みかこさんの教室では、レッスンでのレッスン状況を隣のリビングで、お父さんおかぁさんが見たりすることができるようになっています。また、希望者はDVDにリアルタイムで録画もしています。レッスンの内容を自宅で見返す事で有効な復習ができるようです。
そのために、レッスン室にはカメラが設置されていて、そのカメラから分配器を通してレッスン室のブルーレイレコーダーと、リビングのテレビの外部入力に接続されているのですが、なにしろ30年近く前からやっているので、RCAと呼ばれる赤・白・黄のケーブルを使っています。カメラも分配器も、レッスン室とリビングの壁のジャック(家を建てたときに付けました)もすべてRCAなので、HDMIにはなかなか移行できません。
そのカメラの調子が悪くなり、初代はテープ(アナログ)式のソニーのビデオカメラ、その次のもまだテープ式(デジタル)で、とうとうそれが不調になり、昨年、それまで発表会の録画用に使っていたメモリ録画タイプのカメラ(HDR-CX370V)に変えました。このカメラはRCAケーブルが付属しないので、適合するものを探して設置しました。しばらくは良かったのですが、最近のカメラは耐久性が無いのか、あっさり壊れてしまいました。修理も期待できそうにない壊れ方だったのと、そろそろ買い替え時期かとも思い、同じものを買おうとしたところ、既に後継機種に変わっていました。それが、HDR-CX470です。
マイナーチェンジくらいの変更で、機能も同じ様なものだろうと思って購入しました。これもRCAケーブルは付属しないのですが、370Vで使っていた手持ちのものが使えるかとおもいきや、プラグの形状が違う。まったくSONYには困ったものです。こんなところで儲けようとシないで欲しい。そして届いてみてびっくり!370Vは結構ずっしりと重量感があったのですが、470はまったく別物。ほとんどおもちゃです。液晶も370Vはタッチパネルで、470は小さいジョイスティックがついてました。設定項目もかなり少なく、なんだかしょぼくなった印象です。SONY以外も検討すればよかったのですが、ブルーレイレコーダーがSONYで、発表会の時はUSBでつなげて一発で取り込めるのが便利でSONYでないと難しそうでした。
さっそく470を接続してみたのですが、ありゃ?音が出ない。カメラは壊れていなくて、ちゃんと録画もできるし、録画したものは音声も入っているのですが、再生中以外はRCAから音声が出ません。どうやらHDMIもそうらしく、SONYが改悪したらしいです。ハウリング防止だとかなんだとか。確かに我が家の使い方は一般的なビデオカメラの使い方とは違うかもしれませんが、同じ様な使い方をしている人もいるし、せめて音声出力するかしないかのスイッチくらい付けてくれれば良いものを、どうやっても出力しない仕様にするのは反則でしょう。
そうこうしている間にもみかこさんのレッスンは毎日あるわけですから、これはなんとかしなければならないと思ったのですが、選択肢が限りなく少ないです。
この使い方は、監視カメラの使い方に近いので、監視カメラで探したのですが、最近のは専用システムか、WIFI対応で、RCA出力なんてありません。あっても映像のみで音声非対応だったり。HDMI出力にして、HDMI->RCA変換器を使う方法も考えたのですが、HDMI出力のカメラ(録画機能なし)も見つかりませんでした。一旦諦めて、音声だけマイクで入れようと思って、マイクミキサーに以前ビデオカメラで使っていたプラグインパワーのマイクをつなげてみたのですが、実はレッスン風景の撮影というのは結構むずかしく、話している声と、ピアノの音の音圧の差がありすぎ。指向性無しのステレオマイクだと、一応音を拾うのですが、ミキサーを最大にしても、かなりゲインが足りない状態で、寂しい限りです。
いろいろ探しているうちに、Go Pro などのアクションカメラがHDMI出力を持っているらしいことに気づき、Go Pro 買おうと思ったのですが、8以降はHDMI出力非対応(オプション)。7でも良かったのですが、それでも3万円超えは高すぎです。でAmazonで「もどき」を買ったのですが、まぁ、そこそこ使えるものの、またもや音声出力無し。どうやら Webカメラとして使う事を想定しているみたいで音声はマイクで入れろみたなことのようです。ただ、耐久性なさそうなSONYのビデオカメラを常時接続しておくより、アクションカメラのほうが(一応想定されている使い方だし、買い替え金額も安いので)よさそうなので、アクションカメラ+マイク+ミキサーという構成にしました。
このマイクはもう少しなんとかならないかなと思って、ガンマイクなどを物色していたのですが、ふと、以前買った、ZOOMのH2を思い出して接続してみた。音楽の演奏録音用に買ったものだし、ラインアウトもあるし、外部パワーを必要としないので、これは我ながら良いアイデアだと思って早速ためしたのだけれども、声は良いけど、ピアノの音が割れまくる。ミキサーのボリュームを最小に絞っても駄目。リミッター・コンプレッサー・AGCをいろいろ設定しても駄目。諦めかけたときに、ふと、ラインアウトの下にボリュームボタンを発見。確認したら100%になってた。 (^^; もう何年も使ってなかったからすっかり忘れてる。50%程度に変更して、ミキサーの調整をして、リミッターはスタジオモードにして、まぁまぁな感じになった。リミッターを改めていろいろ試そうかと思ったけどもう疲れてしまったので、ここでおしまい。
SONYが改悪せず、ビデオカメラのRCA出力の音声を切らないでいてくれたら、それであっさり済んだのに、ほんと苦労した。SONY、ますます嫌いになりそう。
さて、この状態でワタシ的にはOKなのだが、みかこさんが使えるかが心配。できるだけ省力化してはいるけど、それでも使うには毎回次の手順が必要になる。
アクションカメラは電池を抜いてある。マイクは電池を抜いてACアダプタのみとして電源スイッチ連動とシたかったのだけど、電池抜いた状態で電源スイッチOFFにすると、設定が戻ってしまう。電池入れた状態でACをオフにすると電池に切り替わってONのままなのであっという間に電池消耗して終わり。設定くらい電池なくてもしばらくの間メモリしてくれないものだろうか…
とりあえず、これでしばらく様子見です。
ちなみに、アクションカメラからHDMI=>RCAコンバーター経由で接続すると、我慢できる範囲ではありますが、映像はかなり厳しいです。コンバーターは1080までしか受け付けない仕様ですが、アクションカメラ側には、4K (このモードは設定画面が無く設定変更できない)と表示されています。映っているだけましってところですね。