20年くらい前からだろうか…もういつからか忘れてしまうくらい前から、ビクトリノックスを使っている。私が持っているのはキャンパーで、使っているのはナイフとワインのコルク抜きくらいなのですが、ごく稀に他のツールも使うことがあります。マルチツール、日本的に言えば十徳ナイフはだいたいそんなもので、全機能をまんべんなく使うなんていうことは無く、これも基本はナイフだと思っています。そのナイフも最近OPINELを買ったので、出番が少なくなってきたのですが、それでもいざという時に、「持っててよかった」ということが多く、手放せません。専用ケースもあるみたいですが、ケースに入れると持ち運びが大変になるので、ジッパータブだけ付けています。このジッパータブは安いですし、取り扱いが楽になるのでおすすめです。
マルチツールについて書きたかったわけではなく、今日はLEDライトについて書きます。
RovyVon という中国のメーカーから Aurora A5x 7075 UV というUSB充電式の小さなLEDライトが出ています。これの使い勝手が結構良くて、これはLEDライトのマルチツールだなぁと思った為、先のビクトリノックスの話になりました。
小指程の小さなライトなのですが、特徴としては、めちゃくちゃ明るいです。650ルーメンらしいですが、最近お気に入りで、キャンプでも車中泊でも必ず使っている800ルーメンのものよりも明るく感じます。そして、マルチツールと感じている部分なのですが、LEDが、先端とサイドに付いていて用途に応じて使い分けられるのです。しかもその切替がワンボタンなのに非常に秀逸で特に目的もなく、ついつい点灯させてしまいます。サイドのLEDは赤のものとUVのものがありますが、お勧めは断然UV版です。
先端のLEDはいわゆる懐中電灯的な使い方になりますが、付属のクリップで帽子のつばなどに止めてヘッドランプ的な使い方をしたり、上から吊るして手元灯として使ったりできます。サイドのLEDはランタン的な使い方になります。ボディが透けているのでLED自体が見える為、LED部分が一番明るいのですが、ボディが蓄光素材で出来ていてボディ全体がふわっと明るくなるので、金属ボディのものよりもランタン的に使えます。テーブルの上に転がして置いても、立てても、あるいは吊るしても良いでしょう。このサイドのLEDは点灯モードと点滅モードがあり、点滅モードにすれば安全灯のようなものとして使えます。
そして、こちらもサイドになりますが、UVライトがあります。このUVは殺菌などに使うものではなく、ボディの蓄光素材にエネルギーを与える為のものと書いてあるように、ボディ全体が綺麗な緑で光ります。これもテントやロープのマーカーとして使ったり、赤バージョンほどではないかもしれませんが、夜道を歩く時などの安全灯として使えそうです。
ボディが蓄光素材で出来ていると書きましたが、これがほんとに面白くて、昼間はあまりわからないのですが、夜ライトを少し点灯してから消しても、しばらくの間本体が緑に光っているのです。数秒ではなく数分は光っていると思います。特にUVを点灯した後の光り方が綺麗で、UV点灯モード自体綺麗なのですが、消灯したあともその緑の灯りが続きます。
スイッチはワンボタンなのですが、よくある押す度にモードが切り替わるのとは違って、かなり便利です。
例えば、夜トイレとか流し場に行くような場合、まず、長押して辺りを確認して、2クリックして点灯に切り替えて懐中電灯のように使って歩きます。到着したら、3クリックしてランタンとして使います。相方を待っているような時は、UVに切り替えてマーカーとして使い、合流後再度2クリックしてテントに戻ります。といった風に(やや無理やりですが)この小さなライトが様々な用途で使えるので、まさにこれはマルチツールだなと思いました。
小さいのでバッテリーの持ちはあまり長くありませんが、USBですぐに充電できますし、メインランタンではないので長時間点灯するものでもありませんから、問題にはならないでしょう。試したところ充電しながらでも点灯しましたので、長時間点灯させたいときは、モバイルバッテリーで給電しておいても良いかもしれませんね。
1,000円台、2,000円台のLEDライトがたくさんあるなか、少し高いのですが、それ以上の価値があるLEDライトです。しかし、あまりにも明るいので、特にお子様がいらっしゃる方は取り扱い注意です。直視すると目にダメージを受けるかもしれません。