示していくことが、私たちIT技術者の使命の一つではないかと感じています。
この教材プロジェクトも、その一例でありたいと願っています。
誰かの好奇心に火をつけ、AIとの協働が“わくわくする学び”を生み出すことを、静かに伝えていけたら幸いです。