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テクノロジーはまだまだ

高校時代にマイコンに興味を持って、友人と秋葉原の BitInに通ってTK-80というボードコンピューターで遊んだり、授業の一環で東大の電算機センターでパンチカードを持ち込んでプログラムを走らせたり、親父に PC-8001を買ってもらったりなんてことをしていたら、Appleが出てきたり、MZ-80 だったかが出てきたりして、いわゆるマイコンブームになった。

その後、諏訪精工舎が小さいドットプリターを出したのだけど、ドットを組み合わせてでっかい(笑)漢字が印刷できるので面白くて買ったら、その後どんどん改良されて、良いプリンターが出てきた。EPSONのプリンターを買ってもらった時は、PC-9801を使っていたのだけど、標準だとうまく漢字が出せないので、ドライバー的なプログラムを書いて使ってたら、研究室の先生から、研究室のプリンターも同じだから、そのプログラム頂戴と言われて、研究室用に調整したりしたけど、今では漢字が打てるなんてあたりまえで、年賀状だって作れてしまう。フロッピーなんかも同じで、その前は、カセットテープを使っていたのが、フロッピーという便利なものが出てきて、最初は8インチなんてバカでかいものだったのが、5インチになり、3.5インチになり、MDになって、USBメモリになってと、どんどん便利になってきた。

北海道に来た時は、ようやく携帯電話が個人で使えるようになってきて、若い人は途中ポケベルを経由しているけど、私は直に携帯電話だった。それがPHS(ピッチ)になって、電話だけでなく、音楽が聴けるようになったり、iModeというサービスが利用できるようになったりして、今のスマートフォンになるまで、ずっと使い続けている。

Windows は3.1 あたりからメジャーになってきて、それまでは、MS-DOSとかCP/M とかなんだけど、98あたりでブレークした。 Mac も同時期に、Classic などの白黒から、徐々にカラー化されて、当時コンピューターなんて白黒で十分と本気で思っていたのだけど、結局、TVがそうであるように、カラーが当たり前になった。 Apple は一回駄目になって、ジョブズが追い出されて NexT を作って、当時 ASCIIという会社だったので、NexTにも関わったけど、詳しい人の話では、形はできているものの、各種ドライバーなど、まだまだコアの部分でプログラムが書きかけの部分が多いというような話だった。その後、NexT は、黒い椅子になって終わったけど、ジョブズがAppleに戻り、iMac が生まれて、今に至るだ。

1992年にASCIIに入社してしばらくした頃に、インターネットというか、HTML(W3C)が出てきた。ASCIIはコンピューター関係の会社だったから、日本にまだインターネットが普及する前から、ネットワークを持っていて、オフィス内でも、隣の席の同僚とメールで会話するのが当たり前だったし、東京と札幌で普通にグループワークしていたので、自然な流れでネットスケープを入手して、私もテキストエディタで手書きでHTMLを書いてみて、「おぉ~面白い」なんてやっていたけど、それが今日のように広範囲で使われて、ホームページとか、ブログとか、更にはSNSとか、もっと複雑なサービスなんかが出てくるなんて想像もできなかった。 メディアに関しても、せいぜいテキストに色をつけるくらいで、写真がページに載せられた時はすごいって感じだったのが、音も載せられるようになってきた。最初はデータ量と回線速度の関係で、mp3 のような大きなサイズのものは無理で、そもそもまだ再生手段が整っていなかったので、MIDI という形式。これが、音ではなく楽譜(音符データ)を送って、受け側のデバイスに演奏させるしくみだったので、再生環境によって全く音が違う。そんなのを、みかこさんとあーだこーだと言いながら作って、自分たちのホームページで公開したり、当時はSNSなんてなかったから、ホームページにCGIで掲示板というのを載せたら、そこに興味のある人がコメントをくれて、お話しているうちに、写真や絵のうまい人と、みかこさんの演奏したMIDIを組み合わせてコラボしようなんて話になったりして、更には、ShockWave だったか?アニメを作れるものが出てきて、そんなのも使って作品?を作ったりもしたなぁ。

ネット接続も、最初はカプラーという電話の受話器に取り付ける装置で、300ボーという低速でデジタルデータを、音声データ(ピーブーというやつ)に変換して送っていたのが、通称グレ電と呼ばれていたグレーの公衆電話が出てきたあたりで、デジタルのまま送れるようになって、ADSLになり、光回線になりと、どんどん便利になってきた。ダイアルアップの初期の頃は、3分単位で電話料金が発生するうえに、夜間が安かったから、みかこさんとタイミング合わせて、夜になったら、「セーノ」で接続して、3分以内に切る。なんて今思えばアホな事をしていた。24時間365日いつでも一定金額で使えて、しかも動画だった見れるという今の接続なんて、まったく想像できなかった。

インターネットで仕事するようになってきて、住んでいるところの関係から、リモートワークをするようになって、週1でミーティングの為に札幌に出ていたけど、それ以外は自宅で作業するようになった。当時はまだめずらしくて、TVの取材も来て、1日取材されて5分の番組で紹介された。5分の番組を作るって大変なんだなと思った。

そうこうしていたら、 Twitter というものが出てきて、なんだか面白そうだということで、同僚と遊び始めたのだけど、まだほとんど使っている人がいなかったので、アカウントは好きなアカウントで作れた。Twitter は public で日々思った事をつぶやいたりもしたけど、メールより便利だったので、同僚と直接会話するのにも使ってた気がする。何年かして、誰もが使いだして、なんだか不穏な感じになり、面白くもなくなったので、今はほとんど使っていない。そもそも、昔から、匿名の、どんな人間が言ったかもわからない話なんて、まったく興味がなかった。Twitter に限らず、私は、どこの誰かもわからない人と、ネットで交わることは今も昔も、将来も無いと思う。ネットは手段だしツールだから、大事なのは相手が誰か。その情報を発信しているのが誰かであって、ネット自体を信じるべきではないのだ。

そのあたり、MovableType というブログ用のプログラムが出てきて、当時は、日本製のシステムとか他にもいろいろ選択肢があったのだけど、結局は、ほぼ MovableType になった感じがあるが、そうなってから間もなく、今度は WordPress 一色になってしまった。 (^^;
私も、ずっと勉強がてら自宅サーバーを動かしているので、みかこさんと私のブログを、MovableType で始めたのだけど、今では、 WordPress に置き換わっている。どうも、みかこさんはちょこちょこ書くのが好きみたいで、ブログにハマって?今ではほぼ毎日書いているようだ。掲示板のようなものだと、相互のコミュニケーションという色が強いけど、ブログは基本日記なので、「発信」という色が強い。インターネット全体に、自分の意見やプライベートをさらけ出すという怖さはあるけれども、「そこは日記だから」ということで、多少思い込みや嘘があったとしても、ごめんなさいなのだ。

AI

そして、今、AIである。正直去年までは、ChatGPT なんて、まともな答えが返ってこないし、なんだかめんどくさいから、Google検索の方がマシ。 AIなんていったって、どうせプログラムに多くの情報を与えて、それっぽく見せているだけで、コンピューターが自ら考えるわけじゃないのに、何ができるの?って感じだった。例えば、各種インターネットサービスのホームページに時々右下あたりに出てくる、「何かごようですか?」のロボットチャットなんて、まったく使い物にならなかったし、Alexa とか Google Home とかは、何聞いても、「すみませんわかりません」だし、「AIなんて」と思っていた。

しかし、2024年になってから、私も意見を180度変えざるおえなかった。個人的には、ChatGPT4o 以降に限るのだけど、もはや、「わかりません」野郎ではなく、何でも聞いて、何でも相談できる同僚的な存在になっている。ある程度わかっていることや、Googleで調べればすぐに答えが見つかるであろうことでも、去年までは、Googleで調べていたけど、今年は、まずは、ChatGPT に聞くようになってしまった。それは、一発でまともな答えが返ってくるようになったし、しかも、最初の質問を「話題」として、次々と追加の質問や、補足情報の提示を要求できるからだ。 Google 検索は基本は「会話の流れ」というものが無いので、あくまでも単発の検索だけだ。追加質問をするには、最初のキーワードと次のキーワードを同時に入力するか、あるいは、それ以降は自分で調べなければならない。もともと、質問というより、キーワードを入れて検索するというものだから、どのようなキーワードで検索するかというテクニックが重要になる。 Google検索が下手な人は、適切なキーワードを見つけることが下手で、いくら検索を繰り返しても必要な情報が手に入らない。

ところが、ChatGPTは、会話ができるのである。質問も、「〇〇の状況で、〇〇が〇〇になる理由を知りたいのだけど」などと入れれば、かなりの高確率でちゃんとした答えが返ってくる。もはやキーワード探しは不要なのである。返ってきた答えに、「なるほどね。では、△△について、もう少し詳しく教えて」とかの追加質問も、自然な会話の流れで可能なのだ。

これが、AIなんだ。と思った。今はまだ、Google検索を使っている人が多いかもしれないけど、私が、インターネットやTwitter や Facebookを使い始めた頃と同じように、最初はあまり多くない人が興味半分で使い始めて、数年もしないうちに、おそらく 2025年には、圧倒的なスピードで使われだして、Alexa や Google Home もそれに代わり、AI無しの生活は考えられないものになっていくと思う。以前は、あるいはSFの世界では、一家に一人(1台)ロボットが普及するみたいな夢もあったけど、ロボットという物理的なものは開発にも普及に時間がかかるが、AIというデジタルコンテンツは、既にそれが普及する環境が整っている今、かなりのスピードで一気に普及すると思う。

誰かが、AIは産業革命だと言っていたが、まさに、そんな時代に我々は生きているのだと思う。

株が暴落して、ハイテク株は終わりだとか、半導体は終わりだとか、AIバブルだとかいう人がたくさん出てきているけれど、本当のとここは、「いよいよこれから」なんだと思う。世界中の人が石器時代に戻りたいと思っているとは、私には思えない。

はじめ

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