夜、部屋の電器を消すと、こういう光景が浮かび上がる。
実は、PC初め様々な電子機器のLEDだ。
綺麗と言えば綺麗だが、少し恐ろしいものも感じる。
ざっと数えて14個、ここには写っていないルーターなどを含めると
20個は優に超えるだろう。これらの機器が、私が寝ている間も動き続けているのだ。
ある写真の本に、「自分の好きな物を集めて撮ってみよう。けっこう沢山あるはず」と書いてあった。
ところが、沢山の物に囲まれた生活をしているくせに、「お気に入りの物」と改めて言われて、
これだ!というものが無い。もちろん、便利だとか役に立つという意味でお気に入りのものは
沢山あるのだが、どうも写真の被写体としての「お気に入り」では無いような気がする。
最近買ったばかりの加湿器の写真なんて撮ったって面白くないのだ。
どうも、最近身の回りに物があふれ、物質的に便利で豊かになる反面、
心の方が貧しくなりつつあるように感じている。
気がつけば、いまとなっては不要なくせに、なんとなく居座っているものも多い。
そういう物たちの中に、お気に入りのものが埋没しているか、あるいは、
お気に入りの物を置くスペースが占拠されてしまっているのではないか。
そんな事を考えながら、先週あたりから、部屋の整理をすることにした。
机の上、ベッドの周り、そして、本棚。ようやく、1/3くらい整理したところだが、
思った以上に不要なものがあった。
まだまだあるが、このくらい片付くと、少し気持ちも落ち着いてくる。
ものが沢山あると、その物の分だけ、知らず知らずのうちに気を使っているのかもしれない。
単に空間的にすっきりしたという以上に、気持ちが楽になるのを感じる。