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NISAへの移動、今がチャンス?相場下落時の節税テクニック

某トランプさんのおかげ(?)で、今年の株式マーケットはむちゃくちゃな動きを見せています。でも、それは悪いことばかりではないかもしれません。

昨年から始まった「新NISA」。年間360万円までと枠は限られているものの、コツコツ積み立ててきた人にとってはありがたい制度です。でも、既にNISA枠を使い切ってしまった人や、特定口座で運用してきた人にとって、今のような相場の下落は、実は「NISAへの資金移動チャンス」と言えるかもしれません。

含み損?それ、チャンスかもしれません

インデックス投資をしている多くの人は、今年に入って含み益が減った、あるいは含み損になっているという状況ではないでしょうか?

実は、これこそが「特定口座→NISA口座」への移行に最適なタイミングです。

  • 含み損で売れば損切りとなり、税金はかかりません
  • 含み益があっても縮小していれば、納税額が減ります

その状態で特定口座の資産を一度売却し、同じ銘柄をNISA口座で買い直す。すると、将来の値上がり分は非課税で運用できるというメリットがあります。

税金対策としての「損益通算」

たとえば、NISAに移した銘柄は長期保有用と割り切り、サテライトで保有している銘柄の利益確定と損益通算することで、トータルの税負担を抑えることも可能です。

アメリカでは「ウォッシュセールルール」でこのような損益通算は制限されますが、日本にはそのルールがないため、同じ銘柄であっても、合法的に損益通算が可能です。

含み益のままでは「幻の利益」

「利益確定は悪」という考え方もありますが、私はある程度は確定しておくほうが良いと思っています。
理由はシンプルで、確定した利益があれば、たとえ翌年に下落しても「去年はこれだけ儲かった」と思えるから。

逆に、含み益をずっと放置していると、それを自分の資産だと錯覚しがちです。今年のような下げ相場では、少し減っただけでも心理的なショックは大きくなります。

実際には、

  • 含み益から減っていくのは「失った感覚」
  • 含み損から始まって減っていくのは「まだ耐えられる感覚」

こうした心理の違いは意外と大きいと思っています。

隠れた、もう一つのメリット

この買い替えは、なにも一括で行う必要はありません。
たとえば、毎月の積立NISAの原資を、特定口座の定額売却でまかなうという方法もあります。

ポイントは、「定額売却とNISA積立の実行日を揃える」こと。
この方法であれば、タイミングリスクを分散しながら、特定口座→NISA口座への資金移動が可能です。

もちろん、株価が上昇して含み益が大きくなってきた場合には見直しも必要かもしれませんが、長期保有を前提としたインデックス投資であれば、最終的な税額にはほとんど影響しないため、実質的なデメリットは少ないといえます。

さらに、積立NISAをクレジットカード決済で行えば、ポイントも還元されるというオマケ付き。
うまくやれば、資金移動+節税+ポイント取得の“三重取り”が可能になります。

個別株の場合は話が別

ここまで書いたのは主にインデックス投資についてです。
個別株については、話が少し違ってきます。

個別株をNISAで買う人は少ないと思いますし、そもそもいい加減な気持ちで手を出すものではありませんよね。
下がったときの対処は、

  • 事前に決めた損切りラインで撤退する
  • あるいは信じて買い増す

この2つのどちらかで、感情に流されて「なんとなく売る・買う」は避けるべきです。

まとめ:今こそ“移動”のタイミングかも

というわけで、私は今が「特定口座からNISA口座へ移動するチャンス」かもしれないと思っています。

みなさんは、この相場の荒波の中、どんな戦略で動いていますか?

はじめ

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