パンがメスティンだけで焼けるのだとしたら、オーブンとはなんぞや?メスティンがオーブンか? いや、昨日焦げた原因はなんだ?
オーブン&アウトドアと聞いて最初に思いつくのは、ダッチオーブンだろう。鍋じゃなくてオーブンなのは、空焚きができるからかな? 普通の鍋は、水分が入るからその水分の沸点以上には温度が上がらないから溶けないということだけど、ダッチオーブンは無水鍋とかも呼ばれるからかなり高温まで大丈夫で、かつ分厚いリッドが上についているから、中をあっちあっちな状態にすることができるね。でも、ダッチオーブン使ってパン焼いても、直火でやったらやっぱり焦げちゃうよね。
オーブンとはで調べてみたら、「熱した空気または壁面などから発する赤外線によって食品を加熱し、焼いて、または乾燥を行う閉じた空間の調理器具である。」(wikipedia) とある。空気または赤外線によってだから、直火じゃオーブンにならないんだな。
ところで、ピザ窯とか、アウトドア用のオーブンってものもあるらしいけど、いったどんな構造なの?と思って、探してみた。例えばこんなのがある。
コールマン キャンピングオーブンスモーカーは、ツーバーナーの上とかに載せて使うものらしい。これどう見ても、スチールの箱だな。焼くものは下ではなく、網棚の上に置く。家にあるオーブンも鉄板を一番下ではなく、中間あたりにセットするので似たような感じ。なるほど、これなら直火を避けて、熱い空気で焼くってことになるわけね。
というわけで、例の折りたたみコンロを使って、箱っぽい形状を作ってみた。
アルストは、いつもの棚の上ではなく下にして、棚にメスティンを置く。上は三方囲われているので、アルミ箔で全面を塞いで空気を閉じ込める作戦だ。閉じ込めると言ってもすかすかだし、温度上がらないかも~なんて思いながら火を付けたら、えらいことになった。
みるみる温度が上昇して、ものの数分で、最大計測温度の250度を突破してしまったので、慌てて火を消しました。 温度高すぎ~ 調べてみたら、アルストの温度は600以上いくみたいで、アルミ箔が溶けかけてました。ステンレスは1000度以上ないと溶けないので、昨日の実験でシェラカップのザルは溶けなかったけど、ものすごい温度に耐えてたんだね。ごめんね。
この状態だと、アルストの高さと下の空間がぎりぎりで、火加減調整もできないし、ストーブとメスティンの距離が近すぎて、ほぼ直火と変わらないということがわかりました。
で、実は、まだ試せていないのですが、あーでもないこーでもないと組み合わせた結果、次の組み合わせに落ち着きました。
コンロを普通に使って、アルストは一番下の段にセット。上に空気を閉じ込める空間として、風除板で囲いを作る。網の上だとまだ火に近すぎるような気がするので、網の上にシェラカップを逆さに置いて、距離を稼ぐ。風除板の囲いの上に、ステンレストレー(アルミ箔でも何でもよい)を置いて、空気を閉じ込める。
これでおそらく、オーブンと同じような状況が作れるのではないかと思います。下のコンロはゴトクに変更しても良いし、アルストを2243 かスパイダーに変えれば火加減の調整も楽にできるようになる。ステンレストレーの代わりに厚手のアルミホイル使えば、温度計を刺して温度を見ながら火加減調節できそう。風除板はアルミなので、600度以上だと溶けるけど、パンを焼くには、150-200度くらいで良いので、いけそうな気がする。乞うご期待!
ちなみに、この焼き方の場合、メスティンの取っ手は外して、ひっくり返しは無しでやるつもりです。あと、シュラカップは勿体ないので、別の方法で嵩上げしたいな。横にころがっている100均のステンレス計量カップでいいかも。