初心者ソロキャンプ

私がキャンプを初めたのはもう40年近く前だったので、キャンプ用具的なものは、手軽に入手可能なものとしては、かなり選択肢が限られていた。近くのホームセンター的なところで買えるものは、出始めたばかりのドームテント(ポールがプラスティックみたいなやつで、テント生地は赤と青)一択。あとはペラペラのシュラフくらいだ。飯盒はメスティンなどとは呼ばれていなくて、いわゆる兵式飯盒ってやつ?ストーブとかは無くて、キャンプ場据え付けのカマドらしきところで炊くか、近くの乾物屋で賞味期限切れのパンを買うとかだったなぁ。自分で飯作るなんて贅沢だったし、プリムスの2243が買えるようになるまでは考えたこともなかった。その頃の私に、今、いま手に入るものでソロキャンプデビューをするとすればどういうものを勧めるか考えてみた。もちろんお金は無いので可能な限り低予算で。

調理とか焚き火とかの贅沢品は後回しにして、自転車やバイクで移動して寝るというキャンプを考えた場合、最低限必要なものは次のようなものになるかな

  • テント
  • シュラフ
  • マット

以上。

初心者はマットすら要らないと思うかもしれないけど、これは絶対必要。地面に体温を奪われて眠れない恐怖を一度でも味わったら、テントとシュラフだけなんて無茶はできなくなる。

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まずは、テントだけど、設営が簡単なドームが良いと思う。しかしワンタッチだと最低限の技術も身につかないし重たいので、一般的なものが良い。例えばこんな感じかな。1人だからといって、本当の一人用はやめたほうが良い。テントの何人用は、人間が密に寝られる広さなので、荷物が置けないし、雨降ったらアウトだ。このレベルのテントであれば、キャンプに慣れてきても結構長期に使えるはずだし、もっと良いテントを買ったあとでも、サブに使える。(防水が切れてきたらアウトだけど)ペグもロープも付属しているから、あとは工具箱からトンカチでも持ち出すか、100均で小さめのハンマーでも買えば立てられる。ハンマー無ければ石でもなんとかなる。ドームなので自立するから、ちゃんとしたペグとかは、一回硬い地面に出くわして付属のペグが曲がっちゃって泣きを見てからでも良いと思う。

だんだん大きな前室が欲しくなるかもしれないけど、そういうテントを買うより、タープを追加したほうが良いと思う。ただ、タープはポールも持っていかなければならなくなるので、最初は、ポール一本で立てられるペンタタープがお勧め。大きな前室と考えることもできるし、風よけにもなるし、二人くらいなその下で料理とか焚き火とかも十分楽しめる。木とか引っ掛けるものがある場所なら、ポール無しでも立てられるしね。

次に、シュラフだけど、本当に寒い時期のキャンプは無理だから、夏用で十分。性能を考えるとマミー型も良いけど、広げてマットにもなる封筒型が良いと思う。軽さと安さを追求しすぎてペラペラなのはやめたほうが良いので、例えば次のような感じ。C10というのもあるけど、いくらなんでも、10度は不安。多少重たくなるけど、寝心地を求めるならコージーとかも良いかも。封筒型なら暑いときは広げてしまって、上にバスタオルとか、ユニクロのウルトラライトジャケットみたいなものをかけて寝ても良いしね。

マットは、一択。

マットってテントで寝る時以外でも結構ちょこちょこ使いたくなるもの。その度に空気入れたり畳んだりするのは面倒で使わなくなるから、エアータイプやインフレートタイプのものは避けたほうが良い。コンパクトにはなるけど重量はかえって増える。オレゴニアンキャンパーみたいな防水のグランドシートも良いけど、寝ることを考えるとクッション性と保温性をある程度期待できるフォーマットがベストだと思う。

これだけ揃えれば、とりあえずソロキャンプはできるから、あとは実際にやってみてから、更にどうしたいのかを見つけながら、買い足していけば良いね。最初から焚き火台とか調理器具とか揃えようとすると、無駄な買い物をしてしまうことになる。 この3点だけでも一万円を超えるから、結構な投資だけど、どれも割と長く使えると思うので、無駄にはならないはず。

レビューを読んでいると、雨だの風だのでどうのこうのというのがあるけど、風が強い日はキャンプを諦めるか、風が当たらない場所をなんとか探すかしたほうが良いし、雨も同じで雨を避ける工夫をしたほうが良い。昔のテントなんていまのよりもっとひどいものだったから、朝起きたら、隣近所一斉にテントの中の水を掻き出していたなんて光景が当たり前だった。

料理とか焚き火とかは2回めからで良い。なんならずーっとやらなくても良い。まずはテントを立てて前室に腰を降ろしてぼーっとしてみる。それで何が面白いの?って思ったら、もうやめた方が良いかも。日常とちょっと違う、なんにもストレスの無い時間を楽しめることが大切で、あれしなきゃ、これしなきゃ、ダラダラしてたらだめだなんて思ってしまったら勿体ないよね。ちなみに、私が料理するようになった理由は、貧乏だったから。コンビニも満足になかった時だから、毎回外食やおにぎり買ったりではお金が続かないので、米持って自分で炊飯するようになった。ごはん炊いてカレールーをひとかけだけ入れて炒めればドライカレー。レトルトカレーより安かった。あとはそのばその場で安い食材が手に入ったら、それでアレンジが効く。ベースがドライカレーなんで、どう失敗してもなんとか食えるしね。もう少しちゃんと料理をするようになったのは、結婚した後、ある日みかこさんが、「なんで隣のテントからは美味しそうな匂いがするのに、うちはいつもコンビニ弁当なの?」と言われてハッとした。そのくらい無頓着だったのだけど、やってみると結構面白いよね。ただし、持っていくものがどんと増えるのは覚悟しないとならないかも。

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