嬰と変

「音楽の調で、嬰や変はどういう意味ですか?」

という質問は、Googleでちょっと検索したただけでも、相当あるのだけれど、的を得た答えがなかなか見つからない。
嬰はシャープで、変はフラットだという事は、音楽をやっている人であれば誰でも知っていることで、辞書を調べればわかる話だから、質問者はそんな事を聞きたいわけではないだろう。「嬰」はどのような意味を持つ言葉で、「変」は何故フラットの意味になったのかというような事を知りたいのだけれど、出てくる答えは、昔の中国あたりの音階表記で#や♭の意味で使われていたという話ばかり。漢字辞典を引いても、嬰は、シャープを意味すると書いてあって、更に親切にフラットは変であると添えられていて、堂々巡り。

結局いろいろ調べてみた結果、どうやら、嬰は、小学生の頃に、この難しい漢字を覚えるのに、「にかいのおんな」などと覚えた様に、貝を持っている女性を意味するようで、つまりは、装飾的な事を意味する感じのようだ。 変というのは直観的にわかりやすうく、「変化」とか「変態」とか… 少し変わっているとか不安定なイメージ。 そう考えるとなるほど、シャープというのは、ナチュラルに対して、響きが少し装飾されているような印象があって、フラットは少し不安定になった感じがする。 少し周波数が高くなると緊張感が増し、低くなると減る感じがする。

結局「これ」といった答えはいまだに得られていないのだけれど、なんとなく納得できたので、これでいいかな。

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