昨年フリードプラスの購入と同時に板(桐合板)を買って、数回の改良の結果、なかなか便利に使っていたテーブルを改良しました。
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テーブルといっても板一枚ですが、これがあるのと無いとでは、フリードのラゲッジスペースの使い勝手がだいぶ違ってきます。特に我が家の車中泊では、単に車の中で寝るだけでなく、簡単な食事をしたり、晩酌したり、プロジェクタで映画を見たり、移動中に車を止めてコーヒーを飲んだりと、車の中からも外からもラゲッジスペースを使い、何かと物を置く場所が必要になるので、テーブルは重要です。床置きのフォールディングテーブルでは、いちいち出すのが面倒ですし、二人分のシュラフを敷いたら置けなくなってしまいますし、また、シートをフルフラットにして寝るスタイル(前の車=アルデオの時がそうでした)と違い、ラゲッジスペースを使う車中泊では、寝るときの荷物の置き場をどうするかという問題があるのですが、それも解決できます。前の席へ移動するという方も多いかと思いますが、あれって面倒ですよね。バッグの中のものを取りたくなったときにも一苦労です。
改良前のテーブルは、35cm 幅の桐集成材と、20cm幅のファルカタ材の組み合わせでした。これでも十分だったのですが、桐集成材もファルカタも、軽くて良い分、たわみがすごいので、左右のL字金具の上に載せているだけの状態だと、たわんで両脇がはずれて、いつ落ちるかわかりませんでした。あまり重いものを載せると、割れるかもしれませんしね。これは、センターに100円ショップの短いつっぱり棒を立てる事で解決したのですが、ちょっと面倒でした。
そこで、今回思い切ってパイン材を使って作り直すことにしました。パイン材というのは、パイナップルとかではなく、松の事です。値段はあまり変わらないのに、ちょっと重い分がっしりしていて、こういったテーブルには使いやすい板です。
幅は、同じく35cm にしましたが、元の35cmの置き換えだとつまらないので、20cmを引退させて、35 + 35 としました。もちろんそのままでは入らないので、桐集成材の角を落として、リアゲートほぼ一杯まで後退させます。このことで、夜寝るときに着替えなどの荷物を足元ではなく棚の上にあげる事ができます。今までは大きな荷物は棚の上だったのですが、小さいものは足元でした。それでも、170cmの私が十分寝れるだけの長さがありましたが、より快適になりました。
荷物を載せるといっても、桐集成材の方はあいかわらずたわむので、角材で強度を上げるようにしました。角材を木工ボンドと5mmネジ5本でがっちり固定したので、何もしないよりずいぶんたわみが少なくなりました。考えがあってエンド側にしたので、完全にたわみがなくなったわけではありませんが、突っ張り棒は不要となりました。角材をエンド側に取り付けたのは脱落防止です。先日リアゲート用の網戸を買ったのですが、網戸状態で車内からテーブルを使っているときに、ちょっと置くに物を押してしまって落ちたりするのを防止しますし、車中泊ではなくお買い物に車を使うときにも、このバーがあると安心です。なお、テーブルはテーブルクロスを使うと気分が変えられて良いのですが、両方ともテーブルクロスだとさすがに面倒だと思ったので、こちらは、スプレーペンキで黒に塗りました。ついでにバーは赤にしてアクセントにしてみました。(ただ、全部赤だと安っぽく見える(個人的意見)ので、側面はクリア塗装しています。
今回新設したパイン材テーブルは、車中泊時に前に15cmほど引き出せるようにしました。ただ、載せているL字金具が手前までありませんから、そのまま引き出すと落ちます。引き出した状態でどうやって固定しようか考えた結果、やっぱり突っ張り棒はいやだったので、逆に吊り下げにしました。手前左右に6mmの穴をあけて、4mmのロープを通しています。このロープはテーブルクロス押さえも兼ねます。さて、このロープをどこに固定しようと考えたのですが、候補としてはシートベルトのアンカーと、荷室上部のフックしかありません。やっぱりシートベルトのアンカーは安全のために何もしたくなかったのですが、フックはプラスチックっぽくて破損が心配されました。このフックはもともと3列シートのフリードの3列目を跳ね上げた時に固定するフックなので、そこそこの強度はあるような気もしますが、材質的にやっぱり不安。ここで、フリードのオプションでラゲッジスペース上部の網棚?があるのを思い出しました。そういえば、このフックの両側に隠し穴?があって、そこにねじ止めするのだったと思います。ネットで調べたら、ここをうまく利用している人が居て、穴のだいたいの位置と利用方法がわかりました。ここは単なる穴なので、ターンナットというものを使って固定するそうです。世の中には便利なものがあるものですね。さっそくAmazonで購入しました。WAKAI ターンナット ねじ付き F-602 後でねじ無しの11個入りの割安なのがあることに気づきましたが、ねじは結局いらなかったものの、今回2つしか使う予定がなかったので、2個入りのパッケージものにしました。穴は、フックの左右にあるので、フルに活用する場合は4つ必要です。
M6(6mmネジ)のを買ったので、フリードの荷室左右の便利ねじ穴と同じねじが使えます。ということは、純正オプションのフックが使えるので、なんとなく買ったものの余っていたそれを使うことにしました。
結果、こんな風に、テーブルをロープで固定することができました。かなりがっちりしていて不安はありません。ロープは一本をテーブルの下を通すようにしていますので、左側はもやい結びでわっかにして、右側は自在結びとしました。これで引き出す長さを変えられます。
そもそも、何でスライドにしたかったか、ですが、2つ理由があります。一つ目は、車中泊ではなく、車中カフェ?状態(あるいは掘りごたつ状態)にしたときに、後ろの席の背中に座ることになるのですが、テーブルがちょっと遠いのです。もう一つは、車中泊で映画を見るときに、プロジェクタをクランプでテーブルに固定しているのですが、このクランプがちょっと短くてスクリーンに目いっぱい映せないので、何らかの方法で15cmくらい手前に移動させる必要がありました。クランプをもう一つ買ってダブルで使おうとしたのですが、さすがにめんどくさすぎなので不安定でやめました。それで、最終的にテーブル自体を15cm引き出せるようにしました。
テーブルをセットした状態で後ろからみるとこんな感じになります。これで、車中泊できるだけのものは全部そろっています。椅子2脚、外用のテーブル、火を使うものやアイスペール、シュラフ、マットまで全部積んだ状態です。 あとは着替えと食材(クーラーボックス)などを持てば いつでも出かけられます。フリードプラスの純正?の床下収納は、一番下ですが、ここはFFだとこの倍以上あってクーラーボックスも入るのですが、4WDは20cmしかないので、これで精いっぱいです。唯一ここに入るのが、コールマンのパーティースタッカーです。パーティースタッカーはクーラーボックスとしての性能はいまいちですが、その代わり冷やさないで良いものも含めて食材やワインをどーんと入れて置けるので、かなり使い勝手が良いです。(パーティースタッカーを置いた状態の写真も撮ればよかったとちょっと後悔)
今回テーブルを荷室めい一杯にしたので3段の棚になりました、中段の奥にはシュラフなどが入っていますが、前半分は開いています。そして上段はほぼ開いているので、買い物の時にも結構積めます。エンド側にたわみ防止兼バーを付けたので、上段の荷物が走行中に中断に落ちることもなくなりました。
テーブルとはちょっと関係ないのですが、車中泊で何かと便利なものに、天井の網棚があります。シュラフを敷いているときのちょっとした物置とか、着替えとかブランケットとかをちょこっと載せたりとかいろいろ使えます。私が買ったのは、80×60の2層のネットです。この2層というのが何かと便利だったりしますが、残念なところはネットなので、たわむんですよね。テーブルもたわむしネットもたわむ車中泊でした。ネットがたわむと問題なのは後方視界です。なので、ここ普段は物を載せてなくて、車中泊の時だけ使っていました。でも、それってもったいないですよね。そこで、ネットの下にバッテンにロープを張ってたわみを抑えるようにしたところ、普段でも使えるようになって、しかもあまり気にならないので、積んでおきたいけどあまり使わないものを載せて置く場所ができました。
ロープはテーブルを支えるものと同じにしたので、ちょっとアウトドア気分もあります。
月曜日は母を車いすごと病院へ連れていなかければならず、荷物を全部下すことになるのですが、網棚はそのままで大丈夫だし、荷物は今考えられるだけコンパクトにしたので、それほど苦にならないでしょう。
車を買った時のディーラーオプションで、折りたたみ式のいまいち収納を買って後悔していることは前にも書きましたが、やっぱりこれが残念ですね。洗顔セットとかを入れたりしていて便利ではあるのですが、ユーティリティーナットを使ってしまうし、テーブルが微妙に干渉するし、テーブル置いたら物出せないしで、ますます、「これ捨てようかな」な状態です。Amazonには結構便利なものがありまして、テーブルに後付けできる引き出しというものがあります。実は私は何年も前から仕事用のテーブルに後付けの引き出しを付けて文具入れに使っているのですが、これの深い版ですね。車中泊の時の箸とかを入れておくのとかにもよさそうだなと思っているのですが、これ使えばディーラーオプションの残念収納はそろそろ外してもいいかなぁと思っています。後付け引き出しは、テーブルがあってこそのものですが、値段10倍以上したような… しかし買った私も悪いですが、これ考えた人、フリードプラスの便利さをまったくわかっていなかったのでしょうね。これの事だけ考えてほかのオプションとかの組み合わせを全く考えずに設計してしまったのでしょう。気の利いた設計者だったら同じものでも、テーブルとかとうまく組み合わさって、「なるほど!」なものになると思いますが、フリードプラスは純正テーブルとかもあるのに、まったく組み合わせられません。ワーストワンなオプションです。
(追記)結局取りました。ものすごくすっきりして、かなりラゲッジスペースが使いやすくなりました。もったいないことをした….