Categories: ZAKKI

太陽光発電+蓄電池のAI制御

太陽光発電+蓄電池のシステムで、AI制御というのが、出てきているが、AIで何を制御して、どうなるのかが、今ひとつわからなかったので、想像してみる。

私の蓄電池はAIは無いのだけど、私はLOOOPでんきのスマートタイムONEという仕組みを使って、少しでも買電時の単価を抑えようと目論んでいる。今のシステムだと発電から消費に変わるタイミング(時刻)で、80%くらい(最近は日が長くなってきたので、70%)蓄電されていれば、翌日の発電までバッテリーがもつことがわかってきたので、3月後半からは特に何もしなくても、バッテリー切れの買電は発生していないのだけど、天気の悪い日が続いたり、夜の長い冬や、発電量が下がる時期は、前の日に100%まで蓄電できたとしても、朝までもたない可能性があるので、その時の買電のタイミングを、電気の単価のなるべく安い時間帯にずらそうと考えている。大雑把に言えば、自宅の発電量とLOOOPでんきの単価(30分ごとに変わる)は同期しているので、発電しない時は、単価も高いのだが、天気は地域ごとに違うので、自宅で発電していなくても、どこかで発電していれば単価が最低レベルであったりもするので、調整できる可能性がある。

しかし、蓄電池のAIシステムは、LOOOPでんきのように市場価格を考慮するわけでは無いようです。私としては、この市場連動型プランのようなものほど、AIの力を必要とすると思うのですが、電力会社次第なので、汎用的なバッテリーシステムとしては作りづらいのかもしれませんね。

だとしたら、AIのメリットは何か?ということなのですが、どうやら、このAI蓄電池は、毎日買電する事を前提にしているようです。特に深夜電力の活用が前提になっているようです。

基本的には、発電の余剰電力を蓄電して、それを発電終了後から次の発電までに使うのですが、それが足りなくなりそうな場合に、深夜電力の時間帯に買電して蓄電するということのようです。蓄電池は、充電と放電を同時に行う事は構造的にできませんから、買電するタイミングでは、自家消費と蓄電を合わせた電力を買電することになります。買電した電力を蓄電しながら、自家消費は蓄電池の電力を使うなんてことはできないです。これは太陽光発電時も同じですが。ただし、買電した電力を自家消費のみにして、蓄電池への充電を止めることはできますので、昼間の単価が高い間は、0%で、発電もしていない状態であっても充電せず、深夜電力の時間帯になったら、充電を開始するというような制御をして、なるべく高い単価の電力を買わないようにするようですが、これだけだと以前からある蓄電池のタイマー設定とあまりかわらず、AIは必要なさそうです。ただし、深夜電力で蓄電池が100%になった場合、自家消費分は買電を止めて蓄電池から電力を使うか、深夜電力を使うかは、うまく調整してやると効果があるかもしれません。蓄電池に蓄えられている電力の多くが昼間発電した分であり、かつ翌日には夜に使った分を補うだけの十分な発電量が見込める場合は、買電をストップして、蓄電池の電池を消費した方が、夜間電力の買電量が減りますから、メリットがあります。しかし、翌日期待しただけの発電が無かった場合は、夜間電力より高い昼間の電力を買電することになるかもしれませんから、そこは、天気予報と連動したAIが必要になってくるということなのでしょう。それと、翌日の発電が見込める場合には、深夜電力で100%まで充電せず、発電開始までに十分な残量だけ確保するというような事もするそうです。それやらないとせっかく発電しても、蓄電池は直ぐに100%になって、安い売電にまわってしまいますからね。(FITが高い頃はそれで良かったのでAI無かったし、蓄電池あっても容量は少しで良かったのですけど)

というわけで、その家の電力消費パターンと、翌日の発電予測から、夜間の蓄電池の残量をどうするか(使うか、チャージするか)を判断するのがAIの役目ではないかと思われます。AIと呼んでいる以上、予めパターンが標準的な登録されているかもしれませんが、日々、その家の電力消費パターンと、蓄電池の残りかたなどを学習しながら、少しでも節電できるほうへ調整されていくのでしょう。なので、生活パターンが安定しないお宅には向かないですし、曜日による偏りくらいまでは考慮してくれそうですが、月の中、あるいは季節によって電力使用量に偏りがある場合まで対応されているのかは疑問がありますね。様々なケースで対応してしまうと、それはもうパターンではないということになりますから。私の想像では、基本は曜日別学習で、月末は忙しくなるとか、季節の変わり目は、その状況に応じた調整が完了するまで不安定になるような気がしますが、どうなのでしょうね。

そう考えると、AIは、日々安定した生活パターンを持っているお宅には効果的でも、そうでないお宅には思ったほどの効果は無いようにも思われます。そして、安定したパターンを持っているお宅の場合は、AIというより、多少賢いタイマー設定に天気予報をもとにした発電予測が反映できるものといったものになるかと思います。個人的にはなんでもかんでもAIと呼ぶ今の風潮には少々嫌気が差しています。

AI=詳しくは説明しないけど、なんとなくうまくやる(はずの)システム

で、実際にどのようにやるかの説明と、うまくできなかった時の責任を回避しているようにも思えるのですよね。

AIと呼ぶのであれば、過去数年分の天気予測、発電予測、実際の発電量と電力消費と蓄電池の状態のデータを蓄積して、そのデータをもとに、NG的な事も含めて様々なパターンをシミュレートして最適解を見つけて、その中から、現在の状況に似ている状況を探してその最適化を適用するようになっていて欲しいのですが、そこまでは期待できそうに無いなぁと思っています。

はじめ

Recent Posts

株式投資に踏み出す為の簡単な計算

かつて昭和の時代、銀行預金は絶…

3日 ago

株はハロウィーンに買え

今日の米国市場は、まさにそんな…

3週間 ago

SOTO Gストーブ ST-320を車内で使う

キャンプの時は良いのだけど、車…

4週間 ago

パワフルなトヨトミ君とあったまるキャンプ

秋キャンはトヨトミ君と共に 今…

1か月 ago

モーニング・グローリーの倒し方

今回で今年のキャンプはラスト。…

1か月 ago

モーニング・グローリー 初めてのシェルター

テントでもタープでもないもの …

1か月 ago