日本科学未来館というところへ行ってきた。
毛利さんが館長だという事で、大いに期待していったのだが、
思いっきりがっかり。
まず、最初の入場券の券売機。複数名同時に購入できないうえ、画面もわかりづらい。常設展示のみだと500円で、特別展が900円なのだが、最初の画面では特別展の900円の画面で、下の方に常設展のみの画面へのリンクがある。画面全体もまったく整理されていないので、これでは間違える人が多だろうと思われたが、案の定、本来ここに居る必要は無いと思われるガイドの女の子が2~3人居て、ほとんどの人が聞きながら買っていた。人件費の無駄だなぁ。
日本の科学の未来は、こんなところより、北海道のSPAの券売機の方がよほど感じる事ができる。
建物も、不必要にでかくて立派であるが、わかりづらくて使いづらい。
今自分がどこに居るのかもわからなくなるほどだ。
最初のマイクロマシンのところは、顕微鏡を覗くもよく見えず、何がなんだかよくわからない。 説明も中途半端だし、説明の内容と展示の内容が違うのか、ちゃんと動いていないのか、何をどう見れば良いのかさっぱりわからなかった。
他の展示も似たり寄ったりで、科学なんだかアートなんだか、中途半端。
おまけに、1/3 の展示は、準備中とか閉鎖中とかで見れない。
残りは、子供に占領されている。子供達は走り回り、先生はでっかい声で子供達を叱りとばしているといった状況だ。
僕らが社会科見学でこういうところへ行く時は、必ず班行動というものを取らされたものだ。事前に注意事項をしっかり聞かされ、班長が注意するだけで、このような状態にならずに済んだものだが….ま、これは館が悪いわけではないけどね。
たまたま、二足歩行ロボットのASIMOの実演があって、それは面白かった。ネット上の動画などで見てはいたし、TVでも時々みかけるが、やはり目の前で二足歩行している(しかも小走りができるようになっていた)ロボットを見るのは、なかなか感動ものだ。
ただ、流石ロボットで、動いていない時は銅像と変わらない。
当たり前だが、人間は絶えず体を動かしているし、表情も変わる、それが
生きているという事であって、ロボットは、二足歩行できたとしてもロボット
なのだなぁと、思った。停止しているASIMOに魅力は無いのだ。
このASIMOの実演も、前振りが長くて、子供じみていたのはNGだった。
館内の主な展示では説明員が居るが、ご年配の方ばかり。
見るからに引退組。それでもちゃんと説明してくれれば良いのだが
何しろ相手は科学技術だから、どうもちゃんと理解されていない様子。
内容のある説明は聞けないばかりか、嘘も混じっていた。
最後に、プラネタリウム。
プラネタリウムの施設そのものは、立派だと思うが、番組が最低。
子供の頃からいろいろなプラネタリウムへ足を運んだが、
これほどつまらない番組は無かった。
星は沢山映し出されるのだが、それは単なる壁紙と化していて
その星の上で、つまらないアニメーションが展開される。
意味のない効果音とぼやけた丸が沢山表示されるだけ。
プラネタリウムというのはどこかワクワク感があるものだが、
この日見た番組は、ひたすら眠かった。
おまけに、私の隣のオバサンは始まった途端に寝てしまって、
最初から最後まで「いびき」で悩まされた。
真っ暗な中上向いて寝ているから、注意する事もできず、
係の人も注意してくれるわけでも無く、最後までいびきを聞かされた。
説明員の人が余市に来た事があるという事だが、余市のは高いと言っていた。
余市の宇宙記念館は1200円だし、田舎くさい施設だと思う。
でも、箱だけ立派で中身の薄いお台場のこの施設は、確かに
入場料500円かもしれないけど、文部科学省所管の独立行政法人が
やっているのだ。入場料500円なんかで採算が合うとはとても思えず、
相当な税金が無駄遣いされている事だろうと想像する。
となれば、この500円は高いか、安いか。
そうそう、毛利さんは館長だが、その上に「総館長」なる人が居るらしい。
どこを見ても「お役所仕事」を感じるところは、余市宇宙記念館と大差ない。