100均の粉フルイを使って、ペレットストーブを自作してみました。ストーブは、ヒーターとストーブの2つの意味がありますが、今回は両方狙っています。結果としては両方いまいちだった気もしますが、ペレットが簡単に燃焼できて、それなりの火力があるということはわかったので、良しとします。
ストーブは、スタンダードなウッドストーブを真似ているので、いたってシンプルで特に工夫はありません。通常ウッドストーブのロストル的なものは網目が大きいのですが、ペレットは細かいので、そのサイズだと下に落ちてしまいます。しかし、底があるような容器では、一次空気が入りませんし、灰も落ちないので燃焼しません。そこで、フルイを使いました。ペレットは落ちずに灰は落ちる、空気は楽に入ってくるので丁度良いと思いました。また、二次燃焼(二次空気)として、炎の上に空気を送り込む機構として、フルイの上の方に穴をあけて、その穴を空気(上昇気流)が通り炎の上あたりに出るように厚手のアルミ箔で、カバーしました。
実験なので、ペレットは50g 投入しました。これで何分燃えるか、どういう過程で燃焼していくかを見てみたいと思います。
さすがにこの実験は家の中ではできないので、カーポートで行いました。うっすらと雪が積もっていました。
最初新富士バーナー(今はSOTOブランドですが、私のは古いので)のポケットトーチを使って火をつけようとしましたが、ペレットの量が少なく届かない事もあって、なかなかつかなかったので、こんなこともあろうかとポケットに入っていたアルコール(燃料用のメチルだよ)をほんの少したらしてそれに火を付けました。
もっとアルコールを使って一気に火を付けても良かったのですが、それだとペレットが燃えているのかアルコールなのかわからなくなるので、こんな感じに、ちょこっと火がつきました。ここから消えるのか広がるのか見ていたのですが、結局10分くらいかけて全体に燃え広がりました。
結構な炎になりましたが、これはまだ一次燃焼の段階で、本燃焼まで入っていません。
しばらくすると、上の穴から側面を通った空気が出てきて本燃焼に入りました。ここまでくると結構豪快(小さいですが)に燃えています。
本燃焼に入ってから、だいたい10分くらい燃えたでしょうか。その間暇だったので、除雪して戻ってくると、熾になっていました。
この熾の状態もだいたい10分くらい続きました。追加でペレットをくべたいところですが、キャプしているわけでもなく、こんな小さいストーブでは暖を取れるわけもなく寒いので、消えるまで待ちました。
ごとくの上に載せっていることもあり、周りの雪の溶け方から見てもこんな程度です。熱はほとんど上に行きますからね。ちなみに上にヤカンを置いて、500ccの水を入れておいたのですが、気温が低いこともあり、水の温度は、60度くらいまでしか上がりませんでした。ヤカンをのせたごとくの背が高く、ストーブから少し距離があったせいもあるかと思います。温度計を持ち出すのを忘れて、全部片付けてから、玄関で測ったので、実際は、70度くらいまでいっていたかもしれません。85度くらいまで上げられればコーヒーが飲めます。
灰の量は、ペレットはあまり灰が残らないと聞いていた通り、たいした量ではありませんでした。煤は結構出たらしく、ヤカンの底と側面がかなり黒くなってしまいました。もう30年程度使っているヤカンだし、外側が黒くなっただけなので、あまり気にしていませんが… 買ったばかりのメスティンや、シェラカップで試さないで良かったと思いました。
以上で実験終了です。
キャンプ場での火遊びとしては、ペレットは面白いです。もっと量を使えば、暖も取れますし、簡単な調理はできそうです。ただ、焚き火には、見た目の豪快さ?が足りないし、料理にはちょっと扱いづらいところはあるかもしれませんね。このくらいのサイズのストーブだと、ちょっと寒くて手元に暖が欲しいような時には結構便利に使えるかもしれないなぁと思いました。ただし、煤注意です。薪もそうだと思いますが、料理に使うとしたら、鉄板系なら良いかと思いますが、鍋などは底が黒くなるのを覚悟しないとなりませんね。