結論としては、ACCは状況次第で積極的に使う。エコモードは常にONが良いと思っている
フリードを購入したときは、燃費に関していろいろな噂に振り回された。大きなところでは3つ
年々かフリードに乗った今は、全部ウソだと思う。特に「運転のうまい人」は大嘘で、これは「ACCとエコモードを理解できてない人は」に置き換えるべきだ。
クリープ現象については、たしかに本来モーター走行では発生しないのでエミュレーションしていると思うが、確認したわけではないけど、ブレーキを踏んで停車しているときまでエミュレートしているとすれば、ホンダの開発者は馬鹿としか思えない。コンピュータはブレーキを踏んで停車していることはわかっているはずだから、まともな開発者なら、そんな状態でクリープ現象のエミュレートなんて発生させないだろう。
ACCは、一定速度での巡航がメインの時は使ったからといって燃費が落ちるものではない。しかし、一般道や渋滞気味の高速など、巡航が難しい場合にはデメリットが大きくなる。例えば、高速を 100km/h で巡航している時、前に70km の車がいた場合に、早めに追い越し車線にでて、アクセルで多少補ってやれば良いのだが、ACCで速度が落ちるくらいまで近づいてからでは無駄な減速・加速が加わるので燃費が悪くなる。仮に70kmで追従したあとに、前の車がICで降りたような場合だと、ACCが 100kmまで急加速することになる。こういう時は一度ACCを切って自分で加速すれば良いのだが、面倒なのでそれに任せてしまって燃費が落ちる。そういう状況が連続して発生するような状況だと、自分でコントロールしている場合は状況を見て、速度調整するが、ACCは、100とセットされたら、100を維持しようとするしね。私は、一般道でも結構ACCを使うのだけど、道路状況に合わせて頻繁にオン・オフ・速度変更を行っている。更に頻繁にそうしなければ走れない状況では、ACCを切った方が楽だ。
エコモードは、ACCを使っている時にその特性がわかりやすいが、簡単に言えば、急加速をしない機能だと言える。先程の 100km で 70km の車に追いつき、その車がいなくなったとき、エコモードをいれておかないと、ものすごい勢いで100kmに戻ろうとするが、エコモードONだとそれがかなり緩やかになる。前の車がいなくても、走行中に上り坂になったような場合、エコモードオフだとなんだかんだ100kmを維持しようとするが、エコモードONだと、それなりにスピードが落ちてから徐々に100kmまで上げていく感じになる。つまりエコモードに従って無理な加速をしなければ燃費が良くなるのに、スピードが落ちるのを嫌って、無理やりにでも速度を維持しようとすれば燃費が悪くなるのだ。そういう性格の人は、かえってエコモードを切った方が燃費が良くなる。なぜか、ACCは車速が落ちたから加速するという理屈だが、人間だったら、前に上り坂があることを把握して、車速が落ちないようにアクセルをコントロールするから、無駄な減速が生じないから。それと、赤信号停車からの発信では、エコモードONだと、かなり加速が緩やかで、北海道だと、ほとんどの車に置いていかれる。次の信号がまだ赤なのに元気よく加速して、そして案の定信号で止まる車も多い。エコモードに従って無理にアクセルを踏まなければ、自分の走りたい速度に到達するには時間がかかるものの、トータルでは到着時間もさほど変わらず、燃費も良い走りになる。
私なりの上手なドライバーの定義は、無駄な加減速、レーンチェンジを抑えて、トータルでそれなりの時間で安全に楽に目的地に到着できる人ということになるが、1秒でも早く到着したい、自分の走りたい速度よりちょっとでも遅い車は抜かなければ気が済まないというドライバーほど、自分は運転がうまいと思っているらしく、そういう運転では、ACCもエコモードもデメリットにしかならない。