ちかいうちにみかこさんのコンサートノートに書かれると思うが、
今日はPMFオケ、ゲリギエフ指揮というコンサートに行ってきた。
いつもながら、コンサートはみかこさんにお任せ状態で、私はただついていくだけなのだが、
とにかく素晴らしいコンサートだった。
ゲルギエフの人気は、あの、紙袋持って上野公園あたりをぶらついていたら
勘違いされそうな風貌ではなく、やはりその音楽性にあるという事がはっきりわかった。
それに応えたPMFの若き演奏家達もすばらしいが、その力を引き出したのは
やはりゲルギエフという指揮者なのだろう。
アンサンブルとか連弾で、よく、みかこさんが呼吸を合わせるというような事を
言うが、音を合わせるでもなく、リズムを合わせるでもなく、呼吸を合わせるとは
こういう事なのかと改めて思うほど、オーケストラ全体が一つの呼吸をしていた。
考えてみれば音というのは波だから、大きな音と大きな音がぶつかったときに、
その山と谷がぶつかってしまうとかえって小さな音になってしまう。
呼吸を合わせるという事は、ある意味位相を合わせるという事に近いのかもしれない。
などと、例によって、ヘ理屈めいた事を考えている…
ま、そんな事どうでも良いけど、思えば、今日のコンサートの感動は、
映画館でスターウォーズのロードショーを見た時の感動に近いかもしれないとも思う。
地面を揺るがすような振動に近い感覚、スケールの大きさ、劇的な展開、甘美なメロディー
これだけ多くのドラマを一つの曲に詰め込めることができるのだろうかと思うくらい
充実していて、そして飽きさせない。
恐るべし、ゲルギエフ。タダモノではなかった。
ところでスケールの大きさと言えば、みかこさんも負けずと劣らない。
今日のコンサート、あれだけ楽しみにしていたものなのに、開演時間をすっかり勘違い。
キタラについたら、すでに前半が終わっていて大拍手状態。
このドジのスケールの大きさ。やはり、みかこさんもタダモノデハナイ。