Categories: アクアリウム

ビギナーアクアリストの無駄

水槽が落ち着いて数週間が経った。

今日は、自分の経験を振り返って、ビギナー故の無駄について考えてみよう。

○○入門といった書籍とか、知人とかショップの人に聞くくらいしか情報が入手できなかった時代に比べて、

インターネットが使える現代は、水槽を立ち上げるにしても維持するにしても何かと恵まれている。

それは、先人達が様々な情報を、インターネットで公開してくださっており、

何かあったら、Googleの検索ボックスにキーワードを打ち込むだけで、

たちどころにその解決策が入手できるからである。

・グッピーの調子がおかしい

・病気? どう対処すれば良いの?

・水の状態って何? アンモニア?亜硝酸?硝酸塩?

・バクテリア?

・どじょうが気絶した

・グッピーの産仔。親が子供を食べる?産卵箱

・水草は汽水では溶ける

・グッピーとプラティーのあいのこはできるのか?一緒に飼って大丈夫?

・水槽の白濁り、なんで?

・稚魚の餌は?

などなど、どんな情報でも、インターネットを検索すれば手に入るのだ。

おまけに、樂天で注文すれば、必要なものは一両日中に何時でも手に入る。

 

にも関わらず、やはり、初心者故の無駄というものがある。

それさえなければ、かなり無駄なお金を使わずに済むのに。

その原因は、

・水槽はひとつひとつ違う

・経験不足の為、待つことができない

という事が大きいと思う。

 

あと1週間待てば、白濁りは解消されるのに。茶苔なんて消えちゃうのに。とか。

グッピーが生まれたばかりの稚魚を食べるとしても、水草や珊瑚石の底床濾過とかに

していれば、案外生き残るのだとか。

確かにネットには書いてあるのだが、それを信じ切れずに、無駄なものを買ってしまう。

 

無駄な物の代表格は、様々なケミカル類だ。

バクテリアだのビタミン剤だの、白濁り対策だの、苔対策品だの、麦飯石だの…

私もこの短期間の間にずいぶんと買った気がする。

ある程度無駄を覚悟はしつついつも一番小さいサイズのものを買っていたので

大きな無駄にはならなかったと思うが、その一番小さいやつでも今となってはもてあましている。

結局、どうしても無くてはならない物と言ったら、カルキ抜きだけなのだ。あとは時間が解決する。

ただ、1週間以上亜硝酸が減らず、検査の度に真っ赤になっている時期は本当に不安だった。

そのため、結局、バイオカルチャのバクテリアなどを買ってしまったのだが、全く無駄ではなかった。

たまたま亜硝酸を硝酸塩にするバクテリアが立ち上がりつつある時期だったので、待つだけで

良かったのだが、検査液が真っ赤になると、どうしても不安で多めに水換えをしてしまう。

本当は、水換えを少し我慢しないとバクテリアが増えないとは思うのだが、グッピー達の事を思うと

(彼らが元気であるにもかかわらず)不安になって、水換えをしてしまい、結果、バクテリアの繁殖が

遅くなってしまう。それを、バイオカルチャーを入れることで、我慢することができたというのは大きかった。

ほとんど精神的な効果って事なのだが。

 

ケミカルの次に無駄だったのは、フィルターかもしれない。

ただ、私はあまり無駄になっていない。

水槽のおまけ?の投げ込みフィルターは、水槽の値段だけだとしても安かったので、無駄とは言えない。

おまけのエアーポンプがうるさいからと買った、水中フィルターは、交換用のフィルターまで買ったのに

今は使っていないので、これは完全に無駄だが、これで水槽を立ち上げたので、役には立った。

結局、今は、グッピー水槽は底床フィルター。げんさん&プラティ水槽は、最後に買った外掛けフィルターと

スポンジフィルターだ。底床フィルターは、フィルター自体が壊れるものではなく、また、

水槽リセット以外はメンテナンスしないというのが原則なので、1つで良いが、

げんさん水槽の外掛けフィルターは、濾材交換という時期があり、その際に一時的にバクテリアが

減るので、スポンジフィルタとの併用はそれなりに意味があると思っている。

 

次はエアレーション。

現在は、エアーポンプは2台。1台は、有名な水作3だ。これは静かでパワーもそこそこあって優秀。

2分岐して、グッピー水槽の底床フィルターとげんさん水槽のスポンジフィルターのエアーリフトを

行っている。もう1台は、水槽のおまけの、e-air という安物だが、これで2つの水槽のエアーレーション

を行っている。底床フィルターとスポンジフィルターのエアーリフトでもある程度のエアレーション効果が

あると思うのだが、やはり、なんとなくそれとは別にエアレーションしたくなる。

確信を持って言うことはできないが、水槽がうまくいっているのには、エアレーションの効果はあると思う。

ってことで、今無駄になっているのは、水槽におまけでついてきた2つのe-airのうちの1台だけ。

 

あれ、かなり無駄遣いしたなぁと思って書き始めたのだが、ケミカル以外、あまり無駄になっていないなぁ。

比重計はほとんど使っていないものの、グッピーが病気になった時には使うだろうし、

エアーストーンの類も、なにかと役立つ機会は多い。

産卵箱は、小さい方は無駄だと思うが、大きい方は、産卵以外でも使う機会はあるような気がする。

水質検査薬は、GexのPH測定紙は完全に残ってしまったが、液体タイプの検査薬は高かったけど

役に立っている。もっとも水槽が安定してしまえば、テトラ6in1だけあれば十分だ。

その6in1だが、もったいないので、はさみで縦に5分割して、1つを5回分として使っているので

コストパフォーマンスは抜群だ。

 

麦飯石、活性炭の類は、これは完全に無駄だった。

あと、水槽内のおもちゃ?石のトンネルとか偽物の水草とかも今となっては無用だったな。

偽物の水草買うなら、溶けてもいいやくらいの感覚で本物の水草買った方が良いし、

値段もずいぶん安い。 スネイル付だったのには参ったが、そのスネイルもつぶせばグッピーの餌だ。

(今のところ異常発生はしていないので、そんな事言ってられるだけかもしれないが)

 

というわけで、まとめると、

実は、インターネットでしっかり調べながらだと、思ったほどの無駄は無いかもしれない。

ただし、ケミカル類は別で。これは誘惑に負け
てしまいやすい。

振り返って思うのは、カルキ抜きと塩以外は要らない。

 

で、無駄は思ったより少ないが、やっぱりゼロから立ち上げるには、

水槽自体は安いし、それぞれの用具は1000円にも満たないものばかりだが

全体では、数万円はかかってしまうということだな。

 

電器関係もそれなりにかかり、我が家の場合は

・テーブルタップが4つ

・蛍光灯(特価1500円のクリップタイプのデスクライトだが)が2つ 各水槽1台

・LED常夜灯4つ(無くても良いけど)

・ヒーター(グッピー水槽のみ)

・タイマー(エアーポンプがうるさいのにで夜止めようと思って購入。今はうるさく感じ無くなったので不要)

といったものを買った。

 

他、メンテナンス用品といして、バケツ・トレイ・ぞうきんといったものが必要だが、これは100円均一で購入。

 

で、ようやく結論。

水槽立ち上げは、ネットで情報を仕入れて必要最低限を揃えたとしても、3万円前後のお金がかかると思う。

で、ケミカルの誘惑に負けると、5万円くらいになると思う。

立ち上がるまでに色気を出して、必要の無いものを買ってしまったりすると、1万単位で無駄が増えるぞよ。

あとは、何を飼うかによって大きく変わるけど、これから始めようという人は、

プラティーがお勧め。

で、苔対策に石巻貝数匹がお勧め。

更に、底床の掃除屋として、愛嬌もあるどじょうが結構お勧め。

ただし、どじょうは、かなり元気があるし、結構大きくなるので、プラティには迷惑な存在かも。

 

で、これから始める人に一言。

結局数万かかってしまうので、最初に飼う水槽は、値段だけでなく、それなりのものを買うことをお勧め。

立ち上がってから(サイズアップ目的でもなければ)買い換える気にはなかなかならないし、

それなりの水槽っていっても、コーナーが曲線になっているものでも数千円で買えるものも多い。

はじめ

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はじめ

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