少し前までは、イワタニ 炉ばた大将 炙家を使っていました。とろ火もできて魚を焼いたりすることもでき、溶岩プレートと組み合わせると最高のステーキが焼けるのですが、どうしても煙が出るので、屋内だとちょっとつらいところがあります。また、基本網焼きなので、もやしとか細かいものをやいたり、焼きそばをしたりするには、編みにホイールを巻いたりしなければならず、ちょっと面倒でした。下のトレーに水を張るのも面倒ですし、片付け時とかにうっかりこぼしてしまったり。ガスの出口も形状的に詰まりやすいです。美味しく焼ける反面あまりお手軽でないところもありました。そんな理由もあって、徐々に出番が無くなり、普通のカセットコンロの上に鍋やフライパンを乗せて調理することが多くなっていたのですが、網焼きはたしかに美味しいのですが、フライパンでも十分美味しいねということになってしまいました。いや、むしろ料理によっては、フライパンの方が良いものも多いです。下に落ちる心配もなく、旨味を余すところ無く食べれますので。
もう一つ、背景として、以前からブログにも書いていることですが、車中泊時の火力をどうするか問題です。今のところアルポットがベストだと思っていますが、欠点としては、湯沸かしに時間がかかるということと、基本、湯沸かし以外には使えないということです。アルコール燃料を持ち歩かなければならないということもありますが、それは、我が家は1-2泊が多く、湯沸かしはコーヒーとカップヌードルくらいなのであまり苦になりません。ポットの容量は決まっているので、朝、カップヌードルと作って、コーヒーも入れるとなると、2回沸かす必要があります。都度15分くらいかかるので、ちょっとつらいところがあります。プリムスの2243ならヤカンと組み合わせて、カップヌードル用とコーヒー用のお湯が5分もかからずにわかせる事を考えると、結構かかるなぁといった感じです。アルポットがベストだと思っている理由は、ポットを乗せてしまった後は、内燃状態になり、仮にそれを横倒しにしてしまったとしても、炎が露出せず安心感があるという点が大きく、決して一酸化炭素の心配が不要とかではありません。アルコールランプは一酸化炭炭素が出にくいという話もありますが、その分時間がかかるとすれば、やはり換気は必要です。それに、火を付けてポットをかぶせるまでと火を消すときは、どうしても炎が露出しますから、ドキドキします。何度も電気ポットを考えたのですが、かなり高出力のポータブル電源でも持っていないと電力不足になるので、車中ではどうしても使いづらいです。
といった状況で、見つけたのが、イワタニの ビストロの達人 でした。 私が見つけた時は、 2 だったのですが、迷っていたら 3 が出て、いろいろ調べてみると、アウトドアでも使っている人が結構いるらしいことがわかりました。 一番のポイントは、炎が露出しないということです。風防の中に鍋が収まっている形状なので、火がのぞき窓からしか見えません。着火時も消火時も炎が上がる心配が無く、熱も鍋が受けとめるので、キャンピングストーブや普通のカセットコンロのような、上方の炎や熱の心配がかなり軽減されます。特に熱は見えないのでやっかいなのですが、むき出しのコンロだと、車の天井付近でも結構な高温になったりします。もちろん調理器具である以上熱が出ますから、あくまでもむき出しのものに比べて心配が軽減されるといった程度ですが、そういう意味では、アルポットと互角かもしれません。かなりワイドなので、持ち運びは少しがさばりますが、その分安定していて、ソロの車中泊やキャンパーが使っているような小型のカセットコンロよりずっと安全だと感じます。また、この風防が炎を隠すだけでなく、風に対してかなり有効なので、屋外で、多少風が吹いていてもほとんど影響なく使うことができます。以前風が少しあるキャンプ場で、カセットコンロで魚を焼いた事があったのですが、風で炎が流れてしまって、生焼けにしかならなくて悲しい思いをしました。そういう心配は無用です。
値段は若干高いのですが、 炉ばた大将 も結構高いですし、鍋やガラスの蓋がついている事も考えると、十分元は取れる価格だと思います。また、我が家ではまだ買っていないのですが、イワタニのカセットコンロ用焼肉プレート(大)がぴったり収まるので、これを使うと焼き肉も美味しく食べれます。このプレートはかなり人気で、屋内で使ってもほとんど煙が出ないそうです。他、カセットコンロ用のプレート類が結構使えるみたいで、たこ焼きプレートなんかを使って、アヒージョとかを作っている人もいました。ケースがついていないので、持ち運びはちょっと工夫が必要ですが、以前 炉ばた大将 を買った時に無料でついてきた袋に丁度入りましたので、それを使っています。持ち運び時にガタガタするのが嫌なので、コンロと鍋の間にマイクロファイバークロスを挟んで、更に鍋の上にも敷いてガラス蓋を逆さにして重ねて袋に入れています。
アウトドア(庭も含めて)最近は焚き火を楽しむ事が多いのですが、寒い時は鍋料理で、我が家の場合は火鍋ばかり食べてますが、そういう時は、暖を取る為の焚き火の他に、調理用にウッドストーブを使い、トライポッドに鍋を吊るして作るのが、雰囲気もよく、暖かくてとても良いです。材料を鍋に放り込んだら放っておくだけという手軽さもいいですね。しかし、だんだん暖かくなってくると、この調理方法は暑いです。なので、焚き火を少し離してそちらは純粋に火を楽しむ為のものとして、調理は、このビストロの達人を使う様になりました。そして、先日友人とキャンプした時に友人が作ってくれた料理が、めちゃくちゃ良くて、今はそればかり食べています。
まず、鍋(深めのフライパン)に、少量のオリーブオイルを熱します。(私は100円ショップのガーリックオリーブオイルを使っています)そして、友人はエビを使っていましたが、我が家では豚肉が多いかな、そういったものを入れてから、カットした野菜を加えます。野菜は家でカットしてジップロックしていけば、ゴミも出ず手間もかからず簡単です。ポイントは、枝付きトマトを使うことですが、ミニトマトであれば枝付きでなくても良いとは思います。多少炒めてから、蓋をして全体に火が通るまで放置。頃合いを見て、蓋を取って、塩コショウを加えて味を整えながら炒めて、その上に、チーズをたっぷり(ピザチーズ一袋くらい入れても全然だいじょうぶです)加えて、再度蓋をします。あとはチーズが良い感じに溶けたら出来上がり! ピザとアヒージョをドッキングしたようなめっちゃくちゃ美味しい料理が簡単にできてしまいます。
これをワインなど飲みつつ、食べますと、最後に溶けたチーズと野菜のうまみがたっぷり入ったオイルが鍋に残ります。豚肉を使うと肉からも油が出ますし、野菜の水分も出ますから、最初に入れるオリーブオイルが少量でも、結構なソースになっています。これを、バケットをナイフで切りながら、浸して食べたら、もう旨いなんてもんじゃないです。思い出しただけでも water on my mouse です。
というわけで、途中から話がずれた気もしますが、ビストロの達人は、インドアでもアウトドアでもマルチに使える、便利カセットコンロだよというお話でした。鍋を取れば普通のカセットコンロなので、ヤカンで湯沸かししたり、ホットサンドメーカーでホットサンド作ったりと、なんでもできますから、持ち運びが苦にならず、特にこだわりが無いのであれば、お勧めですし、こだわりがある人でも、サブの火力として良いです。例えば、夜は雰囲気重視で焚き火調理しても、朝はガスで気軽に調理したいというパターンにも良いです。CB缶なので、燃料はどこでも手に入りますしね。